そこに命を懸ける、伝説の痣を持つオリジムシたちを、テラの人々は、5D'sと呼んだ......
※呼ばれてません
シロウサギ「キュ(雑魚だったろ? 相手)」
ケルシコ「キュキュ(ああ......完全にクロウサギに遊ばれてた)」
シロウサギ「キュ(あいつ、つまんねぇだろうな......)」
「私は、偶然や運命のいたずらを容認しない......この言葉の意味がお分かりですね」
「面白い冗談だ。ダイスの女神にでも殺されたか?」
そう言う、奴の顔は自信にあふれていた。
「仕方ない方だ。ならば、冗談ではないことを証明して見せましょう」
「もはや言葉は不要ってか」
奴との視線が交差する。
震える手を握りしめ、勝負の場を見る。
大丈夫だ、俺は勝てる。
会場の熱気は、今にも爆発しそうだ。
この戦いは、この戦いは、負けれない。
『では、まもなく、オリジムシレースを始めます』
「「――――――!!」」
ジャスティンJr.と俺の2か月の分の給料を賭けた戦いが始まった。
◇◆◇
『帰りたい』
そんな思いが頭から離れない。
――――――簡単で儲かる、貴方向けの仕事があるんですよ
そんな言葉に釣られ、ジャスティンJr.について行った様がこれである。
クルビア郊外まで連れ出され、豪邸まで足になった挙句、成金趣味と変人の話に付き合うこと3時間。俺のやる気は、底辺を下回っていた。
話をこねくり回して、何が楽しいのか、俺には分からん。
「ずいぶんお疲れのようですね。では気分転換に、オリジムシレースはいかがですか」
「なんだそれは?」
「この近くで行われている、話題のレースですよ」
聞けば、クルビア郊外の廃棄された都市で行われる、グレーなレースと来た。
内容は違法に近いが、刺激を求める金持ち共によって隠されている感じか。
「生憎、俺は仕事熱心なもんでな。給料以上の仕事は御免だ」
クソみたいな護衛をして、退屈な話を聞いた挙句、金持ち共の道楽に付き合えと?
......冗談はよしてくれ。
「そうですか。折角、レースで私に勝てば今回の給料を2倍。負ければ0という話を―――――」
「――――――別に、道楽が嫌いなわけじゃない」
それとこれとでは話が別だ。
フェルディナンドへの借りた金もある。
そろそろ期限がヤバいのが、本音だ。
「だが、冗談だったときは、分かってるよな」
「まさか、清く正しくが、私のモットーですよ」
「どの口が言ってる」
護衛として仕事は見ていたが、あれは交渉というよりは脅しに近い。
どこに、金銭のためにあそこまで、傭兵をちらつかす奴がいるんだ。
「それは、誉め言葉と受け取っておきます。では、車の用意をお願いしますね」
「俺は、護衛なんだが」
「では、今からは護衛兼使用人です」
「了解した。なら財布は任せたぞ、坊ちゃん」
2人を乗せた車は、豪邸を走り抜け、テラの空の下、動き出す。
外に出れば、風景は移り変わり入れ替わる。
ジャスティンは問う。己自身に――――――
ジェッセルトン・ウィリアムズ。
今回の仕事の評価は、普遍。
むしろ、凡人以下とも、評することもできる。
特に何かを持っているわけではないのか。
では、何が、あの天才、変人どもを変えたのか。
「――――――見せてください、君の可能性を」
「何か、言ったか......」
前を見れば、慣れないのか、必死にハンドルを回す護衛兼使用人。
その姿はやはり変わらずか。
「いいえ。遅い運転だと思っただけです」
「ほう......舌を噛んでも知らんぞ」
「それは困りますね。商売道具なもので」
アクセルは踏まれ、車は加速する。
行先は、廃棄された移動都市。
荒くれどもと、道楽家が集まる、欲と金のレースである。
◇◆◇
場所は、廃棄された移動都市。
会場は、静かな周囲とは異なり熱気に包まれていた。
城内には、スピーカーが取り付けられ、場内の情報が交差している。
「廃棄されてるのに、ずいぶんと活気があるな」
「人が集まれば、物も集まり、金が動きます。ここは
確かに、見ればヤバそうな連中ばかり。
売ってるのも普通じゃ出回らない物ばかりだな。
「それで、どうすればいい」
「あそこで券を買えます。レース開始前なら返金して、選びなおすことも可能です」
やけに人が集まっている建物を示される。
「ライン生命の主任の癖に、妙に詳しいな」
「こういう方法での、お金の稼ぎ方もあるということです」
そう言って、一枚の紙を見せられる。
おそらくこれが、レースの券ときたか
「今日の予想は完璧ですよ。私のデータの前では、神のサイコロすらわかります」
「データごときで人が分かるとでも?」
言ってることが詐欺師と変わらんな。
大方、裏で細工でもするの間違いだろ。
「信じてないようですね。ならば、金額の5割で今日の勝利を分かちあいませんか?」
「断る。勝者っていうのは、独りってことなんだぜ」
「あら、それは残念です」
やけに饒舌だな。
仕事の時よりテンションが高いじゃねぇか。
もしかして、コイツ、ただ一人で行くのが嫌だっただけなのでは。
まあいい、とりあえず一人で券を選びに行くか。
横にいて、セールスされてもめんどくさいしな。
◇◆◇
券を買うための小屋には、長蛇の列ができていた。
あの野郎、だから先に買っていやがったのか。
先の見えない列に、イライラし、タバコに火をつける。
吐いた煙を遮るように、スピーカにノイズが走る。
『本日走るオリジムシの様子を、モニターに用意しました』
列横のモニターに灯がともる。
画面に映し出されるは様様なオリジムシ。
そんで、走る連中は――――――
『一番人気、我らが魔王、クロウサギ。ドッソレスのミズデッポウも注目されています』
――――――それはもう、クロウサギ一点賭けでいいのでは?
そんな、前世のドクター的思考をしながら、どす黒いオーラを放つオリジムシを見る。
その他のオリジムシは......
1-ケルシコ
2-ミズデッポウ
3-クロウサギ
4-チョクセンキョウ
5-ナットウゴハン
6-バクレツフェリーン
7-ハイノツバメ
8-シロウサギ
「これ裏に、某製薬会社が居たりしないよな」
そう疑ってしまうラインナップである。
安パイに、3、2あたりを買っておくか。
―――――いや、敢えて、大穴狙いの博打か。
表示されるオッズの高い連中は上からは、シロウサギ、チョクセンキョウ、ケルシコの順
モニターに映し出されるシロウサギは、ボロボロで走れるのか疑問である。
その姿は、他のオリジムシと比べても小さく思えた。
(おい、久しぶりにシロウサギが出てるぜ)
(どうせ勝てんよ。過去の栄光が泣いてるぜ)
そんな声が後ろから聞こえる。
しかし、昔からオリジムシのレースに来ているのか。
酔狂な連中だ。
(だがな、ヤツは、無敗で2連覇を成し遂げたんだぞ)
(そうだな、3連覇がかかった試合でクロウサギに負け、ケガをしてそれっきりだが)
やけに詳しいな。そこまで入れ込んでいるのか。
正直、俺には、こんなレースの良さが分らんのだが。
(でもよ――――――)
(おとなしく、クロウサギ買っとけって、勝ちたいんだろ)
(――――――俺はさ、あいつの3連覇を信じていたんだ)
その言葉には、確かな熱を感じた。
流石に、先の考えは、無粋だな。
どんなモノであれ、応援している奴らはいる。
安易に卑下するもんじゃない。
気づけば、ポケットのタバコは無くなっていた。
結局、考えがまとまらないうちに、買う順番が来てしまい、適当な数字で買う羽目になるのであった。
◇◆◇
どこにいったあの主任は、と、ジャスティンJr.を探すこと数分。
俺は場内を歩き回る羽目になっていた。
「おい、アンタ、すまないが。眼鏡をかけた腹黒そうなイケメンを見なかったか」
そう手短にいたフードの人物に声をかける。
「そんなの場内にいくらでもいるわよ。てか、アタシは、今、それどころじゃないのッ」
揺れるフードから見える銀髪と角......サルカズの女性とは珍しい。
背後には、武器の気配。
確かに、荒くれものの集まりの場でもあるこの場だ。
サルカズの傭兵が紛れていても不思議ではないか。
「何ジロジロ見てんのよ。お金とるわよ」
「生憎、手持ちを全て賭けてきたところだ」
ポケットから、財布を出し、逆さにする。
ゴミすら落ちてこない、その姿はまさに貫禄。
ここまで軽いと、気分も軽くなるな。
「......奇遇ね。私もよ。ここで勝てば、負け分チャラにできるから、全ツッパよ」
「それは、大丈夫なのか」
そう言って、見せられた券には、僅かな金額が賭けられていた。
確かに、ここから他の都市に移動するには少なすぎる金額だ。
「大丈夫よ。勝てば、多分、帰れるから」
「そんで、勝率ほどは」
「10連続で負けてるケド、次で、100割ね」
「9回転生しても無理だな」
どうやら単純な計算もできないほど、負けているらしい。
そこまで、オリジムシレースは人を熱中させるのか。
此方を見る、赤い瞳もぐるぐる、渦を巻いている。
「全く、負けているのに、よく止めないもんだ」
いや、負けているから止めれないのか。
「うるさいッ、んなことアタシも分かってるわよ。でも、この熱いレースを見ていたら、次は勝てるんじゃないかって思えるのよッ」
この女、ギャンブルから抜け出せないおっさんみたいなこと言ってやがる。
それで、自分が素寒貧になったらダメだろ。
「つったく、コレをやる」
アホの子、サルカズの女に買った券を押し付ける。
代わりに、女が後生大事に握っていた券を取り上げる。
「なっ、それ私の券よッ。返しなさいッ!」
「断る。おとなしく、その券、返金して帰るんだな」
女が取り返しに来るが、避ける。
結構早いな。速さで言うならサリア以上か。
だが、動きが直線的だな。
そこまで、心に余裕がないか。
「問題ないわよ。それで勝てば―――――」
「そんで、負けた試合はいくつあんだ」
「――――グゥ。せ、正論は、嫌いなのよね」
女の動きが、急にガタガタになる。
動揺しまくってんな。
コイツが傭兵として生きていけるのか、疑問なところだ。
「その券は、薄月給な俺の2か月分の給料だ。無理をしなけりゃ他の都市には行ける」
「それ言ってて悲しくならない?」
「余計なお世話だ」
俺は、逃げるようにその場を後にするのだった。
◇◆◇
「んで、どこだよここは」
女を振り切るために逃げ回った結果、俺は迷子になっていた。
見れば周りに人影はなく、有るのはテントのみ
「アンタ、ここは関係者以外立ち入り禁止だよッ!」
「すまない。だが、道に迷ってな。どうすれば帰れるか教えてもらいたい」
そう話しかけてきたのは、簡易的な源石対策を装備した男性。
身なりからして、ここらに、動いている源石の加工所でもあるのだろうか。
「道にって、アンタ初見さんかい?」
「ああ、知り合いに連れてこられてな」
嘘ではない。クソ主任は、知り合い以上、友人未満だ。
「おお、そいつはすまん。ここは、レース用のオリジムシの待機所でな」
そういって、布をめくると、様々なケージの中にいるオリジムシ。
先ほどの画面で見た連中である。
なるほど、そのための源石装備か、納得がいく。
「この子らを一目見ようと忍び込んでくる連中もいるもんでな。つい怒鳴っちまった」
「俺もその一人かもしれんぞ」
「そいつはないな。この子らを見るアンタの目には愛がないからな」
「手厳しいことで」
愛か......久しぶりにそんな言葉を聞いたな。
俺からすれば、オリジムシなど討伐対象であるのだが、そうでない奴らもいるということか。奇妙なもんだ。
もう一度、周囲を見渡すと――――――
「こいつは」
「ああ、その子はシロウサギさ。他に比べて、表面が真っ白だろ」
確かに、他に比べると表面の白さが目立つ。
また、育った源石が耳のようにも見える。
「だが、体が一回り小さくてな。仲間にいじめられたのかは知らんが、臆病なんだ」
「そんなので、優勝したのか」
到底、優勝できるポテンシャルを持っているようには見えんのだが。
マスコット枠か?
「アンタ意外と詳しんだな。この子は、アーツの使い方が上手くてね。小さい体と合わせて、とても速かったんだ」
「速かった、か」
「そうさ、負けるまでこの子は無敵だった。だが、その後のケガも祟ってね。今では、ただの臆病な子さ。もう、今回で最後かもしれん、おっと、連絡だ」
そういうと、男は急いでテントから出ていった。
結局、帰り道は聞きそびれたか。
残されたのは、俺とオリジムシのみ。
沈黙が、周囲を支配する。
白いオリジムシは、未だに震えている。
「―――――何言っても伝わらんと思うが、まだ、お前を応援している奴だっている」
[......]
白いオリジムシは、僅かに震えている。
「酔狂な奴らだ。俺には分からん。だが、言葉に嘘は無かった」
[......]
白いオリジムシは、こちらを見ている。
「だからよ、やって見せろよ、シロウサギ。 なんとでも、なるハズだ」
[......キュ]
白いオリジムシは、覚悟を決めた。
「あとは、お前さんの頑張り次第だ。同じバケモノ同士、気長にやろうぜ」
そう言い切ると、先ほどの男性が戻って来た。
その横には、眼鏡をかけた特に腹黒そうなイケメン。
少しの善行を積んだ甲斐があったというものだ。
「じゃあな、シロウサギ。腹黒イケメンも見つけたし、さようならだ」
そう言って、さっさとその場から退散する。
とりあえず、ジャスティンJr.に昼飯でもたかるとするか。
それぐらいしても、罰はあたらんだろ。
◇◆◇
――――――そして、場面は、最初に戻る。
「そちらは、僅かな金額を2番の単勝にですか」
「女神が握っていた券だ。なめると痛い目を見るぞ」
「それは、怖いですね」
正直、女神というよりは、駄女神な気もするのだが、縋らないよりはマシだろう。
既にクシャクシャになっている券を、強く握る。
場内のスピーカーにノイズが走る。
『スタートしました。クルビア記念、まずは飛び出したのは一番人気――――――』
後は、結果を見るだけか、そう思い買ったタバコを咥える。
『――――――続いて、ケルシコ、最後尾にシロウサギ』
歓声は徐々にヒートアップし、その波に俺達にも伝播する。
所詮は道楽の遊びだと思っていたが、これは、
『そのまま進んで、前の三匹広がった――――――』
オリジムシ達が必死に走る様子。
その姿は、愛おしく身を狂わす。
咥えたタバコは煙を吐き出さない。
だがそれに気づかぬままレースは進む。
『現在、コーナー曲がってクロウサギに、ミズデッポウ、ケルシコ――――――』
ああ、そうか、俺たちは、ただの賭けをしているんじゃない。
これは、本気の遊びだ。
自身の推しに、魂を賭す。
今回は、チップが金だっただけの話。
場内の歓声は一体となり、誰もがオリジムシの動向に目を張る。
『最終コーナー出て、先頭はクロウサギ、ケルシコ、ミズデッポウ、そして、シロウサギ』
頑張れ、負けるな、あきらめるな、
そんな声が、意志が、この場内にはあふれている。
残すはストレートのみ。
このまま、クロウサギが走り抜けるか......
否、
『――――――いや、中をついてシロウサギが来たぞ。伸びる、伸びるッ。シロウサギィッ!シロウサギだァ!』
思わず券を握りつぶす。
シロウサギが、逆転ッ。
3等身離れた差を縮める最後のスパート。
その姿は、どこか切なく、最後の命の輝きと言わんばかり。
――――――やり切った顔しやがって。
ああ、クッソ、ちょっと、前が見えん。
場内に舞うは、券の嵐。
それは、シロウサギの勝利を祝福するべく降り積もる雪。
『確定しました。1着、シロウサギ。2着、クロウサギ、3着、ケルシコが入りました。本日は、晴れ時々雪となっております。それでは皆さんまた来週』
「これは......いいレースでしたね」
心なしか、横の男も泣いているように見える。
だが、分かる。
こんな試合を見せられて、泣かないのは男じゃない。
もはや、ただの紙切れになった券を、手の中から離す。
券は、吹いた風に乗り、雪の一部となった。
「そんで、お前は、誰に賭けたんだ」
「愚門ですね。私は偶然が嫌いなんです。だからこそ、全部に。全部に賭けているに決まっているでしょう」
そう言うと、男は、手の中の券を、空に飛ばした。
「いいのか、勝ち券だぞ」
「だからこそ、こうするのがふさわしい」
その紙切れもまた、風に乗り、雪の一部となり見えなくなった。
「そうか......車は正面に回しといてやる。それまでに、男前になっておくんだな」
「どんな顔でも、男前ですよ。貴方の方こそ――――――」
「こいつは雪が目に染みたせいだ」
「雪......確かに、そうかもしれませんね」
少し愚かだったな。
心のどこかで、所詮は、オリジムシレースと馬鹿にしていた。
だが、それは間違いだ。この試合は、熱く儚い。
どの記録にも残らないが、俺は、この光景を忘れないだろう。
あばよ、シロウサギ。
また、逢う日まで――――――
「――――――ちなみに、勝負は私の勝ちということでいいですか」
「それ、今、言うことか」
「もちろん。ただ、このレースに免じて給料は払いましょう。彼女に感謝することです」
「そいつは、ありがたい」
そう言って、俺は車を取りに行くのであった。
◇◆◇
「結局、彼の評価は変わりませんね」
レースは劇的でしたが、彼の評価は凡人ですね。
待機場に行き、自分が選んだオリジムシをレースに勝たせようと細工するのは、私的には高評価ですが、それも失敗に終わった様子。
ただ、まあ、友人としてなら少しは考えてやるというところでしょうか。
正直、見当外れもいいとこr――――――
「あの男と居たアンタ。誰かと思えば、ライン生命の主任さまじゃない」
「―――――どちら、いや、サルカズの傭兵、W様ですか」
彼女とは、昔交渉したことがありますね。
まあ、それ以上は交流はありませんが。
「相変わらず、ムカつく笑顔ね。爆破してほしいのかしら?」
「それは困ります。ところで、本日はどのような用件で――――――」
突然、顔に投げられる球体。
「なっッ!」
「ふふッ、いい顔が見れたわ。大丈夫、中身は爆弾じゃないわ」
そう言われて、恐る恐る触ると、それは爆弾にしては、軽すぎますね。
まるで、中が空洞のようだ。
「それ、あの男に返しておいて。別に、カネは無くても、ツテはあるのよ」
気づくと、いつの間にかWは居なくなっていった。
「全く、迷惑なお方だ」
あの男とは、おそらくジェッセルトンのことだろう。
どこで知り合ったかは知らんが、面倒なことは持ち込まないでほしい。
本気で、給料を無くしてほしいのだろうか?
そう思いながら、球体を開く。
中には、1枚のレース券。
その券には――――――
[3連単 8-3-1]
―――――奇しくも今日の結果が載っていた。
「フフフフ、ハハハアアハハハ!アハ、エッホ!ゲホ、ゲッホ、ゲホッ。
これは私の、負け、ですね」
運命は、すべて必然である。だからこそ、運命を掴むものに支援は惜しまない。
だが、運命すら偶然で捻じ曲げるものがいるのだとすれば――――――
訂正しよう、ジェッセルトン・ウィリアムズ。
平凡というのは、私の目がくらんでいたようだ。
この瞬間から、君は、私の、
――――友人であり、
――――観察対象であり、
――――敵だ。
今日のテラの空は、晴れている。
だが、空に舞う紙切れの雪は、
一体、誰を祝福しているのだろうか。
ここまで読んでいただきありがとうございます。作者です。
今回は、いつもと比べて文量が2倍になっており、読みにくくもなり、クソ文となってしまいました。これも作者が適当に書いた後、アークナイツの最新話を見て、どう考えてもフロストノヴァみたいなキャラ出してギャグにしていいわけがないと悩んだ結果、蛇足で3000字追加が入りました。
本来なら、シロウサギが命の輝きの大回転を見せて、チンギンザン(オリジムシ)を吹き飛ばし、3行ぐらいでゴールする予定でした。
いつも通り、私語となのですが、他人の行動を見ている主人公は書きづらいと最近よく思います。どうしても、他者の描写がいるため、主人公の分と合わせて、文自体がグダグダしているのが気になります。まあ、作者の力量が低いといえばそれまでなんですがネ。
というわけで前回も誤字報告ありがとうございます。なんか、回数を重ねるごとに誤字がひどくなっている感がありますね。なので、本当に報告をくださる皆様には感謝しております。減らす努力は続ける所存です。
そして、感想をくださる皆様も、ありがとうございます。毎回、なんだかんだ更新ができているのは皆様の感想がモチベになっているからですね。本当にあざます。
では、皆様に良きガチャライフがあらんことを。