土曜日はお休みします!塾で死んでまう......
「アイン!!ニュートン!!ニコ!!」
後方に戻ってきた3人を確認して、安堵の声を出すノイマン。
「無事だったか!!心配したぞ!!ナイチンゲール手当てを!」
「はい〜」
アインはニュートンに目配せし、ニュートンは頷く。
「首尾はどうだい?」
「ライト兄弟とヘイヘが討たれた。おかげで皆の動向を掴めずにいたのだ。重ね重ね、無事でよかった」
「森侵攻隊は僕ら以外全滅だよ。五虎将の2人『ヒトラー』『ポル=ポト』と交戦してね」
「そうか・・・残念だったな・・・」
「・・・・・・ノイマン、『ヒトラー』は君の知人じゃないかい?」
「・・・・・・・・・なぜだ?」
「ノイマンこと知ってたわ。人伝に聞いたって感じじゃなかった。彼は理性的で意思疎通もとれた」
「何が言いたい?」
「疑問なのさ。項羽たち罪人軍はほんとに凶悪者の集まりだったのか?」
「敵の言動に呑まれたか」
「そうじゃない。ただ熟考する機会は得られた。そもそもホントに世界的悪行をなそうとするなら、僕らに数で勝っていたのだから世界各所に分かれて蜂起すれば可能だった。それがわざわざこんな人気も無い土地で全軍で無策で待っているなんて不自然だよ」
「それは項羽が---」
「アイツは出てきてない。アイツが才能を使えばすぐわかる」
「ただ戦う為に仕掛けて来たんなら最前線に出てこないのはおかしいでしょ」
「・・・・・・」
「僕たちの見解はこうだ」 ハワ~~
「罪人軍は少なくとも暴徒ばかりの集団じゃない。この戦いも何か思惑があって仕掛けてきた。或いは誰かにこの戦いをせざるを得なくされたか」
「私は項羽が生きていたと知って感情に飲まれてた。けど考え直せばおかしなことだらけよ。全部話して。何が起きてるのか、何をしようとしてるのか。じゃないと」
「力尽くになるわので」
ニュートンは手元に重力の果実を持ち、ニコは銃を向ける。ノイマンとナイチンゲールに射線が通るように。
「・・・なるほど・・・脅しか」
「すでにニュートンの重力範囲内よ。大人しく話を---」
ゾクッ
月が雲から出てくる。やけに明るい月はナイチンゲールの背中を照らし、ニュートンの体を影が覆う。
「力に物を言わせるとは感心しないぞ。なぁニュートン」
「・・・そうだね」
「・・・え?」
「ぼk「ニュートンに何をした!!ナイチンゲール!!」
ニコが叫び、ナイチンゲールにだけ銃を向ける。
怒りに溢れているが、恐怖の色も同時に見える。
「どうしたんだい、ニコ?仲間に銃を向けちゃいけないじゃないか」
「ナイチンゲール・・・今すぐ、彼を、解放して・・・!!」
「ちょ、ちょっと・・・どうしたのニュートン、ニコ?」
「アインもニコも傷が痛むよね。ナイチンゲールに診てもらうといい」
「!!?どういうこと!ナイチンゲール!!ノイマン!!」
「いいからさぁさぁ遠慮しないで、ほら」
「嫌!!」
おかしい様子のニュートンに平手打ちをする。ニコはアインを守るように近づき銃を構える。
黙っているニュートンは本当に不気味だ。
「・・・はぁ・・・めんどくさいなぁ・・・まるで注射を嫌がる子供みたいだ」
2人の目の前の空間が歪む。
岩は崩れ、地面は抉れる。
アインはこの状況に混乱して座り込んでしまう。ニコはいつでも動けるようにAK-74を構える。
「お願いニュートン・・・こっちに近寄らないで・・・」
「抵抗するなら手足を拉げちゃってもいいよね?診てもらえばすぐに治っちゃうんだし。まぁ空間転移が使えないし、僕を撃つ覚悟がないんだからたかがしれてるしね」
「ニュートンッ・・・」
次回は原作主人公『扇寺東耶』視点から始まります。