なんか妹の距離が近い気がする。   作:シマイノ=ユリスキー

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47. 妹と添い寝する姉

~姉視点~

 

 ご飯の後は女子会のノリで美容や恋愛とかの話をきゃいきゃい楽しんだ。中でも萌ちゃんのネイル講座が結構面白くて、やっぱオシャレなギャルってすげ~って思った。…ちなみに女子会なんて行ったことないので、こういう話が女子会のノリなのかは分からない。

 

 まぁそんな感じできゃっきゃしてたら夜が更け、気づいたら寝る時間になっていた。楽しい時間はあっという間だ。

 

 寝巻に着替えてから寝る準備を終わらせ、さぁ今日はもう寝るぞってなったとき、萌ちゃんがばつの悪そうな顔をしながら話しかけてきた。

 

「…そのぉ…皆さん…。来客用の布団があるって言ったじゃないですか…。うちはてっきり3組あるって思ってたんですが、その…今見たら2組しか無くてですね…。」

 

「あ~、つまり布団が足りないと…。」

 

「はい…。なのですっごく申し訳ないんですけど、誰かはうちが普段使ってる布団で寝てもらうことになると思います…。」

 

「…ん?それって萌ちゃんはどうするの?」

 

「うちはリビングの床で寝るんで大丈夫です…。こう、座布団を上手く使えば寒くないと思うんで。」

 

「いやいやいや、それじゃ風邪ひいちゃうでしょ。」

 

 流石に座布団じゃ寒さを防げないだろう。せっかく楽しかったお泊り会で風邪ひかれても困る。それに家主が床で寝るのもなんだかなぁ…。ん~、どうしたものか…。

 

「そうですよ、それでは体調を崩してしまいます。私とお姉さまが同じ布団で寝るので、萌は自分の布団で寝てください。」

 

「…え!?!?ちょちょちょ、何言ってるのさ美優!?」

 

 急に何言いだすのこの子は!?一緒に寝る!?むりむりむり!!私の心臓がもたない!!

 

「私達は姉妹ですし、一緒に寝るくらい問題ありませんよね?」

 

「いやいやいや、問題大アリだよ!?それに私達もう大学生じゃん!?」

 

 いくら姉妹だとは言え、恋人同士でもない大学生が一緒の布団で寝ちゃダメでしょ!!

 

「このようにお姉さまも良いと言っていますので、私達は一緒に寝ますね。」

 

「美優!?私一言も良いって言ってないんだけど!?!?!?」

 

「ありがとうございます!!じゃあ姉妹で仲良くどうぞ!」

 

 萌ちゃんはニコニコしながら来客用の布団を用意し始めてしまった…。

 

「萌ちゃんまで!?ちょっとちーちゃん助けて!このままじゃ私の心臓が!!」

 

「布団が足りて良かったわね。肌に悪いし、もう寝ましょう。」

 

「誰も!!私の話を!!!!聞こうとしない!!!!!!」

 

「じゃあ電気消しますね!おやすみなさい!」

 

「おやすみなさい。」

 

「おやすみ。寝坊しないようにするのよ?」

 

「………。」

 

 結局、私のあがきも意味がなく、美優に布団の中へ引っ張りこまれてしまった。

 

 

―――――

 

 現在時刻は午前2時。私は今、美優と同じ布団の中で横になっている。

 

 横向きの美優は私を包み込むように抱きついて寝ている。腕枕されてるせいで私の顔が美優の胸元に抑え込まれ、そのうえ足まで絡めてくるため、ひっじょ~~~~に密着している。というかもう全身がくっ付いてる。

 

 いや~もうね、やばい。なにもかもやばい。このままじゃ私どうにかなっちゃう。美優の甘い香りが近距離で鼻に入ってくるし、体温も全身で感じ取れちゃってる。こんな状況で良く寝れるね??私は全然寝れる気がしないよ…。

 

「すぅ…すぅ…。」

 

 下から美優の顔を覗く。安心したような顔で寝ていた。

 

 私の心臓はバックンバックンしてるし、目はギンギンだ。それなのに美優は全く恥ずかしがらずに普通に寝ている。心臓の音も「トックン…トックン…」って感じだから多分いつも通り。

 

 改めて私ってお姉ちゃんとしか見られてないんだなぁって思う。いやもちろんそれが普通だよ?でもさ、「あれ?こいつ私のこと好きなんじゃね?」って勘違いするような言動してたじゃん。

 

 だけど今回みたいに「姉妹なら」って言葉よく使ってるし、きっと美優が思う姉妹の距離感ってのがこれなんだよね…。はぁ…。ちょっとくらい美優にもドキドキしてほしかったな…。

 

「もごもご…。」

 

 …やっぱり動けん。完全に身動きがとれない。お手洗い行きたくなったらどうしよ…。

 

 というか、なんだかんだ言って眠くなってきたな…。安心する匂いと体に伝わる温かさを意識したら段々うとうとしてきた…。もう寝ちゃおう……。

 

 いつかは美優と…姉妹だけじゃない…関係に…なれ…たら……。

 

 

 

 私は襲ってくる睡魔に身を任せ、意識を手放した。

 

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