転生したら就活失敗おじさんだった件について   作:上殻 点景

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濁心スカジと出会い1層へ。隊長となったおじさんは、恐魚を仲間に向かへ、脱脱出するために下層に向かう。行手を遮るのは、数々の強敵と味方達。濁スカと共に移動するおじさんは、実質不可能に近い前衛単騎攻略を行い、一歩ずつ進んでいく。果たしておじさんは最下層にたどり着くことができるのかは?


嵐の中へ(中編)

 

 

────── ◇ ──────

第1層 陽の射す海岸

緊急作戦 助け合い

この世界の常識が砕け散った時、人々は

最も単純な方法で敵と味方を判別する。

近くにいる者が味方で、遠くにいる者が敵だ。

 

 

 無駄に硬い恐魚が前後から襲い掛かる。

 こちらは、捌くので手一杯。

 

 「オイ、クソ盾兵、俺を助けろ」

 

 後ろのデカブツに声をかける。

 先程から、急に気絶したりと、もう少し頑張って欲しい。

 

 「無駄よ。彼に声は届かないわ

 

 背中の濁スカはそう話す。

 盾兵は動く素振りすら見せない。

 

 「動けってんだよ、このポンコツゥ!」

 

 まずい、もうすぐ悪魔が。

 このマップ最強の悪魔がやって来る。

 

 「いや、だから彼にブーン

 

 [ダブリン飛行兵]が上を通り過ぎる。

 ご丁寧に、俺らの横を通り過ぎてだ。

 

 補助と前衛、飛行兵を倒せるはずもなく。

 

 「あっあっあっ......」

 「大丈夫?

 

 ト、トラウマが。

 初手耐久値-2、灯減少。拒絶反応。

 頭が、頭が痛い。

 

 ちなみに気絶している間に、

 盾兵はサルガス大剣士にシバかれた。

 

 全員、敵でいいだろこのマップ。

 

 

────── ◇ ──────

第2層 離れの孤島

思わぬ遭遇 諸王返らず

あなたは空のイベリアの都市を発見した。

痕跡のない都市には立派な博物館がある。

曰く、名もなき諸王の記憶が残るらしい。

 

 

 「アナタ、もう限界よ!

 「大丈夫だ。まだいける。まだ───」

 

 都市の中心にある立派な博物館にて。

 内部には様々な秘宝が存在する(目標値 6)。

 

 「────ガチャれる

 (何も見つからなかった)

 

 「もう一回だ」

 (出目1)

 

 「まだだ、俺のリロールフェイズは終わってないぜ

 (出目2)

 

 「リロール!」

 (出目3)

 

 「リロールッ!」

 (出目4)

 

 「リロォールッ!」

 (出目5)

 

 「スカジ!HA☆NA☆SE!

 「落ち着いてッ。もうダイスはないわ

 

 濁スカに体を抑えられる。

 確かに、ダイスは0。

 これ以上は振ることができない。

 

 だが俺には、こいつがある。

 アーツを手に手中。

 素材はそこら辺の残骸から────

 

 「66番封印、リスキーダイス」

 「どうやって?無からダイスをッ

 

 濁スカが驚いている気もするが気にしない。

 そんなことよりダイスロールだ。

 

 ガチャガチャガチャガチャ

 ガチャガチャガチャガチャ

 

 「運命のダイスロールッ!

 

 リスキーダイスは、20面体のサイコロ。

 19面が大吉で、1面が大凶。

 単純に大吉が出る可能性は95%、大凶が出る可能性は5%。

 

 ブン回すには十分だな。

 出目は────

 

 「6 !ヨシッ」 

 

 ダイスが通ったのか、無から急に宝箱が現れる。

 

 原理なんて細かいことは考えてはいけない。

 洞窟内部に、都市がある時点でオカルトだしな。

 

 「さて、中身は────」

 

 王様の指輪 

 耐久値をすべてシールドに変換する

 深海教徒は一夜にして成らず。彼らはずっと前より海と大地の狭間に巣くい、これからやってくる「大いなる静謐」という名の災厄に向けて準備を進めているのだ。

 

 おは、ポンコツ秘宝

 

 「  」

 「なんか言いなさいよ

 

 思わず膝から崩れ落ちる。

 リスキーダイスまで振ったのにこの結果はないだろ。

 リスクとリターンってしってるのか?

 

 絶対に、絶対に許さんぞ、シージ。

 

 

 

────── ◇ ──────

第3層 迫り来る波濤

空が曇り始め、潮水が段々と明瞭になる。

それはひっそりと延び広がり始めた。

洞窟の入り口に、我々の足元に

 

 

 

 地面に周囲より一層光る光源を見つける。

 

 「なんだこれ、ランプか?」

 

 明るいから光源には『キュッ

 

 

 応急ランプ 

 戦闘終了後に灯火が減る

簡易的な照明器具。内部の恐魚は容器内で衝突を繰り返し、死を迎える直前に強烈な光を放つ。容器は名状しがたい黒いゼラチン質の何かと化してしまっている。

 

 「意外と有能だな」

 

 先から秘宝の効果を知れていたのは、こいつのおかげか。

 通りで胸辺りがもぞもぞすると思っていたわけだ。

 

 「恐魚?そんなものも抱えていたのね

 「非常食代わりだ」

 

 服から出ている奴をつかむ。

 いつの間に隠れてたんだ。

 

 この素早さ、ドス黒い黒い布。

 コイツからは陰の者の匂いがするな。

 

 「彼らしいわね

 「彼?ああこいつか『キュ』」

 

 お前、男だったのか。

 いや、恐魚に性別とかあるのか?

 

 まあ、どっちにしろ食べるんだが『キュッ!

 

 「名前......付けてほしいみたいよ

 

 名前?いるか恐魚に。

 呼びにくいわけでもあるまい。

 

 「「キュキュカス」とかでいいだろ」

 「もう少しないの?キュキュ!』」

 

 いや、なんか某ポケモンのような陰湿さが感じられるし。

 白い布ではなく、黒い布ぶってるのがパチモン臭を誘うというか。

 

 「他は、「害悪」「非常食」とかか?」

 「もうそれでいいわよ『キュウ』」

 

 恐魚【キュキュカス】を招集しましたって感じだな。

 

 

────── ◇ ──────

第4層 秘密の温床

作戦 海窟の砂嵐

砂嵐は洞窟内で発生しない。

だが、アーツならばそれが叶う。

 

 

 

 前からは、【多数の拳闘士(1ブロ)】

 横からは、【ロードローラー(3ブロ)】

 

 「無理ゲー、やめろォ!」

 「頑張りなさい」

 

 補助と前衛とオマケで、3面防衛ですか。

 てか、3ブロはどこだよ。

 

 「スカジッ、手伝ってくれ」

 「嫌よ。喉が痛くなるわ

 

 濁スカにはツンと返される。

 コイツ、一層から歌うことすらしないんだが。

 歌えない吟遊詩に何ができるんだ?

 

 ラインに近づく敵兵たち。

 こうなれば最終手段だ。

 

 「真銀斬を撃て、キュキュカス

 『キュッ!?

 

 おい、早くシャキンシャキしろ。

 敵がすり抜けるぞ。

 

 『キュキュッ(無茶ぶりやめろ)』

 「戦場で旗を武器にしている奴もいるんだぞ」

 

 テンニンカを見習ってほしい。

 真銀斬ぐらい撃ってくれ。

 

 「仕方ない、ブランDだ『キュッ?』」

 

 動揺している恐魚を掴む。

 ひ弱そうだけど大丈夫だろ。

 

 「腐っても1ブロ『キュウゥゥッ!』」

 

 拳闘士たちに向かって投擲。

 後は、気合で頑張れ。

 

 とりあえず一難は去った。

 後は、敵を殲滅する────

 

 「砂嵐が吹いてきた?

 「冗談よせ。海底────」

 

 そこまでで、思考を否定する。

 

 ここはアークナイツの世界。 

 海底でも、アーツなら砂嵐は起こせる。

 つまり、アイツが現れたってことだ。

 

 買ったクレーンを出し、すぐさま移動を開始する。

 お前だけは、お前だけはコロス。

 

 「死ねぇ、鼠公ォ!」

 

 異格テキサスがいない時、よく俺の前線をいたぶってくれたな。

 お前に落とされたフェンちゃんの恨みは、未だに忘れてねえぞ。

 

 無駄に硬い術バリア。

 確定ダメージ出ないと削れない本体。

 異格テキサス前提な性能になっているが────

 

 キャノットから買った【支援クレーン】、

 道中で拾った【裂浪】、

 そしてボスが落とした【療養特別サービスカード】

 

 配置80%短縮×50%短縮×攻撃速度+70=異格テキサス

 

 「生まれ変わったら、今度はいい鼠になるんだな」

 

 鼠公爆散!

 

 「ところで防衛は?キュウ?』」

 「あっ......」

 

 この後、めちゃくちゃ再配置した。

 




 ここまで読んでいただきありがとうございます。作者です。
 今回の話は、前回の続きにあたります。次回で、ローグライクな話は終了です。まあ、内容が短編4部構成なので前回のオマケ感はありますね。まあ、気長に待っていてください。
 さて私語なのですが、ローグライクにはまりすぎてバルターズゲート3を買ったもののまだキャラクリすら終わっていません。おかしい、買うときはあんなにウキウキしていたのに、買って満足してしまった。やはりドクターにはローグライクがお似合いということでしょうか。早く次のローグライクを頼むって感じです。
 さて、前回も感想ありがとうございます。久しぶりの更新でしたが、やっぱり感想もらえるとうれしいですね。うれしさのあまり、ぐへへと笑う作者でした。
 では、良きガチャライフがありますように。
 
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