ONE PIECE 忌み子    作:好きなことして生きたい

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第1話。忌み子。

「・・・」

 

いつの日からか泣くのやめて、何も考えなくなった。いや、元から考える頭んてなかった。物心ついた時から私は家の雑用をやらされていた。私とおそらく父親だと思われる人物二人で過ごしている。

 

なぜ父親が疑問形だと言うと、名前も知らない彼をパパと呼んでも怒り狂い私が気を失うまで殴り続ける。何度も殺されそうになった。そのくせ目が覚めると手当されてベットに寝かされていた。

 

まるで意味が分からない。何がそんなに私の事が憎たらしいのかわからないけど、そんなことそするならいっそのこと家から追い出せばいいのに、むしろ追い出してこの苦痛と家から自由になりたい。

 

でも現実は悲しいもので、私は人生で家から一歩も外に出たことがない。この前家を抜け出そうとして見つかり、何日も部屋に飲まず食わずに監禁された。

 

その頃から徐々に部屋から出る機会が失われて、今では指先一つ動かすのだって難しい。

 

お腹が好きすぎて感覚がなくなって、なのに頭痛と節々の痛みだけが残る。そして眠るの怖い。寒くてそのまま起きれなくなりそうで…むしろこのまま目覚めなくなれば、この痛みも感じなくなるかな。

 

そして、何もかもに疲れてまぶたが重くなり。眠りかけた時だった。【ドゴォオオン!!】と凄まじい物音をたてながら誰かが壁を突き破ってきた。その人はキラキラとした金髪の髪をなびかせて、サファイヤのようなキラキラした瞳をした。まるで物語の王子様のような人だった。

 

「こんにちわ。アルちゃん」

「…誰?」

「俺の名前はウーゼル。まあ関係的には小父さんになるのかな?でも今日からアルちゃんのお兄ちゃん。もしくはパパでもいいよ」

 

そう言ってウーゼルと名のった男は太陽の光のように眩しくにこやかに笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんね~。遅くなっちゃって、本当はすぐにも病院に連れて行きたかったんだけど、海兵の馬鹿どもが誘拐犯なんかと勘違いしたせいで島から逃げないといけなくなっちゃって、一応お医者さんに診てもらってけど、どこか痛いとか違和感ない?」

「うん。大丈夫、はぁむ、もちゃ、もちゃ…」

「そっか、ご飯は美味しい?」

 

 

ウーゼルは監禁されていたアルを壁をぶち破って助け出したが、それを見ていた一般人たちに誘拐と勘違いして海兵に通報したのだ。まぁ、正確には誘拐で間違いないのかもしれないが。

 

そんなわけで、ウーゼルは海兵達とひと悶着したが全て蹴散らしてこの島に逃げてきた。元の島では犯罪者と言われて、アルを見てもらえる状況ではなかった。しょうがなくまだウーゼルの存在を知られてない隣の島に来たのだが、それも時間の問題だ。さっさと身支度を済ませたいところだ。そのためアルの服とかを買い込んでいた。

 

早く一目から避けたいところだったが、アルのお腹の虫がぐぅ~と可愛らしくなったので、お店でご飯を食べることにしたのだ。アルは初めて食べる温かくって美味しいご飯に感動して、口いっぱいにほうばってリスのように口をパンパンにして食べていた。

 

「ぅ、お腹いっぱい」

「もういいのかい?食後のデザート食べない?」

「でぇざーと?」

「そう、甘くって美味しい食べ物だよ」

「わぁ~、食べとも言いの?」

「もちろん。遠慮しなくていいよ。子供はお腹いっぱい食べて遊んで幸せに成長するのが仕事だからね」

「うん!」

 

そして、ウーゼルは再度注文をした。アルをデザートが楽しみでしょうがなかったがある疑問がうかんだ。このお兄さんは見ず知らずの自分をここまで良くしてくれるのだろうかと、聞いてみようかと思ったが、今何がきかっかけで、この幸せが壊れてしまうじゃないかと怖くて聞けなかった。

 

「どうしたのアルちゃん?難しい顔して」

「ううん!何でもない」

「…大丈夫だよ。わかんないことがあったら聞いていいんだよ。どんなこと聞いても僕は怒らないよ。まぁ、わかんないことを聞かれちゃってらこたえられないけど」

「…そ、それじゃ、お兄さんはなんで私に良くしてくれるの?あの人は私に嫌なことしてきたのに」

「それはどっから、どう説明したらいいやら、でもまず大前提としてアルちゃんに嫌なことをするこれは間違ったことで、アルやんは子供なんだから愛でられる存在なんだよ」

「めでられる?」

「あいされる。好きになるってことだよ」

「うそだよ」

「嘘じゃないさ」

「でもパパは私を殴ったもん!」

「いや、それはいろいろと複雑な理由がありまして…」

「それはいったいどんな理由ですか?ぜひ私も知りたいですね」

 

 

すると突然と刀をもった女性の人が話にわって入ってきた。

 

「君は?」

「私はくいな。ただの賞金稼ぎです」

 

そう言って彼女はウーゼル手配書を差し出してきた。昨日の今日でもう手配書ができてしまった。たかが娘一人さらっただけの誘拐犯に100万の賞金が出されていた。いや、誘拐よりも海兵隊をボコボコにしたのが問題だったかもしれない。

 

「たかが百万円のためにご苦労なことだな」

「安心して、別に捕まえようと来たわけじゃないの」

「本当か?それじゃ、どうして」

「最初は彼方の言う通り、誘拐されたその子を助けようと思ったんだけど、様子をうかがて見てたら随分と大事にしているそうだし。その子も怖がっているようになかったから、変だなと思ったんだけど、なんか訳ありな話をしてるから、ぜひ私にも聞かせられる話だったらそれを聞いてから判断しようかと思って」

 

そしてくいなと名のった女剣士はウーゼルと同じ席に座った。

 

「もちろん。この子が、え~と、お名前は?」

「お兄さんはアルって呼んでます」

「そう、わかったわ。アルちゃん。もし話を聞けたら何か助けになれるかもしれないから、できれば私も一緒に聞かせてほしんだけど、でもアルちゃんが嫌ていうなら私は耳をふさぐわ。これはアルちゃんの事だから決めて」

 

そう言ってくいなはアルに選択をたくした。子供相手に大人がここまで敬意をもって接するあたり彼女はまじめな性格なんだろ。

 

「…正直よくわからないです。でもお姉さんが知りたいなら聞かばいいとおもいます」

「そう、ありがとうね。と、言う事ですので私も聞かせてもらいます?その複雑な理由と言うのを」

「正直子供に聞かせられる内容じゃないんだけどな。でもしょうがないか…。一言で簡単に言うとアルは天竜人の忌み子なんだよ」

 

その瞬間周りにいた人達がビックリして飲み物や食べ物を吹き出した。あまりにも普通の声で話すため周りにも聞かれてしまった。その中でアルは天竜人が分からなくてきょとんとしている。

 

「ちょっ!彼方声が大きいわよ」

「天竜人って何ですか?」

「世界貴族とかいう世界知偉い人たちなんだけど、こいつらが物凄いクズで全世界から嫌われているクソ野郎たちを天竜人って言うんだよ」

「ちょー!」

 

どこで誰が聞かれている状態かわからないと言うのにこの男は全く恐れることなくこの世のタブーを堂々と口にする。

 

「そっか、私はその人の子だからお父さんに…うっ、うわぁああああん」

 

あまりの衝撃的な話に驚きを隠せなかった。ずっと父親と思っていた人は実は赤の他人だったと言う事実と、自分は世界一嫌われてた血を引く人間だと言う事を、そんなことをいきなり聞かせられてアルは大声で泣いてしまった。

 

そして、数時間に久しぶりに大泣きして疲れ切ったアルはウーゼルの腕の中で眠っていた。そして、その対面側を座るくいなはすっかりと疲れ切っていた。

 

「はぁ~、その天竜人の子がどうしてあんなところに監禁何かされてたの?」

「この子の母親と、あの男は元々恋人同士だった」

「…」

「それが、天竜人の一言で彼女は連れ去られた。犯されてはらまされて、お腹が大きくなって、デブだから捨てられて、衰弱していた彼女は元恋人の元に助けを求めて何とか彼の元にたどり着いたが、衰弱した状態で出産後に体力が持たなくて亡くなった」

「…」

「その後は、愛する彼女の形見でもあるアルを育てようとしたが、天竜人の子だと言う事でついつい虐待をしていまう。その葛藤の果てにあの男はおかしくなっちゃったんだろうな」

「残酷な話ね」

「ああ、胸糞悪くなる話だ」

「もしかして、あ…。ううん。ごめんなさい。なんでもないわ」

「大丈夫だよ。俺はもう受け入れてる。俺も子のこと同じ。天竜人の忌み子だ。元居た島では毎日イジメられていたが俺はいいほうだ。悲しくなったら母さんが慰めてくれたし。傷ができたら母さんがさすってくれた。俺はこの子に比べたら恵まれている」

「…強いのねあなた」

「母さんのおかげだ。今度は俺が母さんのようにしてくれたことを、兄弟たちにしてやるんだ。だから俺はこうして海へでた」

 

 

 

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