キョンとハルヒの恋愛事情 作:親白様
「キョン!私と付き合いなさい!」
「……ハァ?」
我らがSOS団団長、涼宮ハルヒに告白されたのはつい3日前の事だった。なぜこんな事になったのか聞きたいか?俺もだ。
高校二年の6月、部活が終わった後にハルヒに呼びだされ告白されたのだ。しかも俺が言い淀んでいるとアイツは、
「はっきりしなさいよ!私だって結構頑張って告白したんだから……」
別に俺もハルヒの事が嫌いではなかった。いや、恐らく異性として『好き』なんだろう。そうでもなければ悩む必要なんて無いからだ。だから俺も好きだと伝えた。
もちろん、よく考えての発言だ。ハルヒ相手に反射的に返事をしたらロクなことにならないからな。
「えっ?ホントに私で良いの?」
「自分から告白しといて何言ってるんだお前は。むしろお前こそ俺で良いのか?古泉の方が美男美女カップルでお似合いだと思うが」
「あんたが良いから言ってんのよ!怒らせたいの⁉︎」
「悪い悪い。怒らせるつもりは毛頭ないぞ」
「当たり前よ!……で?初デートは何処にするの?」
「待て、もうデートの話か?さっき告白したばかりだろうが。こっちにも考える時間をだな…」
「あのねキョン、高校生活はもうすぐ半分過ぎるの!あと半分しか無いのにのんびり考える時間があると思ってるの⁉︎残された時間をどれだけ有意義に過ごせるかが大切なのよ‼︎」
「そうかい」
こいつにとっての「有意義な時間」とは何なのか。SOS団の活動は有意義だろう、だがそれ以外で「有意義だ」と言った時間などあっただろうか。それはそれで興味があるが……いや、やめとこう、きっと一日使ってしまうな。
「だとしても、少し考える時間をくれ。どうせならしっかり、楽しみたいからな」
「当たり前でしょ‼︎…まあ、そうね。1週間あげるわ、それで私を楽しませるプランを立てなさい!良いわね⁉︎」
「…1週間か」
それ以上は望めないな。
「分かった、1週間だな?何とかするさ」
「良し!じゃあ今日は解散ね!気を付けて帰りなさいよキョン」
「じゃあな」
しかし、どうしたものか。1週間でどうにかしなければならないとは……ここは誰かに相談するのが得策だな。
相手は誰が良い?長門……いや、あいつに聞いても難しいか。
朝比奈さんは?デート相手がハルヒで無ければ参考になったかも知れないが、恐らくハルヒには通用しないか……。
だとすれば、やはり古泉か?確かにあいつなら良い意見がありそうだが、「後ろから抱き締めて、耳元で I Love You と囁いてください」とか言ってきたら殴ってもいいよな?
「さて、忙しくなりそうだな」
思わす独り言が出てしまったな、だが気合を入れたと思えばいいさ。