本編開始っ
ここから先は原作ストーリーに沿わせつつも、オリジナルストーリーも混ぜ混ぜしていきます
第1話〜紅き蛇は片翼に毒牙を向ける〜
あの事件から2年後、響と未来の2人はリディアンへと入学し、翔真も肯定派がほぼ消滅した事で再度、記者会見を開いて徐々に芸能界へ復帰する事や次回出す新曲の利益の一部を被害者家族や、自分以外の生存者への支援に回す事を発表した。
その日のネット上では偽善だと批判する声もあったが翔真を褒めたり、新しくファンになりました等の書き込みでSNS上でトレンド入りしたりもしていた。
そのお陰もあってか新曲の売り上げは今まで出した曲の中でも断トツとなり、どのくらいの金額を支援に回したのかも発表した事で更に人気が高まっていた。
一方その頃、当の本人はと言うと……
「未来ちゃんこの箱はここで良いのかな?」
「はい。そこに置いておいてください」
「翔兄、引っ越し手伝ってくれてありがとー」
寮に入る事となった響と未来の引っ越し作業の手伝いをしていたのだった。
「響と未来ちゃんからのお願いだしね。これだけ荷物があったら男手も必要だったろうし」
「本当に助かります。私と響だけだったらもっと時間がかかっていたかもしれないですし…それに、翔真さんに久々に会えて私も嬉しいですから」
「そうそう!最近、翔兄と会えてなくて未来ってば時々上の空だったんだよ!」
「へぇー…未来ちゃんがね………俺に会えなくて寂しかったのかい?」
2人からのお願いは基本的に拒否しない主義なのでニコニコしながら言っていれば未来からのお礼を受け取りつつ、響がわざわざ本人の前で言わなくてもいい事を言ったり、その事に対して悪ノリした翔真に、ニッコリとした笑顔で静かに怒りを向ける未来がいた。
「響?翔真さん?無駄話をしている暇があるなら、手を動かしましょうね?」
「は、はい…」
「っす……んじゃ、残りの荷物でも持ってくるわ」
「あっ!私も一緒っ「響は私と一緒に荷解きしようね?」はい……」
未来に怒られた2人ともシュンとし、翔真は逃げるように台車を押して荷物を取りに行き、それに着いていこうとした響は未来に捕まり荷解きをする事となった。
「はぁ……しばらく会わない内に随分と気が強くなったな…響が迷惑かけてるんだろうなぁ……」
一度、寮の外に出れば停めてあるミニバンのトランクから最後の荷物を台車に乗せていれば、後ろから声をかけられる。
「伊吹さん、お久しぶりです」
「ん?その声は…やぁやぁ、1年前の共演以来だね、翼ちゃん。そう言えば、君もこの学校の生徒だったか…
今日は奏とは一緒じゃないのかい?」
話しかけてきたのはツヴァイウィングの片翼である風鳴翼だった。
あの惨事から1年とちょっとした頃、被害者達への追悼ライブと言った形での共演だったがそれ以降、お互いに多忙を極め共演することもなく、会うことも無かったが実を言うとノイズ発生時、『ブラッドスターク』の姿で共闘したり、若干ながら敵対し戦ったりしているので翔真からしたら久しぶりと言う事もないのである。
「はい。私も奏もオフなので……その、伊吹さんはどうしてここに?」
「うーん……説明するとややこしいんだけど、実家の隣に住んでいる実質、妹ポジの子と、その子の幼馴染がこの学校に入学するんで、その引っ越しの手伝い中かな」
「そ、そうなんですね。また、貴方と共演出来るのを楽しみにしています」
「まぁ……そろそろ共演してから1年以上は経つから近々、こちら側から共演のオファーして来ると思うからそん時はよろしくー」
翼との他愛のない世間話をしていたが、あまり響達を待たせるのもアレなのでトランクのドアを閉め、車輪をロックする。
「えっ?それってどうい「よいしょっと……んじゃ、あの子達を待たせるから、じゃあな〜」ちょっと!待っ!……まだ話したい事が…」
一度、台車に乗せた荷物を持ち上げ、脱兎の如く走り去る翔真を翼は引き止めようとして咄嗟に服を掴もうととしたが掴めず、空を切った手を胸に引き寄せ握り締める翼だけがその場に佇んでいた。
「ふぅ……翼には悪いけど今は、響達が優先なんでね…」
荷物を抱えたまま階段を駆け上がり、2階からエレベーターに乗り2人の居る階へと行くのだった。
「2人とも、荷解きは終わったか?」
「うんっ!後はそれの荷解きが終わったら引っ越し完了だよ!」
「はい。これが終わったら、翔真さんも一緒にお昼を食べますか?今日は私が作るんですけど…」
「未来ちゃんの手料理か……食べたいんだけどー………ごめん!この後すぐに、車を返却してレコーディングに行かなきゃならないんだ。
だ、か、ら、また今度!また今度、休みの時に未来ちゃんの手料理、食べさせてくれないか?」
「そう、なんですね………仕事なら仕方無いですよね。
じゃあ、約束ですよ?もし、約束を破ったり忘れたりとかしたら……私、怒りますからね?」
「お、おう……大丈夫、約束は破ったりしないし忘れたりしないって。だから未来、怒る顔よりも笑顔を見せてくれないか?」
「大丈夫ですよ?翔真さんが約束を破ったり忘れたりしない限り、怒らないですから」
どうやら年上の翔真でも未来を相手にすると勝てないらしい。
後日、休みの時に手料理を食べると約束を取り付けた後、荷解きは自分達でやるとの事らしく翔真は2人に軽くお別れのハグをしてから部屋を出て、車に戻ったのだった。
「今後は余裕を持ったスケジュールで会うことにするか…」
後片付けをし、車に乗り込むとエンジンをかけ発進させ、車をレンタルした店舗へ向かいつつ、店舗から一番近いスタンドでガソリンを満タンにしてから返却し、近くの立体駐車場に停めていた愛車へと乗り込み運転し料金所で駐車料金を払ってから出ればとある場所へと車を走らせる。
「さてと……尾行してきてるのは2…いや、3組と……あとは…もう1組居るが素人じゃないな…プロか?撒くのに時間が掛かるのは面倒だな」
しばらく真っ直ぐ進んだり曲がったりして尾行されていないかを確認していると、確認出来る範囲で4組に尾行されているのに気付く。
最初は安全運転だったが前の信号が黄色になった瞬間にアクセルを思い切り踏み込み、黄信号で通過してその先の信号を右に曲がったり、更に先の信号を左に曲ったり、また左に曲がったりして逃走を図る。
プロらしき尾行は未だに着いてきており、入り組んだ道に入ればそこから更にスピードを上げ角を曲がる際はドリフトし曲がったりを繰り返し、距離が開き始めれば隙をついて他の車の陰に隠れるように停車して、尾行がそのまま通り過ぎたのを見れば撒けたのを確認してからそのまま目的地である廃ビルに近づけば日が少し傾き始めており、ビルの中に入れば車から降り、鍵をかける。
「さてと…予定より時間が押してるしさっさと向かうか」
『異空間収納』から『トランスチームガン』と『コブラフルボトル』を取り出せば何時ものように『ブラッドスターク』へと変身する。
そして、愛車を『異空間収納』内に収納すれば廃ビルの屋上へ出ると強化された脚力で廃ビルの先のビルの屋上まで飛び移り、更にその先のビルに飛び移るを繰り返して移動する。
「ふぅー……ここでなら、問題無いな。
さてと、実験を始めるか」
しばらくビルとビルの屋上を飛び移るを繰り返しながら移動し、大きく広いビルの屋上に着地すれば『異空間収納』から『オーズドライバー』を取り出し腰に装着する。
「毎回毎回、ブラックホールで移動したり一回一回、変身解除して別のに変身すんの面倒なんだよな……これが成功すれば、この姿のまま別のライダーになれるって事だしやってみるか」
赤色の[コアメダル]を3枚取り出し、バックル部分にメダルをセットすれば傾け[オースキャナー]かざし読み取る。
翔真の前に現れた3つの赤色メダルが1つに合わさると赤色に光り輝くと同時に全身を炎が包み込む。
声と共に姿がタジャドルコンボの姿に変わり全身を包み込んでいた炎が消え、背中から6枚の翼が生えれば上空へと飛び上がる。
「よしっ!実験は成功だな。『ブラッドスターク』の姿でなら、毎回変身を解除しなくても他のライダーには変身出来る事がわかったし、顔バレの可能性は低くなったな。
一先ず、今の状態で不具合が起きるかどうかのテストもしなければな」
飛行機が飛んでいる高さよりも上の高度12,000mまで上昇し、周囲を見渡してから初めは遅く飛びながら徐々に速度を上げ、最高速度まで上げればそのまま地球を数周して問題が起きないのを確認すれば日が完全に沈み、暗くなればとある山の中へと飛んで向かう。
「居た居た……丁度戦闘中か」
日が沈み暗くなった山の中では銃声とミサイルによる爆発音が鳴り響き、地を揺らす。大型ノイズと小型ノイズの群れが近づく中、必死に自衛隊が戦車による砲撃やロケットランチャー等の銃火器で応戦するも、どれもがノイズの体をすり抜け効果を発揮することは無く、このまま蹂躙されるのかと誰もが思っていたそんな時。
「オラオラ!邪魔だ雑魚共が!」
タジャスピナーにセットしたタカ、クジャク、コンドルメダルと四枚のセルメダルをオースキャナーで読み取りギガスキャンを発動すると、メダルのエネルギーを収束し、不死鳥を模した炎を纏って空中高くから大型ノイズに向かって突撃する。
そして、その胴体を貫き、炭素の塊に変え地面に着地すると即座にクジャクフェザーを放ち、近づいてきた小型ノイズを撃ち抜く。
「さてと……一先ず元の姿に戻りますか……おいおい、やっとお出ましか」
「Croitzal ronzell Gungnir zizzl」
「Imyuteus amenohabakiri tron」
『オーズベルト』を外し、『ブラッドスターク』の姿に戻れば『トランスチームガン』で近づく小型ノイズを蹴散らしていれば上空から一機のヘリが近づくと歌声と共にヘリから人影が2人、飛び出す。
そしてその2人の周囲が光り輝くと一瞬でギアを纏っていく。
「よぉ、遅刻たぁ珍しいな?男の所にでも居たか?」
「んなわけないだろ、あたし達は色恋になんてかまけてる暇は無いんだよ!」
「そうよ!貴方こそまた私達の邪魔でもしにきたわけ?」
「いやいやいや、今日は気分が良いから、お前達を助けてやろうってな!」
ギアを纏った奏と翼をからかうように声をかけながら残りのノイズを殲滅していく3人。
その奇妙な光景に自衛隊の面々も呆気にとられながら最後の一体をスタークが仕留めると、『トランスチームガン』から黒い煙を出し周囲に煙幕を張ると一旦、その場から3人で離れる。
「それで、なんで今回はあたし達を助けたんだよブラッドスターク」
「どうせまた、ろくでもない事をしようとしているんでしょ?」
「オイオイ、心外だな…理由なんて人助け以外無いさ。それとも、俺が人助けしたら駄目なのかい?
あと、一応お前にも用があってな、橙の譲ちゃん?」
木々が少し開けた地点まで離れると、いきなりスタークの喉元に槍と刀を突き付け警戒する2人に、両手を上げれば敵意が無いことを示すと一旦、武器を下げるも何時でも攻撃可能にはしていた。
「あたしにかい?一体、どんな用件なんだい?」
「それはな…こういう用さ!」
胸部のコブラ状の装甲から巨大なコブラを召喚すれば突然の事で怯んだ翼を蹴り飛ばし、巨大なコブラを奏に噛み付かせればとある毒を注入する。
「うわあああああ!う…あっ」
「っ!奏!…貴様!奏に何をした!」
「何をって、俺特製のオリジナルブレンド毒さ。
お前の体内に蓄積するLiNKERを餌にするタイプだ。しかも、全身に広がると苦しみながら一番最初に内臓から朽ち果てて、最後は骨も残さずドロッドロに溶かしちまう優れものさ」
毒を注入し終えた巨大なコブラが胸部の装甲に戻ると後ろに飛んで2人から距離を取る。
今にも切り刻もうと鬼気迫る顔をする翼だったが地面に膝を付き倒れそうになる奏に気付けば近寄り、支えるのを見たスターク自身から毒の正体をバラし始める。
「ただ……残念ながら、その毒も欠点があってね…餌が無くなると自然消滅しちまうんだよなー。今の譲ちゃんの蓄積量だと1か月で食い尽くして、消滅しちまうから残念でならないぜ。
あと…早死したいってんなら2回、LiNKERを使ってシンフォギアを纏えば毒が全身に広がって人生終了だぜ?」
「っ……なんで…そんな事を……あたし達にわざわざバラすんだ…」
毒が広がる痛みに苦しみながらも瞳の中の闘志は失われていない奏が、わざと毒の弱みをバラす事に対して不信感を抱きながら問いかける。
「そりゃあ、面白いからさ。どうにかして解毒しようと頑張る人間が、最後は解毒出来ずに絶望し、苦しむその顔を見たいのさ!
まぁ、頑張って解毒方法を見つけるよりも1か月間、一切戦わずに毒にLiNKERを食い尽くさせて、ギアが纏えなくなる方をオススメするぜ。橙の譲ちゃんが生き長らえてあの時、お前が殺しかけた少女へ歌を届け続けたいならな?」
「ふざっ…けるなっ!あたしは……あたしはノイズを倒し続けなきゃいけないんだ!今までノイズに殺された人達の為にも!」
「それで結局よ、戦闘中にギアが解除されてノイズにやられて死んじまったら意味無いだろ?それこそ、あのライブの時みたいにお前のギアから飛んだ破片で誰かが怪我して死ぬかもな?」
「っ!?……なら、どうすればいいってんだ!あたしには戦う以外もう……」
あの日、あの時の光景を鮮明に思い出す奏から先程よりも強気な態度や言葉が出て来なくなり力無く項垂れ、戦う以外の選択肢が無いかのように言う。
「お前さんには歌があるだろ?人を惹きつけ、虜にする素晴らしい歌声がよ。その歌声で歌を聞いた奴等を幸せにしてやれ。
それでも満たされないってなら、恋でもすればいいんだよ。人生ってのは生きていればいくらでもやり直し出来るんだからな。まぁ、人生の大先輩からの忠告って感じさ」
「歌で…幸せに……本当、アンタは一体何をしたいんだよ」
「その理由は俺の正体を見破った時にでも教えてやるよ。案外、譲ちゃん達の近くに居る人間かもな?
あぁそうそう、全身の痛みは1日もすれば消えるからその間は安静にしておくのをオススメするぜ?」
言いたい事を言い終われば『トランスチームガン』で自身の周囲を煙で包み込ませるも、すぐに煙が晴れるがその姿は消えていた。
「待てっ!ブラッドスターク!くっ…奏、本当に大丈夫?」
「っ……さっきよりはいくらかマシになった感じだね。
早く了子さんに見てもらってどんな毒なのか調べてもらって、ダンナにアイツが誰なのかも調べてもらわないと…」
「それより!さっき言っていたのが本当ならもうLiNKERを使うのは…」
『ブラッドスターク』が煙と共に消え逃してしまうと、歯を食いしばり悔しそうにする翼だが徐々に顔色の悪くなる奏を心配しながら、言っていた事が本当ならばこれ以上の使用は控えるよう言おうとする。
「そうなったら翼が1人で戦う事になっちまう……それだとアイツが気紛れで敵対したら翼がやられちまう…」
「奏、私なら大丈夫。あんな卑怯な奴になんて絶対に負けないから」
「そっか…なら、しばらくは……頼んだ…ぞ…」
翼1人で敵対したスタークとノイズを相手に戦い抜けるかどうかの心配をする奏を心配させまいと、強気な声で負けないと言えば限界だったのか奏のギアは解除され気を失う。
「ええ、任せて。私が奏の分まで頑張るから」
気を失った奏をお姫様だっこすれば迎えに来た二課のヘリに乗り込み、奏の状態やどうしてこうなったかの詳細を話せば急ぎ、帰還する事となった。
これにて1話目終了でございます
2話目もお楽しみにしていてください
読者にとってのメインヒロインは誰?
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立花響
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小日向未来
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風鳴翼
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天羽奏
-
雪音クリス
-
フィーネ
-
マリア・カデンツァヴナ・イヴ
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月読調
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暁切歌
-
セレナ・カデンツァヴナ・イヴ
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エルフナイン
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キャロル・マールス・ディーンハイム
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レイア・ダラーヒム
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シェム・ハ