・人外の親によって生み出された
・人格者のおじいちゃんがいる
・人間離れした身体能力を持っている
・影に関する能力を持った仲間がいる
・格闘戦が強い女性が近くにいる
・黒い光に関する技(レッキングバースト、黒閃)を使える
・物語序盤に貰ったアイテム(ジードライザー、屠坐魔)が壊れた(壊した)
・パパ(ママ)が何体もの手下を使役している
・パパ(ママ)が女の人に化けていた
・その身に危険な力(ベリアル因子、宿儺)を宿している
そして虎杖にはお兄ちゃんがいる…………つまり、リクにもお兄ちゃんがいる!
最初に、憎しみの声が聞こえてきた。
「俺は……もっと………強く!」
力を渇望する恐ろしくも哀しい叫び、それが頭の中で響き渡る。そして次に、ある映像が映った。
美しく輝くエメラルド色の物質で作られた街、その中を練り歩く赤や青の肌色を持つ無数の巨人達。常に笑顔や笑い声で溢れ、平和というものを絵に描いたような光景だ。
この場にいる皆が、この穏やかな空気を噛み締めていた────たった一人の男を除いて。
「何故だ……何故、俺は!」
嫉妬、憎悪、憤怒、恐怖、劣等感。
あらゆる負の感情に男は支配されていた。どれだけ抑え込もうとも、際限なく湧き出てくるドス黒いナニカ。それに感化されては駄目だと、忘れるべきだと言い聞かせていた。だがいつしかそれは、男の全てを塗り替えていった。過去の栄光もその身に掲げた正義も、その高潔な心さえも。
そしてついに、男は一線を越えた。
人工太陽プラズマスパーク。彼らの故郷の象徴ともいうべきその光に、男は触れてしまった。この星の生命全ての源、決して犯してはいけない聖域。それに触れてしまうことは、彼らの星では禁忌と呼ばれる重罪だった。
ほどなくして追放された男は、一人孤独に宇宙を彷徨った。苦しみ、もがき、どれほど時が経ったのかさえ本人も分からなくなったとき、一つの影が彼に手を差し伸べた。
その影は─────
「お目覚めになられましたか」
目に映ったのは白い鎧。それを身に纏うは、黒く輝く肉体を持つ宇宙人メフィラス、魔導のスライ。
「おはよう、スライさん」
「おはようございますセーレ様。9時間23分ぶりの起床です」
「ちなみにそれはどの基準で?」
「今回はメトロン星換算です」
それは随分長かったなと、セーレと呼ばれた黒髪に青年は、身に着けたコートを払うとその場から起き上がる。そして今までの眠気を振り払うように体を伸ばすと、続けて辺り一面を見回した。
そこに広がるのは、一面真っ赤な砂漠の海。ところどころにある宇宙船の残骸などから火柱が上がっているが、見渡すところにセーレとスライ以外に人影はない。
「はぁーよく寝たー!」
「それは何より………しかしセーレ様、これからはあのような軽はずみな行動は控えていただきたい」
「ああーそれは、うん……ごめんなさい」
「………本当に思っていますか?」
表情は変わらないが、何やら訝しげな目線を感じとり、セーレは頭を下げる。普段は紳士らしく温厚なスライだが、時折りセーレが起こす行動に関しては、口酸っぱく割って入ってくる。
今回のお話は、セーレが眠る前に行った戦闘についての指摘だった。
「ベリアル軍に逆らう野良宇宙人達の処分、それが今回の任務でした。まずは上空から敵を発見、先手を取るまでは上出来でした。しかし問題はその後………偶然襲われていた人々の護衛をするというのは前代未聞です!」
「それは、確かにそうだけど………」
「だけどもしかしもカカシもありません!あなたは、ご自分がベリアル軍の一員だという自覚はあるのですか⁉︎」
早口で捲し立てるスライに、セーレは苦い顔をする。前回までの反省を踏まえて、今回やった事は間違ってはいないと思ったのだが………
「いーじゃん!あの人達は悪い事したわけでもないんだしさー」
「そういう問題ではありません!我々は悪の覇道を征く地獄のベリアル軍、どんな相手だろうと一切の情け容赦なく叩き潰すべきなのです!」
不満げな態度を隠そうともしないセーレ。彼としてはわざわざ自分より弱きものを痛ぶる趣味などない。それは世間一般的には真っ当な感性なのだが、残念ながらベリアル軍に、そんな常識は通用しない。
「全く、ベリアル陛下になんと報告すれば………!」
「父さん?別にいいでしょ。あの人なに考えてるかよくわからないし……もしかしたら俺の事なんてもう忘れてるかもしれないしー」
「そんな事はありません!あなたもまた妙な勘違いを……!」
セーレから見てベリアルという人物の評価は、好きでも嫌いでもなく、ハッキリ言って『よくわからない』だ。それはベリアル軍のトップとしても、一人の戦士としても、そして自分の父親としてもだ。
ベリアルと会話した記憶など、片手で数えるだけで事足りる。それに生まれてからの身の回りの事は、横にいるスライが全てを行ってきた。
ベリアルがセーレに初めて接してきたときは、和気藹々と子供と触れ合うような陽気なものではなく、まるで道具に接するような冷たい態度だった………かと思えば、次に会ったときはいきなり笑いながら近づいてきたり、またあるときはいきなり襲い掛かってきたり、とにかく会うたびに態度が急変するのだ。
(まったく殿下も子供との距離感が何わからないからといって、やる事が毎回極端過ぎます!少しは私に相談でもすればいいものを!)
変なところでポンコツな父親と、変に捻くれている息子。その間に挟まるスライは、人知れずその胃をボロボロにしていた。
「あーだるぅー」
(絵に描いたようなグレ方をしている!ここは何とか話題を変えねば……そうだ!)
コホンと咳払いをしたスライは、相変わらず機嫌の悪そうなセーレに、意を決して語りかける。
「セーレ様。あのお話を聞いていますか?」
「話?」
「はい。もう少しであなたに弟が生まれるのですよ!」
「弟……?」
「そうです!」
スライが聞いた事があるのは、あくまで軍内部での噂のみだ。もしかしたら本当は妹かもしれないし、そもそも
「弟というものは、兄を見て育っていくもの。あなた様の勇ましく、そして逞しい姿を見れば、きっと素晴らしい戦士になるでしょう」
「そういうものなの?」
「はい!そしてその為にもあなたは、もっと強くならなければならないのです!………私一人っ子だからわからないけど」
「うーん」
まだ納得はいっていない様子のセーレであるが、先ほどよりも態度は軟化している。このままいけば、落とせる。
「あなたには先に生まれたものとして、新たに生まれる彼とはまったく別の未来を示す事が出来る。それを探すのも、悪くないのではないでしょうか?」
「……よくわかんないな」
「今はそれで構いません。大事なのは前へ進むことです」
しばらく腕を組んで悩んでいたセーレだったが、スライの必死の説得が通じたのか、ぱっと顔を上げると笑顔を作っる。そして腕を、天高く振り上げた。
「ウジウジ考えてても仕方ない。次の任務にいこう」
「はい、行きましょう!……良かった〜」
スライが安堵の声を漏らしたのも束の間。その言葉が耳に入る前には、セーレは既にエネルギー開放の準備を始めていた。
右手を心臓部分に当て、ゆっくりと目を閉じる。そして双眼を見開くとき、そこには血眼のように闇の輝きが広がっていた。
「……闇よ、目覚めよ」
彼の体から溢れ出した漆黒の力。闇と光、その両方を内包するアンバランスなパワーが、その体を包み込んでいく。通常の人間と同じ程度のサイズだった体は、瞬く間に巨大化。50メートル級の黒い巨人が姿を現した。
溢れ出す全能感と高揚感。変身すると同時に襲ってきたそれらに身を委ねると、セーレは砂塵の影響により赤く染まった空を眺めた。
「次はどこに?」
「すぐそこの惑星です。数は今回の倍以上はいるようですが」
その目が捉えるのは、空を抜け大気圏をも抜け宇宙すら抜けた先にあるもう一つの星。人間離れした視力でそれを確認したセーレは、同じく巨大化したスライの肩に手を置いた。
「んじゃまあ、もう一狩りいきますか!」
・セーレ
ケイ先生が試作目的で作ったクローン第一号
リクに比べ、力の制御もリミッターも出来るように設計しておらず、暴走する危険性が高い
ウルトラマンとしての素質はまあまあある
・魔導のスライ
セーレの教育係兼お目付役
元々はダークネスファイブの一人だったが……?
父親と息子の間で板挟みの中間管理職であり、これからも胃が破壊されていく予定
・ベリアル陛下
作ったはいいのだが、距離感がわからず子育てに四苦八苦している
どこで聞いたのやら、可愛い子には旅をさせろということで、息子を修行の旅に出した
・リクくん
まだ産まれてない
呪術廻戦を見てリクと虎杖の共通点多いなと思って書きました
多分セーレくんがお兄ちゃんになるのはかなり後の話
一応クライシス・インパクトの少し前あたりの時系列です
人間換算では余裕で数百年とか経ちますけど、ウルトラマンですしおすし
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