─── ラケル・フォート ───
ラケル・フォート 女 推定25歳
金髪をストレートで伸ばしており、背中の源石結晶を隠すようにしている
スリーサイズ及び身長体重
身長164cm
体重63kg(源石結晶が5kgを占める)
86ー60ー90
最初の子供達の1人であり、天石教がここまで大きくなるまでの間、天石教の骨組みを支えてきた人物
教主の事を他の子供達同様に父親として慕っているが、内に秘めている物は酷く歪んでいる
他の子供達が純真に父親である教主を支え、心配している中で、彼女は教主が自ら背負った物を放り出せない事を見る事が悦楽となっている
他人から勝手に託されて、自分で勝手に背負い込んで、要らない物すら背負い込み、それでも尚倒れず、前に向かって歩き続け、他者の為に捧げているその姿に、彼女は最早絶頂を迎えていると言っても過言では無い
拾われる前の記憶は朧気になっており、最早両親の姿すら思い出せないと言うが、実は彼女だけ捨てられた理由が違った
───恐ろしい。実の両親はそう言ってラケルを故意に感染者とし、ラケルを捨てた
何を考えているのか分からない。他の子達と遊んでいる筈なのに、笑っている筈なのに、目の奥に光る何かが恐ろしさを訴えてくる
ラケルを捨てた後、両親である夫妻は隣家からの貰い火によって亡くなり、この世からラケルの過去を知る者は居なくなった
教主が師匠であるシャイニングと決別する様を見て、彼女は初めての絶頂を迎えていた。この人が苦しむ姿がもっと見たい。凡人なのに、天才でも秀才でも無いのに、この人は全部を背負える力を持っている!!泣き叫んで後悔して懺悔し続ける姿を見せて欲しい!!!
そこからのラケルは強かであった。ロドスに到着すれば即刻医療技術を見て、体験して盗み、教主に伝えて糧とさせる
ドクターやケルシーと言った面々と無垢を装って話し、教主がもっと色々な物を背負えると言う事を暗に伝える
ドクターもケルシーも、その残酷さにも、ラケルと言う存在の危険性も理解していた。然し教主に対して、そんな事は言わなかった
気付いている筈だ。優秀な彼等は口に出さずにそう考えてしまったのだ
聖都建設予定地でも活動した。裏騎士競技に参加している男にわざとチラシを配ったり、信仰が教主に向くように村の子供達と無邪気に遊んでるようにしながら刷り込みを行い、磐石な基盤を固めて行った
ニアールが段々と馴染んで来た頃に、わざと神子の事を漏らすように仕向けたのもラケルである。そうすればニアールが動く事も理解していたし、殺す様な事をする程の短絡的な女性で無いことを理解していたからだ
ニアールに対して開き直り、懺悔をして、殺して欲しいと懇願する教主の声を聞きながら、彼女は産まれて初めて深い絶頂を迎えた
人を救う為に自らを犠牲にする事すら出来ない凡人の何たる哀れな事か!!楽になれる方法など幾らでもあると言うのに。他人に押し付ける事も出来るのに。全てを放り出して逃げる事だって出来るのに!!自分以外にこの重荷を背負わせまいとする男の、なんと美しい事か!!!
自分の目は間違っていなかったのだと、彼女は後に述懐する
トレイターズの反乱において、彼女が1番危惧したのは教主が死にに行く事であった。以前の自分を知っているドクターに危機感を覚えるも、幸いにも記憶を失っていた事に安堵したのも束の間、ドクターは教主を連れてトレイターズの説得に向かったのだ
この時はラケルも肝を冷やした。もし暴徒になっていて殺されたら、自分の今までが無駄になってしまう。しかし彼女に止める術は無く、その背中を見送る事しか出来なかった
そして、彼女は賭けに勝利した。死ぬことを渇望する男は事故によって死ぬ事も、誰かに殺される事も無く、更に背負い込んで帰ってきた。大声を上げて笑いたかったのを我慢して、いつものように出迎えて、彼女は更に自らの為に、地獄へと向かう教主の背中を押し、皆の希望の灯火として、自ら以外を全て薪にしていきながら