ミシガン「G13!そして小娘ども、愉快な遠足の始まりだ!!」   作:レッドガンのババア

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ミシガン「作者、待たせ過ぎだぞ!!そんな貴様は腕立て伏せ千回だ!!」


ラスティ「やあ、戦友!どういう訳か、不審者アバターになったさ」

皐月賞。三冠路線の初戦、約7000人*1中僅か18人の選ばれたウマ娘が出られるレースであり、どういう訳か最有力候補であったリギル所属のグラスワンダーとエルコンドルパサーがパスした*2ため、2人を除いた18人が疾走した。

 

「よし!これから反省会だな」

 

最有力だったエルコンドルパサーとグラスワンダーは出なかった。では誰が皐月賞を制したのか?それはセイウンスカイであり、逃げで皐月賞を無事に逃げきった。

残念なことに我らがレッドガン所属のキングヘイロー、ラスティ率いるスピカのスペシャルウィークは其々皐月賞で2着と3着であり、残念な結果に終わった。入着であり出走手当て+賞金を貰ったが、残念なことには変わりはない。なので、レッドガン寮の食堂で反省会が行われており、主役の2人は勿論のこと、トレーナーのレイヴンとラスティ、そして今後の経験のためにディープインパクトが参加している。

 

「先ずはスペはこれを見てほしい。戦友」

「ああ」

 

ラスティが指示を出し、レイヴンはリモコンでテレビの電源を着けて...映像を映し出した。その映像には皐月賞のラストスパート、心臓破りの坂を上るスペシャルウィークが居たが…どういう訳かラストスパートの勢いが上がらず、セイウンスカイを抜かすことが出来ず、残念な結果に終わった。

 

「トレーナーさん?」

「ここを見てほしい。スペ、君は上り坂が苦手だ、その事にもっと早く気づけなかった私の責任だ。足の歩幅…ストライドが変わらず、急な坂ではスピードを上げることが出来ていない。それと、もう一つは…」

「スリップストリームだ。これはキングも覚えておけ。先行、差し、追い込みなら覚えていて損はない」

 

ラスティとレイヴンが告げる。スペシャルウィークの課題としては急な坂で適切にストライドが変えられておらず、上手くスピード調整が出来ていない。もう1つはレイヴンが告げたスリップストリームである。

 

「お兄ちゃん!トウの事だね、プイ!!」

 

ディープインパクトが自慢げに、トウと言った。トウ、スリップストリームとはなんなのだろうか?

 

「「スリップストリーム?」」

 

スリップストリームとは物体が高速で移動したとき、その物体の直後に、気圧が低い空間が生まれる。そこでは空気の抵抗が少なく、風も受けにくい。なのでスピードのロスも少ないのだ。

実際の車のレースでも、このスリップストリームを利用して、前の車に着いていき、最適な場所で抜き去る技術も存在している。

 

「と言うものだ。欧州ではトウとも呼ばれている。エア…」

『はい。2人とも、ここを良く見てください。分かりやすいように、私が映像を加工しました』

 

スピーカーからエアの声が聞こえ、レースの映像に空気の流れの矢印が追加され、ウマ娘が高速で走ると…後ろにかけて空気の流れが生じるが、真後ろではエアポケット…スリップストリームが出来ており、そこでは空気の抵抗が少ない。

だがレースでは、スペシャルウィークもキングヘイローも、前を走るウマ娘達が産み出した空気の抵抗を受けており、スピードがロスしていたのだ。

 

「もっと分かりやすいのがある。エア」

『はい、レイヴン』

 

すると、映像が再び切り替わる。今度はアサルトブーストで高速飛行するナイトフォールの映像が映るが、その背後にラスティの愛機であるスティールヘイズ・オルトゥスが迫る。スティールヘイズは軽量機であり、ナイトフォールより最高速は速い。だが、ナイトフォールに近付くにつれて空気の抵抗を受けて速度が落ちる。

だが、スティールヘイズがナイトフォールの真後ろに着けると、スリップストリームの影響を受けなくなり、スピードが安定する。そして最適なタイミングで抜け出し、前に飛び出した。

 

「「これは分かりやすい(プイ)」」

「いや、分かるのはAC乗ってるアンタ達だけでしょ!!」

「原理は同じだ」

 

先ずはこのスリップストリームを物にして、適正なタイミングで仕掛ける。特に差しであるキングヘイローは必要だろうし、先行のスペシャルウィークも体力ロスを防ぐためには覚えて損はない。

 

「それと、キングは緊張が酷いな。俺は感情が希薄だから上手く言えないが…」

「そうだね。それは私も思った」

 

それとキングヘイローは緊張も酷く、本来の力を完全には引き出せていなかった。G1レースは他の重賞レースとは違い、緊張もしやすいだろう。キングヘイローはその中でも、特に緊張が酷く…本来の力が出せていない。皐月賞でこれなら、ダービーに出れば過呼吸になってしまい…我を忘れてしまうこともあるだろう。

 

「まあ、メンタル面はどうにかしよう。幸い、ダービーまで1ヶ月以上ある」

「そうだな…だが、俺達は次のNHKマイルカップがある…時間は少ないぞ」

 

ラスティとスペシャルウィークはこのまま日本ダービーに出走であり、優先出走権利も得ている。

レイヴンとキングヘイローはダービーの前に、NHKマイルカップであり…それまでにメンタルをなんとかしなければならない。だが、NHKマイルカップにはリギルのエルコンドルパサーが出走するとのことで、噂ではエルコンドルパサーは無敗での史上初の変則三冠馬*3を目指しているとのこと。

 

と、そのときだった。

 

「621、ラスティも居たか。ちょうど良い、子供達の良い気分転換になりそうな物があるぞ」

 

ウォルターが1人のスーツを着た男性を連れてきたのだ。男性の首からは『サトノグループ』のネームプレートが提げられており、ゲーム関係で有名なサトノグループの社員だろう。

 

「はじめまして、私はサトノグループの佐藤と申します。

いきなりですが、わが社が開発したフルダイブVRゲームのテスターになってくれませんか?」

 

サトノグループの佐藤は告げる。なんでもサトノグループで、新型のフルダイブVRゲームを開発したとのこと。VRゲームなら少し前から存在していたが、フルダイブと違って視界しかVRしないので…思いっきり身体を動かせば机の角に小指をぶつけたり、壁に手が当たったりなどがあった。しかし、フルダイブはその心配がなく…身体を動かす感じにゲームの世界を冒険できるのだ。

 

「俺もさっきやったが、凄かったぞ。アニメや小説の世界に飛び込んだ感覚だ。空を飛んだり、安全にダイビングできたりな」

 

ウォルターも体験したようで、非常に良かったようだ。

 

「これなら身体を動かす感覚でイメージトレーニング出来るし、世界中のウマ娘と模擬レースも出来る。練習にも、遊びにも使えるだろう」

 

だが、このフルダイブVR技術が有ればゲームや遊びは勿論のこと、安全にスキューバダイビングのように海の中を探検できたり、恐竜時代を再現した空間を散歩できたり、安全に洞窟探検できたり、世界中のウマ娘と模擬レースから感覚がリアルなイメージトレーニングにシュミレーションも出来るのだ。

 

 

 

 

「これを着けて…寝れば良いのかしら?」

「はい。お願いします。一応、便意か尿意を我慢しすぎると、強制的にログアウトとなりますので」

 

キングヘイロー、スペシャルウィーク、ラスティ、レイヴン、そしてディープインパクトは佐藤さんから説明を受けて、早速フルダイブVRゲームで遊ぶこととなった。遊ぶゲームは『幻想ウマネスト』、ドラクエやFFのような剣と魔法のファンタジーである。

 

頭にVRゲームの本体を装着し、ベッドに寝転がる5人。

 

「うん、全員…バイタル良好ですね」

 

キングヘイロー、スペシャルウィーク、レイヴン、ラスティと順番にバイタルを確認し、異常がないかどうか確認する佐藤さん。だが、最後に本体を被ったディープインパクトのバイタルを確認した結果…

 

「脈拍、血圧、共に正常……えっ?えっ!?ちょっとまって!?この性別って!?」

 

本体には脳波、本来の性別、血圧、脈拍などを測定する装置が着いている。だが…ディープインパクトの肉体情報を読み込んだ本体であるが…佐藤さんのパソコンにあり得ない情報を出したのだ。

 

「佐藤。これで黙ってくれ」

 

ウォルターパパは札束を取り出して佐藤に手渡そうとする。早い話、今見たのを墓場まで黙ってろと言うことだ。

 

「いやいやいや!!受け取れませんよ!!こんな金額!!」

「じゃあ、このデータは誰にも言うな。言いそうなら受け取れ、そして墓場まで黙ってろ。言うなら……エア!!データを改竄だ」

『はい。勿論です』

「本当に本当に言いません!!本社にも黙ってます!!」

 

結果、佐藤さんは墓場まで黙ることとなった。

 

 

 

 

 

幻想ウマネストの世界。そこはプレイヤーが各々設定した職業、産まれの身分でゲームを始めることが出来る。

 

「貴族生まれなら、町で始まるのね」

 

キングヘイローは魔法使いを選択し、町からスタートとなった。武器や防具も初期から貰える状態であり、ウマネストは初心者でも優しい物だった。

 

「しかし、本当にゲームの世界なのね。凄いわ」

 

周囲を見回せば中世の町並みのような世界であり、現代では非現実感を味わうことが出来る。

 

「キングちゃん!!私、農民だったから町外れからだったよ!」

 

すると、クルセイダーを選択したスペシャルウィークが此方に向かって走ってきた。クルセイダーらしき、重装備な鎧姿となっている。

 

「スペシャルウィークさん」

「あれ?ディープさん、レイヴンさんは?」

 

と、その時だった…爆発音が響き…空高く…モンスターが吹き飛ばされる。

 

「「へ?」」

 

「やれやれ。孤児は森からスタートか」

「プイ」

 

すると、軽装に身を包んだレイヴン、ディープインパクトが現れた。2人は孤児を選択し、森から始まり…道を阻むモンスターを駆逐しながら町にやって来たようだ。

 

「2人の職業は?」

「「傭兵」」

「だと、思ったわ」

 

レイヴンは左手にパイルバンカーを装備し、ディープインパクトは右手にショットガン、左手にナイフだった。いきなり、ガチ装備でモンスターを殺しにきてるとか言わない。

 

「やあ、戦友。お待たせ」

 

すると、ラスティの声が聞こえ、全員は声の方を見る。そこには……ハシビロコウの被り物を被り、パンツ一丁の変質者が立っていた。武器は初期では超強い双剣であった。

 

「変質者だぁあ!!」

 

どうしてラスティのアバターが変質者となったのか?それは次回明らかに!!

*1
年間のウマ娘の出生数。レースに適したサラブレッドタイプだけで、こんだけであり…実際のサラブレッドもこれぐらい産まれている

*2
史実通り。史実では当時、地方や海外からの持ち込み馬のクラシック参戦は出来なかった

*3
無敗でNHKマイルカップ→ダービー→菊花賞




次回、ラスティ…不審者の訳が明らかに。

3期主人公キタちゃん何処のチームに入れる?期限はディープの正体が明らかに成ってから

  • レッドガンへ
  • チームスピカ(ラスティ側)
  • チームスピカ(フロイト側)
  • レッドガンで史実通りの筋肉へ
  • 原初レイヴン「孫の面倒は俺が」
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