デュエル・マスターズ 【=%ゴールデン%=】 作:ルピコ
「お前ら! 聞け!!」
入って早々、先生が声を張り上げる。
教室中に響き渡った声を聞き、生徒たちは一斉にこっちを向いた。
最初は先生の方に向くのだが、自然と俺の方に視線が集まり、生徒たちはざわつき出す。
……ん?
見たことのある顔が何人かいるな。
昨日の公園にいた男女たちだ。
俺のことを見て少し驚いたような顔をしている。
「いきなりだが転校生だ。自己紹介は必要ないな。名前は勝手に聞け」
「えぇ……」
先生の方を見たが、どうした? といった風な顔で見てきた。
生徒の方を見るも、またかみたいな雰囲気があるところからして、いつも適当らしい。
そんなんでいいのか。
「で、席は……あー……」
「横、空いてるよー」
と言って手を挙げた生徒が一人。
猫耳のついたフードを被っていて、ここからでは顔がよくわからない。
「
促されるままに猫耳フードの隣に行く。
席に着くと早速、うつ伏せた猫耳がこちらを見る。
「や、私は三神ヒヨ。よろしくね」
水色の髪がフードからチラリと見える。
そんな彼女は、今にも眠ってしまいそうな目でこちらを見ていた。
「俺は間削 勝矢だ。よろしくな」
「カツヤくんかぁ……」
そう言うとぐぅ、と声を出して眠ってしまった。
はやっ、と突っ込む前に先生が口を開く。
「今日は授業がないから、連絡事項を伝えて解散になるが、まぁ、寄り道なんぞせず帰ることだ。最近は侵略者だの、革命軍だの……あと、アウトレイジ名乗ってる奴らもいたな。まぁ、そんな
なにそれ……と思ったが、デュエマのあれかと思い出す。
ドギラゴンとかレッドゾーンとかカツドンとか、かなり懐かしい。
あそこらへんのカードって今はどうなっているんだろうか。
と言うか、そんなの名乗ってる奴がいるんだな。
一体、何のためにそんなの名乗っているんだろうか。
「それとだな。来週から学校で新学期大会が始まる。まぁ、参加は好きにしろ。ただし間削と
「はーい!」
と、遠くの席から元気な返事が聞こえた。
よく聞いてみればこの声、昨日出会ったオレンジ髪の子の声だ。
なぜ名指しでそんなことを……と疑問を抱いたが、その疑問を解消してくれたのは、隣のヒヨだった。
「へぇ。カツヤくん……唯一無二カード持ってるんだねぇ」
「え?」
「唯一無二カード持ちは、組み込める枚数に制限がかかるって……知らない?」
「そうなんだな……参加するなら、デッキを組み直す必要があるか……」
とは言え、参加する気はないから考える必要もないだろう。
しかしこのクラスにはもう一人、あのオレンジ髪の女子も唯一無二カードを持っているのか。
かなり気になるな。
「以上だ。時間はまだあるが、好き勝手に解散しろ」
そう言うとさっさと出て行ってしまった。
生徒たちはそれぞれ話し始めたり、帰ろうとしたりするものたちがいる。
俺は放課後、キロの元に行かねばならないが……まぁ、まだ時間はあるだろう。
少し学校を見て回ってもいいかもしれない。
そう思って立ち上がろうとした時、顔を上げたヒヨが手を差し出してきた。
「ね、ね。デッキ見せてよ」
「デッキ? ……別に構わないが」
腰のデッキケースからカードを取り出し、ヒヨに手渡す。
ヒヨは相変わらず眠そうな目つきでカードを見始めた。
その横顔を見ていたところ、横から声をかけられる。
「カツヤくん! 君も持ってるんだね!」
「うぉっ!? ……び、びっくりした……」
突然大きな声で話しかけられたことに、びっくりした俺は声のした方を見る。
するとそこには先程元気な声を上げていた、オレンジ髪の女子が立っていた。
「あっ、ごめんね! 私、藤御エリって言うんだ! よろしく!!」
「あ、ああ。よろしくな」
「おい、エリ。いきなり話しかけたらびっくりするってあれほど……」
と、さらに横から声がかかる。
そこにいたのは昨日見た、赤い髪の男子とメガネの男子だ。
「よぉ、昨日は悪かったな。俺は
「よ、よろしくね」
「おう、よろしく」
ダットとサイか、昨日はかなり荒れていたようだな。
今日は雰囲気的にも落ち着いている。
……今にも駆け出しそうな雰囲気はあるが。
「で、エリ……でいいよな? エリも唯一無二カードを?」
「うん! これだよ」
そう言って、俺と同じように腰のベルトにぶら下げたデッキケースから、カードを一枚取り出して俺に見せつける。
カードの名前は……『大空の勇者ルピア・
やはり唯一無二カードだからか、その能力はコストに比べて突出しているように思える。
能力的には相手の攻撃を妨害することに特化しているように見える。
「カツヤくんのカードはどんなカードなの?」
と、デッキケースにしまいながら訪ねてくる。
その疑問に答えたのは隣で座っているヒヨだった。
「これがメインだろうねぇ。ほとんど中身変えてなくても、よくわかるよ」
出してきたのは『シュヴァルツ』。
俺の切り札だ。
「火、自然、闇文明での【連ドラ】……バルガを中心としたデッキだねぇ」
「ああ、そうだ。基本的には『ルピア』とかで準備を整えつつ、『シュヴァルツ』で一気に畳み掛ける感じだな」
「なるほどな。少し時間がかかる感じか。俺とは相性が悪そうだな」
笑みを浮かべるダット。
彼の感じからしてデッキは速攻だろうか。
速攻相手をするのは、準備で時間がかかってしまう以上、確かに少しキツイかもしれない。
一応シールドトリガーは何枚か入ってるんだが。
なんてことを考えていると、突然ヒヨが机をくっつけてきた。
そうして俺に、俺のデッキを差し出す。
「デュエル、しようよ。見てたらやりたくなってきちゃった」
俺は時計をチラ見。
時間的にも問題はないだろう、多分。
「ああ、いいぜ」
そうして俺とヒヨ、教室の片隅でデュエルを始めたのだった。
……あれ、俺のデッキ……見られてるから、ちょっと不利じゃね?
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バルガ・シュヴァルツ
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バルガバースト
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バルガ・ヘルヒドラ
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バルガフーライ
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バルガ・グラープ
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バルガイト・ルピア
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フレガーシ・ドラゴン