デュエル・マスターズ 【=%ゴールデン%=】 作:ルピコ
色々考えた結果、現状『5000GT』対策で呪文『ルシファー』を入れていたのが妥当かな、と考え中です。
……書き換えすべきかはもっと考え中です。
「な、なぜ……これで、かてるって……ま、まけない、はずなのにっ……!」
「おい」
デュエルが終わった瞬間、俺の手元にカードが集まって一纏めに。
それを手にした俺はカードの前で項垂れるメガネ男の前に立つ。
奴は俺の呼び声に、ゆっくりと顔を上げた。
「俺の勝ちだな。勝ったら確か全財産もらえるとか言ってたよなぁ……?」
「ひっ……ま、待ってくれ! やめてくれっ!! あ、あれは! 一時の気の迷いで!!」
「流石に全財産は貰わねぇよ……そうだな。代わりにこいつを貰っていくかな」
そう言って奴の山札の一番上、『暴走龍5000GT』を手に取る。
奴は一瞬、何か言おうとしていたが、すぐに諦めて結局項垂れていた。
やることやって振り返ると教授がそこで待っていた。
後ろでは野次馬たちが歓声を上げている。
「良いデュエルじゃったのう」
「なんとか勝てたってとこだけどな。切り札のおかげで」
「うむ……しかし。お主のデッキ……」
「どうしたんだ?」
「……いや、また今度じゃ。今は帰るぞ」
後ろで歓声を聴きながら、俺と教授は店を後にするのだった。
外に出てから歩きつつ、俺は一つ気になったことを聞く。
「そういやさっき。奴が唯一無二デッキとか言ってたけど。あれって?」
教授は少し悩んだそぶりを見せた末に口を開く。
「……うむ。お主のデッキが出てきた機械。あれはいわゆるアーティファクトって奴でな。要するに古代の遺物じゃな。人を自動で識別し、その人にあったカードを排出する。と言っても無料なのは一回目だけじゃがな。それで排出するのだが……稀に、
「なるほど……つまり?」
「お主聞いとったのか……? まぁ、つまりじゃな。本来は存在しない強いデッキ、ってことじゃ」
「なるほど! すげぇわかりやすい」
つまり俺は、そんなすごいものを手に入れてしまったのか。
なんかプレッシャーというか、こんなもの手に入れていいんだろうかと思う。
別に俺自身が強いわけではないし。
「これから大変じゃぞ。さっき見たいデッキを狙ってくる奴が増える」
「……マジ?」
「大真面目に言っとるぞ。最悪、命も……」
「……早々に帰る方法探そう……」
デッキ一つで命狙われる羽目になるのか。
……いや、流石にそれはやばいって。
いやでも、デュエルが全ての世界みたいだし、それも当然っちゃ当然……なんかなぁ。
「ともあれ、色々ありがとうな。教授。おかげでこっちでもなんとかやってけそうだ」
「うむ……ところで。お主どこに住む気じゃ?」
「……あ。家、貰っとくんだったな……」
「人の家に住む気じゃったのか……? ワシの家に空き部屋がある。着替えもあるから、それを使えばいいじゃろ」
「い、いいのか?」
「うむ、一人暮らしじゃったしな」
「……そういうことなら」
と言うわけで、有り難いことに俺は教授の家に居候することになった。
取り敢えずは向こうの世界に帰るまでの間、こっちで平穏に過ごして行くつもりで。
……まぁ、このデッキがある以上、それは不可能に近そうだが。
「さて、そうなると……」
しばらく歩いて教授の家にたどり着く。
家の中を改めてみると、書類とか無造作に散らばっている。
キッチンに関しては洗っていないものが山積みだ。
なんの研究していたらこうなるんだろうか。
教授は研究用の机に向かうと、その机の棚をいくつか漁り出す。
色んなものが飛び出してくるが……多分これが部屋が散らかっている要因だろう。
片付けできないタイプの人間って奴だ。
「……おお、あった。デッキをそのままにするのも大変じゃろうて。これを使うといい」
そう言うとベルトのついた、色褪せたデッキケースを投げ渡してくる。
「これは?」
「腰につけるタイプのデッキケースじゃな。基本デッキは常備しておくものだから、そう言うのがあるんじゃよ」
ふーん……とデッキケースを見つめる。
かなり色褪せてるし、かなり使い込まれている。
しかし埃を被っており、しばらく放置されていたようだ。
まだ使えそうなのに……勿体ない。
「あと服じゃな。適当にあったこれに着替えるといい」
デッキケースにデッキを入れたところで、教授は服を一纏めにして投げ渡してくる。
俺はなんとか受け取って広げたが……赤いパーカーに緑がかった白いシャツ、灰色のズボン。
ちょうど俺のデッキの文明色だ。
「どこで着替えれば……」
「二階は基本使ってないから、空き部屋を好きに使うといい。お主の部屋、どれでもいいぞ……ああ! 一番奥の部屋は開けてはならんぞ。倉庫になっておってな。最悪埋もれ死ぬ羽目になるからのう」
「それは……近寄りたくないな。うん」
取り敢えず着替えるべく二階へ。
二階に上がると一本の長い廊下があり、両壁にいくつか扉があった。
俺は最も手前の部屋を開けてみると、そこにはベッドが一つと大量の書類の山がある。
埃の量からしてしばらく使っていないのは確実。
「……ここでいっか」
部屋を決めた俺は書類を適当に纏めて隅っこに。
そして部屋に落ちている、少し重めのものを適当に重しにしてから窓を開けた。
「…………今日から俺は、ここで生きていくのか」
向こうの世界には色々と残してきたものが多い。
やりたいことだってたくさんある。
だからどうにかして、俺は帰る方法を探さなくてはならない。
つっても、今は手がかりも何もないんだが。
「取り敢えず……明日、出てきた森の方に行ってみるかな」
取り敢えずどうすべきか決め、制服を脱いでからもらった服を着る。
これもまたお決まりのように少し埃まみれだった。
仕方ないから適当に叩いて着ることに。
「……こりゃ、家事しないとダメな奴だな」
デッキケースのついたベルトを腰につけ一階に向かう。
その時、一階から会話の声が聞こえた。
教授と……もう一人、少女の声だ。
俺は降りると教授のもとへ。
するとそこには真っ白に染まった雪のような、少し短めの髪を持つ少女がそこで教授と会話していた。
「む……降りてきたか、カツヤ」
「あの人が……さっき、言ってた人……?」
「うむ」
「……ふーん……」
少女は不思議そうに俺の顔をじっと見つめる。
……そう見つめられてると少し照れるな。
なんて考えていたのも束の間、彼女は突然デッキを取り出した。
そして近くの机に行きデッキを置く。
「私とデュエルしよ」
「え?」
「勝ったらなんでもしてあげるから、早く」
「へ……へ?」
「また……お主の悪い癖じゃぞ。すまぬな、やってやってくれんか?」
「ま、まぁ……いいけど……」
促されるまま俺は反対側に行きデッキを置く。
……と言うか今、勝ったらなんでもするって言わなかった? 言ったよね?
「なぁ、今──……」
「デュエル、スタート……!」
俺が質問挟む余地もなく。
彼女は一方的に、勝手に、デュエルを始めるのだった。
『特攻竜(イチゲキドラゴン)バルガバースト』(6)火自然
4000+
・スピードアタッカー
・マッハファイター
・ダブルブレイカー
・自らの効果でコストを軽減せずに召喚したとき『パワーアタッカー+15000』を得る。
・自分のターン中、このクリーチャーがバトルに勝った時、山札の上から一枚を表にし、それが火文明のドラゴンであればコストを支払わずに召喚することができる。
・手札からドラゴンを墓地に捨てることで召喚コストを5少なくする。その効果で出した場合、『スピードアタッカーを失う』を得て、ターン終了時このクリーチャーを破壊する。