転生したら就活失敗おじさんだった件について   作:上殻 点景

6 / 20
 午後2時。警備課主任のサリアは、ライン生命、
エンジニア課主任のナスティとの会談のために、
エンジニア課のラボを訪れる。
 その時、意味もなく就活失敗おじさんは、
エンジニア課でサボっていた。
 
 サリアに反論され窮地に立たされていた
ナスティを助けたのは、代わりに生贄に
捧げられたおじさんだった。


怒れるおじさん

 今日も今日とで、ナスティ主任のもとで、借金返済である。

 

 「それで何の用だサリア。クソガキ(ジェッセルトン)なら奥にいるぞ」

 「安心しろ、今回はエンジニア課の監査だ」

 「ほう......」

 

 おや、手前から聞きなれた声がすると思いきや、

 主任同士(サリアとナスティ)が睨みあっていた。

 

 これは、近づかないのが吉だな。

 

 「最近、異常にエンジニア課の支出が増えていてな。

  何か隠し事でもしてるかと思い、な」

 「笑わせるな。何故、そんなことをする必要がある。

  大方、そちら側のミスだろ」

 「ほう、警備課の不手際か......面白い」

 

 なんか、背後に虎と竜が見えるんだが。

 あいつらスタンドバトルでもやってんのか?

 

 こいつは、面白いものが見られそうだ。

 いつもは当事者だから味わえんが、

 修羅場というのは、ガヤするのが一番楽しいまであるな。

 

 飲み物でも飲みながら、見るか―――――

 

 「そこまで言うなら、エンジニア課の内部。

  じっくりと監査させてもらうぞ」

 「構わない。無駄な仕事をご苦労様だ。

  おい、クソガキ、案内をしろッ!」

 

 「ぶッ!?」

 

 飲み物吹いたじゃねえか。

 おい、いきなり当事者になるパターンは聞いてないぞ。

  

 (なぜ俺が案内する必要がある)

 (貴様が、暇そうなのが悪い)

 (俺はエネルギー課の人間だぞッ)

 (エンジニア課でサボっている時間の方が長いだろ)

 (だが......)

 (あんまりガタガタ言うなら、主任に告げるぞ)

 (了解した)

 

 その脅しは卑怯だろ。

 急いで、適当なエンジニア課の服をとり向かう。 

 

 「――――というわけで案内をさせてもらう」

 「何故、ここにいるかは今回、聞かないでやろう」

 「助かる」

 「貸し一だ」

 「帰っていいか?」

 

 サリア主任に、貸し、とか、嫌すぎるんだが。

 今度は何をやらされるんだ。

 人間砲弾とか、スーツの落下実験とかか?

 

 「話してないでさっさと案内しろ、クソガキ」

 「あー、了解した」

 

 というわけでエンジニア課の倉庫までサリアを案内するのであった。

 てか、結局ナスティ主任ついてくるなら俺要らんだろ。

 

 ◇◆◇

 

 歩くこと数分、エンジニア課の建物が見える

 

 「ついたぞ。ここが倉庫だ」

 「ずいぶん暗い場所だな」

 「クソガキ、電気をつけろ」

 

 はいはい、全く、人使いが荒い。

 これ案内というより、雑用させるヤツが

 欲しかっただけなのでは?

 

 薄暗い倉庫

 電球をつけると、映し出されるは――――――

 

 「――――――パワードスーツ......なのか?」

 

 様々な武装を持った、

 各色の機体であった。

 

 「では、クソガキ、説明を頼む」

 「あいよ」

 

 

 「まずは、形式番号:ATM-09-ST スコープドッグだ」

 「この機体は、むせるな」

 

 そういって、緑色の小さな機体を指す。

 ちなみに肩は赤くない。

 

 

 「次に、型式番号:EMS-04 ヅダだ」

 「もちろん、ヅダる」

 

 青みがかった機体を見る。

 宇宙は飛べないし、地上も満足には飛べんが、

 エンジンは爆発する。

 

 

 「さらに、型式番号:SPT-LZ-00X レイズナー」

 「V-maxは再現できなかった」

 

 さっきとは小型な青い機体を見せる。

 主武装はタックルだ。

 

 

 「最後に、建設中のガンバスターだ」

 「第七ハッチも作る必要があるな」

 

 建造中のマシーン兵器のような機体を見せる。

 サイズは原作より小さい。

 武装の再現は......流石に無理だ。

 

 どうだと言わんばかりの満開の笑みを浮かべる

 ナスティ主任と俺

 

 流石に、サリアでもこの機体どもには驚いたに違いない。

 

 「どれも同じパワースーツじゃないのか......?」

 

 「これだから素人は」

 「よく見ろ、全くの別物だ」

 「「ほら、見かけとか色々違うだろ!!」」

 

 どう考えても、バスターマシンは別物だろ。

 他も尖りまくって、ワンオフ品にしか見えんだろ。

 

 「だが、スペック的にみると変わらないのでは?」

 「ぐう」

 「サリア、痛いところを突くな」

 

 そう、この機体共、

 実は表面のガワだけを繕った、

 性能はそこまで変わらない機体なのである。

 

 「だが、内部に込められた思いが、違う」 

 「呆れたものだ。()()()()()()()()()使()()()()()

 

 今、なんと言った、この主任

 俺たちが熱意をかけて作ったものを―――――

 

 「こんなもの......だ、と」

 「......クソガキ、やるぞ」

 

 ファイティングポーズをとる俺と、

 骨筆を構えるナスティ主任。

 

 目前に見据えるは、ロマンが分からぬ女。

 

 「ほう、面白い。実力差ははっきりしているとは思うが」

 「それは一人でならという話だ。私とクソガキ、

  一人はただの火でも二人がそろえば炎だ。

  ――――――炎となったエンジニア課は無敵だッ」

 

 敵は、テラの怪獣サリア、

 

 ヤツから、ほどばしるオーラは、

 黒が3分に敵が7分というところか

 ――――――上等だッ

 

 燃え上る2人による熱い激戦が始まる。

 

 

 なお、ミスがあるとするならば、

 別に、いつも勝てない奴に、

 研究職の主任が増えたところで、

 勝てないことを考慮していなかった点であろう。

 

 もちろん、支出はエンジニア課の研究費から

 落とされることになった。

 

 ◇◆◇

 

 「ということがあったんだ、クリステン主任」

 「何をしてるんだ、お前らは」

 

 クリステンの冷たい視線が刺さる。

 彼女の頬はほんのり赤く。

 いつもより感情的に見える。

 

 「そもそも、なぜ私も飲み屋にいる」

 「お前がいないと、飲み屋の代金が払えないからだ」

 

 度重なるやらかしで、俺の給料はマイナスに突入だ

 よって、誰かにたからんと飲めんという訳だ。

 

 いつもなら、ウチの主任を捕まえるんだが、

 生憎、出張中。なので、

 金欠の元凶から、金を恵んでもらう算段だ。

 

 「飲み代は、脱衣弾の件で大目に見てやろう。

  だが、もう少し面白い話を話せ」

 「十分、面白い話だろ」

 

 最終的に、レイズナーでサリアに突っ込んでいった

 ナスティ主任の雄姿を、生涯忘れることはないハズだ。

 

 しかし、面白い話か。

 

 「これ以上に、面白い話となると、ミュミュミュ事件か、

  フェルディナンド魔法少女事件しかないぞ」

 「なんだそれは、詳しくだ。詳しく話せ」

 

 異様に食いついてくるな。

 

 てか、酔ってるだろ、クリステン主任

 まだ、1杯しか酒飲んでないってのに。

 

 「酔ってなぞはいない。いいから、知識を吐き出せッ」

 「発言が支離滅裂だな。まあ、いいか。

  あれは――――――」

 

 こうしてテラの世は更けていく。

 

 ちなみにクリステン主任の酒癖は悪かったと

 記憶しておく。ひどい絡み酒もあったもんだ。

 




 ここまで読んでいただきありがとうございます。作者です。
 なんか日刊ランキングに入ってたような気がしたのでテンションが上がって更新しました。
 私語となのですが、まだイベントのEXステージの強襲が終わってないです(絶望)。小説の二次でもこれなのに、オリジナル書いている人って人間じゃないなと思いながら、今日もコーヒーを飲んでいました。強襲は......妖精さんあたりがやってくれるでしょう。
 さて、毎度誤字報告くださる方、ありがとうございます。この前、[原石]と[源石]を間違えたあたり、誤字が末期ですね。雰囲気でアークナイツしています。訂正してくださる皆様、この場を用いて感謝を伝えます。
 また、感想をくださる皆様もありがとうございます。その感想は作者のモチベになっていますよ。
 では、皆様に良きガチャライフがありますように。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。