とある護符の四大使い(エレメンツクァルテット)   作:はらさきりいあ

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第三編 訪れ

*上条サイド*

 

 

……完全下校時刻過ぎ。第七学区。

 

上条当麻は相変わらずの不幸で、寮の風呂が使えなくなったので、インデックスとともに銭湯へと向かっている。インデックスは桶にシャンプー・リンス・ボディーソープとタオルというお風呂セットを両手で包むように持っててくてくと歩いており、上条はその後ろで同じくお風呂セットを持って歩いている。

 

 というところでプルルルルと携帯が鳴った。相手は土御門元春だ。

 

「あー?なんだ土御門ー」

「カミやん。今どこだにゃー?」

 

文章のみだと気楽に見えるが声は真剣みが伝わってくる声だった。

 

「……今は第七学区の満悠(まんゆう)銭湯の前で今から入るとこだが」

「おー、それはそれは。インデックスは近くに居るかにゃー?」

「すぐ隣に居るけど……」

「ふむそういうことかにゃー。よし、インデックスはそこの銭湯に行かせてくれるかにゃー?今から俺はカミやんの所へ行くぜよ」

 

といった所で、ブツリ、と一方的に通話は切れていた。

 

「むー、とうま?どうしたの?」

 

とインデックスが小首をかしげると、上条は

 

「あ、いや、インデックス。ちょっと先に行っておいてくれないか?」

 

と適当に答えておく。それに対しインデックスは

 

「ん?なにかあったのかな。……でも、まぁ、いっか。じゃあ、先に行くねー」

 

と言うと、てこてこと銭湯へ入って行った。その姿を後ろから見た後上条は、

 

「(ったく、土御門。今度は何があったんだ…?)」

 

 

と疑問に思いつつ土御門を待つことにした。

 

 

*アンデリカサイド*

 

 

 

……同学区。交差点

 

「むー。本当にここでいいのー?大監督さんやぁ?」

『一応来ると思うんだが……。取りあえず【人払い】(Opila) のルーンのカードは順調に貼っているんだよな?なら魔力の流れから反応を起こすはずだ。』

「ふふっ。了解ですよっと」

 

 と通話を切ってアンデリカは作業を進める。学校での制服姿ではなく、クラシカルロリータに日傘を首に掛けたスタイルで。そして

 

「魔術師が来なければいいのにねぇ……」

 

 とボソリと呟き、また作業を進めた。

 

 

*上条サイド*

 

「おーい、カミやーん土御門さんのお出ましですぜよー」

 

 と土御門は上条の前に突然現れた。反応を示すことが出来ないほどに。

 

「っ?!どこから?!!」

「まぁ、カミやん。話をしようか?」

「そう……だな。なんで俺を呼んだんだよ?」

「一言で言おうかにゃー。また学園都市に魔術師が来たんだにゃー」

「……またかよ」

 

 やれやれと両手を振るお決まりの動作をついするほど上条は呆れた。科学サイドの(おさ)のくせにこんなに魔術師が侵入するのは可笑(おか)しすぎるではないのかと。

 

「まぁ、それだけなら構わんのだがにゃー、どうやら派手に暴れるらしいんだぜい」

「嘘だろ?!おいおい、またバトろうってことかよ……」

「まぁ、行くとするかにゃー」

 

 と土御門が歩き出した(……とはいえ走るようなスピードなのだが)ので上条は追いつくように走る。

 

「不幸か幸いかすぐそばらしいぜい?」

 

と土御門は言ったものの10分以上走っていた。

ぜぇぜぇ、と息が切れてきた所で上条は一つ疑問を抱いた。

 

「……なぜ人がいないんだ?」

 

 思わず口に出したあと、土御門は、

 

「こう考えられるにゃー。……例えば【人払い】とかだぜい。む、魔力がどっかからか放出されてるみたいだぜい。多分その魔術師だろうにゃー」

 

 と土御門は止まり壁に背を預け交差点を覗いた。それに続き上条も覗く。そこにいたのは……。

 

 夜中の街でもキラリと光るプラチナブランドのショートヘア。髪の色に負けないような光が反射する肌色。アメジストを埋め込んだような瞳。服装はクラシカルロリータだったがあいつは絶対……、

 

 

 

 

 

品咲行火(しなさきあんか)……かよ?!」

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