私は勇者に恋をした、たぶん   作:みぞれ梨

1 / 1
01

~プロローグ~

 

 

突然だが俺はいまゲームをしている、名前は知らない、よくある魔王とか勇者とかそんなやつだ。

このゲームをするきっかけとなったのは、高校に入って初めてできた友人に押し付けられたからだ、最近ここに越してきたばかりだった俺に優しくしてくれた恩もあって二つ返事で受け取ってしまった。

なにやら呪いのゲームとかそんな噂があるらしくそれ以前にこのゲームは起動出来ないらしいのだ。

 

そんなゲームを受けとった訳なんだが、好奇心というか、気が付いたらゲーム機にセットしていた、起動出来ないと聞いていたが、普通に起動できた、そこでやめていればよかったのだろう、だけどこのゲームが何とも心にくるというか、やっているうちにのめり込んでしまったのだよ。

 

2週間ぐらい経っただろうか?俺はそのゲームをクリアした。

結果から言うと、呪いのゲームというのは本当だった、クリアと同時に俺は画面の中に吸い込まれていったのだ、目を開けると真っ暗な部屋にポツンと立っていた、目の前には選択肢なのだろう、『あなたは死にました、⇒コンティニュー ゲームを終了する』とあり、手にはコントローラーが握られていた。

 

そして今俺は、黒い禍々しい壁で出来た、何処か神秘的な感じを思わせる、あまりに広い、まるで『魔王の部屋』のような部屋に一脚だけ用意された椅子に腰を下ろしている、なんだか外が騒がしい、悲鳴や金属音、何かを裂くような不愉快な音。

 

フッ…そんな音がなると先ほどまで騒がしかった外が静かになる。

目の前の大きな扉がゆっくりと、それでいて豪快に開いていく。

扉が開き終わると、コツ、コツ、足音が響く、暗い部屋に明かりが灯り、部屋に入ってきた人物を映し出す。

 

そして…

 

「お前が魔王か!!!!」

 

俺は、コンティニューを選んだ。

 

〜勇者〜

 

15歳なった翌日のことだ、兵士たちから、精霊からのお告げにより俺が勇者に選ばれたと聞いたのは。

それはつまり、魔王の復活を意味していた、俺は王都から勇者の剣を渡され、丸投げのような形で放り投げられた。

それからはもう、やけになって戦った、そしてとうとう、魔王の城にやってきたのだ、だけど、魔王の城だというのに今まで攻略してきた迷宮の方が難しかった、酒を飲んで寝ている魔物を1匹、また1匹と倒していき、流石に奥に行くとそれなりの魔物はいたが、それも少数だった、そどなくして魔王の部屋の前にたどり着いた、扉には魔法がかけられている訳でもなく、重たいわけでもなかった、普通にひらいていったのだ、しかしこれは罠かもしれない、今までの魔物たちは俺を油断させるための罠だと。

扉が完全に開き、真っ暗なへやに明かりが灯る、椅子に腰をおろした魔王の姿を映し出す。

 

「お前が魔王か!!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。