みんなのアイドル、まこーらになってしまったようだ 作:やめちっち
俺はまこーら。ケツとタッパがデカい女がタイ……じゃねぇ!!
ふぅ……危ない、危ない。東堂に洗脳をかけられていた。おかげで周りから第二の東堂と言われかねない事態に陥るところだった。本当に恐ろしい奴だ。式神だから疲労はないはずなんだが、東堂が絡むと信じられないほど疲労まみれだ。頑張って東堂に適応しようと方陣を両手を使って無理に回転させようとしたが全く動かなかった。適応拒否らしい。流石、東堂だ。もう二度と相手したくない。
と、俺が東堂の脅威から来る恐怖で震える体を必死に抑えている時にスピーカーから五条先生の声が聴こえた。
『開始一分前でーす。ではここで歌姫先生にありがたーい激励のお言葉を頂きます』
『は、はぁ!? え…えーっと。あー…ある程度の怪我は仕方ないですが…そのぉ…時々は掛け合い的なアレが…』
『時間でーす』
『ちょっ、五条!! アンタねぇ!!』
『それでは姉妹校交流会』
『スタァートォ!!!』
『先輩を敬え!!』
ほっこりする夫婦漫才(違う)を終え、五条先生の馬鹿デカくて迷惑な声が響き渡り、試合が始まる。
俺は顔だけを影から出して伏黒君の勇姿を邪魔にならないように見届けることにする。特等席だ。許可は貰った(貰ってない)
そして伏黒君が『鵺』を出してから皆はバラけた。伏黒君は虎杖と一緒に行動するみたいだけど。俺は東堂と観たくもない散歩番組を観ていたため作戦内容が分からない。除け者にされた気分でちょっと悲しい。だけどそれ以上に高田ちゃんの魅力が少し分かってしまって満足している自分がいるのが悲しい。東堂に汚染されているかもしれん。
「オマエらの相手はこの俺だ!」
生い茂る木々から勢いよく現れ、伏黒君に拳を繰り出すパイナップルゴリラ東堂葵。しかし、伏黒君はその拳を腕で受け止め、強く押し返す。
「伏黒……!! 随分とマシになったな」
てか、なんでオマエもう裸なんだよ。服はどこやったんだ、この変態!
「東堂!!」
「元よりコッチから潰す気だったんだ。手間が省けて助かる」
どうやら二人で東堂を相手するつもりだったらしい。まあ、東堂を倒すならこのメンツだよな。
「俺を潰す…ね。そこにいるマコとの共闘は無しでか?」
「ああ。この交流戦は俺の実力を試す機会だ。そもそもコイツが参戦する気がないしな」
そう、俺はこの交流戦では一切手を出さない。勿論、羂索らの襲撃があれば参戦する。
「そうか。退屈でなければ別に構わない。それにマコとはいつでもやり合える」
は? やらねぇけど? ふざけんな。
「それとブラザー。俺たちは親友だが、いや親友だからこそ手加減はしない。今のオマエは俺の敵だ。死ぬ気でかかって来い」
「いくぞ! 伏黒!!」
「ああ」
――『脱兎』
――『玉犬・渾』
伏黒君は脱兎と渾を召喚し、大量の脱兎が東堂の視界を奪い、その隙に渾が爪を立て攻撃するように命令する。しかし、
「脱兎! 玉犬! 防げ!」
伏黒君は途中で式神たちの動きを変えさせて、虎杖に迫る矢と銃弾を防ぐ。
「加茂さんに禪院先輩……!!」
ふむ、アレか。虎杖を抹殺しに来たということか。それに背後にはメカ丸もいる。あと水色髪の可愛い子。名前忘れちゃった。確かさっき、五条先生からのよく分からないお土産貰って喜んでた変わり者だ。
そして、ふと思う。メカ丸君は今回の交流戦のことを羂索に伝えているのか。確か高専の情報提供の代わりに体を治してもらうんだっけ? でももう真人は俺が祓っちゃったしなぁ。天与呪縛だし、そう簡単には治らない。流石のドクターまこーらでも治せない。失敗したなぁ、ごめんよ。
「な、なんだ?」
「虎杖、俺は加茂さんと禪院先輩を相手する。悪いが東堂の相手を頼む」
恐らく、背後にいる二人に気づいていない。まあ、東堂が親友との拳での語り合いを邪魔する不粋な奴にキレ散らかすから、実質東堂と虎杖のタイマンだな。
「脱兎は禪院先輩を!」
恐らく脱兎は加茂との戦闘に加勢させないように邪魔するくらいだろう。
伏黒君は前にいる加茂先輩目掛けて地を蹴り、拳を放つ。しかしそれは加茂に受け止められる。そして、その背後では、パンッと大きな拍手の音が聴こえた。多分、伏黒君は真依ちゃんと加茂を相手する必要なかったと思うけど。東堂が邪魔するやつ排除するだろうし。
「加茂さん、虎杖のこと殺そうとしましたよね?」
伏黒君はドスの効いた声で聞く。それが本当にカッコいい。流石は伏黒君だ。メス堕ちしてしまうかも知れん(は?)
「その通りだ…と言ったら?」
(顔だけ出ているのは式神か? 呪力量はあまり多くない。いや抑えているのか? 隠しているつもりなのか? それとも敢えて顔だけを見せることで私を揺さぶっている?)
伏黒君は一度距離を取る。それと何故か俺の方を見て意味深に頷く加茂。もしかしたら まこーら の美貌に見惚れてしまったのかも知れない。見る目あるね、コイツは。何言われても許せそうだ。仕方ないからファンサしとくか。にっこり。
(笑った!? まさか挑発しているのか!?)
ふふっ、驚いてるね。まあ、目の前のアイドルが自分に向けて笑顔を見せたんだからそれは驚くよな。俺はファンへの対応に定評があるのさ(ない) 12月24日はチキン用意しとけよ!!
「アンタたちじゃ、虎杖は殺せない」
「随分と買ってるようだね。それに私には殺す理由がない」
あるだろ!! ざけんじゃねぇぞ!! この寛大な まこーらでも怒るぞ!! ケ◯の穴から方陣突っ込んで奥歯ガコンガコン言わせたろかい!!(ブチギレ)
「あるでしょ。上や御三家ならいくらでも」
「そうかもね」
伏黒君は何も言わずに地を蹴り、拳を放つが加茂は即座に後退して距離を取って躱す。そして隙が出来た伏黒君へ矢を放つ。その矢は伏黒君へ一直線に進む。しかし、その矢は横から現れた脱兎に阻まれることになる。恐らく真依は逃げたのだろう。
と、そこで伏黒君のポケットから何やら音楽が聴こえてくる。多分、スマホだな。俺はシュッと目に追えない速度でポケットからスマホ抜き取る。その際、ポケットが破れてしまったがまあ問題ない。
『伏黒!! 遅い! ワンコールで出ろや!!』
電話をかけてきたのは釘崎みたいだ。
『マコ』
『え、魔虚羅?』
『マコ』
『伏黒に代わって!!』
『マコ』
俺はスピーカーにして伏黒君と加茂に聴こえるようにする。
『伏黒!! 虎杖が殺されるかも!!』
な、なんだってー!!
「はっ!? 釘崎……?」
不思議に思う伏黒君だが、声がする方を見ると俺がスマホを持っていることに気づいて納得した。
『聴こえてんのか!? 伏黒ォ!!』
「聴こえてるし、分かってる。虎杖の方は大丈夫だ」
『ならいい!』
そう言って電話が切れた。
「そう思ってるのは俺だけじゃないみたいです」
「呪術師は呪霊を祓う。宿儺の器を殺すのは呪霊を祓うのと何も変わらない」
「何も知らないアンタたちにとっては、そうかも知れませんね」
「ならそこを退いてくれると嬉しい」
「無理ですよ。俺にはアイツをコチラ側に引き込んだ責任がある」
「そうか。なら力づくでも退か――ぐっ」
わ、わぁ……。まだ喋ってる途中なのに皆とバラける前に出した鵺が後ろから体当たりしてきた。これには加茂もびっくり。
「油断し過ぎですよ」
「やってくれるね」
加茂の体がちょっと震えている。恐らく鵺のビリビリだろう。
そして加茂家と禪院家の相伝を有する二人がぶつかり合う。
がんばれぇーい!!
完結させたいと思ってる。
ここからの流れも考えてある。
でも、色々あるので更新遅れる。
あと、単純に戦闘描写が難しい。適応して上手く書きたい。
毎日チマチマ書いていくつもり。
よろしく。