side ザイン
どうやら、この連中はまだ俺の説得を諦めないらしい。下半身丸出しの変態ことオチンチンが俺に近づいてくる。
「あのなぁ、何度も言わせんな。他を当たれって。」
「その事なのだが…………ザイン殿、歳上のお姉さんと旅をしたいと思いませぬか?」
この変態め、そんな事を…………
「バカお前、そのためにガキの頃の俺は、冒険者を目指したんだぜ。」
そんな当たり前のことを聞いてくるとは………
「すっげえ不純。」
「仕方ない、変態だもの。」リンゴムシャリ
後ろからシュタルクとリーニエに馬鹿にされるが、こればかりは仕方ない。男の本能ってヤツさ。少なくともオチンチンなら分かってくれるだろう。
それはさておき、本題といこうじゃねえか‼︎
「んで、そのお姉さんはどこ?」
「その事なのだが…………」
さて、お目当ての歳上のお姉さんとやらを拝見させてもらおうじゃねえか‼︎
「ここだよザイン!」
そうして、テンション高めの声で俺を呼んだのは………奴らの中でも1番のちんちくりんボディー、フリーレンだった。俺が思うに、最もお姉さんから遠い存在だ。
「私はエルフだ。お前よりもずっと歳上のお姉さんだよ。」
そういえば兄貴も、そんな事言ってたっけ………
「こんなの………こんなのお姉さんじゃない‼︎」
唇を噛み締めながら、俺は言う。少なくとも彼女は俺の思うお姉さんの基準に達していない。今更旅をする理由にもならない。せめてもっと背が高くて胸も大きくて、エッチな雰囲気を醸し出している人を連れてきて欲しかったな。
「すごく辛そうです………」
「仕方がない。本当はあまりこう言う事はしたくなかったけど………。先生から教わった色仕掛けを使う時が来たようだね。」
どうやらフリーレンは何かする様子。いくら先生が歳上の妖艶なお姉さんでも、使い手が妖艶でなければ意味が無い。だからどうせ、大した事じゃないんだろうなぁ………
「ちゅ♡」
本当に大した事ねえじゃねえか。このフリなら普通すっげえのがくるはずだろ。そんなガキみてえな投げキスされてもなんも響かねえよ。
「なんだよそれ。」
「投げキッスだよ。坊やにはまだ早かったかな?」
「誰か〜、このお子様を連れて帰ってくれ。」
どうしてフリーレンはそんなに自信満々に言えるんだ?意味が分からないんだが………
「えっ、エッチ過ぎる……っ‼︎///」
「私も直撃を喰らってたら、危ないところでした……///」
なんなの、コイツらは。こんなんで頬を染めんなよ。
「勃起、致しました。」
お前はいつもしてんだろ。
「不満なようだね。なら
サキュバス…………だとっ⁉︎確かにコイツは頭に変な角が生えてるし、明らかに気配が人間じゃねえ。歳上理論自体はさっきのフリーレンと同じだが…………。気のせいか卑猥な仕草………これは期待して良いヤツか………?
「なんかモヤモヤ致しますので、我と彼女の情事をお見せしてからにします。」
「なんでだよ⁉︎」
オチンチンは勝手に嫉妬し始めてるし。俺と同い年くらいに見えて、確か18歳だからこうなってもおかしくないけども。なんでそういうとこだけ年相応なんだよ‼︎他は全部大人びているのに………っ‼︎
そんな事を思っていると、
「それよりも、卑猥な歳上お姉さんが欲しいのなら………一緒に探す旅を致しましょうか?」
なんとオチンチンが魅力的な提案をしてくれた。お姉さんを探す…………っ、そういう視点があったのか‼︎
「わかった、俺も加わろう。」
「また1人、変態が加わりましたね。」
という事で、俺はフリーレンたちの仲間になった。もう一つ、別の理由も少し*2あるけどな。
side フリーレン
ザインに似たようなものを感じてたけど………どうやら別の理由だったかぁ。
side ザイン
俺はフリーレン達と共に故郷を出て、まずはラート地方に辿り着いた。そして、宿に荷物を置いた後は自由行動になった。だからしばらく俺は、オチンチンやリーニエとエッチなお姉さんを探してたんだが………
「この街に風俗街は無いみたい。」リンゴムシャリ
全然見つからなかった。
「ザイン殿、何故か我の股間を見た女性が悉く逃げて行くのですが………」
「丸出しにしてるからだろ、しまえ。」
「不可能で御座います。我らちんちん侍は
「そんな真面目な理由なんかよ。」
というか、半分オチンチンのせいで避けられてる気がする。下半身丸出しの変態と、そいつとべったりな少女、そして変態に敬語を使われるおっさん。誰が見ても近寄りたくないのは明らかだった。コイツらと旅したの、失敗だったかな………
そんな事を思いながら、俺たちは宿に戻ると………
「なんだよいつもいつも‼︎ちょっとくらい聞いてもいいだろ‼︎」
シュタルクがキレながら外に出て行くのを目撃した。気になったので、俺たちはフリーレンとフェルンの部屋に入ることにした。
「なんだうるせえなぁ。痴話喧嘩かぁ?」
「今日フェルンの誕生日なんだけど、シュタルクがプレゼント用意してなくてね。それでフェルンがキレちゃったの。」
「むっすー。」
「正直今日は言い過ぎだと思うよ。シュタルクの話全然聞いてあげないしさ。」
「むっすー。」
するとそこには、頬を膨らませてあからさまに不機嫌な顔をするフェルンと、冷静に諌めるフリーレンがいた。なるほど、そういう事情か。ここは俺が一つ言っといてやるか。
「んなもん俺だって用意してねえよ。男っていうのは誕生日とか記念日とか、そういう細かい事は気にしない生き物なんだ。」
「フェルン、やってよし。」リンゴムシャリ
「んー!」ガシッ、ガシッ
くそっ、怒られた。ローキックはやめてくれ‼︎こういうのは後で、膝に来るから‼︎
「ザイン殿、誕生日や記念日は細かに覚えておくべきだと、我は思うのですが………」
「お前意外にマメだよなぁ……ってフェルン、マジで痛いからやめて!」
まあ、コイツのプレゼントはどうせエロ本とかエッチなおもちゃとかだろうけど。それでフェルンにキレられる姿が容易に想像できるな。
しばらくしてフェルンのローキックが止んだ後、俺は彼女をフォローする事にした。
「ったく、シュタルクが可哀想だぜ。俺くらいの歳になると冷たくされてもある程度は流せるが、あの歳の男子は女の子の言動に一喜一憂するからな。」
「その通りで御座いますね。我は冷たくされたら、それはそれで興奮致しますが。」
「貴方の性癖はどうでもいいです。」
「とにかく、追いかけた方がいいと思うぜ。」
そう言って、俺は部屋を後にした。
フェルンとシュタルクの和解+デート後、俺たちは夕食を食べる事になった………のだが、
「これが、我からの贈り物だ。誕生日おめでとう、フェルン。」
「美味しそうなお菓子………ありがとうございます‼︎」
なんとまさかのオチンチン手作りスイーツだった。黄色い粉をまぶした団子に緑色の渋いお茶。それに茶色い魚の形をした何か。他ではあまり見ないようなお菓子と飲み物。恐らくコイツの郷土料理だろう。
「これまた意外だな。」
「しかもスイーツって。」
「てっきりエッチなものかと思った。」リンゴムシャリ
「
「ありがとうございます‼︎私スイーツ大好きなんです‼︎でもなんか気持ち悪いです。」
「何故だ⁉︎」
まさかの相手を気遣うプレゼント。意外な人物の意外なチョイスだ。フェルンが言うように、確かに気持ち悪い。
「俺ん時はエロ本だったのにな〜。」
「すまぬシュタルクよ、我はお菓子しか作れないのだ。故にハンバーグは無理でな………」
「まあいいけど。」
「代わりにこのケーキをあげよう。」
「マジかよ、ありがとう‼︎」
しかも自分の郷土料理以外もいけるんか。逆にハンバーグとかの非スイーツはダメなのな。この見た目で料理といえば、肉系か女体盛りかのどっちかなのに、まさかのスイーツとはな。
「ちなみにフェルン、私からのプレゼントはこれ。シュタルクと使って。」リンゴムシャリ
「なんですか、これは?」
「避難具。」リンゴムシャリ
「
「痛た……っ‼︎私は何か選択を間違えたのかな?」リンゴムシャリ
ちなみにリーニエはいつも通り。フェルンに殺されるまでが様式美だ。
「にしても意外だな。お前がお菓子作りなんで。」
「我の趣味でして。」
「お前の趣味はエロ本漁りか風俗巡りじゃねえのか?」
「そちらは仕事で御座います。」
「仕事にすんな‼︎」
魔法使いが魔導書を読むみたいな感じでエロ本を読むなっつーの‼︎全く、変な野郎だな‼︎
そんな事を思いながら、フェルンの誕生日は終わった。
一級魔法使い編について悩み中
主人公魔法使いじゃないから、シュタルクと同じく参加出来ないんですよね