デュエル・マスターズ 【=%ゴールデン%=】 作:ルピコ
二ターン目、先行はヒヨからだ。
「『アシスター・アルデ』を召喚で、ターンエンド」
マナと場には今、光文明しかいない。
これだけではなんの判断もできないが、間違いなくブロッカーは出てくるだろう。
早めに盤面を整えないとまずい……のだが。
今回は手札に『ドラゴン・マナホール』がない。
一応こっちはあるから……まぁ、破壊はできる。
「ドロー。マナに置いて……『ドラゴンソウル・チャージャー』! 『フレガーシ・ドラゴン』を墓地に置いて『アシスター・アルデ』を破壊!」
「あらら、早速破壊されちゃった」
「これでターンエンドだ」
「ドローするねぇ。マナに置いて……『アストマープル-
なんか見たことのないクリーチャーばかりだ。
いやまぁ、こっちに来てから見たことのないカードばかりだが。
あのカードたちもいつでたカードなのかさっぱりだ。
しかしあのケムリってやつはメクレイドを持っている。
下手に攻撃させたくないのだが……妨害する方法がない。
「ドロー! ……マナをチャージして『バルガイト・ルピア』を召喚! ターンエンドだ」
『バルガイト・ルピア』を出せた。
ここから先はいつも通りバルガのクリーチャーを揃えて行くだけだ。
だが、そこでゆっくりとヒヨが口を開く。
「……私のデッキね」
「え?」
「実は、⑥コスト以下で組まれてるんだぁ。それも⑥コストのカードは一種類だけで、シールドトリガー」
「それがどうしたんだ……──あっ!」
俺はヒヨのバトルゾーンを見て状況を再確認。
あのk3mur1の持つメクレイドは『⑤』!
つまりヒヨのデッキにあるクリーチャーならば、何が来ても問答無用で出せるってことだ!
しかし……そんな低コストで切り札級のカードなんているのか……?
「ドロー……マナ置いて。まずは『トロワ・サイン』。【シビル・カウント2】の効果で山札から一枚引きつつ、タマシードの『ハイパーソニック・ゴールデンタイヤ』を出すよ」
「た、タマ……なに? ……いや、後でいいや。続けてくれ」
「……? えっと、『k3mur1』で、攻撃するときに、まず『ゴールデンタイヤ』の効果で山札を引いて、『k3mur1』の効果で『アストマープル』をタップし、【メカ・メクレイド5】を発動!」
ヒヨの手札は三枚になり、山札の上が彼女側に向けて開かれる。
少しジッと見つめた後、何か小さく頷いて一枚、手に取った。
「私が出すのは、『ドラン・ゴルギーニ』を召喚するよ」
「なんだあのクリーチャー!?」
「場に四体のクリーチャーとタマシードかいるから、クリーチャー化の条件を達成。そして召喚時能力で『バルガイト・ルピア』をタップ。次のターンにアンタップしないよ……あ、そうだぁ。シールドブレイクしなきゃね」
シールドが一枚割れ、俺の手元に飛んでくる。
トリガーはないが、ちょうどいいクリーチャーが来てくれた。
どうやらあの『ドラン・ゴルギーニ』とか言うやつ。
【シビル・カウント】のような能力を持っているらしい。
特定のクリーチャーやタマシードってやつが、特定枚数バトルゾーンにいなければいけないようだ。
でなければ、やつはクリーチャー状態を維持できない。
「ターンエンドだよ」
「……よし。ドロー! マナを置いて『進撃竜双バルガフーライ』を召喚!」
どうせ『バルガイト・ルピア』はアンタップできない。
破壊される可能性があるのならば……今ここで破壊する。
そしてクリーチャーを減らす!
「登場時能力で『バルガイト・ルピア』を破壊し、『k3mur1』を破壊!!」
「……『ドラン・ゴルギーニ』はタマシードに戻るよ」
「そして登場時能力を……」
どうする、シールドの残りは四枚。
俺のデッキの構成的に呪文なら、『取引』を除いて全部使える。
クリーチャーの方も『バルガイト・ルピア』以外なら、確実に手札にいれれるが……。
相手の基本戦術は多分、大量にクリーチャーを展開し、あのタマシード/クリーチャーで攻撃を仕掛けてくるような感じだろう。
だから下手に攻撃してタップ状態に陥ることはしないはず。
こちらが展開できていない場合は別だけど。
……まぁ、こいつ自身の能力で山札からドラゴンの回収はできる。
下手に今、呪文を狙う必要もないか。
そもそもタマシードを除去できるようなカード無いし。
「能力は使わずに、『バルガフーライ』でタップしている『アストマープル』を破壊! ターンエンドだ」
「二体破壊されちゃったかぁ……ドロー」
これでこのターン中、再度クリーチャー化は難しいはず。
手札に②コスト二枚とかあったら、話は全くもって別だが。
ともかく、ヒヨはマナをチャージして手札を見つめる。
次に何を出すのか考えているのだろう。
俺もあの『ドラン・ゴルギーニ』を破壊する方法を考えねば。
あのクリーチャーを破壊できるパワーを持っているのは『シュヴァルツ』のみ。
『ヘルヒドラ』はちょっと足りない。
現状の手札に『シュヴァルツ』はいないから、どうにかして探し出す必要がある。
シールドに落ちてなければいいが。
「取り敢えず『シェケダン・ドメチアーレ』を召喚かな。効果で三枚引くね」
そう言って一枚のカードを手札から取り出し、バトルゾーンへ。
なんだあのクリーチャー……の流れはもういい加減やり過ぎだとして。
ちょっと効果の方を確認させてもらう。
……どうやら【シビル・カウント5】で多数の能力を得るクリーチャーらしい。
それに加えてコスト軽減も持っている。
で、この【シビル・カウント】でもらえる能力がやばい。
パワーを+10000しつつトリプルブレイカー付与して、相手の場に出ているクリーチャーを、攻撃するたびにシールド送りする、ってなカードのようだ。
『ドラン・ゴルギーニ』と同じように、場に数が揃えば強力になるようなクリーチャー、ってことらしい。
「ターンエンドだよ」
「ドロー! マナに置いて……『バルガバースト』を⑥コストで召喚!!」
『バルガバースト』はマッハファイター 。
それも今回は軽減せず出したから、パワーアタッカー持ちだ。
ちょっとパワー過剰気味な気もしなくはないが、ほぼ確実に破壊に持っていける。
そしてスピードアタッカーでダブルブレイカーも持っている。
……タップしたところで、火文明でないならば即座に攻撃はできないから、破壊されることはないはず。
『ドラン・ゴルギーニ』がクリーチャー化した場合、話は別だが。
まぁ、どちらにしろ、『シェケダン・ドメチアーレ』には残っててもらっては困るか。
「そして『バルガバースト』で『シェケダン・ドメチアーレ』を破壊!」
「……」
「バトルに勝ったとき、山札の上から一枚を見ることができる! それが火文明のドラゴンならば、俺はコストを支払わずに召喚できる!」
山札の上から一枚を見る、結果は……『フレガーシ・ドラゴン』。
一応召喚できそうだが、ブロッカーとしては期待できそうにない。
「効果で『フレガーシ・ドラゴン』を召喚! そして『バルガフーライ』でシールドブレイク! 能力は……なしか」
今回はドラゴンはおらず、呪文ばかりだったためそのままに。
取り敢えずヒヨのシールドを破壊。
「なし、かな」
手札が一枚増えたの見届けてターンエンド。
取り敢えずシールドを一枚破壊できたか……だが、それ程度ではどうにもならない。
……それどころか、ヒヨの手札は七枚。
この次のターンで大量展開してくる可能性すらある。
さて……どうしたものかな。
「じゃあ、私のターンするねぇ」
そう言ってヒヨは、山札から一枚手札に加えるのだった。
書くのが長引きそうだったため、分割投稿になりました。
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