『ありふれない廻り者で異世界を絶つ』は読んでいただいたでしょうか?
我慢ができず産んじゃいました(=゚ω゚)ノ
ヴラド三世の排除に向かったニュートンと船坂が戻ってきたのだが、作戦は失敗しニュートンはかすり傷を、船坂は半分の体が潰れ肉汁に変わり果てていた。
「いやー、本当やばかったよー!!昨日の排斥任務中別の廻り者に襲われてさ!!ほんとやばかったんだよー!!」
「そのままリンゴジュースになればよかったのに・・・」
「ヒドイ!!せめてジャムになりたい!!」
「冗談よ。実のまま戻ってきなさいよ」
「で、船坂は半分くらい肉汁になっちゃったんだよねー」
「面目ないであります」
「我々のように廻り者同士で組んでいる奴が出てきた・・・ということか?」
「多分ね。仲間って感じだったし」
「そういう時はすぐ端末で知らせろと・・・外見や才能に特徴は?」
「んー?説明しにくいな。黒い靄みたいな・・・あと俺らのことも知ってる風だったよ」
「内通者の可能性は?」
「・・・考えられないことではないが、今のところ断言できる要素が少なすぎる」
あれやこれやと色々な意見が出てくるがどれも証拠がなかったりと確証を得ることはできない。嘘の情報で内輪を乱すのも良くないため保留となった。
途中東耶がピカソのおもりで会議から抜けニュートンと船坂からの情報で考察する。
「あ・・・そのピカソの絵!!」
ニュートンはピカソの描いた絵を指差す。
複数のディスプレイに渡って黒のペンキで描かれている絵。中央には縦に割れた目の中に2つの瞳が入っておりその周りには流れるような線が描かれていたり、普通の目が描かれいた。
「それ、まさしくそんな奴だったよ」
ニュートンの発言にノイマン、アイン、ピカソは黙ってしまう。驚いて口が開かないようだ。
「あれどしたん?ノイマン?アイン?」
「---いや・・・なんでもない」
ノイマンは口元を手で覆い思考を巡らす。明らかに何かを知っているノイマンに船坂は奴の正体が何なのかを問いただす。
「何か知っているなら話していただきたい。現に我々は襲われたのでありますから」
アレは何なのか。
「確認するまで明言できない」
「珍しいね。ノイマンが言葉を濁すなんて」
「それほど不測の事態ということなのでしょう」
「ノイマン。話さないとどう対処すればいいのかわからないよ。才能も分からなければ戦闘能力も未知数な廻り者が介入してくる可能性はある」
「その通りであります。今まで通り排斥任務に就けとは仲間に対し不誠実というものであります」
「無論、手は打つ。本日の排斥任務には偉人の杜
目的として未知数の廻り者の『あぶり出し』。そのためにも部隊を3部隊に分けることとなる。
それぞれ『前衛部隊』『後衛部隊』『偵察部隊』と分けられる。
『前衛部隊』は主に灰都や船坂、ニュートンが担当して隙を与えないように攻撃を与える。
『後衛部隊』は主にニコやアイン、ナイチンゲールが担当して未知数の廻り者の警戒、対応を担当し、かつ前衛部隊の援護を行う。
『偵察部隊』は東耶だけが担当して排斥対象や周りの環境情報をノイマンに送る。
舞台は森の中。高いところまで伸びる串には人間が刺されて血が流れている。
ヴラド三世はその串の下の部分で杖をつき座っていた。
「『偉人の杜』であるか。再戦に来るだろうと思ってはいたが随分大所帯であるな」
「降参するかい?昨日は2人でも負けかけてたもんね。じゃないならまた仲間を呼んだらどうだい?」
串刺し公は立ち上がる。ニュートンは目的のために仲間を呼んだらどうかと伝えるが、奴は笑い歯を見せる。
「ぬかせである。外法の奇襲などされなければ・・・」
持っていた杖を地面に勢いをつけ刺す。と同時にドリーシュの複製者を4人串刺しにされた。一本だけなく複数の串が一つの体に刺される。
「余1人で十分である!!」
「4人やられましたか。では6人増やしましょう!!」
ドリーシュは手に持っていた試験管を2人が3つずつ地面に叩きつけるとドリーシュの複製者が6人生まれる。
「処するである!!何人何十人何百人でも!!」
ヴラド三世の背後から数多の串が伸び、灰都、ニュートンを貫こうと飛んでくる。灰都は刀で、ニュートンは回避で避け、耐久戦に入った。その横では東耶が自分のスマホでヴラド三世の動きを撮り、ノイマンへ送る。
ヴラド三世の戦闘場所から100mから離れた場所に後衛部隊が待機していた。
その中でニコはAKMN-1で戦況を確認し、いつでも撃てるように待機する。
「戦況はどう?」
「一進一退の状態だ。ノイマンの解析のため、それに加えて
「そう。せいぜい良い餌になって頂戴よ」
灰都とニュートンが引き付け、船坂はその間に攻撃を仕掛けるが串が邪魔をし弾丸を防ぐ。
そろそろ10分になる。ヴラド三世は壁に追い詰められるが詰めれば確実に串刺しにされてしまう。壁に寄りかかった時だ。
「ッ!?」
「どうしたの!」
「東耶が仕掛けた!!」
東耶の才能『盗人の右腕』がヴラド三世の胸から出てくる。そして
ヴラド三世は杖を手放し地面に倒れる。ニュートンたちは倒れた場所に近づいていく。
指先が動いた。そして立ち上がり東耶の方を向く。
奴は笑いながら手を伸ばし、殺そうとした時だ。
黒い靄が東耶のすぐ後ろに現れる。
「靄を確認した!!」
『後衛部隊前進せよ』
「了解」
後衛部隊は走り出し、森を駆ける。
ニコはAKMN-1を消し、AKSを生み出した。
「大人しくな。じっとしてりゃ殺しゃしねぇ」
前衛部隊と後衛部隊が合流する。ニコはアインの前に出て銃を構え、ニュートンはニコの横に並ぶ。灰都はいつでも出れるように刀を前に出す。
姿は黒い靄に重瞳がたくさん浮かび上がっている。
「久しぶりだな。元気してたか?最近俺の部下達が随分世話になっているみたいだな」
そいつは世間話をするかのように話し始めた。重瞳の中の瞳は弧を描いている。
「アインシュタイン。相変わらず誰かの背中に隠れてんのか」
「ピカソ。絵は描いてるか?お前の絵は好きだぜ」
「ノイマン。引き籠もりはなおってねぇみたいだな」
その言い方からおそらく3人とは知人だということがわかる。
「しかし仲間も随分増えたんだな。感慨深いぜ。最初はたった5人だったもんな」
『ああ、おかげさまでな』
「せっかく馬鹿な節介野郎を消してやったってのに未だに『人類貢献』とか抜かしてやがる」
その発言にアインは怒りで歯を食いしばり、腕を掴む手は力が込められ震えている。
「アイン?」
「喪に服してるつもりかもしらねぇがな、それが才能をもった者の義務?才能には善悪あり悪しき才能は排除すべき?」
すると罪人格の廻り者が横並びに現れる。セーフティーを外し、撃とうとするがニュートンに銃を抑えられ、下に向けられる。
「じゃあまた近いうちにな。安心しろお前ら纏めて」
言い終えると姿は消え東耶がポツンと立っているだけだった。
「ノイマン・・・今の奴は・・・」
『----重瞳は王の証』
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