戦姫絶唱シンフォギア 333回、転生した男   作:黒色晩餐

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今回はイチャラブでは無くシリアスとグロありです


第23話〜誓約に干渉せし代償は呪われた黒森に住まう森人を呼び起こす〜

 

「さてと、響はなんとかなるが……問題は未来だな。確実にお怒りだろうし、響みたいに甘やかしても許しはしないだろうし………………マジでどうしよう…詰んだか?」

 

奏の部屋から逃亡してからそこまで時間は経過していないが、時間帯的にも今頃は寮に戻り、就寝している頃だろう。

 会いに行こうと思えば会いに行けるがまだ成長期で女性だ。夜更しをさせたり、睡眠を邪魔する事になるかもしれないと気が引ける中、『トランスチームギア』を渡しに行くくらいはしようと周囲にカメラや人が居ないのを確認してから、『テレポートジェム』を割れば二課本部内のトレーニングルームへ転移するのだった。

 

「っと、誰も居な………何でアンタが居るんだよ」

 

「君と、話しをしたくてね。今日、此処に居れば君に会えると思って待っていただけさ」

 

トレーニングルーム内に転移し、用事をさっさと終わらせてしまおうと思いきや、腕を組み胡座をかいて床に座っている風鳴弦十郎が居たのだ。

 こんな時間帯なのに何故、居るのか問かければ直感に従って待っていたらしい。

 このOTONAは未来予知でも出来んのか?いや、余計な事を考えるのはやめよう。今後の事を考えるならば、ここいらで腹を割って話すのが後々の計画に支障を出さずに済むだろ。

 

「俺と話をしたいね…でも、良いのかい?今は、響と未来がお世話になっているから君達には危害を加えていないだけであって……俺の気分次第で、何時でも敵になるんだぞ?」

 

「だからこそ話したいのさ。響君や未来君から聞いた君と、目の前に居る君のどちらが本当の君なのか、知りたいのさ」

 

フフフッハハハッ……アハハハハハハハッ!アッハッハッハッハッハ!……………………………………フゥ…ナメるなよ?半世紀も生きておらん尻の青い小童共。私を推し量るつもりならばその命、刈り取られたとしても文句は言えんぞ?

 

弦十郎からの言葉に最初は小さく、徐々に大きな声で嗤い始めるとしばらく黙り、小さく息を吐いた瞬間に雰囲気が一変すれば胡座をかいて床に座っていた弦十郎でさえその雰囲気に気圧され、飛び上がるように後ろへと下がる。

 普段は掴み所は無いが、柔らかい物腰な雰囲気の翔真だが、今の翔真は同じ顔をした別人だと見間違う程の雰囲気を纏っていた。

 

例えるなら、死そのものが人の形をしたかのような雰囲気だった。あの弦十郎も一歩間違えると、刃物を喉元に突き付けられてい無い筈なのに抵抗出来ず、自身の首を断ち切られると、そう錯覚する程の雰囲気に大量の冷や汗を流していた。

 

「君は……何者なんだ…」

 

「先ず、トレーニングルームの外で待機している職員を全員、この部屋に入らせるのとカメラとマイクでの録画と録音をやめてもらおうか?」

 

「わかった…だが、彼等に手を出さないと約束してくれ」

 

「もちろんだとも。この"私"の名にかけて誓おう」

 

「……感謝する」

 

冷や汗を流す弦十郎と違い、ニタァっと狂気的な笑みを浮かべている翔真は余裕そうにしていた。

 そして、翔真の言う通りにしレーニングルームの出入口から外で待機していた二課の、何時もの面々が警戒心を露わにした面持ちで入って来た。

 

「では、風鳴弦十郎…私が何者なのかと言う、君の質問に答えようではないか。

大前提として今の私はれっきとしたこの世に存在する伊吹翔真であり、"伊吹翔真"では無い。普段の私は君達と立花響や小日向未来の知っている伊吹翔真だから安心したまえ」

 

「それはいったい………どう言う意味なんだ…」

 

「禍ッ禍ッ禍…嗚呼、そこから説明しなければいけないようだね?"私"は幾重もの生と死を経験し、歩み続けた存在………簡単に言うと『転生者』。と、言えば理解をする事は可能かな?

私は今迄の生で経験した知識や記憶を保持したまま、次の生を歩むんだがね?1つだけ……私の中で絶対、揺らぐ事はない決まり事があるんだが…それが『転生先ではその世界で生きる1つの存在として生きていく』っと決めているのさ」

 

ケタケタと狂気的な笑みを浮かべ、禍々しい気配を濃くしていく翔真に弦十郎以外の面々はその気配に当てられたらしく、数名は顔からは血の気やらなんやら引いていた。

 

「ならば何故、そんな話し方や言い回し方をするのか、君から教えてもらえると言う事で良いのかい?」

 

「そうだね。君達にも教えてあげよう!何故、こんな話し方や言い回し方をするのかを………先ず大前提に、私の中での決まり事を破る為の条件が、『真理に辿り着くことも出来得無い知能で傲慢にも、私が何者なのかを推し量ろうとする』と言った愚かな行為をした時のみだ。

それ以外はその世界で生きる私…いや、今は俺として話すようにしているんだぜ?」

 

「なら…今回、どれが君の決まり事を破る為の条件とはな「私を推し量ろうとした行為、全てさ。カメラで録画し、マイクで録音し、部屋の外で待機させる行為、その他諸々、全てさ」っ…それは誠に申し訳なかった……」

 

「別に構わないさ…君達はそう言う行動をすればこの様な結果になると知った時点で、金輪際しないのだろう?

それに、私もこの状態は少々負担でね……1つの肉体に2つの精神が混在している状態だから下手をすると、精神が狂って廃人になってしまうのでね…そろそろ普段の私に戻っても、問題は無いかな?」

 

「ああ、金輪際しないと約束しよう。

そ、そうか…そう言う理由ならば戻ってくれても問題は無いが…何故、わざわざそんな事を聞くんだ?」

 

今の状態となった翔真の琴線に触れないよう慎重に、言葉を選びながら会話をしていれば、翔真の口から今の状態から元の状態に戻っても良いかと問いかけられると了承するが何故、わざわざ自分達へ了承を取ろうとするのか疑問に思って問いかける。

 

「風鳴弦十郎、君が約束するなら彼等も迂闊なことはしないでしょう。

それはだね……満たしていた条件を解除するためさ。簡単な方法があると言えばあるんだが……それが条件を満たした原因となった全員を消す、なんだわ。

私も、二課の人達を消す事は望んでいないんでね………君達に恐怖を与えてしまったお詫びに、わた……っと間違えた。俺の弱点を君達に教えておくから俺が邪魔になったり、危険だと感じれば戦う時の材料にすれば良いさ」

 

「そう言う事か…君が簡単な方法を取らなかった事を幸運だったと思えば良いのだろうな…

ま、待て!君の弱点だと!?何故そこまでするんだ!」

 

「響達が居なければ簡単な方法を取っていたかもな。あの状態の俺は喋り方がある程度、丁寧だがその分だけ冷酷なんだわ。まあ…時間制限があるせいでもあるけど…

色々とやらかしているお詫びも兼ねてかな?だが、さっきの俺の事や、俺の弱点はこの場に居る者達だけの秘密で頼むぜ?また条件満たしたら、ああなっちまうんだから」

 

「わ、わかった。この場に居る全員、今回の事は秘密にする」

 

「そう言ってくれて感謝するよ。んで…俺の弱点はココ、脳さ。頭を一瞬で消し飛ばすか、宇宙空間に放り出すのが今の所は確実に息の根を止められるかな?

体を縦に真っ二つに斬ったり、心臓を抉り取ったり、首を跳ねたり、頭をグチャグチャに潰したり、大砲でミンチにしても多分、すぐに再生して死ぬ事は無いかな…こんな風に?」

 

先程まで全身から漏れ出していた禍々しい気配は喋り方や、雰囲気が普段の状態に戻った瞬間にまるで嘘だったかのように消えていた。

 更には迷惑をかけたお詫びだと言い、自身のスキルである『高速再生』の弱点をいとも簡単に喋る。

 それを弦十郎達へ教える為、拳銃を取り出せば自分の心臓を撃ち、それに続く様に自身の眉間を撃ち抜く様はまるで、自身の命に価値など無いに等しいと言わんばかりに軽く扱っている様だった。

 

「っ!?翔真君!いきなり何をするんだ!それに……君の本当の目的は何なんだ!」

 

「何って…この程度では死なないって証明かな?んー………最終的には響と未来と奏と、義理の娘を幸せにさせるのが目的かな?まあ……その為にも世界を壊そうとする輩にはご退場願わないといけないけど…」

 

「彼女達を幸せにするのはわかるが…義理の娘だと?君は結婚していたのか?」

 

「違う違う。今生では未婚だよ……言っただろ?『転生者』だってさ……前世で遺してしまった義理の娘だよ」

 

そんな翔真の言葉や態度や行動から、自身の命を異常な程に軽く扱っているのを感じたのは弦十郎だけでなく、他の面々もそれを感じたのか先程まであからさまに露わにしていた警戒心を薄れさせていた。

 更には『転生者』だと自らバラした以上、もう隠す必要が無くなったのか自身の顔や手についた血を拭き取りながら自身の目的を話し始める。

 

「君の前世……その義理の娘を探す手伝いを俺達も手伝わせてもらえないか?」

 

「探すも何もこの間、2週間くらい居なくなっていた時に見つけたから問題は無いし。

ああ…あと、奏にこれを渡しておいてくれ。シンフォギアとは違う、ノイズを壊せる『ライダーシステム』を組み込ませた新兵器……『トランスチームギア』と、『ガングニールフルボトル』と説明書だ」

 

「そうか……『トランスチームギア』、だと!?…これは安全なのか?」

 

義理の娘を探す手伝いをして自分達を信頼してもらおうとするが、既に見つけたと言う翔真。

 ついでに思い出したかのように『異空間収納』から『トランスチームギア』と『ガングニールフルボトル』と説明書を取り出し、弦十郎へと渡せば安全なのかと問いかける。

 

「元は俺の使っている『トランスチームガン』を転用したのだから安全性は保証する。

それに、シンフォギアへの適合係数が無くても使用可能だから『LiNKER』は必要ない」

 

「まさか、こんな物を作り出すとは……タダでは無いのだろう?」

 

「奏がこれからも、人々を自分を守れるようにってだけさ……あと、それを分解したり解析したりして量産とかしたら、『トランスチームギア』そのものが消滅するから

もちろんタダではないさ……俺と君達とで協力関係を結ぼうじゃないか。君達、二課へ協力はするが所属はしないって言う協力関係をね?」

 

「わかった。これは奏専用として扱う事にする

君が俺達と協力関係を、か……こちらこそ、君が良いのならば喜んで協力関係を結ばせて欲しい」

 

「そんじゃあ、そういう事で一先ずこの話し合いは終了&装者達には内緒という事で……あと、ちょっと気絶す゛…る゛っ……わ゛…」

 

「翔真君!?おいっ!返事をするんだっ!ストレッチャー!ストレッチャーを早く!」

 

『トランスチームギア』と『ガングニールフルボトル』と引き換えに協力関係を結ぶ事となる。

 これにて今回の件は一旦終了かと思いきや、ゴポッと口と鼻と耳から血が溢れ出し、目からも血涙が流れ出し正面から倒れると止めどなく出血しているのか大きな血溜まりを作るのだった。

 すぐに弦十郎が近付き、翔真の反応を見るが気絶しているのか無反応で窒息しないよう横にし、ストレッチャーを持ってくる様に言えばストレッチャーに乗せられた翔真は医務室へと連れて行かれた。




新しく作ったアンケで最後の2つが上から数えて2つ目と3つ目の内容と同じ意味だった事に投稿後、しばらくして気付いた作者です。

そろそろ本編の流れに戻りつつ、イチャラブしたり、バトルしたり、流血したり、G編で色々やる為に下準備もしていこうかと思います。

オリジナルライダーでの戦闘&暴走

  • 両方有り
  • 戦闘のみ有り
  • 暴走のみ有り
  • 両方無し
  • 戦闘のみ無し
  • 暴走のみ無し
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