珍鎮のフリーレン   作:スピリタス3世

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オチンチンは一級魔法使い試験に出ないので、シュタルクと裏で遊ぶ話がメインです。


第五章 一級魔法使い試験の裏で
第二十二話 魔法都市オイサースト


  side シュタルク

 

 初代オチンチンの死から3週間後、俺たちは魔法都市オイサーストでザインに別れを告げていた。

 

「ザイン殿、お怪我は治られたのですか?」

「ああ。後方支援に徹してたおかげで、一番軽傷だったからな。」

 

 ダッチワイフの魔族との死闘後、大規模な魔力変動を感知して駆けつけた北部魔法部隊によって、俺たちはオイサーストに搬送されることとなった。そして、ここ魔法都市オイサーストでしばらく治療をしていた。そして3週間経って全員がほぼ完治したところで、ザインを見送ることになった。

 

「ザイン、気をつけてね。」

「お友達と会えるといいですね。」

「だな。」

「今度ゴリラ連れて合コンしようか?」リンゴムシャリ

「アホか!」

 

 パーティーの重要な大人として、そして重要なツッコミとして働いてくれたザイン。だがここで、しばらくの別れとなる。ついこの間まで7人いたパーティーが、あっという間に5人になってしまった。

 

「それじゃあ、元気でな。」

「「お達者で。」」

「「「じゃあな(ね)!」」」

 

 5人もいれば普通は賑やかに感じるものだけど、今日はなんだか寂しく感じる。そんな日だった。

 

 

 

 

 初代オチンチンの死から1ヶ月後、フリーレンとフェルンとリーニエが1級魔法使い試験の受付へと向かった。

 

「しばらくは我と2人だな。」

「なんか寂しくなるね。ついこの間までいっぱいいたから。」

「だな。」

 

 その間は俺とオチンチンだけ。最初はこの光景に違和感しかなかったが、だんだんと隣に下半身丸出しの大男がいても何も感じなくなってきた。だが、今度は別の慣れない感じがあった。

 

「そういや、お前らはどんな魔族と戦ってたんだ?」

「ヴィアベル殿、それはですな…………」

 

 北方魔法部隊のヴィアベル隊長とよくいるようになった。彼とはダッチワイフの魔族との戦闘後に出会った。救助隊の隊長的なポジションの人だ。なんか俺の身体を見て以降、熱心に自分の部隊に勧誘してくるようになった。今日も彼はとうに一級魔法使い試験の受付を済ませ、俺の勧誘に来ていた。

 

「ダッチワイフの魔族でございまする。」

「えっ?だっ、ダッチワイフ?」

「死者をコピーした人形を大量に放って操ってたんだ。」

「なるほどな。死者には誰がいたんだ?」

「南の勇者、勇者ヒンメル、僧侶ハイター、2代目オチンチン、3代目オチンチン………などなど………」

「嘘だろ⁉︎その相手にたった7人で戦って1人しか死ななかったのか⁉︎」

「初代オチンチンがめっちゃ頑張ってくれたんだ。あの人変態だけど超強くてな………」

「マジかよ………。100歳超えて最前線だったってわけか………」

 

 ちなみにヴィアベルは見た目こそ怖いが、中身はとてもちゃんとした大人だ。ヴィアベルこそうちのパーティーに来て欲しいくらい。

 

「それでシュタルク、俺の話は聞いてくれたか?」

「聞きはしたけど、俺は入らねえよ?」

「そうか。そりゃ残念だ。」

「シュタルクよ、確か身体を褒められたのだったな。」

「オチンチン、そうだけど………」

「ならば卑猥な宿を用意すれば良いのでは?」

「「そういう意味じゃねえよ⁉︎」」

 

 ちなみに4代目オチンチンは生き残った唯一の家族を亡くし傷心していたが、ようやく冗談を言えるまでにメンタルが回復してきた。いいことだ。

 

「第一俺の恋愛対象は女性だ‼︎」

「左様でございますか。ならば胸派と尻派、どちらでしょうか?」

「なんでエロのことばっかなんだよ⁉︎」

「失礼、他の部位もありましたな。」

「そういうことじゃねえ⁉︎」

 

 ただ下ネタを言い過ぎだ。しかもその格好で。周りの人から何を思われるんか知れたもんじゃねえな。

 

 

 

 

 

  side ユーベル

 

 えっ、何あの人?ここ人前だよね?なんでチンコ出してんの?しかも堂々と会話してるし‼︎他の2人は何も言わないの⁉︎

 

「どうかされましたか?」

「お前、その格好で人に話しかけんなよ………」

 

 しかも話しかけられたんだけど⁉︎怖すぎ‼︎なんで敬語⁉︎そこはちゃんとしてるんなら、下も履いてよ‼︎

 

「い、いや、なんでもない…………」

「ほら、お前が下丸出しだから引かれたんだろうが。」

「上も丸出しにした方がよろしかったのでは?」

「「そうじゃねえ‼︎」」

 

 とりあえずこの人、怖すぎ…………。近寄らないようにしよう………

 

 

 

 

 

  side シュタルク

 

 初代オチンチンの死から2ヶ月後、とうとう一級魔法使い試験が幕を開けた。

 

「お前ら、頑張れよ!」

「健闘を祈ります。」

「うん、行ってくる。」

「色んな人のコピー取ってくるよ。」リンゴムシャリ

「2人とも、夜更かししちゃダメですよ。」

 

 試験に向かう3人は緊張などしてる雰囲気もなく、リラックスした穏やかな状態だった。むしろ俺やオチンチンの方が緊張しているくらいだった。

 

 

 

 

 3人と別れた後、俺たちは

 

「ねえシュタルク、遊んで‼︎」

「オチンチン、オチンチン大縄跳びしようぜ‼︎」

 

 他の街と同様、子供達と遊ぶ事になった。

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