side ザイン
なんだ、このダッチワイフたちは⁉︎どう考えてもここの住人じゃない‼︎もしや敵は、殺した人間をダッチワイフに出来るのか⁉︎
「おかしいのぅ。ヒンメルは老衰死のはずじゃが………」
「そうだね。皆の知ってる通りだよ。」
「なら貴様は何者じゃ⁉︎」
「僕は僕だよ。勇者ヒンメル。君も知ってる……ね。」
「私も皆さんが知ってる僧侶ハイターですよ。」
ヒンメルは老衰死………という事は人形の操り主に殺された訳ではない。だとすると………
「相手は私のようなコピー系能力者かな?」リンゴムシャリ
「恐らくそうだと思う。実体はあるから幻覚系じゃない。」
「ダッチワイフに死者をコピーしてるのか、それとも死者のダッチワイフを作ってるのか………」
死んだ人間のダッチワイフを作る能力を持っているということか。もしかしたら、この街の人たちを皆殺しにしてダッチワイフを作ったのかもな。そして完成したダッチワイフ軍団を使って、次々と訪れる人々を殺してダッチワイフを増やす。とんでもないシステムだ。
「なぁ兄貴ィ、あのおっぱい女狙おうぜ‼︎」
「センスいいなぁ、弟よ‼︎一緒に嬲り倒そう‼︎」
そうこうしているうちに、ラヴォルタブラザーズがフェルンに襲いかかる。確かコイツらは各地を転々と襲いまくった強姦強盗集団のトップ2人。くそっ、可愛い未成年が強姦されてたまるかよ‼︎
「強姦はエッチではない。
「「ぐわぁぁぁぁ‼︎」」
そんな事を思っていたら、初代オチンチンがチンコ一振りでアイツらを倒した。強すぎだろ…………
side シュタルク
俺は今俺とそっくりな顔をしている剣士と戦っている。確かウォルデン卿の息子だっけか。
「そんな逃げ腰で俺に勝つつもりか?」
「うるせえ‼︎怖えんだよ‼︎」
「情けねえ‼︎」
動きが洗練されている。少しでもミスるとダメージを受けちまう‼︎
「下がガラ空きだな‼︎」
マズい‼︎かがんだ低い姿勢からの斬り込み‼︎ヤバい、間に合わない‼︎
「ぐっ…………‼︎」
「はぁ…………?」
痛え…………。リーニエにやられた時よりも響く。倒れ………そうだっ‼︎
「なんで斬れねえんだ、コイツ………?」
「くっ…………‼︎」
「女神の三槍‼︎」
「くっ、僧侶もいんのかっ………‼︎」
危ねえ。ザインがサポートしてくれなかったら、危うくそのまま殺されるところだった。
「ありがとう、ザイン。」
「戦えるか、シュタルク?」
「まあ………なっ‼︎」
「俺はフェルンを助けてくる‼︎」
「えっ………?」
幸い、初代オチンチンが一気に2人倒してくれたおかげで、7対5と有利な戦いに持ち込めている。でも残った相手は全員強敵揃い。師匠クラスの奴しか居ねえじゃねえか‼︎怖え、嫌だよぉ‼︎ザイン、どっか行かないでよぉ‼︎
「何ビビってんだ、お前‼︎」
「くっそ………‼︎」
ヤバい、ザインが完全にフェルンのとこ行っちゃった。確かに相手はハイターで、フェルンだけじゃ大変だろうけど。だから、俺1人でなんとかするしかない………っ‼︎
「くたばれぇぇぇぇぇ‼︎」
「おぉぉぉぉぉぉ‼︎」
相打ち覚悟で相手に突撃し、斧に体重を乗せて振り下ろす。確実に相手を仕留められるように…………っ‼︎
こうしてウォルデン卿の息子と対峙した結果………………
「はぁ………はぁっ………」
かなりの痛みを伴うものの、なんとか大きな傷を負うことなく勝つことが出来た。
「くそっ………また負けたのか………これじゃあ親父に………」
ダッチワイフ?人形?として壊れたヴィルトの声を聞き、思い出したことがある。そういやコイツは親父と喧嘩別れしたまま死んだんだっけ。これはあくまで人形でコピーでしかないけれど、これで本人の魂が慰められるのなら………
「なあ………あんたの親父、ウォルデン卿………だよな………?」
「なんで………知ってる………?」
「前に………会ったんだ………そん時言ってたな………お前と………仲直り………したかったって……!」
「………っ‼︎」
そう言い残して、俺は戦線から一歩引いた。
side ザイン
負傷したシュタルクの治療をリーニエのコピー魔法に任せている間、俺はフェルンやフリーレンが退治するヒンメルとハイター様の戦線に加わっていた。
「フェルン、強くなりましたね。これもフリーレンのおかげです。感謝しています。」
「それならここでこうして戦いたくないのだけれど。」
「情けない話ですが、魂をオレオールからコピーされてましてね。」
「つまりは本物のハイター様ではないんですね。」
「まあ、そうなりますね。」
ダッチワイフを使って動かすだけなら、見た目だけ騙せればいい。だからハリボテの強さの可能性もあると思っていたのだが………残念ながらそうではないらしい。死者の魂が集まる場所、オレオール。そこから魂を複製してダッチワイフに落とし込んでいる。だから最悪なことに、強さも全盛期そのままだという。
「
「フリーレン、相変わらず君の魔法は美しいね。」
フリーレンの激しい攻撃を超スピードで回避するヒンメル。正直俺には戦闘経験が少な過ぎて、目で追えてない。参加する隙すらない。
「女神の三槍!」
「………えっ………?」
「フェルン、魔法は速さと手数だけではダメですよ。」
そして、ハイター様の異次元の攻撃。フェルンの一般防御魔法すら貫くのかよ‼︎
「女神の結界‼︎」
「おお。僧侶アゴヒゲ君にも、立派なアゴヒゲが生えましたね。」
「助かりました、ザイン様‼︎」
すかさず俺の防御魔法で一旦防ぐ。だが相手の方が威力は上。一時的な足止めにしかならないことくらい、俺が一番分かってる‼︎
「
「他の人との連携も出来てますね。素晴らしいです。」
「大丈夫か、生臭坊主?」
「うるさいですね、ナルシスト勇者さん。」
フェルンの猛攻はヒンメルが超高速でハイターを抱えて回避。この芸当を生身の人間が出来るのがヤバすぎる‼︎
「ザイン、なんとか帰ってきたぜ。」
「シュタルクは元気ビンビンだよ。」リンゴムシャリ
「リーニエ、言い方に気をつけねえとフェルンに殺されるぞ。」
「なんでフェルン?」
「大丈夫、後で説得する。」リンゴムシャリ
そうこうしているうちに、リーニエとシュタルクが合流してきた。これで数的アドバンテージはこっちのもんだが………それでも倒せる気がしないのは、相手が魔王を倒した勇者と僧侶だからだろうか。こっちには魔法使いと変態がいるはずだが、変態は変態の相手に時間を取られている。
「にしても、あの集団はなんなんだよ………」
「チンコ丸出しの大男が4人で向かい合っている………やべえな………」
「チンポコ四天王だね。ちょっと挨拶してくる。」リンゴムシャリ
同じオチンチン同士の対決に。
side 4代目オチンチン
お父様にお爺様…………、一体何故………?
「我が息子に孫よ、揃いも揃ってどうしたのじゃ?」
「お父様、儂らの仲間になりませぬか?」
「お爺様、いいですぞ。ダッチワイフの生活は。」
「仲間というか、お主らはただの複製じゃろう。実質魔族や魔獣の仲間など、儂はせんのに。」
そういえば、この2人は死んだお父様とお爺様の複製…………それ故に、本人ではないということ………いうことなのだが………
「お父様………お爺様………」
「どうしたのか、我が息子よ?」
「ダッチワイフになるのか嫌なのかのぅ?」
まさか亡くなったお2人と、ここで再会しようとは…………
ジル・ラヴォルタ
性別:男
職業:盗賊
享年:31
身長:1.87m
体重:78kg
声:石田彰
ジパング・ラヴォルタ
性別:男
職業:盗賊
享年:29
身長:1.89m
体重:80kg
声:河西健吾
2人とも強さはユーベルくらい