防衛線が後退している所をわざわざ探し見つけ、真っ直ぐ向かえば小型ノイズを産み出している大型ノイズを視界に捉え、『トランスチームガン』と『スチームブレード』を連結させた狙撃銃『トランスチームライフル』に『センチピードフルボトル』を装填し、フルボトルの成分を上乗せした弾丸を発射する必殺技『スチームアタック』を放つ。
放たれた弾丸はフルボトルのエネルギーを纏っており、それは車を丸呑み出来そうなくらい巨大なムカデの形へと変わると自衛隊や生徒へ襲い掛かる小型ノイズを見境なく喰らい、押し潰し、串刺しにし、最後は大型ノイズの中心に突き刺さると内部へ潜り込めば内側から喰い破り、最後はノイズと共に爆発四散するのだった。
「はぁ……雑魚ばっかりを相手にしていると飽きてくるし手に入るポイントも雀の涙…そろそろ、本命とやりますか」
ノイズに襲われる人々を助けても得られるポイントは微々たるもの。この先、ある程度は纏まって大量のポイントを得られないとなるなら赤字となるのは確実だった。
それならば今回の騒動の原因となっている張本人を叩いた方が入手可能なポイントに関してならば、雑魚を狩りまくるよりも圧倒的に効率が良いのだから。
「んー………その前に、狩り残していたのは処理しないとなっ!」
『センチピードフルボトル』から『アーカードフルボトル』に入れ替え、『スチームアタック』を上空へ向かって数十発を放つとフルボトルのエネルギーを纏った弾丸が炸裂し、コウモリやオオカミの形へと変われば外を徘徊したり、壁を登っていたり、室内に入ると生徒や自衛隊を襲おうとしたノイズへと群がれば噛みちぎったり、ノイズを捕らえると互いに引っ張り合ってその身体を引き千切ったりしていた。
「よし、お掃除は任せて俺様はデュランダルの所へ行く前にやる事をやりますかねー」
残りのノイズが次々と消滅し悲鳴や戦闘音が聞こえなくなったのを確認した後、エレベーターシャフト内にて壁画に突き刺した楔を座標にした術式を刻んだジェムを地面に叩きつけてテレポートするのであった。
「さてと……術式と楔は壁画だけじゃなくてカ・ディンギルとニ課内部と学院の敷地内全体にちゃんと行き渡っているな…」
テレポートした先には足場も無く、そのまま真下へと落下していくかと思いきや、壁画から黒い蔦のような物が出て来ると螺旋階段のように壁に沿って下へと行く為の足場が出現し、ゆっくり歩きながら壁画に触れつつ術式と楔の侵食率を確かめていく。
「ふむふむ……この回路が向こうに繋がってあちら側へのエネルギー供給時の負荷を分散させているのか…なら、此処をちょっと弄って…そっちの回路へ繋がるようにすれば……よしよし、これで俺の好きなタイミングでコイツの管理者権限を奪えるな………………っと、どうやら予想以上に時間が経過していたようだなぁ」
そんな中、侵食していった術式越しにカ・ディンギルのシステムにも干渉すれば自身のタイミングで奪い取れるようにしつつ、その他にもこの先の事も考えて追加でカ・ディンギル内に色々と仕込んでいれば集中していたのもあり、かなり時間が経過していたのか建物全体が揺れ始める。
それはカ・ディンギルが起動した事を示しており、その事に気付けば一定のリズムで床を叩くと目的地へと一本道で繋がる通路が出現し、のんびりと歩き始める。
「さあ、デュランダル……お前のエネルギーは俺様が有効活用してやろう」
例の聖遺物が保管されている区画へと侵入すれば室内は高密度のエネルギーで満たされ、コブラフォームでさえもデュランダルから漏れ出すエネルギーの奔流で多少のダメージを受けている中、『異空間収納』から最近創り出した大量かつ無色透明で様々な形をした石を床全体を埋め尽くすように撒いては、白と黒の『パンドラパネル』を取り出しそれを放り投げると空中に浮かび上がる。
「そんじゃ、俺もそろそろ行きますかね……ちゃんとエネルギーを横取りしてるし、これで荷電粒子砲を撃つには予定より時間がかかるだろうな」
石とパネルがデュランダルから生み出されるエネルギーを吸収し始めたのを確認すればジェムを叩き割り、テレポートするのだった。
「…………どうやら、丁度いいタイミングで参加できたようだな……おい、初恋拗らせ女。3対1の数的不利な状況でお困りのようなら俺様が手伝ってやろうか?」
「その人の神経を逆撫でするような言い方……貴様の手を借りるつもりなど毛頭ないっ!」
シンフォギアを纏った響達とネフシュタンの鎧を纏ったフィーネが戦闘中の所にテレポートすると、フィーネの方へと向いては協力してやろうかと提案をするが呆気なく拒否されてしまう。
「おいおい、せっかく俺様が協力してやるって言ってんのによ……拒否すんなら、仕方ない………………前に宣言した通り、計画の最終段階が起動するまでお前の邪魔はしない。だが、最終段階となったならば貴様の邪魔をし、荷電粒子砲のエネルギーを奪わさせてもらおう!」
「何を言っている……まさか、貴様の本当の狙いはカ・ディンギルではなくデュランダルか!」
「そう、そのまさかだよ。この塔の動力源であるデュランダルのエネルギーは俺が貰う事にした。……その前に、1人減らすか」
拒否されてしまう事は想定済みだったのかそこまで残念そうにすることは無く、カ・ディンギルのエネルギー源は既に掌握したと宣言してからEVレバーを回すと『エボルドライバー』内部の発動機[EVダイナモ]が高速稼働し始め、それに合わせて2本のエボルボトルのパーツが上下に動き歌唱しているかのように稼働し待機音が鳴ると足元に星座早見盤を模したフィールドを発生させ、エネルギーを右足に収束させ、一瞬の合間にクリスへと近づく。
「この程度で死ぬなよ、雪音クリス?」
「なっ!?こなくっ!ああぁっ!!!」
一瞬の出来事に反応が遅れてしまったクリスは咄嗟の判断で後ろへ向かって飛ぶのだったがそれでも間に合わず、
「先ずは、邪魔な遠距離タイプの排除完了〜ってね?」
森林地帯の奥の方で大きな音と共に土煙が木より高く巻き上がるのを確認すると、ボトルを外し変身を解除して自身の姿をその場に居る全員へと見せるのだった。
「よっ!」
「翔真ぁぁぁ!」
「翔兄っ!どういう事!?なんで了子さんの味方をするだなんて言ったの!なんでデュランダルを狙って!それに……なんでクリスちゃんにあんな事っ!」
自らの手でクリスを蹴り飛ばした直後にさも平然としながら何時ものように残った二人へと翔真が挨拶をすると、自らの行いを悪びれないその姿に翼は心の奥底から沸き上がる怒りと憎悪を黒い炎へと昇華させ、それを剣に纏わせ一直線に翔真へと斬りかかる。
響は信じられないと言った表情で翔真を見ながらも説明を求めるのだが、怒りのままに突っ込んでいく翼が自身の横を通り過ぎ、止めようと手を伸ばし掴もうとするがその手は空を切る。
「っと……説明するにしても今の状況下じゃねぇ?」
「貴様と言う男は!貴様と言う男はぁぁぁ!!よくも雪音を!!!」
黒い炎を纏った剣で斬りかかってくる翼からの攻撃を翔真は常に紙一重で避けながら『異空間収納』から『エボルトリガー』を取り出すとスイッチを押し、『エボルドライバー』に装填する。
「オイオイ、防人と雪音はそんな間柄だったのかい?そいつは驚いたぜ」
「ふざけるな!貴様には人の心と言うものが無いのかっ!!」
翼からの猛攻を躱しながら『コブラエボルボトル』と『ライダーエボルボトル』をドライバーのスロットに再装填する。
「俺様にだって人の心くらいはあるぞ。さ、て、と!もう少し遊んでやろうかねっ」
「っ!遊ぶだと?!貴様はこの戦いが遊びだと言うのか!!」
「俺様からすればお前達の戦いなんぞ生温い児戯に等しい!月を破壊する程度で世界が救えんならここまで人類は苦労なんぞしないんだよ!!」
剣を斬り上げた際、ほんの一瞬だけ生まれた隙を逃さず翼の手の甲を蹴り、その衝撃で柄を握る力が抜けた瞬間に剣を蹴り飛ばして距離を取り、EVレバーを回すと『エボルトリガー』の[トランセンデンスメーター]は大きく振れ、『エボルドライバー』内部の発動機[EVダイナモ]が高速稼働する。
それに合わせて2本のエボルボトルのパーツが上下に動き歌唱しているかのように稼働し始める。
縦に銀色に変色したEV-BHライドビルダーが現れるとその周りをパンドラボックスの様な立方体が黒い竜巻に乗って飛び交う。
そして立方体がEV-BHライドビルダーと合体して柱状になり、暗黒空間に飲み込まれ姿を消すが、ほんの少しの沈黙の後に変身後の姿が小型の黒い立方体を飛び散らせながら現れる。
「ハハハハハハハハッ!……お前達に今の俺を止められるかな?」
「貴様に言われずともこの命に代えてでも必ず止めてみせるっ!」
「そう簡単に私の計画を貴様達に邪魔などさせる訳がないだろっ!」
翔真が変身終了後に見せた大きな隙、それを見逃さなかった翼は正面から黒い炎を纏った剣を振り下ろし、フィーネは後ろからネフシュタンの鎧による鎖状の鞭を翔真へ向かって伸長させつつ先を強固に固定させ、頭部を貫こうとするもお互いの攻撃は空を切ることになるのだった。
「本来は敵同士だが別の敵が出現したら自然と協力する。ああ、なんて感動的な光景なんだ…………なんて言うと思ったか馬鹿共がよ。お前達のような雑魚が俺を止められる訳ないだろ?」
先程まで居たはずの場所には翔真の姿は無く、カ・ディンギルの一部に背を預けながら左手で黒の『パンドラパネル』を掴んでいた。
「貴様!どうやってデュランダルを奪うつもりだ!今、あそこは荷電粒子砲を発射するために大量のエネルギーを放出していた筈だ!」
「んなの、教えたら対策されんだから教えるわけ無いだろ?……さて、先ずは目的を先に達成させてからお前達と本格的に遊んでやろう」
既に今回の目的は達成されたにも等しいのかカ・ディンギルが纏う黄金のエネルギーは徐々にその輝きを失い始め、翔真は『エボルトリガー』のスイッチを2度、押す。
「装者よ、巫女よ、その胸に抱く想いと希望は捨てろ…そして、絶望しろ」
先程と同じ様にEVレバーを回すと『エボルトリガー』の[トランセンデンスメーター]は大きく振れ、『エボルドライバー』内部の発動機[EVダイナモ]が高速稼働すると2本のエボルボトルのパーツが上下に動き歌唱しているかのように稼働し始める。
左手で持っていた『パンドラパネル』を離すと金色のオーラを纏いながら空中に浮かび、銀色に変色したEV-BHライドビルダーが出現するとパネルが胸の辺りで吸収され、ライドビルダーとの間に黒い雷が走る。
EV-BHライドビルダーが縦に形を変えると周囲にも黒い雷を走らせながら全身を黒いモヤが包み隠すとその周りを覆うように赤紫色のモヤが纏わさる。
EV-BHライドビルダーが中心で重なり合い消滅すると、開放されたエネルギーの波動と共に纏っていたモヤが霧散すれば赤いコブラを彷彿とさせるエイリアンのような容姿の怪人態となったエボルトの姿になっていた。
「翔、兄っ!うあぁっ!!」
「なっ?!立ばっ!!」
「この!化け物がっ!!」
怪人態のエボルトとなった翔真から放たれる高密度のエネルギー波で最初に響が吹き飛ばされ、翼やフィーネも地面に自身の武器を突き刺していたが翔真が地面を踏みつけたその衝撃で地面が割れ、響と同じ様に吹き飛ばされていく。
「さあ、遥か昔に滅びた先史文明の巫女、フィーネ!そして…現代を生き、シンフォギアに選ばれし装者達よ!!絶望を乗り越え、この俺様を止めてみせろ!!まあ、この姿になった時点で今のお前達が持ち得る力では無理だろうがな!!」
オリジナルライダーでの戦闘&暴走
-
両方有り
-
戦闘のみ有り
-
暴走のみ有り
-
両方無し
-
戦闘のみ無し
-
暴走のみ無し