…なぁ、良い人生だったかい…?重國… 作:アクア=イスタロス
『
あぁ、またこの景色か
―周囲が吹き出す霊圧によって軋む
『
この台詞を、幾度聞いたことか
―目の前の、誰とも知らぬ顔が青白く歪む
『
今回はどれだけ保てるだろうか
―慌てて太刀を構えた、しかしそれが振り下ろされることはない
鋭く空間を切り裂く音と、微かに鉄香る乾いた空気が辺りに広がる
―既に骸はなく、残るは灰と、焼き焦げた一太刀のみ
あぁ、今回もまた、一合も保たなかったな
―次なる敵を求め、悪鬼は戦場を彷徨う
――ありとあらゆるものを焚べ、この世全てを燃やすよう
『火急である!』
重國の一言で目が覚める、久々にこの声を耳にした
『三番隊隊長 鳳橋楼十郎!五番隊隊長 平子真子!七番隊隊長 愛川羅武!』
既に隊長格が二名消息不明ともなれば、さすがの重國も待つことはない
それにしても、隊長格五名の内、隊長を三名選出となると他は誰を選ぶのか
―そして呼ばれたるは鬼道衆を束ねる者
――大鬼道長 握菱鉄裁、及びに副鬼道長 有昭田鉢玄
残る二名も
はてさて、これほどの人選とは
―そこへ待ったをかけるは八番隊隊長 京楽春水
――読むことに長けた役者が勧めるのは己が部下
『以上の五名を以て、魂魄消失案件の始末特務部隊とする!!』
これで、事態が収まればいいけどな…
―しかして、事態は収まることはなく
――隊長、並びに副隊長、総勢十一名
―――実に四割もの上位者が欠ける結末となった
重國、君は今、何を想う…
何を想い、空の果てを見つめるのか…
『――事態は火急である!』
今日は、一段と声が張っているじゃないか、重國
久々に訪れた尸魂界を揺るがす事態
『最早、下位の隊員達に任せておけるレベルの話ではなくなった』
三番隊隊長 市丸ギンが演じた、旅禍を取り逃す失態すらも霞む由々しき事態
『副隊長を含む上位席官の廷内での斬魄刀の常時携帯及び、戦時全面開放を許可する!』
見た目は然程変わりなく、しかし私には良く見える
今の君は、実に君らしい
『諸君。全面戦争と、いこうじゃないかね』
闘争に身を包む、悪鬼の姿
『卍解』
―再び、己が力を解放する
――だがしかし、その炎が立ち昇ることはない
封じられたか、重國の卍解が…
『貴様!!!』
―空より光が放たれる
――それは一筋の剣だった
『さらばだ、山本重國』
いいや、終わらせないよ
『―なに?』
『お主…ッ』
躯がずれる
だが、まだだ
重國は殺らせない
『死に損ないの刀風情が、私を止めるというか』
その通りだ、ユーハバッハ
『よかろう、ならば山本重國より先に貴様からだ』
…お別れだ、重國
―再び、躯がずれる
――だが、斃れはしない
『―死に損ないの刀風情が、私に三度、剣を振るわせるか』
…その刀風情に、お前は殺されるんだ
『ッ!いつの間に』
―それは、結界だった
――内側の全てを外へと出さぬ、只の結界だった
『くっ、この程度の結界など、足止めにもならんぞ!』
足止め?それは違う
私が成すのは、何時だって同じだ
『馬鹿な!刀風情にこのような…ッ』
私は今日、死ぬだろう
だが、我が躯を以て敵を誅滅せん
―躯がひび割れる
――二度斬られた躯が倒れぬよう、己の霊圧で焼いた、その理由
―――焼き焦がした我が身を触媒として発動する禁術、九十六番犠牲破道
『おのれッ!おのれぇぇぇぇええええ!!!』
…なぁ、良い人生だったかい?重國…
これは、とある男が織りなす
『私の名は
死の運命に抗う、一人の男の物語
久しぶりに触発されて息抜き兼ねて書いてみた
流刃若火かっこいいよね
でもやっぱり、創作って難しい
どのくらいが「原作の大幅コピー」に該当するのか分からないけど
ダメなら一刀火葬で供養しよう
2023.11.25追記
特殊タグを色々と追加しました
改めて他の作品見て入れたけど便利やね