ミシガン「G13!そして小娘ども、愉快な遠足の始まりだ!!」   作:レッドガンのババア

17 / 26
感謝祭の最後の準備である!!


チャプター2 キングの泥んこクラシック
ドキドキ感謝祭!!……の開店前日!!


4月上旬。いよいよキングヘイローとスペシャルウィークのクラシック戦線が始まろうとしていた時だったが、クラシック戦線に挑む前のオアシスというべき時間がやって来た。それは感謝祭、言わばトレセン学園の文化祭に近いものであり、春と秋の2つに分けて2回行われる。

 

「いいか?お好み焼きは……こうやってひっくり返すんだ!!」

「「「おぉぉおお!!」」」

 

チームレッドガンとも友好関係を結ぶ、少数精鋭の個性派集団であるチームスピカ。そんなスピカのメンバーはあれからメンバーが増えていた。

フロイトとトウカイテイオーは勿論のこと、ラスティがスカウトしたアドマイヤジャパン、そしてなんと!チームリギルを追い出されるようにしてチームスピカに加入した……

 

「ラスティさん。ヘラはこうやって持てば良いですか?」

 

サイレンススズカであった。サイレンススズカは最強チームであるリギルの所属だ。だが、チームリギルで唯一と言って良い程に戦績はパッとしていない。どちらかと言うとデビュー戦以降は目立った活躍を出来ず、世間からはリギルの足手まといと心ない記者に言われる始末。

そんな時にラスティから「君、普通の選手と考えが違うんじゃないのかい?」と問われたサイレンススズカ。そう、ウマ娘はレースに出るには様々な理由がある。大抵はレースで活躍したいやゴルシやキンイロリョテイのように「金のため」と言うウマ娘も居るだろう。だが、サイレンススズカは先頭の景色を楽しみたい為に走るという変わり者だったのだ。その結果、サイレンススズカはラスティとフロイトの手で「おもいっきり逃げていけ。そうすれば自由に見れるぞ」とアドバイスを受けて覚醒。次々と勝利を重ねてきたが、管理主義のリギルと合わなくなり……スピカにやって来たのだ。

 

「ああ、そうだ。よし、スズカはバッチリだな」

 

現在、スピカは明日開催の感謝祭に向けて『ラスティお兄さんが教える!!美味しい焼き蕎麦とお好み焼きの焼き方講座!!』を部室で受けていた。

ラスティの講義を受けているのはスペちゃん、スズカ、ダイワスカーレット、ウオッカ、テイオー、そしてフロイトと言ったチームスピカでは初めて感謝祭に参加するメンバーである。

アグネスタキオンとフジキセキは昨年やったし、ゴルシは日頃から焼き蕎麦を焼いて売ってるし、沖野Tは料理が上手だ。だから彼等は問題ない。

 

「フロイトの兄貴は料理しないのか?」

 

ウオッカがふと、来月にトレーナー試験を控えたフロイトに問う。フロイトだって独り暮らしの経験があるし、料理が出来ると思ったためだ。

 

「料理か……やったことがない。今日のお好み焼きと焼き蕎麦が初めてだな」

 

というと、フロイトは料理をしたことがない。ルビコンに滞在してた頃の食事は味気のないレーションだけだったし、フロイト本人はACに乗れれば満足だったからそんな事は考えた事がなかった。

 

「それよりACに乗る方が楽しい。飯なんて食えれば良いだろ?」

「「うん、アンタ……そんな人だったよな」」

 

だが、スピカは全員、ラスティお兄さんのお陰か焼き蕎麦とお好み焼きの作り方はマスターした。

 

 

一方のレッドガン。チームレッドガンはレッドガン寮に問答無用で集合し、厨房を使ってBBQの下準備を行っていた。1頭買いした和牛、更にはレイヴン達にコストコで買ってもらった大量の牛肉と豚肉の下処理を今日中に行わなければ成らないのだ。

 

「レッドさん。これはどうすれば良いのよ?」

「キング。そこにパプリカパウダーと、これをだな」

 

ウマ娘の子供達……キングヘイロー、イージーゴア、サンデーサイレンス、キンイロリョテイはレッドの指導の元でBBQラブの調合を行っていた。

BBQラブとはBBQの下味を着けるさいに使う、塩や胡椒以外で調合された調味料だ。市販の物も売られているが、本場のアメリカでは各家庭にごとにラブの調合が異なっており、キングヘイロー達はレッドからミシガン総長特性のBBQラブのレシピを教わりながら混ぜ合わせていた。

 

肉の下準備やカットは大人達が行っており、それが終わるまではBBQラブの調合を行うのだ。ミシガン総長特性BBQラブは通常バージョン、辛口バージョン、役立たずバージョン、イタリアンバージョンなど沢山のバリエーションがあり……飽きることはない。

 

「たっく……なんで俺達まで……てか、どんだけ下茹ですれば良いんだよ!?誰が好んでホルモン食べるんだよ!?もつ煮でも作るのか!?」

 

牛を1頭買いすれば当然の如く、内臓も手に入る。だが、美味しく内臓を頂くためには下処理は大変だ。焼肉屋で出されるホルモンは生の状態で出される場合があるが、文化祭で食中毒は赦されないこと!!故にホルモンは下茹でを施して臭みも消すのだ。

その為に、イグアスは牛1頭分のホルモンをネギや生姜と共に下茹でを行っていた。ホルモンと言えど胃袋や牛タン(分類上は一応はホルモン)は無いとはいえ……腸の部分だけでもかなりの量があるのだ。

 

「全くだ。だいたい、ギアラだったか?胃袋なんて誰が食べるんだ」

 

イグアスの相方であるヴォルタも胃袋の下処理を行っていた。BBQで牛の胃袋を好んで食べる人物は少ないかも知れないが、1頭買いしてしまったので……胃袋を美味しく頂く為に下処理は大切だ。ヴォルタは牛の胃を洗ったり、下茹でをしたりして準備をしている。

 

「G5、G4……喋れるなら準備は終わったのだな?」

 

一方のミシガンは特性の骨切り包丁を用いてTボーンステーキを準備していた。Tボーンステーキは3つの部位が同時に楽しめるステーキであり、美味しいステーキ屋さんでも出されるメインディッシュだ。総長自ら大人気商品を作っているのだ。勿論、このTボーンステーキは数量限定であり……無限の胃袋を持つレイヴンとディープ、スペちゃんは1枚までの制限付きである。

 

「BBQの下準備に私語をするヤツは刺繍でもやっていろ!!二人揃って刺繍でもして、その口を仲良く縫い合わせていろ!!」

「ミシガン!!切るのが遅いよ!!早くしな!!まだまだアンタにはステーキ肉を切って貰わないと行けないんだからね!!」

 

今度はレッドガンのヒエラルキーの頂点に君臨する食堂のババアこと信濃のババアが現れた。ババアはミシガンより速いペースでステーキ肉を準備しており……大量のステーキ肉を作り終えた今はローストビーフを作っているのだ。

 

「ババア!?これでも精一杯なんだよ!!」

「じゃあ、アンタは賄いのハンバーガーは無しだね。G13を見てみな!!」

 

なお、621ことレイヴンは華麗なる包丁裁き……パルスブレードで磨いた太刀筋で、ロース、カルビ、ハラミ、タンの下準備を終わらせており……串射ち担当のナイルやオオサワ、サンデーサイレンスの友人のモブウマ娘達に渡していた。

 

「速いなG13」

「レイヴン、速いな……俺の計算より速いじゃないか」

「「レイヴンさんありがとうございます!」」

 

「そらよ!!野郎共!!賄いのハンバーガー食べたかったら、とっとと仕込みを終らせな!!」

「「「イエス!!マム!!直ちに取りかかります!!」」」

 

厨房の主、ババアの号令に従いレッドガンのメンバーは次々と各々仕事を行う。

 

 

「ウインナーは優しく包むようにな」

「これは難しいわね……」

「危ない危ない、破ける所だった」

 

そして621のパパ(ごすずん)ことウォルターは手伝いで来ており、ディープとファイン殿下と共に手作りウインナーを作っていた。何処から見ても孫と共に牧場体験を行うお爺ちゃんである。

 

 

 

 

感謝祭当日 朝四時!!

 

「ナイル!!炭の準備は良いか!?」

「バッチリだ。ミシガン……クリスピーポークの下拵えは出来てるか?」

「誰に言っている!!問題ない!!」

 

チームレッドガンの部室前。そこでは感謝祭の出し物として、BBQを行うための準備として朝早く……と言うかまだ朝日が昇る前、まだ薄暗いがミシガンとナイル、そしてたたき起こされたヴォルタとイグアスが準備を行っていた。

 

「てかよ、ミシガンの親父。彼処に貼り付けにされた五花海が居るけどよ……何があった?」

 

椅子を並べるヴォルタとイグアスであったが……2人は有ることに気付いた。それは敷地内の角で十字架に貼り付けにされた五花海が居たのだ。五花海はフルボッコにやられたのだろう……顔はボコボコに腫れており、たん瘤が沢山出来ていた。

 

「ナイル!説明してやれ!」

「ああ、アレか。五花海はこっそりとチューハイを感謝祭で売ろうとしていたようでな、半殺しにした」

 

確かにBBQならお酒が呑みたくなる。しかし、ここはトレセン学園……レッドガンのメンバーと言えど寮の自室と学外以外での飲酒は禁止されている。

だが、あろうことか五花海は有料サービスとしてウォーターサーバーで隠したお酒を、お客様に売ろうとしたのだ。バレてナイルに半殺しにされた。

 

「次やれば本気のG13とのAC同士の実機演習だぞ、と言ったから大丈夫だろう。勿論、G13はパイルOKだ」

「「それ、死ぬヤツ」」

 

BBQの準備は朝から早いのだ。

 

 

 

 

「「「朝か……」」」

 

そしてチームスピカの部室。ゴルシの計らいでお笑いコントをすることと成った哀れな3人の男 ラスティ、フロイト、そして今日は緑色の蛍光色で輝く沖野Tはネタの打ち合わせを行っていたが、夜明けまでかかってしまった。

 

「仕方がない。朝飯でも食べて続きだ……この時間ならすき屋かマクドしか空いてないな」

「マクドで。ハンバーガーならヴェスパー時代でも良く食べてたからな……それに食べながらACのシミュレーターが出来る」

「ラスティ、車出して……あと、奢ってくんない?」

 

スピカのお兄さん2人と発光する男の計3人はラスティの運転で、近くのマクドで朝飯を食べるのだった。




因みにキングヘイローとファイン殿下、テイオー、フロイトはまだ沖野Tの素顔を知りません(笑)

3期主人公キタちゃん何処のチームに入れる?期限はディープの正体が明らかに成ってから

  • レッドガンへ
  • チームスピカ(ラスティ側)
  • チームスピカ(フロイト側)
  • レッドガンで史実通りの筋肉へ
  • 原初レイヴン「孫の面倒は俺が」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。