珍鎮のフリーレン   作:スピリタス3世

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フリーレンとリーニエ(場合によってはシュタルクも)の口調似てるので、リーニエのセリフを分かりやすくしました。彼女のは読めばすぐに分かるようになってます。


第六話 剣の里

  side シュタルク

 

 やがて吹雪が止み、俺たちはクラフトと別れることになった。

 

「俺はこっちだ。フリーレン、今生の別とは思わん。また何百年後とかに。」

「うん。」

「おっさんも元気でな〜!」

「楽しかった。」リンゴムシャリ

「ペンダント〜、ありがとうございました〜!」

「その時までには、100人のちんちん侍の子孫を用意致しまする。」

「いや、それはいい〜‼︎」

 

 何百年後での再会。エルフの時間感覚ってのは、ホントよく分からねえもんだ。

 

 

 

 それからしばらく、俺たちは山道を歩いていると、

 

「シュタルク様、リーニエ様、オチンチン様!フリーレン様が寝てしまいそうです!」

「「えっ?」」リンゴムシャリ

「左様か?」

 

 俺たちはフェルンに呼び止められた。フリーレンが寝る?こんな山道を歩いている途中に?そんなことはないと思いつつも、万が一を考えて振り返ると、

 

「zzzzzz」

「本当に寝てしまいました。」

 

 どうやら本当だったようだ。まあ歳も歳だし、疲れているのかな?クラフトのとこに来る前は俺が倒れていたし、今度は恩返しをする番だな。

 

「仕方ない、俺が運ぶよ。」

「けどシュタルク様、斧が………」

「けど、手は空いてるし………」

「………いや、私が背負います。」

「………なんで?」

 

 何故かフェルンに断られた。

 

「いや、我が魔羅の上なら乗せられるぞ。」

「それは絵面がヤバいからダメです。」

「ならば、我が魔羅にぶら下げようか?」

「猿みたいだね。」リンゴムシャリ

「もっとダメです。」

 

 この2人がダメなのは分かるが………。まあいいや。

 

 

 その後も何度か俺が運ぼうとしたんだが、

 

「流石に疲れただろ。俺が運ぶよ。」

「……………えっち。」

「なんでだよ?横にもっとえっちなのいるだろ。」

「………リーニエよ。我が思うに、これは乙女心だな………」

「………分かる。めんどくさい彼女みたい………」リンゴムシャリ 

「2人には後でゾルトラークです。」

「「なっ⁉︎」」リンゴムシャリ

 

 度々フェルンに断られた。俺にそんなにやましい意図は無いんだけどな。ただ抱っこして運ぶだけなのに。

 

 そんなことを考えながらしばらく歩いていると、

 

「本当にこんな山奥に集落があるんだな。」

「フリーレン殿の仰ってた通りだな。」

 

 俺たちは山奥の集落に到達したのだった。

 

 

 

 

 

 集落の入り口では、

 

「お待ちしておりました、フリーレン様、オチンチン様。」

 

 フリーレンの半分ほどしか無い背丈の、可愛らしい女の子の里長が出迎えてくれた。

 

「お忙しい中我々を出迎えて下さり、誠に感謝致しまする。」

「いえいえ!ようこそ、剣の里へ!」

「君が今の里長、若いね。」

「はい、49代目です!世襲なもので………」

「我も4代目でございます。同じく世襲のようなものです。以前この村にお伺いしたのは初代、我が曽祖父でございまする。」

「もう4代目までいかれてるのですね!」

 

 とても小さな女の子とチンコ丸出しの大男が、まるで大臣同士のやり取りのように敬語で話す。なんとも異様な光景だ。特にオチンチンはフェルンみたいにずっと丁寧語ではなく、敬語とタメ口を上手く使い分ける能力がある。だからこそ、ズボンの履く履かないを使い分けることも出来るはずなのにしないのが、余計に恐ろしい。

 

「里の外に、壊れた小屋があったね。」

「昔使われていた狩猟小屋ですね。山の主の仕業です。」

「主………?この山にそんなのいたっけ?」

「夜の主ならば此処におりまするぞ。」

「貴方のひいおじいさまも似たようなことを言ってました、というのが先先代のおばあさまの遺言です。」

「そういや言ってたな。」

 

 ひいおじいちゃんまで何言ってんだよ。本当に変態一族だな。

 

 それにしても、ここの里の名前は知ってるな。

 

「ここが剣の里か〜。」

「知っているのですか、シュタルク様?」

「勇者の剣を守っていた里だ。この里の近くの聖域には、女神様が授けたとされる、勇者の剣が刺さっていたんだ。その剣は、歴史上のどんな英雄たちが引き抜こうとしても微動だにしなかった。80年前まではな。確か言い伝えがあって………」

「勇者の剣を引き抜けるのは、この世界を滅ぼす大いなる災いを打ち払う勇者のみ。」

「それだ!」

「それを引き抜いたのが、ヒンメル様なのですね。」

「そうだぜ。結構有名な話なんだけど………聞いたことないのかよ?」

「いえ、ハイター様からは何も。」

 

 本当に、勇者ヒンメルはすごいと思う。俺なんかは到底抜ける気がしないや。

 

「剣を抜く、ですか………。我は常にやっておりまするが………」

「それはただの自慰行為でしょ。」リンゴムシャリ

「伝説の話をえっちくしないで下さい。」

 

 コイツは何を言ってるんだ?

 

「ちなみに勇者ヒンメルに自慰行為を教えたのは、我が曽祖父でございます。」

「オチンチン様、変なことを話さないで下さい!」

「ヒンメル、なんか罪悪感が凄くて出来ないってヒソヒソオチンチンと言ってたやつ……かな?よく分かんないけど。」

「賢者タイムだね。」リンゴムシャリ

 

 しかもヒンメルに何教えてんだよ、初代オチンチン。フリーレンにも聞こえてるし。

 

 

 

 しばらくして、俺たちは暖炉の暖かさを感じる室内へ移動した後、引き続き里長と雑談する事になった。

 

「しかし困りますよ、フリーレン様。半世紀後にまた来てもらう約束だったのに。温厚な私でも、流石にブチギレですよ!………というのが、先先代のおばあさまの遺言です。」

「私は80年後でも大丈夫と言ったんだけどね。勇者の里を代々守ってきた連中なら、自衛くらい余裕でできるでしょ。」

「確かにそうですけれども………それに、オチンチン様はいらっしゃいましたよ!」

「…………えっ?」

 

 どうやらフリーレンはいつものようにとぼけて全然会いにこなかったらしい。対して、まさかの初代オチンチンは会いにきたと。

 

「彼は旅路の途中に落としたエッチな本を探す旅に出ているそうです。」

「何してんの⁉︎」

「そういや無くしたって言ってたっけ。」

「ひいおじいさまは、基本的には北国諸国を旅しておられます。偶に顔見せに中央諸国に戻って来られたのですが。」

「とてもマメで紳士的な方だったと、おばあさまから聞いております。」

「あの見た目で………」

「今のオチンチンそっくり。」リンゴムシャリ

 

 確かにひ孫のコイツもそういうところあるけども………。というかリーニエずっとリンゴ食ってね?腹減りすぎだろ。

 

 そんな事を思ってると、

 

「それに、フリーレン様にもちゃんとお役目を果たしてもらわないと。」

「お役目ってなんですか?」

 

 フリーレンには役目がある事が分かった。一体何をするんだろうな?

 

「魔物退治だよ。この里の周辺には定期的に魔物が湧くから。」

 

 なるほどな。魔王を倒した勇者一行なら確実に倒せるからか。

 

「特に最近は山の主が暴れて大変だったんですから。」

「じゃあ明日にでも始めようか。面倒事は早い方がいい。」

「承知いたしました。」

 

 という事で、俺たちは次の日から魔物退治を行うことになった。

 

 そして魔物退治は、とてもあっさりと終わった。初代オチンチンが定期的に魔物を退治してたのと、

 

「……………」ブルブル

「どうやらオチンチンのオチンチンに怯えているみたい。」リンゴムシャリ

「我が性域は強力な結界(ズボン)など無いのに………。余程股間の剣が怖いのだろうな。」

「そんなことあんの⁉︎」

 

 最近現れた山の主も大したことなかったからだ。まあ、コイツのチンコにビビるのは分かるよ。デカいし何してくるか分からないし。

 

 あと、ヒンメルは勇者の剣を抜けなかったという。それはそれで、その剣なしで魔王を倒した強さが凄いな。そして勇者って聞くと………どうしても、俺の兄貴を思い出しちまうな。

 

 

 

 

 俺たちはしばらく里に滞在した後、

 

「フリーレン様とオチンチン様ならやってくれると信じていました。マジ感謝………これもおばあさまの遺言です。」

「お前のおばあちゃんの遺言、どうなっているんだよ。」

「じゃあまた、半世紀後に。」

「性器⁉︎」

「そっちのセイキじゃねえよ。」

「今度は遅れないで下さいよ〜!」

「畏まりました。必ず参ります。」

 

 小さな里長とその仲間に見送られて、俺たちは里を後にした。

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