今晩は偉人の杜のメンバーのほとんどが罪人格の排除に動いている。
名前はエド=ゲイン。アメリカ合衆国の殺人鬼で、人の皮を使ったランプシェイドや頭蓋骨で作られた食器などの作品を作ったことで知られており、アメリカの殺人史を代表する一人。しかし犯した殺人は2件しかなく「殺人の才能」というよりも「人を加工する才能」を持っていると言える。
出発する前に船坂に新しく作ったAK-101を渡した。弾丸はロシア製の7.62×39mmのものではなく5.56×45mm NATOを使用しているため約100m以内の範囲で戦闘を行う船坂ならうまく使うことができるだろう。
それにしても、
「東耶は何故ノイマンの手伝いをしているのだ?召使ではあるまいに」
「僕はチマチマとした作業は結構好きなんですよ。それに今回はそこまで活躍することはできないでしょうし」
「有効範囲が自分の手の長さだからね。ヒットアンドアウェイ方式で戦うのが一番じゃないかな。それと奇襲。能力を知らない場合は大きな一撃になる」
「・・・体は鍛えといた方がいいですね。フィッシュの件もありますし」
「訓練なら付き合う。ブートキャンプはお好きか?」
「腕なし腕立て伏せとかはしないですよね?」
あの腕立て伏せは肉体だけじゃなくて精神も鍛えないといけない。心が強ければなんでもできる!
ん?私か?私はできるぞ?片手腕立てをした時にロシア国歌が流れて、腕なし腕立て伏せをした時は音割れソ連国歌をノイマンが流していたよ。
カキンッ
どうやら終わったようだな。船坂に意見を聞かなければ。
「予想通りの帰還時刻、御苦労だったなお前たち」
「いやむしろ相手かわいそうだったなー。フルボッコだドンだったからさ」
「これ回収した『枝』よ」
「うむ」
「はーい!怪我した人はこっちに来てね!治しますよ!!」
船坂の頭が頭蓋骨だけになっている。何故お前は目も耳もないのに、ナイチンゲールの所に歩いていけるんだ。
「よろしくおねが、もが」
「・・・ん、ニュートン前が見えない」
「子供には刺激が強すぎるからだめだよー」
「灰都はどうなんだ」
「うちはうち、よそはよそだよ」
不公平だ。毎回これだ。ナイチンゲールがどんなことをしてるのか見たいだけなのに、毎回治療するときだけ目を隠される。
「いつもかたじけない」
「船坂さん、不死身だからってからだだいじにしてくださいよ〜」
「善処します」
「おい、そんなことしなくても治せるだろ。淫らに治すな色ボケ看護婦」
アインが、あうあう言っているのが聞こえるぞ。つまり船坂とナイチンゲールはくんずほぐれつしてるんだな!つまりセッ!!
「これ以上はいけません!!」
「アイン!聞こえない!!」
「・・・怪我・・・してくればよかったなぁ」
「今させてやるわよ?りんご頭」
解放されたと思ったらアインがニュートンを殴っている。何が起きたんだ?
「アインシュタイン、メスメルを見なかったか?目撃者たちの後処理を頼みたいのだが」
「オウリン!!」
「見てッ・・・ないわッ!!」
「サマーキング!!」
「見たら知らせるッ!!」
「つがる!!」
「ニュートンの顔が真っ赤になって腫れてる」
「元々真っ赤では?」
そうだった。ニュートンの頭はりんごだから元々赤だった。これは盲点、このリハクの目をもってしても!!
茶番は終わらせて船坂に意見を聞かなければ。
「船坂、AK-101はどうだった?」
「そうでありますな。いつも使っているAK-47より反動が少ないのでタップ撃ちがしやすく、それに加えてマズルブレーキもついているため扱いやすいですな。弾丸も5.56mmなためさらに撃ちやすく、かつ私のような近距離で戦うには丁度いいであります」
「個人的にはどっちの方が使いやすい?」
「やはりAK-47であります。破壊力がありますから」
「・・・船坂は火力主義者だった」
「廻り者には装甲が硬いものもおりますので。不測の事態にはAK-47はピッタリであります。荒く使っても壊れませんし」
「AKはシンプルが取り柄だからね」
AK-47のカスタムをこれから渡そう。
・・・・・・
「そうじゃなくて!!だってコイツの才能偉人格のじゃないでしょ!それどころか犯罪者の悪しき才能じゃない!!」
「ん、船坂。話は後にしよう」
「ええ、あとで」
アインの暴走が始まった。これは私の出番!
「才能を引き出したとはいえ前世の人そのものになるわけでもない。それに世間的には義賊とされている」
「どうかしら、『枝』を持ち逃げするような男」
「逞しいじゃないか。目的のためにベストな手段をとれるのは」
「だけど・・・その・・・あの・・・」
「アイン、私からも推薦してる。様子を見ればいい」
「そそ!固くなんない!」
「・・・・・・ッ・・・・・・・・・まぁニコと武蔵がそういうなら」
「あんがとアインー」
「い、いや別に」
「あ、そういえば。ノイマン、指示にあった廃棄と配置終わりました。確認お願いします。あっちに廃棄する物をまとめときました」
「「「・・・・・・」」」
「・・・?何か?」
「いや、何ていうかホントに逞しいとおもってな」
「激しく同意」
「ニコ知ってます!これは朴念仁っていうんですね!」
「どこでそれを知ったんだい、ニコ?」
「まぁ迅速で何よりだ。東耶は今日はもうあがっていいぞ」
「いえ僕はまだ」
「そういうな。才能が手に入って前のめりになるのは良いが急いては事を仕損じるともいう。生活環境が180度変わったのだ。自覚が無くとも心身ともに疲弊している筈だ」
「数学的で合理的なノイマンの言に従いますよ」
「ああそうしろ。・・・それと忘れるなよ」
「輪廻を遡って得た『才能』を天恵と思い驕らず人類貢献の為に活用せよ」
「それが『偉人の杜』の活動理念だということだ」
「重ねて了解です」
東耶は自分の家へと帰り、灰都は帰ろうとしていたが今回は私たちと残業だ。
残業代はご飯である。美味い!
サブタイトルはつけるべき?
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いる
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いらない
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早よ書け