オリ主に関してはある程度お話が進んだら設定でイメージCV.を含めて紹介しようかと思います、まぁエピソード1読んだ方ならある程度予想できそうではありますが…
そして☆9にメーヌ何さんっ☆7にスケア・クロウと評価してくださってありがとうございます!まだ1話だけなのにお気に入りも32件と…本当に皆様ありがとうございますっ今後の励みになります!
それではシドくんとの出会い話&アイズくんの日常をどうぞお楽しみくださいませ。
-王都・ミドガル王国魔剣士学園(アイズside)-
「…お前なんであんな下衆共と友人になったんだ?」
「見るからにメインストーリーには関わらないそのモブっぽさから選んだ」
「”普段は一般人のフリをしているが実は世界最強の存在”というお前が固執する設定においては必要不可欠と?」
「そっまさに適任でしょあの2人♪」
「確かにな…ただ言動が不愉快極まりない。俺の視界に入ってなおそのような行動をとるなら斬り捨てるが構わんか?」
「一部は同意するけどあれでもそこそこ付き合いはあるんだ、だから少し多めに見てあげて」
「……はぁぁ~」
「また溜息?ベータが言ってたよ”最近溜息が多くてとても不安です”って」
「9割はお前が原因なんだがなっ」
「えぇぇ~…」
ミドガル王国魔剣士学園…俺やシドが通う王都にある学園の名だ。ここは魔力を持つ貴族の子弟は15歳になれば入学しなくてはならない義務があり、ランページ家の跡取りでもある俺も15歳になった年に入学した
家の身分や実力によっては大きく格差が出る場所だが逆に言えば実力さえあれば大抵のことは大目に見てもらえる…シャドウガーデンでの活動もあるので俺は入学時にもてる実力を遺憾なく発揮し特待生として学園に入学できた
一方のシドはというとあくまでの陰の実力者としての設定を守るためモブを演じる道を選び扱い的には中の下といったところ…当たり前だが特待生とは違い住まいは学園内ではなく学園に近い場所にある安いアパート風の部屋で暮らしている
「それで…この後はどうするんだ?」
「ヒョロとジャガのよくわからない告白?に必要なチョコを買いにミツゴシのデパートに行く予定」
「ならついでにガンマたちに会って来なよ。しばらく会ってないだろ?顔を出せば彼女たちも喜ぶぞ」
「う~~~ん…けどガンマってミツゴシのお偉いさんでもあるでしょ?僕みたいなそこら辺にうじゃうじゃいるモブ如きが会いに行くような相手じゃないような気もするけど」
「お前は自分がシャドウガーデンの
「忘れてはないけど組織を大きくしたのはアイズとアルファたちじゃないか。その功績は君たちのモノで何も知らずに過ごしていた僕が関与するべきではないんだよ」
「だぁ~かぁ~らぁっその他人事の様に見て見ぬフリをするのを止めろ!お前がどう思おうが彼女たちにとってのボスはお前だっ顔を出すだけでもシャドウガーデンの士気が上がるということを自覚しろ‼」
「わっわかったよ!会いに行くからそんな大声で叫ばないでよ…」
「まったくっ…なにの因果で俺とお前は出会ってしまったんだろうか。こんな奴と知っていれば話に乗らずに断っていたと今なら確信が持てる」
「けどそしたらシャドーガーデン設立にまでいきつけなかったんじゃない?アイズって基本はなんでも自分でやっちゃう…僕にしてみればまさに”主人公”みたいな性格だし」
「誰が主人公だ!だがまぁ…あの日の出会いは確かに俺の運命を大きく変える出来事だったとは思うよ」
-5年前-
当時10歳だった俺は夜な夜な愛用の片手剣を持って父が収める領内を野蛮な盗賊共から守るために活動していた。この時点で俺は領内において剣の技術は最強と太鼓判を推されていたため闇雲に剣を振るうしか能のない盗賊連中では相手にならなかった
魔力についてはこの世界での概念だが身体や剣といった武器の強化に用いられるエネルギーとして使うことが一般的で魔力を圧縮して放つ魔法は存在していない。治癒に魔力を使うことはできるが魔力調整が難しく上級者向けの技術といったところだ
ちなみに通常の鉄の剣で魔力の伝導率は10%…ミスリルといった高級素材を使った物ですら50%にとどまっているが俺はその欠点を剣に独自の術式を刻み運用することでただの鉄の剣でも魔力伝導率60%と高水準にもっていくことができるため魔力の扱いについても問題なかった
「こっ…こんなガキ1人に全滅だと!?」
「お前で最後か…自らの愚かな行いを地獄で呪うことだな」
「まっ待て止めてくれ!俺はまだ死にたくないんだ‼」
「この期に及んで命乞いとは醜いな…そんな愚者にはっ」
”ザァンッ”
「ぐはぁぁっ‼」
「”撃っていいのは撃たれる覚悟がある者だけ”…この言葉を冥途の土産に贈ろう」
そしてこの日…野営していた盗賊団に遭遇した俺はその最後の1人を斬った後に剣を鞘に収め、周囲に乱雑に置かれていた金貨の入った箱やアンティーク品に美術品といった窃盗品を全て回収した
回収した窃盗品は後日匿名で警備団に渡すことにし、最後は死んだ盗賊団の屍を掘った土に埋め気休め程度に木製の十字架を挿し両手をあわせ天に祈りをささげた
「(仮に生まれ変わることがあるなら今度は真っ当な人生を歩んでくれ…)」
「へぇぇ~不思議な人だね。悪事を働いた連中を丁寧に土に埋めて祈りまで捧げるなんてさ」
「……さっきから俺を見ていたのはお前か?」
「やっぱり気づいていたか。まぁ戦闘中に何度か視線をこっちに向けていたから予想はしていたけどね」
「質問に答えろ。返答次第によってはお前も容赦なく斬ることになるぞ」
「(うぉぉぉ~~っ‼めっちゃ主人公っぽい‼それにただの鉄の剣にあの量の魔力を纏わせる技術に隙のない構えと威圧感っ…間違いないっ彼はこの世界の最重要人物だっ‼)」
「おいお前っ俺の話を聞いているのか!?」
「まぁまぁ落ち着きなって。僕は怪しい者じゃないし君に危害を加えるつもりもないよ、たまたまここら辺を通りかかったら君の姿を見かけてねっ盗賊相手に一歩も引かないその強さに興味が出たんだ!ねぇねぇっもし良かったら僕の話を聞いてくれないか?」
「……(胡散臭い奴だなぁ~…見た目は俺と同い年っぽいが言動が不審者そのもの、おまけにその年齢で体から溢れている魔力量が多すぎる。そして俺の視線に気づきそれでいて周囲に潜む隠密力…ここまでこなす実力がある人間はこの世界にそうはいない、安易にこいつの言葉を信じるのは不安要素が多いが取り合えず話しを聞いてみるか)」
「んぅ?」
「……俺の名前はアイズ・ランページだっ。お前の名前はなんだ?」
「あ、そっか♪信頼関係を作るためにはまず自己紹介から始めるのが鉄板だよね!僕はシド・カゲノーっていうんだっ。よろしくねアイズ♪」
「シド・カゲノー…カゲノーは確かこことは別の土地の領主の家系だな」
「そだよ♪」
「…それでシドッ、お前はこんな夜に他の土地で何をしていたんだ?」
「君と同じ…なのかな?僕は夜な夜な盗賊の連中を狩っていてねっまたの名を”スタイリッシュ盗賊スレイヤー”として活動しているんだ♪」
「スタイリッシュ盗賊スレイヤー…なんだそのダサい名は?お前中二病でも患っているのか?」
「中二病!?その言葉はこの世界には存在していないっ。なのにアイズは中二病を知っている!ていうことはもしかして!?」
「っ?」
「アイズッ君はもしかして転生者なのかい!?」
「っ‼」
”転生者”シドの口からこのワードを聞いた時は言葉を失った。オレ意外にも前世の記憶を持った状態でこの世界に新たな命を授かった存在が目の前に現れたのだから…
「転生者かどうかはわからないが前世の記憶をある程度保持した状態でこの世界に生を受けた」
「やっぱりそうだったんだ‼ならあの強さにも納得ができるっ君も前世で色々と鍛錬していたんだよね!?実は僕もそうなんだっだから魔力があるこの世界に生また時は嬉しくて嬉しくて‼」
「待て待て待てっ!話を飛躍させるな!俺は前世でこれといって体を鍛えたりはしていない!剣技はこの世界で培ったものだし魔力の扱いだって人並み以上に長けているだけだ‼」
「マジで!?だとしたらやっぱり君は”主人公”だよ!いやぁぁ~世の中なにが起きるかわからないとは言うけど今日は僕にとって長年目指し続けた世界に一歩近づいた記念すべき日だよ‼」
「????」
「僕はねアイズッ前の世界からずっと”陰の実力者”に憧れていたんだ‼」
「陰の…実力者?」
”陰の実力者”シドが言う定義としては物語の主人公でもラスボスでもなく陰ながら事件に介入し圧倒的な実力を見せつけていく存在。例を挙げるならタ○○-ド仮面やバ○○マンのようなダークヒーロー的な存在…に憧れているらしい
うん…断言しようこいつは中二病患者だ!しかもかなり重度の症状を患っている!興味本位で話を聞いてみたが窃盗団以上の危険人物に出くわしてしまったかもしれん
「これも何かの縁だ!ねぇアイズッ僕と一緒に」
「ごめんオレ用事思い出したから失礼する」
”ガシッ”
「まだ話の途中でしょぉ~っ!逃げるなんて薄情じゃないかぁ~~っ!」
「えぇい離せ汚らわしい!俺はお前のお遊びに付き合うつもりはない!」
「そう言わずにさぁぁ~~っ」
「寄るな!触るな!引っ付くな‼俺にもその病気をうつすつもりか!?」
「中二病は精神疾患の分類だと思うからうつることはないよ?」
「屁理屈言ってるんじゃないよ‼とにかく離せっ俺はこれでも忙しい身なんだ‼」
「手伝ってくれるなら僕が手に入れた”力”を君にもあげるよ♪」
「……力だと?」
「さっきの戦い方を見ていて気付いたんだけどさ~…アイズって剣に特殊な術式を刻み込んでいるよね?じゃなければ普通の剣であれだけの魔力量を纏わせることなんてまず不可能だと思うんだ」
「(こいつっ一目見ただけで俺の剣に施した仕組みを見抜いただと!?)」
「けどそれでも魔力伝達量はよくてミスリル製の剣より少し良いくらいってとこかな?アイズの実力ならそれでも十分戦えそうだけどさ…正直まだ物足りないって感じてない?」
「……何が言いたい?」
「もし僕に協力してくれるならさっ僕特製の
そう言ってシドは黒いスライム状の物体を俺に向けて飛ばしてきた。右腕でそのスライムを受け取るとそのスライムは俺の魔力に反応したのか活発に動き始めた
なるほどな…このスライムは魔力の伝達率が異常に高い。ほんの少しの魔力を注いだだけでこの反応、ならばより多くの魔力を注ぎ形をイメージすれば…
”シャキンッ”
「やはりな…”剣”をイメージしてみたが、魔力量が潤沢かつ持ち主の想像力が高ければ思い描く形になるのも自由自在という訳か」
「おぉぉ~~っさすがアイズだ!もうコツを掴んだんだね!?」
「……お前が身につけているそのスーツもこのスライムから生み出したものか?」
「そうだよ♪防御力もお墨付きだっまだまだ開発途中の段階だけど良い性能だろ♪」
「確かにな…それでっ、俺がお前のお遊びに付き合えばこれを譲ってくれると?」
「勿論♪」
「……良いだろう。だが協力してやるからには俺とお前は対等な共犯者だっどちらが上でどちらが下かは存在しない!故に俺はお前が人道的に反した行いをするならば容赦なく斬るっこれだけは覚えておけ‼」
「契約成立だね!それじゃっ改めてよろしくねアイズ♪」
「……あぁっよろしくなシド」
納得していない部分は多々あるがこの力は欲しい。気に入らなくともシドの実力を認めざるをえないことも事実だ…不本意だがこいつのお遊びに付き合ってやることとにしシドと握手を交わした。
それから俺はシドと協力し互いの収める土地を行き来し無法者どもを片っ端から殲滅していった。どさくさに紛れて金目の物を持ち帰ろうとした際は”愛の拳骨”を与えて説教したがな
そんなシドとの協力関係を結んでから数週間後…この日はカゲノー領地で窃盗団を狩っていた。スライムでの戦い方も慣れきた俺は死神を彷彿とする大鎌に形状を変化させ一方的に窃盗団員を斬り裂いていった
「これで最後…あっけなかったな」
「さぁ~てさてっそれでは金貨を回収回収っと♪」
”ガシッ”
「お前は何度言えばわかるんだ?盗るなって毎回言っているよなぁ?」
「でっでもでも僕の目指す陰の実力者には圧倒的な強者感が必要なんだ!そのためにもお金は蓄えなきゃだし美術品は部屋の装飾に欠かせないだろ!?」
「知るか!とにかく金貨にも美術品にも手を出すな!そんな暇があるなら屍を埋めるために土を掘れ‼」
「そんなぁぁ~~っ……んっねぇアイズあれってなんだろう?」
「はぁ?あれって……っ‼」
シドが指差す方向に目を向けると俺は言葉を失った。織の中で腐った肉塊が魔力を放出しながら動いていた…これは俗に言う”悪魔憑き”の症状で主に女性は発病し身体が腐りだして死ぬ奇病だ
発病した患者は例外無く体が崩れて醜い肉塊に成り果て家族から忌み嫌われ捨てられる。一部の教会が浄化と称し有料で引き取っているが実際には人体実験といった非道な行いをし始末している、悪魔憑きの患者を使い商売として成り立っているのがこの世界の闇の部分でもある…反吐が出る話だよほんと
「悪魔憑きか~…ここまで症状が進行しても生きてるんだから不思議だよねぇ」
「言ってる場合か。それよりシド…気づいていると思うがこの悪魔憑きから魔力が感じられる」
「うんそだね。しかも制御しきれず暴走してる…もしかしてだけどこれって」
「「治療できるかも!?」」
珍しく満場一致で俺とシドは悪魔憑きの肉体を治すべく人目につかない廃屋に運び、連日試行錯誤をし悪魔憑きの魔力制御を行い…その努力が実を結んだのは1か月後でシドの奴が遂に魔力制御に成功し腐った肉体は瞬く間に元の姿だと思われる形へと変えた
「おぉぉ~~…本当に戻ったよ」
「…女の子?しかもこの耳の形はエルフ?そして何故に裸体!?」
「元から裸だってことじゃない?」
「冷静でいる場合か!?スライムでも何でもいいから羽織る物を‼」
「あぁ~でも気が付いたらなんて説明しよ……あ、そうだっ良いこと思いついた‼」
「その閃きは俺にとって絶対良いことじゃないな!」
「ふっふっふ…刮目せよっここが陰の実力者の初舞台だ♪」
「はぁぁ~…どうなっても知らないぞ俺は」
意気揚々とシドは近くにあった木箱に座り、しばらくするとエルフの女の子は目を覚ました。自分の身体が元に戻っていたことに驚く女の子にシドは得意気になって語りだした…
「君を蝕んでいた呪いは解けた。最早君は自由だ」
「貴方が…私を?それに呪いって?」
「ああ~呪いというのは……君達”英雄の子孫”にかけられた忌まわしき呪いだ」
「………」
「(よくもまぁ咄嗟にそんなでたらめを言えるものだ…ある意味感心するよ)」
「驚くのも無理はない。だが君も知ってるだろ?教典に記された三人の英雄が”魔神ディアボロス”を倒し世界を救ったというお
「っ‼」
「魔神は死の間際に呪いをかけた。それが君を腐った肉塊へと変えたものの正体だ…だが何者かが歴史は捻じ曲げ君達を”悪魔憑き”などと蔑まれる存在にした」
「はっ…‼」
「(完全に自分の世界に入っている…ていうかこの子も真に受けすぎだと思うのだが大丈夫か?)」
「その黒幕の正体は…そうだな~…黒幕は…まだ口にすることは出来ない。知れば君にも危険が及ぶ」
「構わないわ!いったい何者なの!?」
「そっそうか、ならば教えよう…”ディアボロス教団”。魔神ディアボロスの復活を目論む組織だ、奴らは決して表舞台には出て来ない…我等が使命はその野望を陰ながら阻止することかな?」
「(んっ…”我等”が…だと?)」
「教えてあげよう…我が名は”シャドウ”‼陰に潜み…陰を狩る者」
「シャドウッ…」
「(おいおいおいっ…この話どこまで飛躍させるつもりだシド!?得意気にスライムスーツまで着て何をするつもりだ!?というよりさり気なく俺まで巻き込むつもりか!?)」
「”英雄の子”よ…我等と共に歩む覚悟はあるか?」
「病…いえっ呪いに侵されたあの日に私は全てを失いました。醜く腐り落ちるしかなかった私を救ってくれたのは貴方です!だから貴方がそれを望むと言うなら…私はこの命を懸けましょう!そして罪人には死の制裁を‼」
「……君を歓迎しよう」
シドはそう言ってエルフの女の子に手を伸ばした。その手を受け取った彼女は力強く立ち上がり決意の眼差しをシドへ向けた……これもう引き返せないんじゃないか?
「敵はおそらく強大な権力者とかだ。真実を知らずに操られている人もたくさんいるはず…」
「でもっ…立ち塞がる者に容赦は出来ない」
「良い覚悟だ」
「他の”英雄の子孫”を探し出して保護する必要もあるわね?組織の拡張と並行して拠点を整備しないと…そのための資金集めも…」
「おぉ…うんっ…ほどほどにね」
「(素に戻るのが早いなコイツ…)」
「じゃあっ…そうだなぁ~…僕らの組織の名は”シャドウガーデン”だ!そして君は今日から”アルファ”と名乗れ‼」
「アルファ…それが私の新しい名前…」
「(ギリシャ文字の最初にくる”α”からとったのか…安直すぎる)」
「ふふっ…素敵な名前をありがとうシャドウ♪」
「えっ…あぁ~うん…どういたしまして」
「それとシャドウ…そこにいる彼は何者なの?」
「彼は我と共にこの道を突き進む者。霧の隠れる実態なき幻影…その名は”ミスト”‼シャドウガーデンにおいてミストは我の右腕でもあるっ。敬意を払い接してほしい」
「はぇ!?(こいつ勝手に俺に中二くさい名前つけたばかりか俺を右腕にしやがった!なんだよ霧に隠れる実態なき幻影って!?それっぽいこと言ってるが全部その場で思いついた即興名だろ絶対に‼)」
「ミスト…貴方からはシャドウと同じモノを感じる。とても温かくて…傍にいるだけで安心できるような…そんな気がするわ」
「そっそうか……改めましてっ俺の名はミストだ。アルファ…今日からよろしく頼むよ」
「えぇっよろしくミスト!」
「うんうんっ仲良くなれて良きかな良きかな♪」
「……お前覚えておけよ。巻き込んだ代償は高いからなっ」
「(あれぇぇ~~僕ってもしかして今日で死ぬのかなぁぁぁぁ?)」
-3年後-
「待てっ…まだ待てだぞデルタ‼」
「うぅぅぅぅぅ~~~~っ」
「もう少しっ…もう少し我慢だっ…」
「うぅぅっ…うんぬぅぅぅぅ~~~っ」
「……よし良いぞっ」
「裏ボスゥゥゥゥ~~~っ‼」
”ギュウッ”
「ふぐぁっ」
「裏ボスゥゥゥ~~ッ…デルタ良い子に待てが出来たでしょ!?」
「そっそうだな…ゼッゼータタイムは!?」
「5分と34秒ってとこ…まったくワンちゃんは待ても満足にできないのかね」
「ゼータ、そういうことを言うな。この間まで1分だって待つことができなかったデルタが5分以上も我慢できたんだっ。これは着実に成長しているという証明だと俺は思うぞ」
「うぅっ…そっそう言われると確かにそうだね…ごめんよミスト様…それとデルタも」
「よく言えました。ゼータは本当に良い子だね」
「っ/////」
「あのメス猫が照れるのです!」
「わっ私だって照れるときは照れるぞ‼それがいけないことだっていうのかい!?」
「いけないことなわけないのです!デルタも裏ボスのこと好きなのですっだからメス猫の反応だって当たり前のことだってわかるのです‼」
「あぅっ…‥あっ…ありがとうデルタ////」
「どういたしましてなのです!」
「(犬猿の仲とはいえ同じ獣人族同士だから波長は合うんだよな…それにお互い素直な時はこうして良い感じに話せてるしっ近々合同で動かしてみてもいいかもな)」
シドことシャドウが俺とアルファと共にシャドウガーデンを結成してから3年後。あれから悪魔憑きの子を回収しては魔力制御で元に戻すことを繰り返し現在はアルファを含め7人まで構成員を増やした。
いま俺が面倒を見ているのは獣人の”デルタ”と”ゼータ”の2人。前者は力こそ全てだと言わんばかりのパワーファイターで後者は音も出さない隠密者…性格は正反対で一見仲が悪そうに見えるが任務の場でのこの2人の連携力は凄まじい。
喧嘩ばかりしてそうな雰囲気も見せるがデルタは俺が常識を教え自制心を持つよう教育したところ以前より待つことができるようになったし、ゼータに関しては1つの物事に対して集中して取り組むよう教えたところ飽きっぽい性格も幾分か改善され…それが功を奏したかはわからないが両者の関係は前より良好になった
「それじゃ俺は拠点に戻ってるから。2人はいつも通り組み手をして互いの実力を伸ばし合うようにね」
「はいなのです裏ボスゥ‼」
「ミスト様に恥じない強さを身につけてみせます!」
「(やる気があって結構なことだ…さぁてとっ拠点にいる面々にも顔を出さないとな)」
現在のシャドウガーデンの拠点はかつてアルファと邂逅したあの廃屋周辺で人も獣も近づかないかなりの良物件地だ。まぁさすがに拠点に構えなおかつ構成員の住まいとなっているから俺とシドで力を合わせ修繕はしてはあるけどね
と…そうこう考えている間に拠点の家にたどり着いた。取り付けられている扉を開き中に入るとそこには銀髪・水色・黒色の髪色をした3人のエルフが何やら話し合っていた
「あっミスト様!」
「ミッミスト様、いらしてたんですか!?」
「あらミスト様♪本日はお一人なのですね」
「こんにちわ”ベータ””ガンマ””イプシロン”。3人揃って今日も熱心に勉強会かい?」
「はい!シャドウ様が教えてくれた”陰の叡智”を共有し合い、今後に活かそうと話し合っていたのです!」
銀髪の髪をしたエルフの名はベータ。アルファに次いでこのシャドウガーデンのメンバーとなり俺が初めて魔力制御を行い元の姿へと戻した子でもある、とにかく真面目でメモを常に持ち歩く勤勉さ…シドが前世でうろ覚えしている小説の話を感激した様子でメモしているその姿は”実直”という言葉が似合っている
イプシロンはかなり目立つ水色の髪をしたエルフの子だ。悪魔憑きになった事で国を追われ生きる意味を無くすも死ぬ勇気がなく体を引きずって山道を歩いていた所をシャドウが救いシャドウガーデンへと導いたのだ、ちなみに現在の構成員の中ではアルファに次いで魔力操作が高くそれを見込んで魔力制御の仕方を俺が指導している段階だ
そして藍色髪のエルフの名はガンマ。悪魔憑きで瀕死状態だったところをシャドウに助けられシャドウガーデンのメンバーとなった、卓越した頭脳の持ち主で言ったことを全て覚えられるほど頭は良いがその反面運動神経が”最弱”でシドが”こりゃ厳しい”と匙を投げたほど…まぁそれを見捨てる俺ではないけどね
「ここへ来る前にお菓子を作ってきたんだ。良かったら皆で食べてくれ」
「ミスト様のお菓子!これは争奪戦になりかねませんわ‼」
「そうね…全員にしっかりいきわたるようにしないとね」
「ミスト様っいつも私たちのために時間を割いてくださってありがとうございます!このベータッいずれ来るであろう戦いに備えミスト様のお力になれるよう精進していきます!」
「あっあぁ…その時は頼りにしているよベータ」
「はい♪」
「(あぁぁ…癒される。なんだろうか…色んなことを全部オレに丸投げしたシドに怒りを感じていたが、ベータのこの純粋な笑顔を見たらそんなのどうでも良くなったな)」
「ミスト様…抱き枕…」
”ギュウッ”
「んぉっ…なんだ”イータ”か」
不意に俺に抱きついてきた紫髪色をしたエルフの名はイータ。ベータの次に俺が魔力制御で元の姿へと戻した子であり以降はシャドウガーデンの研究開発担当としてその技術力を遺憾なく発揮…しようとしたがまだ設備が整っていないため構想を日夜研究する日々を送っている、だがその弊害か一度寝るとなかなか起きず寝たまま歩き回るなど寝相も悪い…おまけにこうして俺が来るとすぐに抱き枕にしてくるため心臓に悪い
「イッイータ貴女なんて大胆な‼私なんてまだミスト様の手すら握ったことないのに‼」
「……早い者勝ち♪」
「こらこらっベータを挑発するな。あとイータッ、研究熱心なことは良いが睡眠時間はちゃんととるんだ、高パフォーマンスは質の良い睡眠から得られるモノが多い…いいかっ寝るという行為を甘くみてはいけないぞ」
「うぅっ……努力…する」
「ならば良し。だがまぁ俺を抱き枕にして落ち着くというなら今日はこのままで良いぞ」
「……ミスト様は…優しい////」
「あぁぁ~イータずるいです!なら私だってミスト様に‼」
”ギュウッ”
「ちょっこらベータ!急に抱きつかないっ!イータもいるんだから危ないだろ!?」
「この戦いだけはっ…絶対に負けられないのです!」
「はぁ?」
「あらあらっ相変わらず人気ものねミスト」
「アルファいたのか…だったらこの状況をなんとかしてくれ。ベータとイータが抱きついてて身動きが出来ないんだ」
「そう言ってはいるけど嫌じゃないんでしょ?」
「ぅっ…言うようになったなアルファ」
「私は貴方とシャドウの傍に立ちたい…いつまでも子どもと思っていたら痛い目をみるわよ♪」
「ふっ甘いな…このミストッまだまだ越えられるほど低い壁でいたつもりはない!伊達にこの3年間きみたちの指導をしてきた訳じゃないのだからな‼」
「えぇそうね…だからこそ乗り越える価値があるというものよ」
「……成長したなアルファ。あの日からまだ3年しか経っていないが君は本当にたくましくなった、アルファの存在なくして今のシャドウガーデンは成り立たなかった…改めて礼を言わせてくれ」
「そっそんな…今そんなこと言われるとさすがの私も////」
「ミスト様っ私の事を忘れないでください‼」
「ミスト様……じぃ~としてて…」
「ただいまぁ~~っ‼あっ裏ボスがベータたちと何かしてるのですぅ‼デルタも混ぜてくださいなのですぅ‼」
「こっこらデルタ!アルファ様もいるんだから落ち着きなって‼」
「……ねぇガンマ…これ私たち入る隙あるかしら?」
「うぅぅ~~ん…無理かもしれませんね」
「おっお前たち少しは落ち着け!あぁ~こらデルタ頭に乗っかるな!ベータはいつまで腕に抱きついているんだ!?ていうかイータは起きているんなら離れろぉぉぉ~~‼」
こうして俺とシド…もといシャドウとシャドウガーデンに属する”七陰”たちとの生活はここから始まった。巻き込み事故に近い形で俺をこの組織の№2に置いたシドには一言文句を言いたいが…彼女たちと出会えたことはある意味手に入れた力以上に価値があるモノになった
だからこそ誰も失わない。必ず全員で生き残りっこの腐りきった世界を変えてやる!そう…これは俺にとって新たな世界への反逆もの物語なのだから‼
≪to be continued≫
前回より長くなりましたがこれがシドとの出会い…そして七陰メンバーたちとの交流の回でした。それにしてもアンケートの投票数がアルファがずば抜けていますね…さすがは人気のあるキャラクターです!
アンケートは引き続き継続しますので興味のある方・時間のある方は投票していただけると今後の参考になりますのでご協力お願いいたします!
ヒロインはベータだけど他だとどの娘が良い?
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アルファ
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ガンマ
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デルタ
-
イプシロン
-
ゼータ
-
イータ
-
その他