戦姫絶唱シンフォギア 333回、転生した男   作:黒色晩餐

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さてと、そろそろ帰還する事にしましょう。

では、始まり始まり〜


第17話〜道化は後片付けを終わらせ帰還する〜

テレポートジェムにより別の拠点、ヨーロッパから離れた中東近辺の隠れ家に翔真は現れる。

 

「ここは……流石にキャロルも来ていないようだね。

しっかし…砂埃が随分と山のように積もってるな……何処かから入ってきてるなこれ…」

 

テレポート先の隠れ家に設置してある棚や机には砂埃が積み重なっており、ウィンの姿のままの翔真は口元を隠しながら指を4回、短い間隔で鳴らすと渦を巻くように風が室内に吹き荒れると砂埃を全て巻き上げ室内を綺麗にしていくのだった。

 そして、巻き上げた砂埃を1か所に集め、山を作るとその上に小粒の賢者の石を置いてから手の平をナイフで軽く切り、握り拳を作って血を数滴程だが賢者の石の上に落とすと石が融解し、砂埃の山に染み込んでいき赤く染まると3mはある人の形をした顔の無いのっぺらぼうなゴーレムが完成する。

 

「よしよし。じゃあ、君は俺が休んでいる間、この隠れ家に侵入者が入ってきた場合は一人も逃さず排除しなさい。

あと、侵入者の血肉はあの大窯の中に捨てておくように。わかったな?」

 

作り出したゴーレムに侵入者用に作った唯一の侵入経路から侵入者が入ってきた場合、排除したりするよう命令すればコクリと頷いたゴーレムは命令に従い、侵入者が来るまで待機状態となる。

「一先ずはこれで大丈夫だろ……う゛っ………ナノマシンを血の代わりにしても駄目か……だが、この世界の法則とは違う儀式だとしても…条件が揃えばある程度の再現が可能なのが知れたのはいい兆候だ……これなら…」

 

ゴーレムが待機状態となったのを確認し安心したのも束の間…涙を流すように目から血が溢れ出ると口からも軽く吐血し始める。

 突如として全身を襲う激痛で『肉体変化』を維持できなくなれば全身から骨が軋んだり折れたり、肉が千切れたりするような生々しい音と共にウィンから翔真の姿へと戻れば胃の中身を全て吐き出すように、大量の血を吐き出した。

 

「ゲホッ!ゲホッ!……お゛ぇ゛っ………次は自分の血と賢者の石を使おう。代用品の反動めちゃくちゃキツすぎだし…

よし、寝よう。一先ず寝…て…体……力…を…回復し…な……ければ……」

 

吐き出した血で神父服が真っ赤に染まるも『異空間収納』から簡易ベッドを出し、その上に倒れれば血を吐いても窒息しないよう顔を横にしたまま、更には防汚と生命維持の陣を混ぜた結界と侵入者感知のアラートを設置し、そのまま深い眠りに落ちていった。

 

「……ん…多少マシになったか…だが、着ていた衣類とこのベッドは破棄だな…」

 

どれだけの時間が過ぎたかは分からないが体力と体内の損傷が一定値まで回復すれば目を覚まし、気怠そうに起き上がるとベッドから出て簡易ベッドを見るとマットレスは血だらけ、服も寝る前より血だらけなのを見ると面倒臭そうにしながら簡易ベッドを収納し、寝る前に設置していた結界やらアラートを解除し更にはゴーレムも機能を停止させて砂埃の山に変えると、それも一旦収納するのであった。

 

「さて、と……素材の回収、回収っと……………よしよし。ミスリルやらアダマンタイトやらオリハルコンやらヒヒイロカネやらを錬成する為の元になる材料が有り余るくらい残ってるな。

これだけあるなら、奏のギアに混ぜても問題無いだろうし…『グリモワール』と『エメラルドの碑版』を使ってライダーのベルトにも使える新しい変身アイテムを作るとしようか。

…………先ず実験段階で作るとするなら、フルボトル辺りだな」

 

現代ではかなり貴重なレアアースや既に枯渇した金属類、鉱物類が拳大の塊で棚の中に置いてあった。

 しかも劣化防止だけでなく、縮小化や軽量化も施されているので実際のサイズや重量はそれに見合った大きさや重さでは収まりきらないだろう。

 

「後は米国やらアジアとかアフリカにもあるんだよな……はぁ、面倒くさ…

でも…全部回収しておかないと一般人が触ったら周辺が更地になっちまうヤツとか、色々な場所から盗……回収した聖遺物もあるしなぁ………悪用される方が面倒くさいし…よし、やるか」

 

まだ始まったばかりの隠れ家に置いてある道具や素材等の回収旅に対して早速、嫌気が差し始めたのか面倒臭そうにしながらも意を決したのか神父の服や下着を脱ぎ、裸となれば魔術で人が丸々入る水球を作り出す。

 その中に平然として入れば水球内の水を操って皮膚や髪に付着した血液や砂埃を取り除けば水球は消滅し、風を全身に纏わせ水滴を吹き飛ばし乾かすと新しい下着と私服に着替えていった。

 

「んじゃ、残りの回収作業と行きますか…」

 

それから全世界に点在する隠れ家へテレポートジェムを使って転移し、回収作業を行ったり罠を解除したり、今後は隠れ家が他者に利用されないよう破壊したり、埋めたりをしていれば全て終わるまで2週間は経過していたのだった。

 

「やっと終わったー…………流石に疲れた。

マネージャーには3日、連絡付かなかったら何時もみたいに最低2ヶ月はどっかに籠もって作曲してるって言っておいたけど……違う方の意味で履歴を見るの怖いな…」

 

最後の隠れ家の後始末を終えれば変えていた姿を元の姿へと戻り、『異空間収納』から携帯を取り出せば着信履歴を見るとあの日からほぼ毎日、響と未来からの着信や伝言が大量に残っていた。

 

「おぉ……これはやべぇな…ほぼ4桁近く履歴やら伝言が残ってるじゃねぇか………早く帰らないとなぁ…」

 

着信履歴や伝言の数を合計すればもう1日、戻らなければ4桁目に突入する所であった。

 怖いもの見たさで最初と最後辺りの伝言を再生してみると、何処に居るのかだったり連絡してなどの伝言ばかりだったが最後の方になると呪詛を呟いているかのごとく、翔真の名前と連絡してだけを伝言が残せる時間が終わるまで繰り返し呟いていたのだった。

 

「…………………………怖っ!最初と最後の落差が激し過ぎて冷や汗出てきたぞ!?

こりゃあ、帰ったらどうなる事やら…ああ、不幸だ…」

 

しばらくの沈黙の後、全身の毛が逆立つ程に恐怖すれば額からは勝手に冷や汗が出てくると、タオルで額を拭いていた。

 更には戻った場合にどうなるかを想像してしまったらしく、大きな溜め息を吐きながらテレポートジェムを割り、自宅へと戻るのであった。

 

「いやー、久し振りの我が家………響達とは学校終わりに会いに行きますかね…その前に、汗と砂埃を洗い流しますか」

 

自宅へと戻れば窓から見える外は小雨が降っているのを見て、会いに行くなら後にすることに決めると履いていた靴を脱ぎ、収納してからシャワーを浴びに行くのであった。

 シャワーを浴び終えてから色々と身支度を整えたり、冷蔵庫内の食材で消費期限切れのを見つけては破棄したり等をしているといつの間にかに小雨が止んでいた。

 

「この天気の変わり方とサイレンの音?……まさかっ!もうあの日かよっ!」

 

小雨が止んでいた事に気付くとふと、何かデジャヴュを感じとある日の出来事を思い出せば片付けを手早く終わらせ、窓を開ければそこから外へと飛び降りた。

 

「さあ、実験を始めようか」

 

頭から地面に落下していく中、『異空間収納』から『ビルドドライバー』を取り出し腰に装着し、追加で『タカフルボトル』、『ガトリングフルボトル』を取り出す。

 

そして2本のフルボトルをスロットに装着する。

【タカ!】

【ガトリング!】

【ベストマッチ!】

ボルテックレバーを回すと『ビルドドライバー』内部の発動機[ニトロダイナモ]が高速稼働する。

 工場が稼働するかのような音と共に[ファクトリアパイプライン]が前後に展開されていくとその前後にそれぞれのボトルのハーフボディが生成されていく。

【Are you ready?】

「変身」

展開された[ファクトリアパイプライン]が翔真を挟み、スーツが着用されると同時にアーマーから蒸気が吹き出して背中の[ソレスタルウィング]が大きく展開された。

【天空の暴れん坊!】

【ホークガトリング!】

【イェーイ!】

橙色の複眼はタカの全身を模しており、濃灰色の複眼は2つのガトリング砲を模しており、その1つがアンテナ風になっている『仮面ライダービルド』、『ホークガトリングフォーム』へと変身が完了したのであった。

 そして、変身が完了したと同時にピタッと空中で止まればサイレンが聞こえた方向へと高速で飛んでいくのだった。




ようやく終わった素材回収の旅。
留守電に残されたのは聞くだけでSAN値チェックが必要そうなメッセージの数々…実際に会ったら翔兄の命はあるのか!

はてさて、次回くらいですかね?
赤い少女と会うことになるのは……では!次回までお楽しみに〜

翔真の悪役ムーブ、感想は?

  • よし、もっとやれ
  • やり過ぎてビッキーと393に怒られろ
  • それよりイチャラブを見せろ
  • ヒロインを守って曇らせてしまえ
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