また、死ぬほど捏造設定があり、原作の隙間を縫うような部分がいくつも散見されますが、これは個人の好みでありそういった作風であるとご理解いただければと思います。個人的にはその隙間は想像の余地のままになってたらうれしいな!
また、当作品は恋愛小説です
版権キャラクターとの恋愛描写や性行為描写が苦手な方は回避をお勧めします
主人公が大怪我したり戦闘したり場合によっては修行するかもしれませんが誰がなんと言おうとこの作品は恋愛小説です。ご理解いただければと思います
カップリングは「吉良イヅル×オリジナルキャラ」になります。ハーレム等の予定はありません、悪しからずお願いします
幕間4
「何かつけてるのかい?」
業務中、貴方がそう言った
私は少し間を置いて、思い出したように懐から小さな袋を出す
「これですか? 香袋を頂いたんです」
「珍しいね」
「確かにそうですね、雛森副隊長に頂きました」
金木犀の香りだったような、それらしい香りがする
金木犀の香りが好きなのでとても嬉しかった
「雛森君と君が? 意外だな」
それはそうだろう。以前にあんなことがあれば尚更
「雛森副隊長は好きですよ。貴方といると不安が煽られる時もありましたけど…貴方は私の貴方でしょう?」
貴方は何度もそれを証明してくれた。私の秘密もバレてしまった。それなら、もう私に怖いものはない
私の言葉に、貴方が頭を撫でてくれる。嬉しい
「女性死神協会の会議の時に頂いて。それ以来持ち歩いてるんです」
「そうだったのか」
松本副隊長とはまた違った方向性の女性的な魅力的を持つ雛森副隊長。大人しいように見えて鬼道の達人なのだからすごい
「お嫌いでしたか? この香り」
嫌だったら悲しいな
そしたら机の引き出しにしまって個人で楽しもう
「嫌いではないけど、珍しいと思って」
「それならよかったです」
私は香袋を懐にしまい直す
すると貴方が私を観ているので、素直に顔に出してみた
「?」
「あぁ、いや…今度お香でも買ってみようかと思って」
「お香…ですか?」
正直お香の香りはとても好きだけど、貴方にしては珍しいと思った
ストレス発散に繋がるのかな
「二人で同じ香りなのも…悪くないと思ったから」
「!」
それはその、緊張するので私が駄目です!
仕事になりません!
「…お休みの日なら、良いです」
「じゃあ今度見に行こうか」
選ぶのも二人で!
嬉しい、嬉しすぎる
吉良副隊長は優しいなぁ
「貴方は優しいですね」
なんて私が何気なく言うと、貴方が少しだけ顔を赤くする
「そ、そんなことないよ」
「そうですか?」
なんで赤いのかわからないけど、私としては嬉しいのでなんでも良い
とりあえず、次の休日選びに行けたら良いなぁ
終
おまけ
「イヅルさん、これとかどうですか?」
なんて指さしたのは色の綺麗なお香。貴方の目の色のように綺麗な青のそれは、森林のような香りがする
貴方はそれを少し香ると、思ったより好感触な反応を示した
「あ、思ったより良い香りだと思う」
「ですよね! 初心者だし気軽に考えても良いのかなぁなんて」
「そこに関してはそうだと思う。肩肘張っても疲れてしまうから」
貴方は優しく笑う。そこにまた少し胸が鳴った
「あ、こ、これもどうですか!?」
慌てて指さしたのは赤いお香。そちらからは奥深い花のような香りがする
「うん、悪くないんじゃないかな。じゃ後は必要な道具を揃えて…」
「そ、そうですね!」
「…顔赤くないかい?」
「き、気のせいですよ! はは!」
一先ず必要なものだけカゴに入れて会計を済ませた
これから先時折とは言え貴方と同じ香りがするなんて死んでしまいそう。でもそれが幸せだったり…
今度一人で来て同じお香だけ買おうかな。たまに香りだけ嗅いだりして…貴方がいない時でも貴方を感じる物品の一つとして…
「よそ見すると危ない」
「!」
そんなことを考えていたら転けそうになったのか手を引かれる
「あ、ご、ごめんなさい」
「気をつけて」
「はひ…」
妄想で転けそうになるとか恥ずかしすぎ。でもやっぱりにやけてしまってだめだなぁ
「帰ったら早速お香を焚いてみます?」
「そうしようか」
「わかりました!」
あぁ、今から楽しみだ
やっぱりときめいて死んでしまうから休みの日しかできそうにないけど
終