第二話 絶倫のオチンチン
side シュタルク
俺たちは開放祭で、花で飾られた勇者ヒンメル一行の銅像を見た。
「でっか。」
「確かにな。」
「我が曽祖父の魔羅がこれほどまでだったとは………」
そこにはオチンチンのひいおじいちゃんであるオチンチンのオチンチンがデカデカと存在していた。しかも花で綺麗に飾られていた。よく作ったな、こんなの………。誰もこんなバカでかいチンコの像を作ろうと思わないし、花で飾ろうとも思わないだろう。
開放祭を終えた俺たちは、次なる街グラナト伯爵領へとやってきた。
「衛兵が多いですね。何かあったのでしょうか?」
「恐らく、助兵衛な女性が出現したのではないか?」
「
「わ、我が捕まるような事をしたか⁉︎」
「現在進行形でしてるだろ。」
猥褻物を陳列させているオチンチンはさておき、やたらと衛兵が多いな。何やら物騒な臭いを感じる。化け物でも紛れ込んでないといいけど。
「申し訳ない、少し花を摘んで参ります。」
「りょーかい。」
「随分とガラに合わない言い方ですね。」
それはさておき、オチンチンがトイレに行った。確かにコイツには全然合わない言い方だな。なんでそんな可愛らしいんだよ。そこは便所で糞をしてくる、とかだろ。しかもフリーレンには敬語なのが尚更似合わない。
そんなことを思っていると………
「………魔族だ。」
「フリーレン様、街中ですよ!」
「………えっ?」
いきなりフリーレンが杖を構え始めた。まさか敵襲か⁉︎
「貴様っ、何をやっている‼︎」
「おお………っ!」
すかさずフリーレンが衛兵に取り押さえられる。そして現れたのは………
「グラナト伯爵、貴方の差し金ですか?」
「リュグナー殿、確かに私はお前たちを殺したいほど憎んでいる。だが、街中で堂々と和睦の使者を手にかけるほど馬鹿ではない。おおかた事情を知らない冒険者といったところだろう。」
魔族と思われる男と、人間の代表であるグラナト伯爵だった。後ろには別の魔族が更に2人。というか、和睦の使者って一体………?まさか魔族と和解でもするのか………?
「そういうことにしておきましょう。」
そして、フリーレンを見るや否や、彼女に目線を合わせるリュグナーという男。
「冷静で殺意のこもった、冷たい目だ。私たちを憎んでいるこの街の住人でさえ、私を見るときは、怯えながらも人を見る目をしている。だが君のその目はまるで、猛獣でも見ているかのような目だ。」
そんなリュグナーに対し、フリーレンは敵意剥き出しの目線を向ける。
「実際にそうでしょ?お前たち魔族は人の声真似をするだけの、言葉の通じない猛獣だ。」
そして、フリーレンが言い返す。その憎悪のこもった言い方と凍てつく視線に、言われてないはずの俺まで吐きそうになってくる。味方の言葉なのに、な。
「なるほど…………なっ⁉︎」
そんなことを思っていたら、急にリュグナーがびっくりし始めた。何を見たんだ、コイツは⁉︎
「実に良きお手洗いだった。」
なるほどな。オチンチンのオチンチンを見てびっくりしたわけだ。そりゃそうなるよな。あれだけデカいチンコを勃起させ、包み隠さず堂々と見せびらかしてるんだもの。誰だって怖くなるさ。
「うむ………冷静ではないが殺意のこもった、冷たい目だ。我をドスケベだと思っている旅の仲間でさえ、我を見るときはいやらしくも人を見る目をしている。」
「ごめんなさい、思ってないです。」
「悲しき哉、フェルン。それはさておき、貴様のその目はまるで、猛獣でも見ているかのような目だ。」
「実際にそうでしょう?君たちちんちん侍は人の真似をするだけの、言葉の通じない猛獣だ。」
「左様か?」
「あながち間違いじゃないな。」
リュグナーの反応は至極当然だ。むしろ俺らがビビらなすぎたぐらい。いや、俺はビビってたけど。チンコ丸出しの大男が堂々と下ネタを言ってたら、誰だって怖いさ。
「とりあえず、この女を屋敷の地下牢に入れておけ。」
「「はっ。」」
そんなことを思っていると、フリーレンが捕まってしまった。
side リュグナー
あの大男の所作や口調には面影があった。私は昔、同じチンコを見たことがある…………そうか、思い出した………っ‼︎オチンチンだ。人類の生殖活動に大きく貢献し、常に勃起し続けながら、歴史上で最も多くの魔族を嬲り犯したちんちん侍………絶倫のオチンチン………私の嫌いな変態だ………
しかし、人間の寿命は高々80年。前に会敵したのが約80年前。そんな長い間、人の見た目が変わらないことあるか?いや、変わる。だとすると、あれは別人か………
side シュタルク
フリーレンに差し入れに行った後、俺たちは飯屋で作戦会議をしていた。
「嘘だろ、マジかよ………」
「フリーレン様、私たち3人でやってみろって………またいつもの無茶修行ですか………」
どうやらフリーレンは過去フェルンに無茶な修行をさせてたらしい。にしても、今回ばかりはかなりキツイ。オチンチンが強いのは確かだが、それでもあの3人を相手に勝てる気がしない。特にリュグナー。周りには俺らや衛兵隊も居たのに、フリーレンとオチンチンしか見ていなかった。俺らなんかいつでも殺せると思っているから。
「いや、君ら2人は強いだろう。我ら3人なら充分戦えると、我は思うぞ。」
「そうか………?」
そんな俺を見て励ますオチンチン。フェルンはともかく、そんなに強いか、俺?
「まあ………行くしかないでしょうね。」
「だな。」
くそっ、震えが止まんねえ。なんでそんなに平気な顔して行けるんだよ。俺なんか飲み物こぼしてお漏らしみたいになってるんだぞ。ふざけんなよ。
「シュタルク、一つ助言をくれてやろう。」
「………なんだ、オチンチン?」
そんなことを思ってると、オチンチンがアドバイスをくれるみたいだ。
「これからエッチなお姉さんに会いに行くと思えばいいんだ。」
「嫌だ、そんなの‼︎」
「うむ、不発か…………」
しょうもなかった。まあ、笑って震えも弱まったからいいか‼︎
ということで、俺たちはリュグナーたちを退治しに向かった。
原作と展開をちょっと変えます。他2人に加え、ドラートをまとめて相手にします。
シュタルク&フェルン&オチンチン
vs
リュグナー&リーニエ&ドラート