系—幕間編   作:七星七夕

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当作品は二次創作であり、原作、実際の物事、人物、事象には一切の関連がありません、ご注意ください
また、死ぬほど捏造設定があり、原作の隙間を縫うような部分がいくつも散見されますが、これは個人の好みでありそういった作風であるとご理解いただければと思います。個人的にはその隙間は想像の余地のままになってたらうれしいな!

また、当作品は恋愛小説です
版権キャラクターとの恋愛描写や性行為描写が苦手な方は回避をお勧めします
主人公が大怪我したり戦闘したり場合によっては修行するかもしれませんが誰がなんと言おうとこの作品は恋愛小説です。ご理解いただければと思います
カップリングは「吉良イヅル×オリジナルキャラ」になります。ハーレム等の予定はありません、悪しからずお願いします



幕間2

幕間2

 

「はい、これ」

「…え?」

 

 ある日の午後、彼の方の屋敷にて

 貴方が渡したそれは、ちゃり、と私の掌の上で音を立てた

 

 これは間違いでなければ、鍵だと思うけど

 

「鍵…ですか?」

「そう、僕の屋敷の鍵。複製を作るのに時間がかかってしまったんだ」

 

 驚きのあまり私はその場で固まる

 まさかそんな、貴方のお屋敷に自由に出入りしていいと言うこと?

 

「いやいやいや! 良いんですか!? 私なんかが貰ってしまって!」

 

 驚いて挙動がおかしくなる

 そんなそんな、私なんかが!?

 

「良いもなにも、泊まりの時とか毎度開けるのも面倒だからと思って」

「ひぇ…待ってください。嬉しくて嬉しくて泣きそうなんですが、私が悪いことしないとも限らないんですよ?」

「悪いことって?」

 

 そんな意味わからない事を聞いてるような顔で訊かないでほしい。混乱しておかしいこと言ってる自信あるけどまじで、安易に鍵を渡すとか、いけないと思うの

 

「その…貴方の私物を盗んで自分の家に持って帰るとか…?」

「欲しいならあげるけど」

「えぇ!? 使用済みの歯ブラシとか貰えるってことですか!?」

 

 食い気味にそこまで言って「あっ」て思った

 貴方が怪訝な顔で私を見ている

 

「流石にそれは…」

「冗談、冗談ですよ! でも危ないですからね!? 本当に良いんですか!?」

 

 もう本当に、焦ってあたふたする

 やばいやつな自覚は本気である

 

「歯ブラシとかはあげられないけど、着流しくらいなら1、2枚あげるよ」

「え…? 吉良副隊長の…着流し…?」

 

 心が宇宙に行ってしまう

 呼び方が戻るくらいには

 

 そんなの大事に大事にしまって毎日匂い嗅ぐしかないな

 

「そんなに嬉しいものかな?」

「嬉しいって言うか…嬉しいです…」

 

 日本語が機能してない

 嬉しすぎて嬉しい。やばいどうしよう現世でなんかこう、匂いを大事にできる袋とかないかな?

 

「なら古着で良ければあげるよ。それで君が喜ぶなら」

「ありがとうございます…」

 

 その場で土下座した

 吉良副隊長の私物…?

 

 え、私物…?

 そんなのあり…?

 

「…話戻そうか。鍵、要らないなら無理にとは思ってないんだけど…」

「いやください。くださいおねがいしますください」

 

 また食い気味に返事をしてしまった

 死ぬほど嬉しい

 いや死んだ、私は今天国にいる

 

「そ、そう…喜んでもらえたならよかった」

「ありがとうございます。これで死んでも本望です」

「滅多なこと言うのはやめて欲しいな…」

 

 貴方が困惑してるけど、わかるけど嬉しいったらない

 こんなに、こんなにすごいことってない

 彼の方からお家の鍵をもらえるなんて

 

 これでひっそり通い妻ができるってこと!?

 やばいやばいやばい!

 そ、そんな破廉恥な…!

 

「とりあえず、これで好きに出入りしてもらって良い。伝令神機に連絡してくれると助かるけど」

「わかりました!」

「かつてないほど良い返事だね…」

 

 それも仕方ないよね、嬉しいんだもん

 

「早速これ、どこにつけようかな…」

 

 わくわくする

 でも無くさない場所がいいな

 

「あ、これネックレスにしてもいいですか? 絶対無くさないので」

「良いけど…こんなのがネックレスで良いのかい?」

「私が貴方の犬のようで幸せですね!」

 

 そう言うと流石にドン引きされた

 

「まったく…君は犬でいいのか?」

「え?」

 

 私が疑問の声で返すと、貴方は私の腕を引いて至近距離に寄せた

 

「!」

「犬で良いならそう扱うけど?」

 

 いや待って待って、近い!

 近いよ死んじゃう!

 明るいところでみる貴方の至近距離死んじゃう!

 

「は、はわ…ご、ごめんなさい…」

 

 こんな至近距離で見つめられたらだめ、心臓もたないよ!

 かっこよすぎて死んじゃうから!

 胸はち切れちゃうから!!

 

「君の立場は?」

「あ、貴方の彼女です…」

 

 唇が震える

 心臓がうるさくてだめだ、暗いところならまだ平気なのに

 頭真っ白になっちゃう…!

 

「わかれば良いんだ」

 

 そういうと貴方は私の頭を撫でた 

 それにも心臓が高鳴って、どうしようもなくて顔は真っ赤で

 貴方もそれに気づいたのか悪戯に笑った

 

「どうしたんだい? そんなに顔を赤くして」

「え、えと…」

 

 口籠もる私に貴方は耳を傾ける

 

「あ、あああ貴方が近くて…っ、胸が、張り裂けそうです…!」

 

 明るいところで見る貴方の至近距離攻撃力高すぎる

 イケメンが、イケメンが目の前にいる…!

 

「…普段それ以上のことしてるのに?」

「そ、それは暗いからまだ平気なだけで…っ、明るい所で見る貴方、かっこよすぎて死んじゃう…!」

 

 焦りすぎて全部言ってしまったの恥ずかしくて更に顔が熱い。死ぬ。死んでしまう

 貴方の顔が見れない。ドキドキして目が開けられない

 

「君ってやつは…」

 

 そう言うと貴方は私を抱き上げた

 

「ふぇ!?」

 

 驚いていると貴方の匂いが近くて更に鼓動がうるさくなる

 

「…あんまり可愛らしいことを言わないで欲しいな」

「か、可愛くないです!」

 

 はちゃめちゃにテンパってる

 慌てて否定するとそのまま運ばれていってしまった

 待ってこっちは寝室では…?

 

「い、イヅルさん? こっちは寝室では…?」

「君が愛らしい事を言うのが悪い」

「え!? まってイヅルさん! 私そんなこと言ってない!」

「言った」

 

 慌てるままの私は抵抗する間もなく寝室に連れ込まれた

 

 どうしてその後抱かれたのかがわからない

 

 

 

 

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