デュエル・マスターズ 【=%ゴールデン%=】   作:ルピコ

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vs.ヒヨ2

「……そろそろ、一気に行こうかぁ」

「なにっ……!?」

 

 ヒヨは二枚のカードを手に、バトルゾーンに向かって差し出す。

 

 まず出てきたのは『忍鎖の聖沌94nm4(ガンマ)』。

 毎ターンシールドにカードが置かれたとき、【メクレイド5】が出来るカードのようだ。

 だがあれでどうするつもりなんだ……? 

 

「そして『白騎士の精霊HEAVEN・キッド』を召喚。能力で、『ハイパーソニック・ゴールデンタイヤ』をシールド化!」

「シールド化!?」

「おっ……ヒヨちゃん、いつものやつだね」

「盤面的にはキツそーだが、このまま止められなければ、次のターンで終わるな!」

「と、トリガーが来なければ、そのままトドメに持ち込めるね」

 

 なるほど……! 

 スピードアタッカーを持っていない以上、『94nm4』の効果でシールド化はできない。

 だが『白騎士の精霊HEAVEN・キッド』の効果で、現状扱えない『ゴールデンタイム』をシールド化することで、【メクレイド】を使うと。

 そうなると、ほぼ絶対と言っていいほどの確率でクリーチャーが出てくるから、『ドラン・ゴルギーニ』がクリーチャー化する。

 で、攻撃してくると。

 

 さっきの……『シュヴァルツ』が引ければ良かったんだが。

 まぁ、今更何を言っても仕方ない。

 あの『ドラン・ゴルギーニ』を、そして【メクレイド】で出てくるクリーチャーの対処を考えるか。

 

「シールドになったときの効果で【メカ・メクレイド5】……召喚するのは……」

 

 山札の上三枚が捲られ、それをヒヨは注視する。

 何が出てくる……俺の知識では何が出てくるのか予想ができない。

 と言うか、出てきたところでわかるかどうかすら。

 

「『レディゴ・カリゾミダーマ』を召喚するね」

 

 やっぱり、また知らないクリーチャーだ。

 コスト軽減に似たような能力と【シビルカウント5】を持つようだ。

 現状達成はできないが……これで『ドラン・ゴルギーニ』はクリーチャー化。

 ……攻撃が来る! 

 

「これで『ドラン・ゴルギーニ』がクリーチャーになったから、攻撃……ダブルブレイク!」

「くっ……トリガーチェック……! っ……!! なし、だ……」

「ターンエンド……このまま行けば、次で終わっちゃうねぇ」

「そう心配すんな……ここで終わりはさせねぇよ」

 

 トリガーはなし。

 だが来た、『シュヴァルツ』が。

 逆転の一手は全て、このクリーチャーにかかっている。

 

「ドロー! マナに置くぞ」

 

 ⑦マナ……だが、全部が全部ドラゴンではない。

 一応【龍マナ武装5】は発動できるものの……そもそも召喚できない、と言う壁にぶつかっている。

 墓地にあるドラゴンは一枚、手札は八枚で呪文とドラゴンでは疎ら。

 

 現在バトルゾーンには今、ドラゴンが三体いる。

 合計で四枚、シールドが割れる体制だ。

 手札にもスピードアタッカーでダブルブレイカーを持つクリーチャーはいる。

 いる……が、はっきり言ってシールドトリガーが怖い。

 

 一枚は確定で『ゴールデンタイヤ』。

 しかし残り四枚は……間違いなく光文明お得意の、タップ呪文が入っているだろう。

 ホーリーだのスーパーだの、出てきた瞬間ターンエンドで終わりだ。

 

 と、なれば。

 取り敢えずこのターンやることは一つ、奴の動きを止める。

『ドラン・ゴルギーニ』の破壊と、クリーチャー一体の破壊で、少なくともこのターンを止めることができる。

 

 ……このターンやることは決まったな。

 

「⑦コスト支払って『バルガ・グラープ』を召喚! 『バルガバースト』で『ドラン・ゴルギーニ』を破壊! そして能力は使わずに、マッハファイター を持つ『バルガ・グラープ』で、ブロッカー持ちの『レディゴ・カリゾミダーマ』を破壊だ!!」

「っ……!」

 

 普通ならば破壊できるようなパワー差ではない。

 だが『バルガバースト』はパワーアタッカー+15000持ち。

 破壊ができる! 

 

 ちなみに『バースト』のバトル勝利時の能力は不発だった。

 

 取り敢えずこれで、次のターン倒されることはなくなった。

 

「そして『フレガーシ・ドラゴン』でシールドをブレイク!」

「……シールドトリガーだよ。『マスター・スパーク』」

 

 やはりあったか。

 俺の残ったクリーチャーが全てタップする。

 そしてもう一つの能力で、ヒヨは一枚を山札から引いた。

 

「ターンエンド……するときに、『バルガ・グラープ』の能力で、墓地から『バルガイト・ルピア』をマナゾーンに」

「あちゃあ……このターンはトドメさせないね……それに、これで⑧マナ。墓地には一体ドラゴンがいるから、次のターンには『シュヴァルツ』が飛んでくる、かなぁ? ……ドロー」

 

 取り敢えずヒヨは一枚引いて、一枚マナゾーンに。

 

 デッキの中身を見てるから、やはりバレているか。

 多分手札にあるのも予想はできているだろうな。

 

 ……まぁ、わかったところでどうなんだ、って話だが。

 バトルゾーンを固めるのにも手間がかかる。

 現状クリーチャーは二体のみ、しかもブロッカー持ちはいない。

 このまま行けば、勝てる。

 

 手札が六枚あるのは少し怖いが。

 

「よし。決めた……『シェケダン・ドメチアーレ』を召喚」

 

 また出てきたな。

 ヒヨは能力で三枚を引いて、手札が八枚に。

 ブロッカーではあるが……あれ一枚で守れるとも思えない。

 どうするつもりなんだ……一体。

 

「そしてもう一つの能力で……②コスト軽減し、『星姫械(プリマシーン)エルナリク』を召喚するねぇ」

「『エルナリク』……?」

 

 また見たこのないクリーチャーだ。

 あのクリーチャーも【メクレイド】を持っているようだが……今は使える能力ではない。

 何を……。

 

「『94nm4』で攻撃……するときに、シールド化能力で、山札の一枚から上をシールドに、で【メクレイド5】を発動するねぇ」

「『フレガーシ・ドラゴン』を【ニンジャ・ストライク】で出し、ブロック!」

「『94nm4』は破壊されるけど……【メクレイド】で『ウィリデ・ゴルギーニ』を召喚……」

 

 今日はたくさん見るな、知らないクリーチャー。

 どうやら選択式の能力を持っているらしいが……。

 

「場に出た時の能力で、山札から一番上をシールド化するねぇ」

 

 シールド化……ってことは? 

『エルナリク』の【メクレイド】が発動する……! 

 

「で、ターンエンドする時に、【メクレイド8】発動…………よし。『レディゴ・カリゾミダーマ』を召喚するねぇ」

「ターンエンドか……『フレガーシ・ドラゴン』は山札の下に置くぞ」

「……ね、ね、気づいてる?」

「な、何にだ?」

「私のバトルゾーンに、クリーチャーが五体いることに……」

「……あ、あぁッ!?」

 

 ま、まさか……この盤面は!? 

『シェケダン・ドメチアーレ』と『レディゴ・カリゾミダーマ』がいる状態で、光のクリーチャーが五体。

【シビルカウント5】が達成できる! 

 

 問題は『レディゴ・カリゾミダーマ』だ。

 あのクリーチャーが【シビルカウント】で、クリーチャー自分のクリーチャー全体にブロッカーを与えられる。

 

 そしてブロッカーを持っていないのは『キッド』だけ。

 少なくとも五回は防がれる。

 

 こちらにも現状、四体体のクリーチャーがいるが全員ドラゴン。

 山札にどれほどのドラゴンが埋まっているかわからないが、【連ドラ】するのは些か難しい可能性がある。

 

 てことは。

 最悪、『シュヴァルツ』とこの五体でなんとかしなければならない可能性がある。

 と、なるとだ……。

 

 相手のシールドは六枚。

 ブロッカーは五体。

 突破出来きる気がしない……! 

 

「……いや、やるしかねぇか。ドロー!」

 

 そんな状況で、俺は笑みを浮かべて山札を引く。

 その顔にヒヨは少し驚いた様子を見せつつも、俺の行動を見守る。

 

 取り敢えずマナにカードを置いて⑨マナに。

 

「行くぞ! 『金色竜星バルガ・シュヴァルツ』を召喚!!」

「来たっ……!」

「まず召喚時能力で【竜マナ武装5】を発動!! 山札の上から三枚を見るぞ!」

 

 山札の上から三枚がめくられ、俺の眼前に。

 これにかかっている。

 ここで引けなければ、物量で攻められて『シュヴァルツ』でも止めることが難しいだろう。

 

 向こうにはブロッカーも大量にあるし、シールドも潤沢。

 しかもシールドを増やすたびに【メクレイド】で増える。

 だから、ここで一気に攻め立てる! 

 

 そのためにも、ここで引かなければならないが……。

 ……これは! 

 

「……『ヘルヒドラ』を召喚!! ドラゴンはこれだけだった」

 

 バトルゾーンには六体。

 相手のバトルゾーンには五体、そして全員がブロッカーだ。

『シュヴァルツ』でトリプルブレイクしても、シールドが三枚も残る。

 

 ……だがまだだ。

 まだ『シュヴァルツ』の攻撃時能力が残っている。

 それに『バースト』でも能力がある。

 まだ、いける! 

 

「まずは『バルガフーライ』で攻撃!」

「『HEAVEN・キッド』でブロック!」

 

 まずは『HEAVEN・キッド』を破壊! 

 次は……。

 

「『フレガーシ・ドラゴン』で攻撃!」

「『エルナリク』でブロック……!」

「【スレイヤー】だから相討ちだ!」

「くっ……」

 

 そうして俺は攻撃を繰り返し、『バースト』は『レディゴ・カリゾミダーマ』に。

 能力は不発で、山札の下に。

 

『グラープ』は『シェケダン・ドメチアーレ』に防がれてしまった。

『グラープ』は破壊されるが……その前に。

 

「『グラープ』の攻撃時能力発動! 【ガチンコ・ジャッジ】行くぞ!」

「【ガチンコ・ジャッジ】!」「【ガチンコ・ジャッジ】……!」

 

 勝ったのは俺。

 引いたのは……『燼滅の息吹』、⑫コストの激重呪文。

 

「効果で引いたカードのコスト以下のカードを、墓地から召喚できる! 召喚するのは『フレガーシ・ドラゴン』だ!」

 

 正直出したところで意味はないが、まぁ一応出しておく。

 

 でだ。

 盤面で攻撃可能なクリーチャーは後、『シュヴァルツ』と『ヘルヒドラ』のみ。

 そして向こうには『ウィリデ・ゴルギーニ』でブロック可能。

 

 つまり、『シュヴァルツ』の能力で上手いことやらなければ勝てない。

 ……ここで引いてこそ、か。

 

「『ヘルヒドラ』で攻撃!」

「『ウィリデ・ゴルギーニ』でブロック!」

 

 ここが正念場だ! 

 

「行くぞ! 『シュヴァルツ』!!」

『ああ、行くぞ!!』

「っ……!?」

 

 初めてこの世界でデュエルした時、あの時聞こえた声がもう一度聞こえた。

 

 一瞬、ヒヨが驚いてか目を見開く。

 だが俺はその時は気づいていなかった、ただ攻めることしか考えていなかった。

 ただ攻めて、攻めて、ヒヨを倒すことだけしか。

 

「『シュヴァルツ』でトリプルブレイク! するときに!! 山札の上から三枚を見て……『バルガバースト』を召喚!! 他二枚は墓地とマナゾーンに!」

「トリガーチェック……なし」

「『バルガバースト』でダブルブレイク!! そして能力で……よし来た!! 『バルガフーライ』を召喚!!」

「っ……な、なし!」

「『バルガフーライ』の能力で『バルガバースト』を破壊し、『シェケダン・ドメチアーレ』を破壊! で、『バースト』の召喚時能力で、シールドを一枚破壊し……!」

 

 ここで何かしら、延命できるカードを引きたい。

 引けなければ……いや、引く。

 引いてやるさ。

 

「これだ!! ……え?」

 

 そうして『バースト』の能力で引いたシールドは……俺の知らないカードだった。

 

「……な、なんだ、これ」

 

 一応火文明のシールドトリガーだ。

 もう少し詳しく言うと火()自然て。⑧コストのシールドトリガーだ。

 

 そう、本来ありえないはずのカード。

 俺のデッキ構築的に……いや、そもそも入れた覚えすらない。

 だが、これならば……これなら、ここで勝てる! 

 

「……シールドトリガー! 『飛来する流星』を宣言! 相手のシールドを一枚墓地に!」

「そ、それは……!? なかったカード……いや、まさか……!?」

 

 ヒヨも流石に驚きの連続なのか、目をはっきり開いている。

 目を覚ました、と言うべきか。

 

 だがこれでシールドトリガーを発動させることなく、シールドを墓地に。

 

「……なんかなんとも言えない感じだが、『バルガフーライ』でトドメだ!」

「……通るねぇ。私の負けだぁ」

 

 と、まぁ。

 なんか納得いかないが、俺はヒヨとのデュエルに勝ったのだった。




だいぶ途中の展開悩んだため、ミスが多いかもしれない。

お気に入りのクリーチャーは?

  • バルガ・シュヴァルツ
  • バルガバースト
  • バルガ・ヘルヒドラ
  • バルガフーライ
  • バルガ・グラープ
  • バルガイト・ルピア
  • フレガーシ・ドラゴン
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