第八話 同族嫌悪
side フェルン
ここら辺は危険な毒性生物が多いから気をつけろ。そうおじさんに別れ際に言われてからすぐ………
「あっ………噛まれちゃった。」
シュタルク様が蛇に噛まれました。
「噛まれた……?」リンゴムシャリ
「気をつけろって言われたのに、何やってるの?」
「とりあえず止血しましょう。」
本当に仕方のない人ですね。私が面倒を見てあげないと………
「すまぬ、我も噛まれ………」
オチンチン様も噛まれるとか………。2人分の面倒を見るのは大変ですね…………
「蛇の歯が折れた?」
「そんなことあります⁉︎」
「チンコが固すぎたんだね。」リンゴムシャリ
嘘でしょう⁉︎どれだけ勃起してるんですか、それ⁉︎エッチな事考えすぎでしょう⁉︎
「そういや初代オチンチンも、チンコに当たった斧が欠けたっけ。ハイターがドン引きしてた。」
「ドン引きしてる時点で、おかしいのはオチンチン様です。」
斧すら通らないとは………とんだ変態ですね。下半身をぶら下げていても怖くないのは、そのためですか。私は別の意味で怖いんですけどね。
ということで、毒を受けたシュタルク様を連れて村の修道院まで向かいました。そして、村の神父様に私たちは悲しい事実を突きつけられました。
「手遅れですね。数時間後には脳が溶け始め、鼻から全部流れ出て死にます。」
「すごく怖い‼︎」
「こっちの変態さんは………無傷ですね。」
「それはそれで怖い‼︎」
シュタルク様はもうダメだという事です。オチンチン様は予想通り大丈夫でしたが………このままでは、シュタルク様が死んでしまいます‼︎
「どうにかならないんですか、神父様?」
「本来なら、初期の段階でしか対処出来ませんが………私の弟なら、あるいは………」ガチャ
とりあえず、その弟さんに助けてもらいましょうか。さて、今ドアが開いたのは誰でしょうか………?
「兄貴〜、ちょっといいか〜?新しい風呂桶、小さくない?手のひらサイズなんだけど………」
「清貧です。」
「やりすぎじゃない?」
なんと、さっきのおじさんではないですか!こんなにも早く再開するとは、なんという偶然でしょうか。
「それよりもザイン、この方を診てあげなさい。」
「あれっ、兄貴コイツらだよ!俺のこと助けてくれたのは!」
「うぅ…………」
「なんだお前、毒蛇にでも噛まれたのか?気をつけろって言ったのに。今俺が治すぜ。ほらよ………っと。」
「おっ………!」
そして、おじさんもといザイン様はあっという間にシュタルク様を治してしまいました。すごすぎです。フリーレン様でも苦手としている毒の分析なのに、それも一瞬で。
「じゃ、これでチャラだな。」
「ついでに我も一応診て下さりませぬか?毒蛇が我が魔羅を噛んだようで………」
「そうなのか?全くの無傷だが………ってチンコジロジロ見るの嫌だなぁ。」
「チンコ固すぎて蛇の歯が折れたの、間違ってなかったね。」リンゴムシャリ
「そんなことあんの⁉︎」
どうやらオチンチン様のオチンチンにも驚かれている様子。それはそうでしょう。驚かない方が不思議です。
「まあとにかく、俺は広場の手伝い行ってくる〜。お前ら、またな〜!」
「ああ。」
「またね。」リンゴムシャリ
「鼻血止まったぜ〜、ありがとう!」
それはさておき、ザイン様はどこかへ行ってしまいました。あの人みたいに凄い人が、うちのパーティーに居てくれたらいいのに。そんな事を思っていると………
「神父様、アイツ………」
「どう思われますか、弟を?」
「貴方の首にかけている聖印、聖都から地方で最も優れている司祭に与えられるものだ。その回復のエキスパートが不治と判断した毒を一瞬で治療した。アレは天賦の才だ。」
フリーレン様もザイン様の凄さを分かってたようです。
「やはり、フリーレン様には分かりますか。」
「私のこと知っているの?」
「ハイター様から聞かされておりましたので。この聖印も、ハイター様から授けられたものです。」
どうやらこの神父さんも凄い人らしいです。ハイター様から認められるのは、本当に素晴らしいことだと思います。その人すらも凌駕する、ザイン様の実力。あまりにも凄すぎて、形容する言葉が見つかりませんね。
その後、私たちは神父様の話を聞いていました。昔は平凡な日常を嫌い、冒険者になりたかったのだということ。でも今は自分の若い頃にそっくりで、つまらない人生を送っていること。そして、神父様がザイン様をこの村から連れ出してほしいということ。僧侶としてずば抜けた才があり、家族も後押ししたいと考えている。これは連れていく他ありませんね。
しかし、フリーレン様だけは躊躇っていました。私たちは部屋に戻った後、フリーレン様に質問しました。
「フリーレン様、どうして躊躇われているのですか?」
「同族嫌悪………かな?」
「何言ってんだ、コイツ?」
「私はオチンチンと同じ変態だけど、嫌悪してない。だからそんなこと、あるのかな?」リンゴムシャリ
「それとこれとは話が別。」
どうやら同族嫌悪らしいです。フリーレン様とザイン様は似ているようには思えませんが。
「とにかく、俺1人でも勧誘しに行くぜ。」
「我も共に参ろうぞ。」
そんなことを思っていると、シュタルク様とオチンチン様が勧誘しに行ってしまいました。恐らく宿の下の酒場でしょう。なんせいつも入り浸ってると聞いてますから。
数時間後………
「やめてぇぇぇぇぇぇ‼︎」
シュタルク様の叫びが響き渡ってきました。まさかオチンチン様に犯されているのでしょうか⁉︎これは大変です!早く助けに行かないと‼︎
「フリーレン様、リーニエ様、行きますよ‼︎」
「う、うん………」
「は〜い。」リンゴムシャリ
そうして焦りながら私たちは下に降りると………
「うぅぅぅぅぅぅ‼︎」
「「「シュタルク(様)‼︎」」」リンゴムシャリ
シュタルク様が身ぐるみを剥がされていました。誰がこんな酷い事を………っ‼︎
「悪く思うなよ。大人ってのは、汚いもんなんだぜ。」
そう言う声はザイン様でした。まさかこの人が………っ‼︎気になったので、様子を見てみると……………
この人も身ぐるみを剥がされていました。という事は…………オチンチン様ですか………っ‼︎
「
何故かパンツを穿かされて照れるオチンチン様がいました。
「普段のがもっと恥ずかしいですよ。」
「そいつは最初から脱いでたから、逆に穿かされたんだ。」
「逆って何………?」リンゴムシャリ
逆の意味が分かりません。どうやらギャンブルで服を賭けてたのだけは分かるんですが。普段脱いでるからって逆に穿かされることあります?
それはさておき、フリーレン様が説得している間、私とリーニエ様は服を奪還しに向かいました。案外簡単に返してもらえたのですが………
「此方の
「いや、アンタが穿いたのは要らない………」
「どうせならそのまま穿いていたらどうです?」
「人生初のチンポジというものが存外むず痒くてな………早くオチンチン丸出しになりたいのだ。」
「頼むから捕まって下さい。」
逆にオチンチン様のパンツは受け取ってくれませんでした。普通のことですね。そして本人はどうやら下を履くのに戸惑ってる様子。私はこの人が無罪なことに戸惑っていますよ。
その日はどういうことかフリーレン様がザイン様を説得する方に心変わりしたので、事なきを得ました。
side ザイン
どうやら、この冒険者たちは村に滞在することにしたらしい。あの日以来、毎日のように俺を勧誘してくる。諦めさせようと努力しても、無駄だった。夢や希望に満ちたあの時のアイツみたいな目で、俺を冒険に誘いやがる。アイツは3年後とか言いながら、10年も待っているのに………。なんで今更………。今の俺には眩しすぎるのに………
にしてもこの新しい鎌、小さすぎるよなぁ。これじゃあ草刈りもまともに出来ねえよ。兄貴に文句を…………
「少々宜しいですか、ザイン殿?」
言おうと大聖堂に入ろうとしたら、アイツらに呼び止められた。
おむつって案外ゴツい漢字ですよね。初めて知った時びっくりしました。