戦姫絶唱シンフォギア 333回、転生した男   作:黒色晩餐

31 / 38
今回は皆様お待ちかねであろうイチャラブ回や、ラストは濡れ場のシーンもあります
それでは、お楽しみ頂ければ嬉しいです


第27話〜愛故の、曇る姿も善きかな、善きかな〜

翔真がクリスの所へと行った直後の未来はと言うと……

 

「はぁ…どうして最近の翔真さんはあんな無茶ばかりするのかな……まるであの日に響が大怪我した時みたい…

私にも響と翔真さんと一緒に戦える力があれば良いのに…」

 

翔真の自宅にて1人残された未来は近くにあったクッションをギュッと抱き締め、横になって大きなため息を吐いていた。

 最近の翔真は変なのだ。自分の身体を命を犠牲にする事などいとわないかのような…このままだと響の時以上の大怪我をするかもしれないと最悪の考えが脳裏を過ぎってしまった。

 

「いつ帰ってくるか分からないし……少し、翔真さんのお部屋で休んでも良いよね?」

 

脳裏を過ぎる最悪の考えを振り払うように頭をブンブンと振ればクッションをソファーに置き、立ち上がると真っ直ぐ翔真の部屋に向かい自分に言い訳するように呟き意を決するれば部屋の扉を開き、寝室の中へと入るのだった。

 

「ここに入るのもあの日以来かな……あれ?ベッドにアタッシュケース?何だろう…翔真さんの忘れ物?」

 

昔から大好きだった初恋の人とようやく結ばれた寝室に入るとあの日の事を思い出していたがふと、視界に目立つ銀色のアタッシュケースがベッドの中央に置かれていた。

 それに近付くと鍵が無いのを見れば興味が勝ってしまったのと無意識的にその中身に惹かれてしまいアタッシュケースを開けてしまっていた。

 

「何、これ……翔真さんが使っていた道具の一つ、だよね?なんでこんな所に…」

 

アタッシュケースの中には九本のシールディングキャップ含めて全体が黒く染まり、ブラックロストフルボトルに似ているがモチーフ部分は銀色に染まっているボトルが収められていた。

 

一本目は『顔の前で剣を保持している首の無い禍々しい鎧を着た騎士を正面から見たモチーフ』のフェルドゥフルボトル

 

二本目は『長髪で横長に伸びた耳の人物が目を閉じ胸の辺りで両手を交差させたモチーフ』のロードフルボトル

 

三本目は『左の角が折れ、左目が無い二本角を持つ鬼が口を開き、今にも噛み付きそうなモチーフ』の羅刹フルボトル

 

四本目は『顔が傷だらけの年老いた龍人が目と口を閉じたのを左側から見たモチーフ』のタイラントフルボトル

 

五本目は『ペストマスクを着け、四本の機械腕を顔の前でXの形になるようにクロスさせたモチーフ』のエクスマキナフルボトル

 

六本目は『クリアモールドボトル全体に隙間無く巻き付くようなムカデのモチーフ』のセンチピードフルボトル

 

七本目は『ウルフフルボトルのモチーフと似ているが目が左右に四つずつの計八つあり中央に大きな一つの目があるモチーフ』のヴェアヴォルフフルボトル

 

八本目は『太陰太極図を描く様に白色側を羽ばたくコウモリを左側から見た図、黒色側は獲物を追いかける様に走る狼の図にしたモチーフ』のアーカードフルボトル

 

九本目は『他のボトルと違い、クリアモールドボトル全体に収まりきらないくらい大きい爬虫類の眼が一つだけだが、その眼は人間で言う白目が金色に黒目が紫色になっているモチーフ』のファフナーフルボトル

 

その中から未来は自然と九本目のボトルに手を伸ばし、その手に掴んでいた……

 

「えっ?嘘っ!な、なんで?手に取るつもりなんか無かっ!?なにこの映像っ…嫌っ!頭が割れっ」

 

ふと気付けば手にはファフナーフルボトルが握られており、自分の意思で手に取ったつもりは無くボトルから手を離そうとするが握る力が強まり、脳内に映像が流れ込んでいく。

 脳内に強制的に流される映像はファフナーフルボトル内に充填された因子がその命の幕を閉じる直前の記憶だった……

 人の声さえもかき消す程の雨が降る中、地面には片翼を切り落とされ、全身はボロボロの姿となり地面に横たわる男の姿と、その男の胸に神々しいオーラを放つ剣を突き刺し、大粒の涙を流しながら雨に声を消されているが大声を出している顔に幼さを残した青年、その後ろには自身の身の丈程の大剣を持った騎士の格好をした女性が俯いているが青年と同じく大粒の涙を流し、静かに肩を震わせていた。

 

「なに、これっ……私、こんな場面、知らないっ」

 

剣で胸を突き刺された男は泣いている青年の頬に手を添え、流れる涙を親指で拭き取ると声を出すのさえ辛そうにしながらも最後の力を振り絞って青年へと言葉を残すのである。

 

【さあ、この先も様々な苦難が待ち受けているぞ■■■と■■■■■…これで俺とお前達との楽しくも辛くもあった物語は終わりだ……これからも俺みたいな道化に騙されるなよ?2人してお人好しすぎんだから…】

 

男が最後の言葉を残し終えれば頬に触れていた手は地面に落ち、目の光が失われた虚ろな目となれば全身が徐々に黒色に変色し始め、変色した場所から黒い灰となり崩れ始めれば泥と混ざり雨水と共に流れていった。

 

「あれ?なんで涙がっ」

 

脳内に流れ込む映像が終わると知らずの内に未来も大粒の涙を流しており、部屋に飾ってある時計を見ると、強制的に脳内に流され見せられた映像よりも長い時間が経っていた。

 握っていた筈のファフナーフルボトルは手元に無く、開いた筈のアタッシュケースも閉じた状態となっていた。

 

「ごめんごめん、待たせちまったな未…来?なんで泣い……っ!?どうして、どうしてそれがあるんだ!」

 

「あっ、翔真さん……何でもな…えっ?その…部屋に入ったらここに置いて…ありましたよ?」

 

色々とやる事をやってから戻って来た翔真がリビングに未来が居ないので、探していれば寝室のドアが開きっぱなしとなっているのを見かけ、待たせた事に対して謝りながら部屋に入ると、ベッドの上で涙を流している未来の姿と閉じられた状態のアタッシュケースが未来の隣に置いてあった。

 不意打ちと言う以前に、例のアレが完成するには明らかに時間が短すぎる事に驚きを隠せない翔真は未来に駆け寄り、何故あるのかと問うも自分が来た時には既に置いてあったと答える未来。

 

「そ、そうか……どうやら俺が置きっぱなしにしていたみたいだ…すまん」

 

「い、いえ…私の方こそ勝手に入ってごめんなさい…」

 

「謝らなくて良いよ…俺が置きっぱなしにしていたのが悪いんだから。それと、何で泣いていたんだ?」

 

未来からの返答に自分が置きっぱなしにしていた事にして話しを終わらせ、『異空間収納』内に回収しつつ未来を後ろから抱くように抱きしめ、頭を優しく撫でながら何故泣いていたのかを問いかける。

 

「えっ…と?……どうして泣いていたか、ですよね?………ごめんなさい…何故か思い出せません…」

 

「そう、か…思い出せないなら仕方無いな。多分、待っている間に寝てしまって何か嫌な夢でも見たんだろう…甘えるかい?」

 

未来もどんな理由で泣いていたかを答えようとして思い出そうとするが、モヤがかかっていた部分が消えてしまうと思い出せなくなる。しかもそれだけで終わる事はなく、その前後の記憶にさえもモヤがかかり、この部屋に入った後の行動さえもハッキリとは思い出せなくなる。

 ごめんなさいと未来が謝れば思い出せないならば仕方無いし、待っている間に寝てしまって悪夢を見たんだろうと言ってから甘えるかい?と誘うのだった。

 

「そう、ですよね……きっと、何か嫌な夢を見たんですよ、ね………はい。嫌な夢がどんな内容だったか思い出せなくなるくらい、沢山甘えますね?」

 

「ああ、普段から響に遠慮している分も甘えて来ていいぞ?一応、未来の彼氏でもあるんだから」

 

思い出そうとしても思い出せない記憶は嫌な夢と言う事にして自分を納得させつつ、甘えるかと翔真からの問いかけに頷くと優しく微笑みかける。

 そんな微笑みに翔真も口元が緩み、少しイタズラっぽく笑みを浮かべると未来の彼氏でもあるのだから遠慮しなくて良いと、言葉をかけたのであった。

 

「ふふっ…そうですね、翔真さんは響や奏さんの彼氏だけじゃなくて、私の彼氏でもありますもんね。

それじゃあ…遠慮なく翔真さんに甘えますね」

 

「そうそう。だから、こうやって二人きりになれる時に未来を沢山甘えさせたりするのも俺の役目なんだぞ。

昔からそれするの好きだよな、未来は……小さい頃はそれしてる所を響に見られて喧嘩した事もあったよなぁ」

 

翔真の一応、自分の彼氏でもあるのだからと言う言葉にクスッと笑みをこぼしながら翔真に甘えるように体を預け、自分の匂いを彼の体に染み込ませるように預けた体を擦り寄せるのだった。

 昔っからだが、甘えてくる未来を後ろから抱くように抱きしめたりするとこうやって擦り寄って甘えてくる未来の姿に癒やされつつ、頭を撫でたりしていた。

 

「だって翔真さん、響や知らない女の人の匂いをさせながら私を抱きしめたりするんですもん…私の匂いで上書きしなきゃ取られちゃうって…だからですよ?」

 

「響はまだしも知らない女の人か…………メイクさんとかファンとかだろ。なら、これからはもう取られる心配は無いな?未来の彼氏になったんだし」

 

「特に、朝方は響の匂いが強かったりしてましたよ?だとしても相手は翔真さんですし、油断は出来ないですからこれからもしますよ。だから…キス、してください」

 

「それは……響が寝坊しないよう起こしに行っていたからじゃない?それなら、俺も未来に悪い虫がつかないように匂いや痕を残さないとね……」

 

昔から自分以外の女性の匂いをさせているからだと可愛らしい嫉妬心を露わにさせる未来をギュッと包み込むように抱きしめると、未来から特に朝方は響の匂いが強いと言われてしまうもそれは毎日起こしに行っていたからだと翔真は答える。

 未来からキスを求められた翔真は素直に従えばお互いに見つめ合い、目を閉じると最初は唇が軽く触れる程度のキスから始めていた。

 

「ん…んんっ……は…んっ!」

 

「んっ…ふっ…ん…」

 

唇が軽く触れる程度のキスから徐々に深く、お互いを求めるように愛し合うキスへと変えていくと舌を絡ませ始めると、翔真が未来の胸や下腹部を触り始めていた。

 それからは未来が息継ぎが出来るように呼吸をするタイミングを作ったり、キスをする時間を長めにして呼吸する時間を取らせている間に首筋や鎖骨辺りに舌を這わせたり、リップ音はするが痕が残らないよう軽くキスをしたりと二人きりの時間を楽しんでいた。

 

「翔真、さんっ…そろそろ響がっ…戻って来ちゃっ……んっ!」

 

「ん?ああ、もうこんな時間か……今日は泊まっていくかい?未来も甘え足り無さそうだし」

 

「響と相談してからっ…決めっ…翔真さん、そろそろ怒りますよ?」

 

「ごめんごめん。未来の触り心地が良くてさ…」

 

未来が満足するまでキスをしてからは、翔真が未来の身体を服越しに撫でる様に触ったりしつつ、途中から服を脱がし下着姿にさせると直に触ったりしていたのだが、途中で手首を掴まれ笑顔で言われてしまえばタラリと冷や汗を一滴、流しながら触るのをやめるのだった。

 

「だとしても、触り方が段々と厭らしくなってましたよね?

それに…この先は響も一緒じゃないと駄目ですよ?」

 

「もう少し、未来とイチャイチャしたくなっちゃったからなぁ……可愛い声も出てたし?

そこは響と一緒に、なんだな…あの日も奏がダウンした後で二人で絞り尽くす勢いだったもんなぁ?」

 

「それはっ……翔真さんが変な所ばかり触るからであって、その

そっ!それに、今日はあの日みたいにやられっぱなしとかじゃないですからね?私も響も色々と勉強したんですからっ」

 

触るのをやめはしたが抱き締めることはやめるつもりはないらしく、お互いの脚を絡ませながら後ろから未来を抱き締めて会話を続けていた。

 

「そいつは楽しみだな……2週間弱の間にどんな勉強をしたのか、響が来てから教えてもらおうか」

 

「何時もみたいに、逃げられると思わないでくださいネ?クリスにまで手を出そうとする浮気症な翔真さんのターンはナイデスカラ」

 

「………………誤解だよ?手は出してないからね?お前も仲間にならないかって、勧誘とかはしたけど手は出してないからっ!」

 

「私達以外の女の子に興味を持った時点でスリーアウト、デスカラネ?」

 

「理不尽だ…理不尽過ぎる…」

 

会話を続けている最中にだが徐々に不穏な空気を纏い始めた未来に対し、嫌な予感がすると見事な迄に的中する。

 離れようとした途端に手首を掴み自身の胸と腕で挟められ、この前の響同様に目のハイライトがオフとなった未来の笑顔に背筋は凍りついた。

 これは逃げた罰として受け入れるしか無いだろう……響がこの状態を見ら確実に参加してくるし、夕飯も二人主導で作った物を食べさせられるだろうな。

 

「大丈夫。大丈夫ですよ?痛くはしませんから……でも、抵抗して響を泣かせたら……ユルサナイ…ですからね?」

 

「HAHAHA…無意味な抵抗はしない。だが、二人してやりすぎた場合は抵抗してでも止めるからな?」

 

この状態の未来に逆らえるのは誰も居ないだろう。あの響でさえも逆らうと言う選択肢は無くなる程なのだから……

 え?俺か?俺は基本、この状態の未来を相手にして逆らいはしないが、やり過ぎたりしたなら逆らうぞ?止め方とかなら知っているか………おっと、この足音はどうやら響が来たようだ。

「止めても良いですよ?止めら「翔兄!未来!遅くなってごめん!」ひ、響 !?まだ来る時間じゃ…」

 

「未来だけ先にそこまでするなんてズルイっ!私も今すぐに翔兄に甘えたいの我慢して用事を終わらせてきたのにっ!」

 

ドタドタと走る足音がドアの前で止まればバンッ!とドアが勢い良く開かれると、下着姿になっている未来が翔真に後ろから抱き締められている光景が視界に入った。

 予定よりも早く来た響に焦りを隠しきれていない未来と、翔真に甘えるとは聞いていたがそこまでするとは知らなかった響はズルイと言いながら頬を膨らませていた。

 

「響も来なさい。甘えられなかった分、沢山甘えていいから、なっ?」

 

「うんっ!えへへ…翔兄と未来の匂いだ……それにちょっと雨と………クリスちゃんの匂い?ネェ…なんで私と未来以外の女の匂いをさせテルノ?」

 

このままだと取り合いになるのを察したらしい翔真は左脚を伸ばし、その上に響が乗れるようにスペースを作ればその空いたスペースに入り、自身の匂いを擦り付けるようにしながら翔真の匂いを嗅いでいた響。

 だが、それが失敗だった。ライダースーツを着ていたとはいえ、響の嗅覚だ…微かに残っているクリスの匂いさえも嗅ぎ当て、ハイライトが消えた目で翔真に問いかける。

 

「それは……仲間に勧誘したから?その時に匂いがつい゛っ!?!?イデデデデ!!響っ!痛い!締まってるっ!腰回りが締まってるっ!」

いつの間にっ!?響の奴、少し会わない内に俺に気付かれないよう捕まえるレベルまで腕を上げて!嬉しいんだがパワーも更に増し……あ、やっべぇ………意識が…

 

「ダメダヨショウニイ…キョウハ、ワタシトミクガアマエルヒナノニ……ホカノオンナノヒトノニオイヲサセチャ、ダメダヨ?」

 

ガシッ!と翔真の腰に抱き着いている響がハイライトの消えた目のまま、ギチギチと腰を締めていればそのまま翔真を締め落としてしまうのだった……

 その後は言わなくても結末程度なら、わかるだろう…何処から用意したのかわからないが翔真は裸に剥かれた後、両手首に手錠をかけられ、更には両手の親指が結束バンドで拘束されていたとか…翔真が目を覚ますと丁度、響が上に乗って絞り取っていたとか……

 

それでも、やられっぱなしでは無いのが翔真と言う男である。両手が拘束されていても腕が動かせるならば問題ないのだから。

 上に乗って夢中で絞り取る響に気付かれないように手首と親指の関節を事前に外し、満足したらしい響が離れた一瞬の隙きを狙って拘束を外し、上半身を起こすと同時に響を押し倒せばそこからは先は翔真のターンだったらしい。

 未来はシャワー中だったらしく部屋に戻って来てから、響と同じ様な目に遭いながらも響に見せつけるように甘やかされ、それは日付が変わるまで続いたらしい。




前半にちょっと?不穏な空気を醸し出させて過去の事にも触れつつのイチャラブしつつ、響の独占欲も出させてみました。
次回は……5人?で、デートでもしましょうかね〜?

オリジナルライダーでの戦闘&暴走

  • 両方有り
  • 戦闘のみ有り
  • 暴走のみ有り
  • 両方無し
  • 戦闘のみ無し
  • 暴走のみ無し
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。