みんなのアイドル、まこーらになってしまったようだ   作:やめちっち

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短いけど許して。キリが良かったから


まこーらは誓う

 

 今は建物内での戦闘が繰り広げられている。

 

 そして一進一退の攻防が続いている。 そんで俺の入る隙がない! ってほどではないが凄い頑張ってる(語彙力欠如) でも伏黒君が今使っている式神は玉犬と脱兎のみ。対して加茂は『赤鱗躍動』で身体能力を上げて攻撃を仕掛けている。伏黒君は他に相手するために余力を残すほど余裕がありそうだが、加茂は厳しいかも知れない。

 まあ、伏黒君は交流戦までずっと今の攻撃よりも鋭く重いまこーらの一撃を何発も受けてきたし。伏黒君を殴るのは流石に心が痛んだけど、心を鬼にして頑張った。本当に心が痛かった。興が乗って気絶するまで殴る、なんてことはしなかった。ただちょっと、ちょっとだけ楽しくなっちゃってやり過ぎて気絶させてしまったけど(何度も) 殺してしまったかも、と思うこともあった(何度も)

 

「まさか、式神使いでここまで…それも私がこんなに近接戦で追い詰められるとは思ってなかった。でも嬉しいよ、成長してくれて」

 

 ふふん、まこーらスパーリングのおかげだね。オマエも調教してやろうかぁ?

 

「ちょいちょい出してくる仲間意識なんなんですか?」

共感(シンパシー)さ。君はゆくゆく御三家を支える人間になる」

 

 ん? アイツが俺を呼んでる気がする。

 

「私は虎杖悠仁を殺すつもりだ」

 

 来たのか!! 羂索めぇ!!

 

『マコッ!』

 

(あの式神……先程の鵺のような奇襲を……?)

 

「は? どこ行くんだよ、魔虚羅!!」

 

(ん? 式神が勝手に? いやブラフか)

 

 俺は困惑する伏黒君を置き去り、急いで忌庫へ向かう。

 

『マコマコ!』

 

 乗り込んできたかぁ。いや、真人がいなくなったからって襲撃してこないなんて思ってなかったけど。ただ伏黒君に花御や他の特級呪霊が襲いかかってきた時のために近くにいた。それに俺だけ忌庫にいるのおかしいし。

 

『マコマコ』

 

 これ走るより飛んだ方が速いな。うん、そうしよう。

 

 目の辺りから生えている羽に意識を集中させ、飛び立つ。初めて飛ぶから不思議な感覚だったけどすぐ慣れた。

 

 程なくして忌庫に着いた。何度か忌庫に足を運んでいたから迷わず着いた。そして忌庫の中へ入り、呪物が残っているかを確認する。どうやら俺が先着のようだ。宿儺の指があったし、まだお兄ちゃんたちもいる。

 しかし安堵ばかりはしていられなかった。外から呪霊の気配がした。俺はその姿を見ようと外へ出る。そしてそこにはタコ呪霊の陀艮が口を膨らませて立っていた。

 

『マコォ!!』

 

 初手威嚇。これを喰らった奴は皆泣きながらお漏らしする(嘘) 

 

「ぶぅー」

 

 すると口を膨らませてるのにも関わらず、威嚇仕返してきた。どうやって声を出しているのだろうか、あんなお口に物を入れている状態で。

 

『マコー』

「ぶふぅー」

『マコー』

「ぶふぅー」

 

 何言ってんだコイツ。日本語喋ろや!!(ブーメラン) 俺が心の中でキレ散らかしていると陀艮が俺に向かって勢いよく何かを吐き出してきた。

 

『マ、マコ!?』

 

 な、なんで!? アイツの口から沢山の改造人間が出てきたんだけど!! 真人って祓ったよな? うん、あの時完全に祓った。これは断言できる。何故ならまこーらが断言してるから。じゃあ、改造人間を補充してたのか? 改造人間って便利だしね。可能性としてはあるな。いや可能性しかない。

 

 と、思考をしている時、視界の端に白髪のオカッパ――裏梅となんかよく分からない人が現れた。

 

「氷凝呪法 出力最大『霜凪』」

 

『マッ!?』

 

 裏梅の掌から生成された冷気が俺の体に向かって吹く。そして直後に俺体、周りの木々、地、忌庫の一部が一瞬にして凍る。

 しかし、俺の体が凍り、身動きが取れなかったのはほんの僅か。方陣がガコン…! と音を立て俺は巨大で強大な氷を砕く。

 

『マコー!!』

 

 砕いて体が自由になったはいいものの、辺りにいるのは人造人間のみ。裏梅と陀艮には逃げられてしまった。

 俺は目の前の改造人間を腕を振るい、鏖殺する。

 

『マコッ!!』

 

 クソッ!! 恐らく宿儺の指は盗まれた。一応、一部が凍ってしまった忌庫の中へ入って確認する。そして予想通り無くなっていた。宿儺の指と脹相たちが。

 

『マコ……』

 

 俺は残された膿爛相、青瘀相、噉相、散相、骨相、焼相にお兄ちゃんたちと離れ離れにさせてしまってごめん、と謝る。

 俺には血の繋がった兄弟がいないからわからない。だが、原作での脹相を見る限り、兄弟とは尊いものだと理解している。それに俺は頻繁に忌庫を訪れて、脹相に話かけていたから分かる。話かけても一切喋りはしなかったが、弟を大事に想っていることは伝わった。

 なのに、それを遠ざけてしまったんだ。目の前の膿爛相たちは大切なお兄ちゃんたちがいなくなって不安だろう。

 

 多分だが、羂索側に行ってしまった脹相は人を殺してしまう。その場合、問答無用で死刑だろう。きっと五条先生も庇ってくれない。だって虎杖の兄でも、高専にとって利益を生むわけでもない。原作では色々ごちゃごちゃになって受け入れられていたが、俺は原作のようにする気はない。だから、脹相はただの人殺しになってしまう。

 

 俺には権力なんてものはない。そして俺はマコマコとしか言えない。戦闘に関しては極一部を除いて負ける気はしないが、それ以外のことに関しては無力だ。でも、兄弟を引き裂いてしまったのは俺の不甲斐なさが原因だ……

 

 

 俺は膿爛相たちを撫でながら、絶対に引き合わせると強く心に誓ったマコ。

 

 

 

 

 

 




どうやって宿儺の指を盗ませるか悩みに悩んだ結果が裏梅の登場です。
時間稼ぎくらいは出来るでしょって感じで。

実際、裏梅の強さってどんくらいなんだろう? 料理人とは言え、宿儺に仕えるくらいだから漏瑚より強いのかな。相性的に厳しいけど。
宿儺が言うには平安の中であの漏瑚がマシな方らしいから……。うーん、平安は魔境。


感想にあったので補足

裏梅と他にいた人はただの呪詛師です。呪物の回収を素早く行うためだけに呼ばれた少しメンタルが強い呪詛師。魔虚羅を目にしても腰抜かさなかったしね。凄い!
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