side オチンチン
意識が飛ぶ………思い出される昔の姿………
「オチンチン、其方はあのオチンチン様のひ孫であるのか‼︎」
「素晴らしい‼︎あの変態の権化ともあろうお方の血を引いておろうとは‼︎」
「そんな………我自身はまだ何も成し遂げておりませぬ………」
「齢7つにして謙遜‼︎大したものであるなぁ‼︎」
家族に厳しくも優しく育てられた我は、当時郷の皆と仲良く暮らしておったなぁ。
「ちなみに性癖をお伺いしても?」
「ロリ巨乳との純愛が好物でございます。」
「中身は純粋………可愛らしい子だな‼︎だがそれもよし‼︎」
「ありがたきお言葉………」
一人一人が卑猥なことに対して真摯で、そして人に対して温かい。我は今でもこの故郷を誇っている。それなのに、この女は………っ‼︎
「にしても、本当に気持ち悪いね。下丸出しなのに無駄に紳士だし。かと思えばエロい目でしか見てこないし。お姉さんそういうのはダメって言ったのになぁ。」
「だからといって、殺戮は…………っ‼︎」
「魔族にそれ言っても仕方なくない?」
人の幸せを平気で踏み躙る。親切心を反故にする。そしてそれをさも当然のように何も思わない。これが人とは異なる生き物、魔族か………っ‼︎
「可哀想に………私は感情を知って………楽しくなったけどね………」リンゴムシャリ
「それ前マハトが言ってたな。よく分かんなかったけど。」
だが、リーニエは元魔族でありながら違う。いや、厳密には変わった。何の感情も抱かなかった生き物が、エロスを知り、こうして魅力的な生き物になった。何気なく隣を歩き、何気ない会話で心暖まる。故郷を失ってひとりぼっちだった我には、とても幸せな時間であった。そしてそんな時間を与えてくれる彼女が………我は好きだ‼︎
「まあいいや。とりあえずあの世へ送ってあげるよ。」
「リーニエだけは………死なせてなるものか………っ‼︎」
だから………この命に替えてでも守り通す‼︎そのために、変態になると誓ったのだ………っ‼︎
side リーニエ
それは、オチンチンに初めてぶっかけられた時のことだった………
「これは何………?」リンゴムシャリ
頭の中からあらゆるものが沸き出てきた。心拍数の上昇、低下、それ以外にも……………?今まで魔族として魔法と事象の世界でしか生きてこなかった私にとって、初めての現象だった。これがもしかして………感情?
そして、目の前にいるチンコ剥き出しの変態。さっきまで敵として認識していたその生き物に、私は奇妙な心拍数の上昇を感じていた。これが興奮、そして………ムラムラか!
それを認識した途端、身体中からとてつもない性欲が湧き上がってきた。まるで今までの自分とは別の何かになるかのように。実際、別の生き物になってしまった。最初は混乱こそしてたけど、オチンチンはそんな私に優しく触れ合ってくれた。
「ねえ、今日はどこでする?」リンゴムシャリ
「うむ、そうだな…………ここの宿は如何だろうか?雰囲気が妖艶だし、布団も柔らかいと聞くし、何より身体への負担も少なかろう。」
「ありがとう、オチンチン。ここにするよ!」リンゴムシャリ
今までなんでこんな事を知らなかったんだろう。今までなんでこんな楽しみを認識することすら出来なかったのだろう。元魔族の私にとって、感情が芽生えてからの日々は嘘のように楽しかった。そして、そんな未来を教えてくれたオチンチンが、私は好きだ。
「リーニエだけは、死なせてなるものか………っ‼︎」
「嫌だよ………私はオチンチンにも死んでほしくない………」リンゴムシャリ
「リーニエ………」
「もしかして、これが恋愛?お姉さんいいこと思いついちゃった。」
だから絶対に死なせない。2人で生きて、もっとエッチな日々を過ごすんだ………っ‼︎私は………変態になるって………決めたんだから………っ‼︎
side フェルン
1つ目の魔法はダメージを受けると逆にその分回復する魔法………。そして2つ目は恐らく鞭打ちの魔法のはず…………
「そして2つ目は…………回復魔法を無効化する魔法。」
「「「えっ?」」」
えっ?鞭打ちは魔法じゃないんですか?というか、回復魔法を無効化するって………?
「私も驚いたよ。普通は回復魔法を無効化させたりしないからね。」
「それじゃあ、その魔法がなければ回復魔法が効くってことか?」
「そうだね、シュタルク。」
初めて聞きました。まさか普通の攻撃を喰らうと逆に回復して、回復魔法を使うと逆にダメージを受ける。それを回避するために、回復魔法を無効化する。
「よくぞ気がつきましたね‼︎ですが私はあなた方に
「安心出来ないわよ……って痛っぁぁぁぁぁ‼︎」
それじゃあ一体どうすればいいのでしょうか?現状倒すどころか攻撃を通すすべがありません。せめて回復魔法無効化魔法を無効化出来たらいいのですが………。
「フリーレン、私そろそろ持たないって‼︎死んじゃう‼︎」
「それは大丈夫じゃないでしょうか?」
「いや、リーニエがいないから無理だね。無限にアウラを召喚できる彼女は、今ソリテールと戦ってる。」
「やーい、フェルンのば〜か♪」
「アウラ様、タンクになって下さい。」
「ちょっと、何すんのよぉぉぉぉぉぉぉ⁉︎」
アウラ様にも限界があるとなると、かなりピンチですね。せめてオチンチン様やリーニエ様と合流できたら良いのですが…………
「それじゃあ、魔法なしで回復させるしかなくね?」
「そうだね、シュタルク。」
確かに、シュタルク様の言う通りです。それが一番合理的………ですが………
「でも、薬草とか回復薬って魔族に効くのでしょうか?」
「全部人間用に作られてるからね。怪しいかも………」
「アウラ、何か分かるか?」
「効かないわぁぁぁぁぁ‼︎鞭怖ぁぁぁぁぁ‼︎」
ダメみたいですね。それじゃあどうやってやるのでしょうか…………?物理的に回復させる、気持ちよくさせる、マッサージとか………?いやそれよりもエッチな事の方が………
いやいや、待ってください。それは流石に嫌です。それじゃあ私が変態みたいじゃないですか。なんでこんな気持ち悪いおっさん魔族相手にそんなことしなきゃいけないんですか。第一こんな現場見られたら、変態どころの騒ぎじゃありません。
「フェルン、何か思いついたみたいね。」
「アウラ様、気のせいです。」
「いや、何か思いついてそうだったけど………」
「フェルン、怖がらずに言っていいよ。」
しかし、ここで勇気を出さなければ………シュタルク様やフリーレン様が死んでしまいます。リーニエ様やオチンチン様の増援に行けなくて、その2人も死んでしまうかもしれません。仲間のためを思うなら、目の前の恥を気にしている場合でしょうか……………いいや、違います‼︎
「あの…………エッチなことすれば、相手を気持ちよく出来るのでは………///」
「うわっ、変態じゃんフェルン………」
「「それだ‼︎」」
「ちょっと、なんで皆賛成するのよ⁉︎」
私は変態になってでも…………皆さんを守ります‼︎
次回、いよいよ最終回です!お楽しみに‼︎