系—幕間編   作:七星七夕

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当作品は二次創作であり、原作、実際の物事、人物、事象には一切の関連がありません、ご注意ください
また、死ぬほど捏造設定があり、原作の隙間を縫うような部分がいくつも散見されますが、これは個人の好みでありそういった作風であるとご理解いただければと思います。個人的にはその隙間は想像の余地のままになってたらうれしいな!

また、当作品は恋愛小説です
版権キャラクターとの恋愛描写や性行為描写が苦手な方は回避をお勧めします
主人公が大怪我したり戦闘したり場合によっては修行するかもしれませんが誰がなんと言おうとこの作品は恋愛小説です。ご理解いただければと思います
カップリングは「吉良イヅル×オリジナルキャラ」になります。ハーレム等の予定はありません、悪しからずお願いします



幕間6

幕間6

 

 

「なぁ俺思うんだが…」

 

 なんとなく気が向いて外食をしていた時のこと

 私は彼の方がいると普段恥ずかしくて食べられない蕎麦を食べに来ていた。蕎麦って啜った方が絶対美味しいけど啜る音を聴かれたくないので普段頼まないんだよね

 

 それはともかくとして、隣から困った様な檜佐木副隊長の声が聞こえる。衝立の向こうにいるから顔は見えないけど

 気にせず蕎麦を啜っていると思ったより衝撃的なひと言を耳にした

 

「俺、お前の彼女にすっごい睨まれるんだけどなんか嫌われることしたか…?」

 

 ちょっとびっくりした。副隊長を睨みつけるなんて度胸のある隊士だなぁ…確かに男性副隊長の中では親しみやすい人だと思うけど。第一印象が怖いだけって言うか、明るくて優しい人みたいだし

 

「檜佐木さん急にどうしたんですか?」

「!?!!!???」

 

 聞こえた声に蕎麦を吹きかけた。彼の方がいる

 いや檜佐木副隊長と彼の方は仲が良くて有名だからおかしくはないんだけど、ていうか彼の方の彼女って私じゃん。照れるなぁ

 

 ってそうじゃなくて、檜佐木副隊長をそんなに睨みつけてた記憶もないけどな…目つき悪いのは生まれつきだし、怖い思いさせてたなら申し訳ないな。そして蕎麦啜ってるの絶対きかれた。私は神を許さない

 

「何かしらですれ違うこともあるんだが、その時絶対俺のこと睨んでくるんだ。すれ違うことすら滅多にあることでもないのに何をしたのかと思ってな…」

 

 そんな悲痛な声を横に私は次の一口から蕎麦が啜れなくなった。他人のふりしてないと…本人隣にいるとか檜佐木副隊長が可哀想だし

 

「彼女は目つきが悪いから、そう見えるだけじゃないですか?」

 

 貴方も公認の目つきの悪さ。そこにクマも重なって不気味とは時折聞こえる

 

「いやなんか、眉間にいつも皺がよってるんだよ。こっちを明らかに見てるし」

「へぇ…」

 

 あ、やば。彼の方が怒った。嬉しいけど

 確かに檜佐木副隊長って松本副隊長や雛森副隊長ばりに顔覚えてるな。そんなになんかしたのかな?

 …まぁ、正直言えば心当たりがないでもない

 

「だから何したんだと思ってな…。吉良は何か心当たりないか?」

「彼女の行動理念から察するに、心当たりはあります」

「なんだ!?」

「でも檜佐木さんが直すことはできませんよ。僕にもどうにもできません」

「なん…だと…」

 

 檜佐木副隊長は明らかに動揺している。私は食後のお茶を啜りながら二人の会話を見守った

 

「そうだよね? 緋月君」

「!!」

 

 少しだけお茶吹いた。ここで引き摺り出すなんてそんなご無体な

 でもばれてしまったなら仕方ない。私は湯呑みを置いて席を立つとおずおずと彼の方の横についた

 

「まさか…吉良お前、最初から気づいてたのか!?」

「檜佐木さんが鈍いんですよ」

 

 いやでも本当、私から見てもどうしてばれたんだろう。霊圧?

 

「まさかお前ら二人して俺を陥れようと…!」

「何言ってるんですか」

 

 鋭いツッコミ、流石です吉良副隊長

 

「ていうか気づいてたなら言えよ…」

「面白そうだったので」

「お前な…!」

 

 檜佐木副隊長ってこんな感じの人なんだ。もう少しクールなイメージだったけど楽しい人だな

 

「とりあえず君も座りなよ。立ってると目立つだろうし」

「…わかりました」

 

 店員さんを呼んで、席を移ることを伝えてから貴方の横に座る。なにこれ…友達に新妻紹介するときみたい…どきどきする

 

「お久しぶりです。改めまして三番隊の緋月鏡花と申します、よろしくお願いします」

「あ、いや、どうもご丁寧に…」

「あれ、二人はどこかで会ったことがあるのかい?」

 

 多分"久しぶり"と私が言ったことが気になったんだろう。貴方が不思議そうに私たちを見ている

 

「以前泥酔した貴方を送っていただきました」

 

 貴方はその言葉に思い当たる部分があると態度に出ていた

 対して私の声は少し呆れ気味。あの時の貴方もとっても好きだけど、私の前では泥酔するまで飲まないのにと思ってしまう。こう言う時は自分の酒の弱さが憎い

 

「あの時は助かった。家の前に放り出すわけにもいかなかったしな」

「これまではどうしてたんですか…?」

「…まぁその時々、かな」

 

 視線を逸らされた。何があったにせよいい予感はしない

 

「…まあいいです。私も檜佐木副隊長に謝らないといけないことがありますので」

「俺に?」

 

 拍子抜けみたいな顔をされても困る。檜佐木副隊長が言い始めたことなんだから

 

「私が…檜佐木副隊長を睨んでるって話です」

「あ、あぁ…聞かれてたんだっけか」

「はい…自覚があるわけではなく大変申し訳ないのですが、心当たりはあることでして」

「心当たり?」

 

 私はそこで俯いた。隣の貴方が平然とした顔で私を見たいる、絶対だ

 ていうかわかってるならその場で教えれば済む話なのに! わざわざ呼びつけるなんて意地の悪い人だ!

 

 あぁ〜〜〜、恥ずかしいな。まさしくこれは己の未熟さだから

 でも貴方から助け舟も来ない。私は俯いた顔を上げて悔しさを前面出しながら口を開いた

 

「その…吉良副隊長と仲のいい方はみんな羨ましいので…多分無意識にそれが出てたんだと思います。申し訳ありません!」

 

 勢いで頭を下げる。檜佐木副隊長から返事がなくて気まずい気持ちでいると、隣の貴方が私の肩に手を置いた

 

 頭を上げると、檜佐木副隊長が唖然として私を見ている。そんなにおかしなことを言っただろうかと思ったけど、他人を睨みつける理由としては十分支離滅裂だと気がついたら何も言えなかった

 

「言ったでしょう檜佐木さん、僕らではどうにもできないんですよ」

「…そうみたいだな」

「うぅ…」

 

 檜佐木副隊長は呆れたようにため息をつき、私は恥ずかしさに身を焼かれている

 

「とりあえずお前らの仲がいいのはわかった…」

「な、仲がいいなんてそんなぁ…っ」

「今浮れてなくていいから」

「…はい」

 

 顔は死んだままなのに声だけ弾んでしまった

 仲がいいと言われて嬉しくないわけないのになぁ

 でもそれとこれは別なのでもう一度謝る

 

「本当に申し訳ありません。他隊の上官を睨むなどと…如何なる処罰も覚悟します」

 

 再び頭を下げた。無自覚で隊に泥を塗るような真似をするとはなんたることだろう、修行が足りない

 

「そうだな…俺が何かしたとかでないなら構わないんだが…一つお願いがある」

「なんでしょう?」

「今度瀞霊廷通信の独占取材に…」

「檜佐木さん!」

「!?」

 

 吉良副隊長が慌てて止めてくれたけど独占取材って何!?

 

「『新人席官独占取材! 脅威のスピード出世に迫る!』…いけると思ったんだがな」

「…そういった情報の提示は個人の事情ではあり恐縮ですがお答えを控えさせていただいております」

「ほら本人もこう言ってますし」

 

 その辺は技術開発局とか他にも色々絡んできても面倒だし、上手い嘘つけない人間なので最初から無理と言った方が早い

 

「それ以外だったらまぁ…と言うところなんですけど」

 

 それで謝罪になるなら、と言う程度の話だけどね

 

「じゃあそれ以外の質問に答えてもらうか、趣味とかあるか?」

「んー…基本は吉良副隊長を追いかけることですけど…強いて個人の趣味として言うなら料理になりますかね」

 

 癖のある情報をどのくらい出していいのかわからない

 他人の絡まない趣味なんてそれくらいしかないし…我ながらつまらない人間だなぁ

 

「得意料理は?」

「だし巻き卵です」

「好きな食べ物は?」

「あんみつが好きです」

 

 そういえばこんな話貴方にしたことなかったような

 貴方のプロフィールならいくらでも出てくるんだけど自分に対して興味がなさすぎる

 

「苦手な食べ物は?」

「わさびが苦手です。辛いので…」

 

 どうせ子供っぽいよ、と開き直って生きてる。他にも和からしが苦手。なんなら辛いものは苦手

 

「好きな物は?」

「鯨が好きです。虚でもないのに三丈もある生き物ってすごくないですか?」

 

 海には行ったことないけどいつか行きたい

 

「苦手な物は?」

「苦手…蝶とか蝉が苦手です」

「意外だな、地獄蝶の世話だってあるだろうに」

「なんか壊しそうだし顔に飛んでくるしで怖いんですよね…」

 

 檜佐木副隊長はそこで「へぇ〜」みたいな顔をした。

 なんか蝶って触れるとぞっとするというのもある。これは原因不明

 蝉は暴れ回るから苦手

 

「得意なことは?」

「得意なこと…歌が上手いと言われたことはあります。現世の歌が好きなので」

「苦手なことは?」

「霊圧のコントロールです」

 

 本当は吉良副隊長の気配と霊圧を探ることだけど流石に控えた

 

「強さの秘訣は?」

「鍛錬と己を知り、それを認めることです」

「無表情の訳は?」

「興味の幅が狭いもので」

 

 というか人間だと吉良副隊長以外に興味が薄いせい

 

「恋人いる?」

「ノーコメントで」

「尊敬する上司は?」

「吉良副隊長です」

 

 恋人は言わなくてもわかってくれ感

 こんなにあからさまにしてるから誰でも見ればわかるだろうしわざわざ言うこともないかなって

 場合によって貴方に迷惑がかかるし

 

「吉良のどんなところを尊敬してるんだ?」

「頭の回転が早く迅速に戦闘や仕事を成し遂げる所です」

「仕事は好きか?」

「吉良副隊長をお護りすることは好きです」

 

 それ以外は二の次である。怒られそうだけど

 

「好きな男性のタイプは?」

「物静かで仕事ができて目つきが悪くて丁寧な方です」

「…それって吉良じゃないか?」

「付き合ってるんだから当たり前でしょう。吉良副隊長にご迷惑をかけたくないのでこの言葉掲載しないでくださいね」

 

 檜佐木副隊長はまたそこでため息をついた。そして熱燗を一つ追加して飲み始める

 

「吉良以外に好きだったり尊敬する奴はいるのか?」

「雛森副隊長に憧れます。私は鬼道が上手くないので。後は松本副隊長も憧れますね、人付き合いがお上手な方で素敵だと思います」

「…意外と緋月って人間関係とか気にするんだな」

「そつなくできる方が良いのだろう、とは思います」

 

 努力らしい努力ではないができることが増えるのはいいことなので、できることはやっていきたい

 

「そういや一杯どうだ?」

「お酒弱いので遠慮しておきます。申し訳ありません」

「そうかすまなかった。じゃあ質問に戻るか」

「ありがとうございます」

 

 あんな酔い方を貴方以外の前でするわけには絶対行かない。なんて思いつつ横を見ると貴方は相変わらず平然とお酒を楽しんでいる。羨ましい

 

「将来なりたいものとかあるか?」

「吉良副隊長をお護りする盾とお役に立つ牙となることです」

「出世願望とかないのか?」

「吉良副隊長の下にいることが幸せなので」

 

 どんなに何があってもこれだけは譲らない。貴方の役に立つことが私の望みであり、貴方の犬であることが私の願い

 

「今欲しい物は?」

「個人としては現世の服ですかね。物を選べば死覇装より動きやすそうなので」

「最近もらって嬉しかった物は?」

「関係性です。常に感謝しています」

 

 って言うかこれなんのための質問なんだろう。多分雑誌に使うんだろうけど

 

「これだけは譲れない! みたいなことはあるか?」

「吉良副隊長をお護りすることのできる立場です」

 

 あとは現在進行形で貴方の恋人という関係性

 

「過去に嬉しかったことは?」

「吉良副隊長に出会えたことです」

「嫌いな奴いる?」

「特には」

 

 貴方に出会えた事以上に、貴方を知った事以上に幸せなことなんてない

 

「席官としての意気込みを一言」

「やれることをやります。できることを探します」

 

 それ以外に私にできることはない。できることを積み重ねることしかできないから

 

「…こんなもんにしとくか。『新人女性席官一問一答! その素顔に迫る!』これで行こう」

「檜佐木副隊長ってお仕事のこと考えない日あるんですか?」

「? 別に普通にあるが」

「…そうなんですか」

 

 逆に想像がつかない

 休みの日でもネタ見つけたらメモしてそう

 

「終わりましたか?」

 

 横から貴方が言う。そうだ、そもそも貴方が檜佐木副隊長と飲みにきたのに檜佐木副隊長は仕事してどうするんだろう

 

「あ、なら私お先に失礼しますね」

 

 どうせお酒飲めないし

 

「おう、わかった。ありがとな」

「いえ」

「気をつけて帰るようにね」

「ありがとうございます」

 

 流石に酒も飲めずその場にいるのは気まずい。私は店を出て帰路についた。すると伝令神機が鳴る

 何かと思って覗くと彼の方からメール

 

「!」

 

 後から私の部屋に来ると書いてある。やばい洗濯物まだ畳んでない

 走って帰った。とりあえず急いで洗濯物を片付けて座卓の上を整理しないと、この間図書館で借りた図鑑がいくつかある

 

 片付けが終わって少しうと…とし始めた頃、言っていた通り貴方がきた。襖を開けると「眠かった?」と聞いてきたので「眠くても合います」と返す

 貴方は中に入るなり私を膝に乗せて抱きしめた。いやなにこれ

 

「…イヅルさん?」

 

 私がついていけず問うと、貴方は不貞腐れたように私の胸元に頭をぶつける

 

「あんみつが好きだなんて初めて知った」

 

 あら、嫉妬だ。嬉しい

 

「…自分に興味がないもので。ごめんなさい」

「他に好きな物は?」

「練り切り菓子が好きです。風情があるので」

「他に苦手な物は?」

「んー…あまり言いたくないものしかないですね」

 

 あれが苦手これが苦手って、時として人を傷つけるから

 

「どうして言いたくないんだい」

「苦手なものって言うか、苦手な人になるからですね」

「僕にも言えないこと?」

「貴方だから避けたいところがあります」

 

 私を知ろうとしてくれるのは嬉しいけど、貴方を傷つけたくない

 

「…今日は言って欲しい」

「うーん…市丸隊長が苦手です」

「そうなのかい?」

 

 自隊の長が苦手というのもなんだけど、あの人は苦手だ

 

「底の知れないひとが苦手でして」

 

 私にとってその筆頭は市丸隊長だった。あとは貴方を置いていった人だから苦手

 

「…そう」

「ほら言ったじゃないですか、言いたくないって」

 

 貴方が嫌な思いすると思ったから言いたくなかったのに

 

「人間好き嫌いがあるものだからそれは仕方ないことだと思っているし、問題ないよ」

「そういうものでしょうか?」

 

 そうやって分けて考えられるところかっこいいとおもうけど、やっぱり気にする

 

「それならどうしてずっとこの隊に?」

「平隊士が関わるわけないのでどうでもよかっただけです。人として苦手でも上司は上司なので」

「また随分乾いた考え方だね」

「直接関わり合いのない上司なんてそんなものじゃないですか?」

 

 わからないけど。声かけられるわけでもないのにどうのこうの言っても仕方ないとは思う

 ただ興味がないだけかもしれないけど

 

「君と話していると本当に僕にしか興味がないのだけが伝わってくる…」

「事実そうですしね」

「そんなに僕のなにがいいんだか」

「具体的に言えば矛盾してるところが好きです」

「矛盾?」

 

 そう、矛盾。貴方の割り切れないところ

 

「貴方が市丸隊長を絶対と思ってるのは事実なのに、貴方は雛森副隊長に手を挙げたことを後悔してた。そういう矛盾が好きです」

「…そもそもなんで僕の好きだった人を知ってるのかって話なんだけど」

「騒ぎの中なんていくらでも噂は転がってますよ。人間多かれ少なかれゴシップ聞いて生きてるんですから」

「…」

 

 誰が流したかは関係ない、流れてる情報が悪いこと

 噂なんてそんなもの。確証が取れるかはその時次第

 

「あとは陰気だなんだと言われてるのに背筋が正しい、育ちの良さが伝わってくるところが好きですよ。貴方の過去までは知らないけど、そういう家だったんだろうなって思う」

「…僕の家は下級貴族で、両親は亡くなってるよ」

「通りでお料理が上手なわけですね」

「君は?」

「私は流魂街出身で、普通に平民みたいな感じでしたよ。育ての親の知り合いの紹介で死神になったんです」

 

 育ての親はいい人だった。男性で、いつも無精髭が生えてる人

 

「どうして今まで言わなかったんだい?」

「面白い話でもないと思ったからですかね。あ、でも一個だけ面白いところありますよ」

「?」

「私、今本来の目の色じゃないんですよ」

 

 その言葉に貴方は驚いて顔を上げた。目元を凝視して確認するみたいにしてる

 

「本来瞳が赤いんですよ、光を中和する色素がないんです。だから光が見れなくて…技術開発局にお願いして目に膜を貼って加工してもらってます」

「そうだったのか…」

「今は見せられないんですけど…膜の外し方知らないので。卍解すると何故か効果を失うので見れます」

 

 緑の目が当たり前になってたから普通に言うの忘れてたな。先に言えばよかった

 子供の頃の目の見え方と今の目の見え方は明らかに違うので見なくてもわかる

 

「赤い瞳の君も見てみたいな」

「技術開発局の人にお願いすれば見れると思いますけど…明るいところは私の目が潰れるので薄暗いところでお願いします」

「わかった」

「んー、でもそうですね。面白い話なんてこれくらいですよ?」

 

 本当につまらない人生だ。貴方に会うまでの私なんて別になにもないし

 

「でも君のことが知れた」

「そう思ってくださるなら、嬉しいですけど。本当につまらない話なので…」

「つまらなくなんてない。君の過去を知るには君から教えてもらうしかないから」

「そうですけど…」

 

 私が貴方を知りたいように、貴方も少しは私が知りたいということだろうか?

 身の上話なんて本当につまらなくてここまでしてないくらいだからな。これで終わりって感じ

 

「他にも知りたいんだ、僕の知らない君のことが」

「なんかあったかなぁ…あ、図鑑見るの好きですね」

「どんな図鑑?」

「生き物とか鉱物とか…そういう図鑑が好きです」

 

 私の話す私のことなんてつまらないと思うけどなぁ

 貴方も物好きな人だ。後は斬魄刀の話くらいしかなさそう

 

 まぁいっか、膝の上に乗せてもらって幸せだし

 

 

 

 

 

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