お兄ちゃんは付いてる娘!?〜双子の妹に魔法少女を押し付けられた〜 作:哀上
『先輩、生贄になる』⑥
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置き去りにされた先輩、しばらくは泣き叫んでいたっぽいが1時間も経たずその声に喘ぎ声が混じるようになった。
初めてだなんだと言ってはいたが、やはり淫乱の気もあったらしい。
今ではすっかり快楽に流されているらしく、売った側に多少の良心の叱咤も要らないとは実に好都合な人である。
それにしても、気持ちよさそうに喘ぎやがって。
痴女そのものだな。
いつまでもこんな声を聞かされていたら、こっちまで変な気分になりそうだ。
流石に、仏さんの隣で自分を慰める気にはならないが。
かと言って、ヴィランが近くにいるのにぐっすり眠るという選択肢もなく。
非常に不愉快だ。
まぁ、先輩があのざまなのは僕のせいなので、完全な八つ当たりでしかないのだが。
殺人鬼兼性奴隷系魔法少女……
どちらかと言えば、悪の組織の女幹部の方がお似合いだな。
正義の味方なんてまるで似合っていない。
まぁ、先輩のことを考えていても仕方あるまい。
考えるべきはこれから。
不愉快な事に、非常に不安定極まりない僕の未来のことだ。
どうしたものか。
魔法少女なんていう借り物そのものではあるが、僕には力がある訳で。
どうしようもないが、どうも出来ないという訳でもない。
そして僕にはその理由があり、大義名分という名の言い訳もある。
地球を舞台にした、資源を巡る異星人同士の争い。
あまり勝手なことをされるのは気に食わない。
別に地球がどうなろうが正直どうでもいいのだが、自分の周りで色々と事を起こされるのは困るのだ。
現在進行形でその被害を受けている訳だし。
どうにかしたいとは思う。
自分の平穏を確保できる程度には排除してしまいたい、と。
あと、せっかくなら甘い蜜も吸わせてほしい所だ。
一方的な被害者になってそれで終わりというのはごめんである。
せめて慰謝料ぐらいは貰わないと割に合わない。
……地球の資源、ね。
マスコット達はそれを独占しようとしており、ヴィランの中にはそれを掠め取ろうと企む者がいる。
それ程には価値があるって事なのだろう。
もし、それを横取り出来たなら……
都合がいいことに、マスコットどもが必死で情報操作をしてくれてるらしい。
おかげで実に分かりやすい構図だ。
この星にいるのは敵か犯罪者、あとは何も知らない地球人しかいない。
あのヴィラン、どの程度役に立つのだろうか?
魔法少女って時点で最低でもポンコツ先輩レベルはあると見たとして。
それ、複数人を相手に勝てる。
いや、別に魔法少女についても詳しく知ってる訳ではないし完全な想像の話だが。
少なくとも相対的な強者ではある。
本隊が来たら厳しくても、魔法少女なんて現地兵を使っている地球内であればどうとでもなると考えてもいいのだろうか?
そこら辺はまた探りながらか。
そもそも、彼にその気があるのかも分からないのだし。
野心がなければわざわざ来ないとは思うが。
……そう言えば、話が衝撃的すぎてそこら辺は確認もしていなかったか。
地球は流刑地でもあるらしいし。
目的があってきたのか、来た後で気付いたのか。
前者だとは思うが、一応な。
侵略と窃盗は違うのだ。
規模が大きくなれば得られる結果に類似性こそ出る。
しかし、その根本が全くの別物。
意外とそこは大事だ。
なんたって、僕が平穏を手に入れ甘い蜜を啜るには地球をマスコットの代わりに侵略しなければならないのだから。
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『先輩、生贄になる』ー完ー
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