とある護符の四大使い(エレメンツクァルテット) 作:はらさきりいあ
*ドイツ
「えー、なんですー?いきなりぃー……。」
眠たげな声で少女…いや年齢上は19歳の女は目を
「おいおい。アンデリカ?一応俺は
アンデリカと呼ばれた女を呼び出した大監督の肩書を持つ男──ヘトヴィッヒ=メンゲルベルクは溜息を
「んでんでんでー?大監督さんやぁ?なんで私を呼んじゃったんですー?」
「えっとだな……。学園都市って分かるか?」
「……、あ、なんていうんですっけ。色々ゴタゴタやってる科学派の奴らですっけー?」
「む。まぁ、お前にしては良いんだろうよ。正解だ。」
「まぁさぁかぁ、そこに行けと言ったりするんでしょうかねー?」
アンデリカは大監督にタメ口で不満を漏らす。
「そのまさかなんだよな。っていうことで書類だ。」
ヘトヴィッヒは眉間にしわを寄せつつ羊皮紙の厚さ10センチ以上の書類をバサッとアンデリカの足元に落とし、続けて言葉を紡ぐ。
「さっきも言った通り学園都市は俺ら魔術サイドの対の科学サイドさ。だから本当は魔術を使うのは認めてはいかんの。でもアンデリカには魔術を使うのを特例として認める。以上。」
とヘトヴィッヒは結んだ。アンデリカは「はいはーい」と気楽に返事をして荘厳な
そしてアンデリカ──アンデリカ=フォン=ビンゲンはヘトヴィッヒに与えられた資料に目を通す。その中には、学園都市の基本情報や地図などが入っていたがアンデリカはスルーした。
それよりもアンデリカが注目したのは標的である。その標的とは……『
「あーあ。アンデリカちゃんを本気にさせてくれるのかなぁー?」
と女性信徒はまだ見ぬ科学サイドに夢馳せつつ瞳を閉じた。
……後日。学園都市。
「ひゃっふぉーぅい!ここが学園都市かぁ!!」
そこには相変わらずクラシカルロリータを着て日傘を差したアンデリカが居た。
『おいおい。アンデリカ?本来の意味を忘れていないか?』
そこに水を
「むぅ。でも、どうやって標的を探すのよー?」
『ほら来た。お前にはとある学校に潜伏してもらおうってことなんだ。確かアタッシュケースに制服一式をそろえて入れたはずだが。』
む?と声を出してアンデリカは革のアタッシュケースをベンチに置いて確認する。そしてその制服は上条当麻の居る学校の女子制服であった。
*上条サイド*
……上条当麻の居る学校。
「どもどもー。おはようございますなのです。それではちゃっちゃとホームルームやっちゃいましょーう。」
と小萌先生はいつもの12歳ボイスでホームルームを進める。上条は相変わらずの不幸っぷりで、プリントを忘れたので窓の外を眺めしばし現実逃避に至っていた。
「そしてですねー、本日から新しく転入生ちゃんが来ましたのです。それでは入ってきてくださいー。」
ガラリ、と扉を開ける音。高まる期待。そしてしばし沈黙。
「おぉぉ…!」という男子の声と「可愛い~」という女子の声が入り混じる。
その中には「金髪カワユスぅぅ!!」という青髪ピアスの声も混じっていた。
(そんなに可愛いのか?)
と思いつつ上条は視線をその話題の転入生へと視線を向けた。