戦姫絶唱シンフォギア 333回、転生した男   作:黒色晩餐

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今回は393のターンとなります
ビッキーのターンは無いのかって?393の怒りが鎮まればあるかもしれませんねぇ?


第25話〜道化は嗤う、ひだまりは嫉妬する〜

2人と一旦別れ、自宅へ戻った翔真はシャワーを浴びたり洗濯をしたり、少し遅めの昼食を作っては響と未来が来る前に急いで食べ終え、洗い物をしたり等をして時間を潰していたのだ。

 

「もう少ししたら一期のラストか……先ずは、ルナアタックの阻止とカ・ディンギルの破壊…ついでに、フィーネこと櫻井了子も救ってやりましょうかな。

黙示録の赤き竜も見てみたいが、残念ながらその前に抵抗する心をポッキリへし折って、粉々に砕いてやりましょう…嗚呼、そうしよう……禍ッ禍ッ禍ッ禍ッ禍ッ!…亞亞、その顔が恐怖に染まり、絶望する顔を拝ませてもらうぞ、先史文明の巫女よ…」

 

リビングのソファーでゴロンとしながらこの後、どんなイベントが起きるかを思い出しながら計画を練り直しつつ、ニタリと濃い狂気と悪意が渦巻く笑みを浮かべながら嗤っていた。

 

「おっと……あの2人にこんな顔は見せられないねぇ…笑顔笑顔っ。

今日は二人のケアをするとして………つか、知らない間に雨が降り始めてるし……あ、弦十郎がクリスの所に食い物を差し入れしに行く日だったか?

やっべ…弦十郎から連絡来てたし………さてと、クリスに会ったら響に使ったのより高性能なマーカーを使って、無茶しないように監視して……」

 

「翔真さんは誰を、監視するんですか?」

 

2人に会う前にこの顔は駄目だと、狂気と悪意を引っ込めて何時もの顔に戻し、直近の予定を口にして整理していると、ひょっこりとソファーの陰からにっこりと微笑んだ状態で顔を出す未来に声をかけられるが、その目は笑っていなかった……

 

「Oh…未来ちゃんか……俺の独り言、何処まで聞いてた?」

 

「クリスに会ったらの所、からですね?」

 

「そこから………理由を話さなきゃ駄目、かな?」

 

「話さないなら響にも言って二人で問いただしますよ?あと、翔奈さんの姿にもなってもらいます」

 

「えーと……素直に話しましたらー…響には内緒にしてもらえますか?」

 

「今すぐに理由を言うのと、翔真さんの膝の上に座らせてくれるなら内緒にします」

 

こう言う時の未来って普段より押しが強いし、怖いんだよなぁ……どのくらい怖いって言うとだな、アレだ…普段はにこやかで優しくてあまり怒った事が無い人が、ニコニコしながら静かにキレた時くらい怖いんだ。

 俺も過去に嫁さんが居た事はあるが、このタイプの怒り方をする嫁とした夫婦喧嘩で勝てた事は一切無い。

 宝石や珍しい物をプレゼントしても許してくれないから、怒りが鎮まるまで正座して反省しないとならないんだよなぁ…ああ、これ以上思い出すと泣きそうになるから思い出すのは止めだ止め。

 

「了解……じゃあ、おいで未来。今だけは君専用だ」

 

「じゃあ、失礼しますね」

 

ソファーで横になっていたが、未来からの追加の条件も受け入れるらしく起き上がれば未来が膝の上に座りやすい様に座り直すと、それを待っていたかのように未来が翔真の膝の上に座れば背中を預けるのだった。

 

「さっきのだけどね?未来も会った事があるだろう雪音クリスをね、保護する為に監視するんだ」

 

「保護する為なら、監視する必要性は無いですよね?」

 

「彼女を利用して悪い事をしている輩が居るから彼女を監視して、その輩の居場所を突き止めて捕まえる為なんだよ。

その輩の潜伏先が分からない以上、監視をして潜伏先をある程度でも絞らなきゃいけないんだ」

 

「じゃあ、クリスに協力して貰うように頼んだらどうですか?」

 

「それをね…出来れば苦労しないのさ。どうやらね、現状はその輩含めて他人を信用していないらしくて……時間が無い以上は、取れる手段が少ないのよ…監視する理由は分かってくれた?」

 

「私や響が説得するのを手伝うって言っても、翔真さんは危険だから駄目だって絶対に言いますもんね?翔真さんがそうする理由は分かりましたけど、一つだけ約束してくれますか?」

 

「出来る範囲での約束なら良いよ」

 

「じゃあ……クリスをその人から無事に保護してください。で、クリスを利用していた人がそんな事を今後しない様、翔真さんの手で罰を与えてくださいね?」

 

「もちろんさ。居場所を突き止めたら彼女は保護するし、その輩を懲らしめるよ」

 

「良かった……それじゃあ、半月も音信不通になって浮気した件のOHANASIもしようね?翔真お兄さん?」

 

監視する理由に関しては本当の事を一部混ぜて嘘を着きつつ、未来からのお許しが出て一件落着でこのまま甘やかす時間になると思いきや、半月も音信不通になっていた事についての件が終わっていなかった。

 いつの間にかに、逃げられない様に翔真の手を恋人繋ぎで握り締めていた。

 

「浮気はして無いんだけどな……それに関しては既に話したよね?挨拶代わりのハグだってさ?」

 

「その程度だったら、響があんなに騒ぐわけ無いですよね?翔真お兄さんってば昔から、女の人を自然な流れで惚れさせちゃう天然タラシですもんね?

翔真お兄さんが高校生の時に他校の女子生徒からも沢山チョコを貰っただけじゃなくて、告白とかもされたの知っているんですよ?」

 

「いやいや、半月会えなかった寂しさで必要以上に騒いだだけじゃないかな?いやー…そんなつもりは無いんだけどなぁー……アハハハハ…

ちょっ!なんで俺が告白された事まで知ってんの!?」

 

「半年も会えなかった時でもあんな風に騒いだ事ってありました?笑って済むことじゃ無いですからね?

翔真お兄さんのお友達から聞きました」

 

「無い…ですね…………はい……

誰だよ話したの…」

 

「じゃあ、浮気したのは認めるんですね?」

 

「だから、浮気はして無いって!そこは信じてくれよ…」

 

響が浮気だと騒いだ件を掘り返される中、過去にあった事まで掘り返されると冷や汗を流しながら、目を泳がせていた。

 浮気はしていないのだが未来からの気迫に気圧され、強く否定したり誤魔化したりする事も出来ず、徐々にだが気力さえも削がれていた。

 

「信じて欲しいならそれ相応の、誠意を見せてくれますよね?」

 

「た、例えば?」

 

「沢山ぎゅーってして、キスもして、どのくらい愛しているかも教えて下さい」

 

「その後もあるんだよね?」

 

「はい。響も来て夜になったらどうなるか、覚悟してくださいね?翔真お兄さん?」

 

「お手柔らかにお願いします……」

 

信じて欲しいならばそれ相応の誠意を見せろと言われ、どんな無茶振りをされるのかと思いきや、そこまでの無茶振りでは無かった。

 だが、夜になったら覚悟するよう言われると、お手柔らかにして欲しいと苦笑いを浮かべながらお願いするのであった。

 

「じゃあ、早速お願いしたい所ですけど…クリスの所に行っても良いですよ?」

 

「どうしてそんな事を言うんだ?」

 

「少しでも早くクリスを助けてあげてください。翔真さんの事ですから、何処に居るのか見当はついているんですよね?」

 

「まあ、ある程度の見当はついているけどさ…たまには自分優先でも良いんだぞ」

 

「それなら行ってください。でも…クリスを惚れさせたりしたら浮気、ですからね?」

 

「ハハハ…そうならない様に努力します」

 

「努力じゃなくて、そうならない様にしてくださいね」

 

「うっす……じゃあ、行ってくる」

 

優しいのか厳しいのかわからんなぁ……確かに、過去には色んな意味でモテまくって他校の生徒からも告白されたけどさ…そんなに心配する事か?クリスって、ちょろ院…じゃない。ちょろインじゃないだろ?

 あの時だって学園祭で執事&メイド喫茶で執事服を着てさ、ウェイターやったりしてたけどよ…響や未来だって来て楽しんでいたじゃんか……あ、すいません。ナンデモナイデス。

 

「怪我とか、クリスに天然タラシを発動させて惚れさせたりしないよう気を付けてくださいね?」

 

「あ、ああ……わかった」

 

でも、やっぱり行って欲しくは無いんだろうなぁ…俺が行く直前まで膝の上に乗っているつもりらしいし、手も握ったままだし……でも、そんな所も可愛いんだよね。

 

「帰って来たら、クリスにどんな風に接したかを隠さずに説明してください」

 

「わかった……響が来る前には終わらせて戻って来るよ」

 

「はい」

 

ようやく握り締めていた手を離してくれた未来に離れる前にギュッと一度、強く抱き締めてから頬にキスをすれば膝の上から下ろし、隣に座らせてから立ち上がる。

 そして、無駄に広いリビングの中央へと行けばジェムを叩き割り転移するのだった。

 

________________

 

「あっちゃー…もう逃げた後か………」

 

「君から連絡するよう言ったのに遅れて来た事に関して、何か言う事は無いのかね?」

 

転移陣が壁に浮き出し、そこから翔真が出て来れば部屋の窓ガラスが内側から割られている惨状を見て、来るのが遅かったかと若干、後悔していた。

 そんな翔真に対して呆れた様な声色で喋りかける弦十郎の手には毛布が握られていた。

 

「それに関してはすまないと思っているさ。だがな、未来とOHANASIをしていたから行くに行けなかったんだよ」

 

「ああ、流石の君でも未来君が相手では型無か……で、君はどうするつもりなんだ?」

 

「そりゃあ……追い掛けるに決まってんだろ?丁度良い所に、雪音クリスの匂いが染み込んだ毛布もあるしな?」

 

「何故、これがクリス君のだとわかるんだ?そもそもだが、クリス君をどうやって追い掛けるつもりなんだ?」

 

「勘、かな?まあ、一先ずここから先は俺に任せておいてくれよ。失せ物探しから行方不明者まで、果には死者まで探すって事なら……コイツ以上に頼もしい存在は居ないんだよね」

 

遅れて来た事に関しては素直に謝罪しつつ、遅れた理由も話せば今までのやり取りからして、響と未来の二人に対しては強く出れない傾向があるのを理解している弦十郎はそれ以上、言及する事は無かった。

 だが、翔真の今後の行動を聞いておきたい弦十郎がどうするのか聞くと、翔真はこのままクリスを追い掛けると言う。

 既にこの場には居らず、クリスの現在地さえも把握していない翔真にどうやって追い掛けるのか問いただすも詳しい方法は教えて貰えず、『異空間収納』から賢者の石と犬の頭蓋骨を取り出す翔真に弦十郎は怪訝そうな顔をしていた。

 

「その身は黒く、目は燃えるように赤く。地の底から這い出よ、獲物を探せ、猟犬達よ。獲物は生きる為に命を懸けて逃げ、隠れ、抵抗するだろう…さあ!さあ!狩りの時間だ!獲物を探し出し見つけろ、ヘルハウンド!」

 

何かを召喚するのか詠唱を始める翔真の邪魔をしないよう、毛布をその場に置いてから距離を取るように離れると徐々に周囲の気温が下がり、吐く息が白くなり、壁に霜が降り始める。

 詠唱の内容は人探しをする様な内容では無い事に不安を覚え始める弦十郎だが、その合間に詠唱を終えると取り出された賢者の石と犬の頭蓋骨が消えると、姿は見えないが急に現れた背筋が凍る程の不気味な3つの気配に、弦十郎は無意識に構えてしまう。

 

「こらこら、止めなさい。彼はターゲットでは無いよ……ターゲットはそこの毛布に新しく染み付いた匂いの持ち主を追い掛けなさい。

ただし、攻撃する事は許さないよ?彼女は俺の獲物だ。少しでも傷付けたりしたら、無に返すからな?」

 

姿は見えない。だが、毛布の周囲からは犬の吠える声が聞こえており、翔真には見えているのか何も無い空間を撫でたりしている中、笑みを浮かべながら冷ややかな声で言う。

 言いつけを守らなければどうなるのか分かっているのか一斉に窓から出て行ったらしく、床に散らばっているガラスが砕けていく。

 

「よし、追い掛けて行ったな。俺も追いかけないとねー」

 

「ま、待つんだ!さっきのは……いったい何をしていたんだ」

 

「ああ、錬金術。あと、見失うと探すのが面倒だから、そんじゃあね」

 

3匹の猟犬が屋根伝いに追跡していくのを見ながらも視界から消えてしまえば、弦十郎からの追求を適当に躱しつついつの間にかに取り出していた『ビルドドライバー』を腰に装着すると『キルバススパイダーボトル』を『キルバススパイダー』に装填し、それをドライバーのスロットに装着し、窓から飛び降りる。

【キルバスパイダー!】

ボルテックレバーを回すと『ビルドドライバー』内部の発動機[ニトロダイナモ]が高速稼働する。

 工場が稼働するかのような音と共に蜘蛛の巣状の[ファクトリアパイプライン]が前後に展開されていく。

【Are you ready?】

「変身!」

展開された[ファクトリアパイプライン]が翔真を挟み体内に吸収される様に回転し全身を毒々しいオーラが包み込む。

【スパイダー!スパイダー!】

【キルバスパイダー!】

最後に背中から蜘蛛の脚のようなものが出現し、胸の中心に刺さり吸収されると、『ブラッドスターク』と『ビルド』を合わせたような見た目。

 全体的に赤・黒の二色で塗装されており、脚等に真っ赤な毒が泡立っているかのような模様が見られ、顔と胸の前から見たクモのような意匠、肩や腰のクモの脚のような飾りが特長の仮面ライダー『仮面ライダーキルバス』へと変身が完了すると同時に蜘蛛の巣を張り、クッション代わりにして隣の建物の屋上に着地すれば猟犬達を追いかけて行った。

 




さてと、そろそろ悪役ムーブをかましましょう

翔真の正体を知らない彼女相手にどんな悪役ムーブをするかを考えないと……ちょっとエボルトかキルバス寄りで悪役ムーブしましょうか

オリジナルライダーでの戦闘&暴走

  • 両方有り
  • 戦闘のみ有り
  • 暴走のみ有り
  • 両方無し
  • 戦闘のみ無し
  • 暴走のみ無し
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