ミシガン「G13!そして小娘ども、愉快な遠足の始まりだ!!」 作:レッドガンのババア
朝食を食べ終えたレイヴンはディープインパクト、そして着いてきたファインモーションを連れてある場所に向かっていた。それは栗東寮であり、スペシャルウィークやキングヘイローが暮らしているトレセン学園の寮であり、多くのウマ娘達はこの栗東寮や美浦寮がある。
大半のウマ娘はこの2つの寮で暮らしているのだが、中にはディープインパクトやファインモーションのようにレッドガン寮で暮らしてたり、チームリギルのマルゼンスキーのようにマンションで独り暮らしを行うウマ娘も居るのは居るのだ。寮生活では朝夕の食事は寮の職員が作ってくれるとの事で、休日以外は3食作る必要はない。
「ハンドラーさん!どこに行くの?」
「そうだよ、お兄ちゃん!どこに行くプイ?」
「キングを連れて勝負服デザイナーの所に行く。ラスティに紹介された所だから、初めて行くが……その業界では有名な人らしい」
今日はキングヘイローの勝負服を受け取りに、受注した勝負服デザイナーの事務所まで取りに行くのだ。
ウマ娘はG1などの特別なレースを走る際は勝負服と呼ばれる特別なバフがかかった気がする、オンリーワンの衣装を纏って疾走する。だが勝負服は結構な高額であり……中には勝負服を用意できないウマ娘やトレーナーも居るのは居る。そんなトレーナーとウマ娘の為に、学園が用意した汎用勝負服というのも有るのだが……これはG2~オープンなどのレース後のライブで着るライブ衣装も兼ねており、出来れば専用の勝負服が欲しい所だ。
「誰なの?」
「グッバイヘイローだったな。アメリカ出身で、アメリカのG1を何度か勝ってるらしい」
その勝負服デザイナーはグッバイヘイロー。ラスティ曰くだが、この業界では有名な人物であり、チームリギルやチームファーストを含めた有力チームはグッバイヘイローに勝負服を作ってもらっているとのことだ。
「グッバイヘイローなら知ってるわ。アイルランドでも有名な人よ。様々な国の王族関係者や貴族の中には彼女に勝負服を依頼する人も居るの」
ファインモーション殿下が教えてくれた。グッバイヘイローは日本処か世界的に有名なデザイナーのようであり、アイルランドは勿論のこと、ウマ娘の競技が発祥された聖地 イギリスでも知名度は高く……ワールド規模で活躍するデザイナーのようなのだ。
「様々な国か……」
「もしかしたら、その人なら僕の本当の両親知ってるのかな?」
ディープインパクトは実の両親を知らない。とある国の孤児院に居た時、やって来たレイヴンとウォルターに引き取られたのだ。その施設の責任者曰くであるが、産まれたばかりのディープインパクトを連れた若い男性がやって来てディープインパクトを預けたらしい。その際に『何時の日か、自由の意志の翼を持ったレイヴンが来る。男か女か分からないが、その人物にこの子を……』と言い残して男性はその場を去ったそうだ。だが、男性は病か何かに身体を蝕まれており……赤子のディープを預けた後に吐血し、直ぐに何処かに消えた。与太話であるが、男性が去った後……夜空に紅い閃光が輝いて何処かに飛んでいったとか。
「まあ、十中八九でその男性がお前の実父なんだろうな」
レイヴンは感情が希薄なので父親というのがあんまり理解できない。きっと、ウォルターのような存在が親と呼ばれる物なのだろう。自分はチームレッドガンの子供達の親代わりや兄貴分として出来ているだろうか?分からないが、ウォルターがそうしてくれたようにこれからも彼女達を導かねばならない。
そうこうしてると、栗東寮の前に到着した。寮の前では私服姿のキングヘイローがレイヴン達を待っていた。
「待たせたな……キング」
「遅いわよ、ハンドラー」
キングと合流したのなら、後は彼女の勝負服を受け取るためにグッバイヘイローの事務所へ向かうだけだ。しかし、グッバイヘイローの事務所は同じ東京都内とは言え、東京は広い。レイヴンが超人的な身体能力を持つ強化人間であり、ウマ娘3人と言えど走ったり歩いて行くのは時間がかかる。その上、近年は法律の改正により……強化人間+ウマ娘は普通に走る際は軽車両扱いと成ってしまい、自転車と同じ扱いに成ってしまう。
「よし、どうする?何で行く?ACで行くか」
「はーい!!」
「またACに乗れるの!?思い出が増えるね!」
「お待ち!!ハンドラー!?ディープ!?市街地よ!?」
ACで行けば一瞬で到着できるだろう。ディープのインパクトウイングは軽量二脚(軽量でも中量に近い)であり、レイヴンのナイトフォールは中量二脚だ。上空に上がってアサルトブーストを使えば一瞬で到着する。クイックブーストでもうん百キロに加速できるのだ……あっという間だ。
「俺は時々、夜空を飛ぶためにナイトフォール出してるぞ?」
「僕もこの前、スクランブル発進してファイン乗っけたよ」
「ACは凄いよ!!アイルランドにないもん!!」
だが、レイヴンとディープは日常的にACに乗って移動してたり夜空を満喫している。ガンダムのような人形ロボットが夜空を飛んでいたり、市街地に現れたり……もうこの2人の感覚は麻痺してるのだろう。
「いや、ダメでしょ!?そこは車や電車で行きなさいよ!?ハンドラー、免許は!?」
「安心しろ。車と大型二輪の免許なら持ってる」
レイヴンはそう言うと財布から免許証を取り出した。そこには強化人間C4-621 ハンドラー・レイヴンと名前が記されており、車、大型二輪の免許証であった。因みにゴールド免許。
「因みにミシガンとナイルにヴォルタそしてゴールドシップは大型自動車……バスやトラックを運転できる」
「ゴールドシップさんも!?」
因みにヴォルタが大型特殊自動車の免許を取得した経緯は、自身のACがガチタンであり……キャタピラーで移動するので日本の法律上は車扱いされた為である。
「あー、僕も大型特殊とらないとタンクパーツ使えないのか」
「俺も取るまではタンクは使えないな。まあ、普段は二脚だからいっか」
レイヴン、この地球ではガチタンと軽量タンクは封印である!!解禁するためには免許を取らなくては!!タンクを使いたかったらシミュレーションのアリーナで使うしかあるまい!!
そして結局、レッドガンが保有する軽量装甲車で向かうことと成った。軽量装甲車……軽装甲車両は道路を走っても違和感はそこまで多くない。レッドガンの隊員達もプライベートの買い物や用事でこの軽量装甲車を使っているのだ。
流石にG9ディープインパクトやサンデーサイレンスにキンイロリョテイは車の免許がないので乗ることは出来ない。
「まさか……軍用車両に乗るなんて」
「レッドガンではこれが普通だ」
ブロロとエンジンの音が響き、レイヴンの運転で進む軽量装甲車。因みにレイヴンが運転席で、助手席がキングヘイロー、後部座席にディープとファイン殿下だ。
やがて高級住宅街……グッバイヘイローの事務所の近所にやって来た。だが、グッバイヘイローの事務所は住宅も兼ねており、グッバイヘイローの娘はキングヘイローである。なので……
「ここ……私の実家の近くよね?まさか……」
当然ながらここはキングがトレセン学園入学前に過ごしていた実家の近所なのだ。
そして軽量装甲車はグッバイヘイローの事務所兼自宅に到着した。
「着いたぞ」
「ここ、私の実家なんですけど!?私のお母様に勝負服頼んだの!?」
「ラスティが此処がお勧めって言っていてな」
レイヴンを先頭に、戸惑うキングヘイローを連れてチームレッドガンからやって来た4人はグッバイヘイローの事務所にやって来た。レイヴンがインターホンを押して、挨拶を行い彼等は事務所の中に入る。
「ようこそ。私がグッバイヘイローよ……お会いできて光栄だわ。強化人間C4-621……チームレッドガンのトレーナー ハンドラー・レイヴン」
「俺を強化人間だと知っていたのか?」
「ええ、私は先代理事長とは古い付き合いなの」
彼女はグッバイヘイロー。キングヘイローの母親であり、現在はレースを引退して世界的な勝負服デザイナーをしているのだ。日本のトレセン学園からは勿論のこと、世界中の名家や貴族……果ては王族まで勝負服を依頼する世界トップクラスのデザイナーだ。
「これがキングの勝負服よ。受け取りなさい」
グッバイヘイローは袋に入れられたレイヴンに手渡した。そしてその袋をレイヴンはキングヘイローに手渡した。
「これはお前の翼だ。お前が持て」
「えっええ……」
だが、先程からキングヘイローはグッバイヘイローと視線を合わせようとしない。どうしたのだろうか?
「キング。レース以外の道は見付けたのかしら?」
グッバイヘイローがそう告げた瞬間、キングヘイローがビクンと震える。恐らくだが、レイヴン達が知らない所……家庭環境で何かがあったのだろう。
「ハッキリ言うけど……貴方にレースの才能はない。私を目指すのは辞めなさいと言った筈よ。
デビュー戦は勝てた。でも重賞を勝てるのはごく僅か、それにG1を勝てるのはごく僅かでもその一握りだけ。レースは確かに夢があるわ……でも全てのウマ娘がレースで結果を残せる訳ではない、残酷だけど重賞を1度も勝てずに引退するウマ娘が沢山よ」
「そっそれでも……」
「日本独自のトゥインクルシリーズは人気を集めやすいし、先代理事長のお陰で親しみやすさが広がってるわ。でもね?そのトゥインクルシリーズで活躍できずに、儚い夢を散らすのが大半なのよ。活躍できればそのまま芸能界などに入られて将来は安定だわ。でも、そうじゃないのが大半」
グッバイヘイローが言うのも一理有る。トゥインクルシリーズは先代理事長の考案したウイニングライブ等のお陰か親しみやすさも上がっており、なんならトレセン学園卒業後に歌手や芸能界に進出するウマ娘も多いだろう。
だが、ウイニングライブで目立つためにも活躍しなければ成らず、ラスティの友人であるライトハローは結果は残せず……ウイニングライブでは万年バックダンサーだった。
「そうか……それはアンタの価値観だな?」
だが、レイヴンは違った。
「子供は常に親の想定を超えて成長する。俺自身がそれを体現したし、キングもそうだと言える。
確かにクラシックは厳しいかも知れない。だが、キングは……いやキングだけじゃない。ディープやファインは必ず、翼を広げて未来へ羽ばたくさ」
レイヴンはキングヘイローの頭を撫でてそう告げた。
そしてレイヴンの宣言通り、キングは今年にG1を2度勝利する。
「そう…(そう言えば十数年前。イギリスで強化人間C1-009と名乗るレイヴンも居たわね)貴方の翼が娘達を何処に運ぶのか、見せてもらえるかしら」
なお、そのレースでグッバイヘイローは号泣して喜ぶのは内緒である。
時間!!三女神イベント……ちよっと御都合主義でアンケート上位2名が登場!?
?「ご友人!!サプライズです!!一緒に踊りましょう!!」
?「ウマ娘と走るのは初めてだ。退屈させてくれるなよ」
3期主人公キタちゃん何処のチームに入れる?期限はディープの正体が明らかに成ってから
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レッドガンへ
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チームスピカ(ラスティ側)
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チームスピカ(フロイト側)
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レッドガンで史実通りの筋肉へ
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原初レイヴン「孫の面倒は俺が」