どうも、イチャラブ書いてたらバトルとか悪役ムーブさせたくなっちゃう病の作者です
あの一件から数日が経った……
二課総出で奏を助けるために『ブラッドスターク』の正体を探し出そうと躍起になりながら、医療班は奏の血液から採取した未知の毒の成分や構造を解析しようとするも、解析中に毒そのものが消滅し解析さえもままならなかった。
医療班の一人が試しにと血液サンプルをLiNKERの入った容器に1滴、混入させた途端に血液が生きているかのように容器全体へと広がりドス黒く染まると凝固し、容器は融解しドロドロとした粘り気のある液体へと変わる。
それを見た医療班の面々は奏の全身に毒が回ればこうなる事を想像してしまった数名が部屋から飛び出し、嘔吐するといった事態になったらしい。
「くそっ!このままだと奏君が……」
特異災害対策機動部二課の司令官こと『風鳴弦十郎』は医療班からの報告を聞き、ギリッと歯を食いしばり机を叩く。
奏に毒を注入した本人が言っていることが本当ならば1か月後には毒は消滅するだろう。だが、奏の命は助かるとの事だが嘘ならば1か月後に毒が全身を蝕み、報告に上がったのと同じ状態になるかもしれないと最悪の場合を想像していた。
一方その頃、メディカルルームにて検査中の奏と付き添いの翼はと言うと…
「ごめんなさい、奏……またスタークを捕まえられなかった……」
「翼、気にするなって。あいつは神出鬼没だし、ダンナ達も必死に探してくれてるんだろ?
それにさ…数日経ったけど体は痛くないし、むしろ今までと比べると体調は良いくらいなんだぜ?」
「だけど!このままだと奏はガングニールを……」
「気にするなって翼!もしアイツの言っていることが本当なら、あたしの体内に残っているLiNKERを毒が食い尽くせば助かるんだろ?
それに……アイツが本当にあたしの命を狙っているならあんな、まわりくどいやり方なんかしないはずだしな」
「なんで…なんで奏はスタークを信じようとするの?あんな事をされたのに…」
「んー…直感、だな。あのライブの時だって絶唱を歌おうとしたあたしを放っておけば死んでいたし、助けに入らなければもっと沢山の人が死んでいたはずだろ?」
「だとしてもっ!奏がこんな目に遭う必要なんて無いじゃない!」
「それに……なんだかさ、本来の姿のアイツに会ったことがある気がするんだよな。こう…喋り方とか雰囲気じゃ無くて佇まいって言うか、本質的なの?多分だけど翼も会ったことがあると思うんだよな…」
「もし会ったことがあるなら絶対に問いただしてやるっ!
なんで奏に毒なんて盛ったのか…なんで奏ばかり苦しめるのか!」
どうやらあの一件以来、現場に現れる『ブラッドスターク』を捕まえようとしているが毎回、
そんな翼を見た奏は宥めながら『ブラッドスターク』は本当は悪い奴では無いかもしれないと言う奏を見て、翼は助けられない自分の未熟さが許せないのか歯を食いしばり悔しそうな表情を浮かべていると…
施設内のスピーカーから警報が鳴り響く。どうやらノイズが出現したらしく翼と奏は指令室まで一気に走り抜けていった。
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二課の方で位置の特定に尽力しているその頃、『ブラッドスターク』こと翔真は響が覚醒し、ガングニールの力を身に纏っているその瞬間を少し離れた所から眺めていた。
「ガングニールの覚醒……やっぱり映像と実際に見るのじゃあ、迫力が違うねぇ…それに、いい歌声だ……
さてと、翼が来る前にちょいとご挨拶でもしておくかな」
ガングニールのギアを身に纏い、一緒に逃げてきた少女を抱えたまま大跳躍をするその姿を眺めながらも戦闘経験の無い響1人では危険だと判断し『異空間収納』から『キメラドライバー』と『トライキメラバイスタンプ』を取り出し変身を解除すればドライバーを腰に装着し、スタンプの[アクティベートノック]を押す。
そしてバイスタンプをドライバーに装填するとオクトパス、クロサイ、オオムカデの3種の生物のエフェクトが出現する。
そして、ドライバーからは軽快なラップ調の変身待機音が鳴り響く。
右腕を前に突き出し、両手をクロスさせた後、装填したスタンプを横に倒すと3種の生物のエフェクトが同時に砕け散り、その破片が歪な棺のような形状に変化し変身者にまとわりつくとスーツが形成される。
歪な棺が消滅すればその中から『仮面ライダーキマイラ』をベースに大型化した紫の複眼、左側頭部から肩にかけてタコとムカデの足を合わせたような赤いパーツ、サイの角のような銀のパーツが追加され、背中にマントを羽織った『仮面ライダーダイモン』の姿で現れる。
「さてと、手助けしてやりますか」
軽くストレッチをしてから跳躍し響の所へと向かうのであった。
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「はぁ…はぁ…私、いったいどうなっちゃってるの!?
えっ?翔、兄?……っ!?」
響は初めてギアを纏った事による急激な身体能力の上昇に体がついて行けず、歌を口ずさみ力に振り回されながらもなんとか少女を守っていると視界の端で一瞬、変身を解いた状態の翔真が別のライダーに変身する所を捉え、そちらの方へと意識が一瞬だけ向く。その一瞬の隙を突いて一匹のノイズが響と少女へと襲いかかる。
このまま避けても抱きかかえている少女が危ないと判断すれば咄嗟の判断で腕をがむしゃらに振り回し、ノイズを追い払おうとすればその腕にノイズが当たると炭化し塵となり消滅する。
「あっ…私が…やっつけたの?」
自身の腕が当たったノイズが目の前で塵となった事に困惑していると目の前のノイズの群れが炭化し塵となる。その先に、『仮面ライダーダイモン』の姿をした翔真がまるで散歩をしているかのように歩いてくる。
「やあ、初めまして。ガングニールの新しい適合者さん
俺は仮面ライダーダイモン。よろしく」
「は、はい……よろしくお願いします」
ノイズの群れを倒しただけでも驚きなのにそれが、日常だと言わんばかりの雰囲気で話しかけてくる翔真におずおずとしながら頭を下げて挨拶をする。
「さて……君はその子を守っていなさい。俺は防人が来る前に、ある程度のノイズを片付けるとしよう」
1つの群れを倒したが奥から更に追加の小型ノイズの群れと大型ノイズが出現するのを確認すれば響を守るように前に立ち、バイスタンプを4回倒すとドライバーから音声が鳴り響く。
ムカデを模したエフェクトが出現すれば小型ノイズを攻撃し、次々に炭化させ塵に変えていけば残るは大型ノイズのみとなり更に追加の必殺技を放とうとすればバイクのエンジン音が聞こえてくる。
大型ノイズ目掛けて一直線に向かうバイク。更に運転手はバイクを乗り捨てるように跳躍するとバイクは大型ノイズの足に激突すれば爆発し、跳躍した人物の口から歌声が聞こえる。
「Imyuteus amenohabakiri tron」
「随分と早い到着だな、蒼の嬢ちゃん?」
「貴様!別の姿になって今度は何をするつもりだ!」
跳躍した人物が翔真達の前に着地すれば怒気の含んだ声で『仮面ライダーダイモン』に変身した翔真を怒鳴りつける。
「そうかっかするなって…なに、ただ挨拶をしにきただけさ。メインは譲ってやるからさっさと倒してこいよ」
「っ……今度こそ逃げるな!ブラッドスターク!」
軽くあしらうように対応する翔真に対して睨み付けながらも大型ノイズと更に追加で現れた小型ノイズの群れへ、走り出す翼の全身に響と同じようなギアが装着されれば翼は歌いながら小型ノイズの群れを切り裂き、突き刺し蹂躙していく。
「今回は逃げねぇよ……っと、まだ湧くとかまだまだ俺達を殺る気かい?」
翼が小型ノイズの群れと戦うのを眺めていれば別の方から湧き出た別の群れが近づいてくると、スタンプを倒し待機音が鳴れば[アクティベートノック]を押した後、スタンプを更に一度倒せばドライバーから音声が鳴り響く。
オクトパス、クロサイ、オオムカデのエフェクトが現れると、新しく現れたノイズの群れを攻撃させれば爆発と共に塵となり消滅すると、残り最後の1体なのか大型ノイズが響達に覆いかぶさるように突如として出現する。
響は少女を庇うように抱き締め、翔真は何が起こるか分かっているかのように佇んでいると、大型ノイズの背中に巨大な剣が突き刺さると塵となり消滅した。
「随分と、急いで倒してたなぁ?まさか、そんなに俺と一緒に居たかったのか?」
「巫山戯るな!貴様となど誰が一緒に居たいなどと思うかっ!」
「はぁ……冗談が通じないとは相変わらず柔軟性の無い頭だな…」
「…今日こそは貴様から奏の体を蝕む毒の解毒方法を吐かせてやる!」
「残念ながら、それは俺が誰なのか当てられた時に教えてやるよ蒼の嬢ちゃん?」
「ならっ!無理矢理にでもその仮面を取り除いて顔を暴くっ!」
片や余裕かつ巫山戯ながらの対応。片や余裕など無く、鬼気迫る顔で剣を相手に向け今にも切りかかりそうな勢いの中、1人の少女が恐る恐る手をゆっくりと上げて声をかける。
「あのー…多分なんですけど……その人の正体、遠目ですけど見えちゃって……合っていれば私が知っている人です」
「なにっ!?いったい誰なの!当てずっぽうでも良いから教えて!」
響から『仮面ライダーダイモン』の正体を知っていると聞いた翼は響の肩を掴み、前後に激しく揺らしながら誰なのか教えてくれと必死になりながら響に迫る。
「わっ、わあぁっ!言います!言いますから揺らさないでください!」
「すっ、すまない!それで……心当たりがあるのはいったい誰なの?」
前後に激しく揺らされる響は目を回し、外れて欲しいと願いながらもその男の名前を口にする。
「は、はい……えーっと…………翔、兄…だよね?さっき、あそこの建物の上で…その姿に変わっている途中なの…見えたんだ……なんでなのか教えて?『伊吹翔真』お兄ちゃん」
「伊吹翔真……ですって?そんなまさか……嘘、でしょ?」
響の口から聞いた名前に翼は驚きを隠せなかった。あの惨劇による迫害を沈静化させるのに一役買った人物でもあり、何より被害者達への追悼ライブで共演した相手なのだから。
騙された怒りよりもあり得ないという感情の方が大きく、嘘であって欲しいと言う顔で『仮面ライダーダイモン』を見る。
「はぁ………そうだと言ったら?お前達の知るあの、『伊吹翔真』だとしたら信じるか?」
「えっ……本当に?私の見間違いじゃ無くて本当に翔兄なの?」
「嘘だ……また私達を騙すつもりだろ!ブラッドスターク!」
まるで観念したかのように溜め息を吐くと、それを肯定の意味で捉えた響と翼は事実だと受け入れられず、各々の言葉をぶつける。
「フフッ…アッハッハッハッハッ!まさか、響に変身している所を見られているとは…予想外だったし流石の俺も、不用心だったな。
正解者が出たんだしこの姿でいる必要は無いな」
まだ信じていない2人を嘲笑うように大声で笑うと、『トライキメラバイスタンプ』と『キメラドライバー』を外せば変身が解除される。
「本当に翔兄だったんだ……」
「貴様ぁぁぁ!よくも!よくも私達を騙したな!!」
翔真の姿を見た響は本当だったと驚き、翼は騙されたと言う怒りに身を任せ己が刃を生身の翔真へと振り下ろす。
響は一緒にいた少女が目の前で惨劇を見てしまわないよう全身を使って覆い被さるが悲鳴やうめき声が聞こえてこず、恐る恐る翔真達の方を向くと……
「風鳴翼、そんなに俺が憎いか?奏を蝕む毒を喰らわせた俺を」
「くっ…何故、騙した……何故、奏をあんな目に!」
振り下ろされた刃は翔真の体を切ることはなく、いつの間にかに持っていた『スチームブレード』によって防がれていた。
歯を食いしばり更に力を込めて剣を押し込もうとする翼に対し、冷ややかな目で見る翔真に響は何時もと違う雰囲気に違和感を覚え始める。
「あのまま奏を死なせても良かったのか?それが防人の努めとでも言うつもりか?」
「っ!?それと奏は関係ない!私は奏を傷付けた貴様を許せないだけだっ!」
「なら、自身の非力と愚かな考え方を恨むんだなっ!」
鍔迫り合いとなっていたがギアを纏った翼を押し返し、更に追加で蹴り飛ばせば『コブラフルボトル』を『トランスチームガン』に装填する。
『トランスチームガン』から不気味な音声が聞こえるとテンポが良いが何処か不気味な機械音が鳴る。
[ミストマッチトリガー]を引き煙が吹き出せば『トランスチームガン』を振り回す。そうすると煙が全身だけでなく更に範囲を広げて煙で包み込む。
煙に包まれたまま姿が変わり、煙が晴れると同時に花火のような音と雷が周囲にほとばしり『ブラッドスターク』の姿となって現れる。
「そんじゃあな?風鳴翼、立花響?
もし、俺と話しがしたいなら風鳴弦十郎と天羽奏も連れて、明日の午前10時にあの惨劇のライブ会場にお前達4人だけで来い。その時に気が向けば俺の目的もついでに話してやるよ」
最後に捨て台詞を吐いてから『トランスチームガン』で再度、煙を発生させれば煙が消滅する頃には姿が消えていた。
翼は、また逃してしまった悔しさと騙されていた怒りで歯を食いしばり、翔真が消えた所を睨みつけていた。
「翔兄…どうして……どうして、わざと悪役なんて演じてるの…?」
違和感の正体がやっとわかった響は、悲しそうな表情を浮かべながら翼にも聞こえない小さな声で呟いた。
2話目にして『ブラッドスターク』が翔真だと正体がバレましたがこの後、どうなるかはお楽しみに!
尚、敵対するなら徹底的に敵対します
読者にとってのメインヒロインは誰?
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立花響
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小日向未来
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風鳴翼
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天羽奏
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雪音クリス
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フィーネ
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マリア・カデンツァヴナ・イヴ
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月読調
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暁切歌
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セレナ・カデンツァヴナ・イヴ
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エルフナイン
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キャロル・マールス・ディーンハイム
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レイア・ダラーヒム
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ファラ・スユーフ
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ガリィ・トゥーマーン
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ミカ・ジャウカーン
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サンジェルマン
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カリオストロ
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プレラーティ
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シェム・ハ