戦姫絶唱シンフォギア 333回、転生した男   作:黒色晩餐

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風邪と戦いながら執筆しています
鼻水が止まらないし…鼻の下がかぶれて地味に痛痒い…


第3話〜偽りの仮面は道化か、狂者か知っているのは本人のみ〜

 

あの場から逃走した翔真は『肉体変化』で姿を変え、現金一括払いで買っておいた別荘の中に居た。

 

「さてと…先ずは呼び出すか……おーい!神様やーい!ちょっと来てくれや!」

 

「はいはーい。何か用ですか?翔真さん」

 

ヌッと、床から神様が出てくれば何時もより比較的マシな状態で話しかけてきた。どうやら今回は連日徹夜明けでは無いらしい。

 

「追加で変身ベルトとアイテムが欲しいんだけど直ぐに用意できる?」

 

「アイテムによりますねー…で、何が欲しいんです?」

 

「この先、使う事になるであろう『バグルドライバー』、『バグルドライバーⅡ』、『飛電ゼロワンドライバー』、『アークドライバー ワン』とそれ用の変身アイテムを頼む

あ、ゼロワンドライバーの方は『メタルクラスタホッパープログライズキー』、『ヘルライズプログライズキー』だけにしてくれ」

 

「まーた、悪役とか暴走フォームのやつですか…本来の貴方とかけ離れた役を演じるのは良いですけど、疲れたりしません?」

 

翔真からのオーダーを聞けば呆れたように溜め息を吐きながらも、とあるルールには抵触していないため目の前にモニターを展開させるとスクロールさせリストから探し始める。

 

「んなの、もう馴れちまったよ……流石に300回以上も転生して、今まで生きてきた年数を合計したら4万年近くだし…」

 

「あー……確かに…別の世界だとハイエルフとか古代竜とかになってもらったりしてましたしね〜。あの時はマジで感謝しても仕切れないですね…世界が一つ滅「昔話をする暇は無いからしたいなら俺がまた死んだ後か暇な時にしてくれ」えーーー……まあ良いですよ。はい、ベルトと変身アイテムです」

 

昔の事を思い出した神様が懐かしむ様に話し始めたので横槍を入れて中断させると、不満そうな顔をしていたがオーダーしたアイテムが『Kamizon』と書かれた箱に入った状態で出現する。

 

「お、ありがとう。これらを使うのに何か注意事項とかある?」

 

箱からベルトとアイテムを取り出し『異空間収納』に放り込んではベルト使用時の注意事項を聞いた。

 

「主にゼロワン系ですけど、使い過ぎると精神の方が闇堕ちして思考もアーク寄りになって人類を絶滅させようとするんで気を付けてくださいね?」

 

「うわ…その仕様なんとかならないの?」

 

注意事項で明らかにヤバい内容を聞けば頼まなきゃ良かったと後悔しつつ、仕様変更して回避出来ないかと問いかける。

 

「ならないですね。まあ、精神異常耐性とかのスキルで防ぎつつ精神が闇堕ちしないように、誰かに愛情を向けるのが一番かと思いますよ?」

 

「んなの、出来たら苦労しねえわ!実質ほぼ4万歳の俺からしたら全員、子供にしか見えないんだよ」

 

「そうですかねぇ?私やガブリエルが見ていた限りでは響ちゃんや未来ちゃんに対してはLOVEの方でしたよ?実質4万歳でも生きている以上、恋はするものなのです!と言うよりかはその身体の年齢は20歳なんですから、そっちの方に精神が引っ張られるのは当たり前じゃないですか。

私だって他の世界に住まうとある御方と分体越しにですが今もラブラブで、あーんな事やこーんな事をしているのですから!」

 

相変わらずだがこの神様は何を考えているかわからん…真面目かと思いきや、いきなり巫山戯たり、こんな感じで惚気けだす始末なのだから。

 

「毎回毎回……勝手に人のプライベートを覗くなって言ってるだろうが…例えLOVEであっても2人は未成年だ。手を出せば俺は犯罪者だろうが。

あー!もういい!そう言うのをわざわざ言うな!他人の恋愛事情なんぞ知りたくもないし聞きたくもない!」

 

「えー?だって私、神様ですよ?地上に住まう生物は全て我が子同然ですしー、生物達の恋愛模様を見ながら他の天使達と大画面でポップコーン食べながらコーラとか飲んで鑑賞してするのが癒やしなんですもーん!てぇてぇは荒んだ心の治療薬ですもーん!

あ、そう言った心配してるなら問題無いですよ?私の加護って、愛があれば響ちゃん辺りの年齢と恋愛しても周りから祝福されたりして問題とか起きない系ですから!ジャンジャン!恋愛して、私に■■■■さんの恋愛模様を見せてくださいね!」

 

「この色ボケ神…………なぁにが、ですもーん!っだ!そう言って許されるのは天使相手だけだドアホ!

いや、お前の加護を勝手に付与すんなよ……昔、言っただろうがお前の加護は要らんって…………はぁ…メンド………つか帰れ!要件は終わったんだからさっさと帰れ帰れ!」

 

「BOOOOOOOOO!ドアホじゃないですもーん!神様ですもーん!

絶対に加護は取り外さないですからね!恋愛しまくってハーレム築いて大往生するまではぜっっっっ対に!外さないですから!■■■■のヘタレ!童貞!オマケに精神異常耐性もくれてやる!」

 

お互いに悪口を言い合うように会話をしながら、去り際に捨て台詞を吐いた神様がポンッと煙と共に消えればベルトやアイテムが入っていた『Kamizon』の箱も消滅していた。

 

「チッ……なんで毎回、巫山戯んだか…夜も遅いし一先ず寝るか」

 

別荘内には簡素な作りのベッドと毛布が置いてあるだけでそこで横になり眠れば一晩を明かした。

 そして次の日、朝になれば『異空間収納』から事前に買っておいた菓子パンと牛乳パックを取り出し簡単に朝食を済ませ、また『ブラッドスターク』に変身するとあの惨劇の場所へと移動した。

 

「どうやら、早く来すぎちまったみたいだな……暇だし本でも読んで待ってるか」

 

時刻は9時過ぎ…あの惨劇が起きたライブ会場の中央に来れば周囲を見渡すも人の気配など無く、『異空間収納』からリクライニングチェアを取り出しそこで横になり一緒に出した小説を読み始めれば、しばらくすると…

 

「おお、やっと来たか。待ちくたびれちまったぜ」

 

翼、奏、響、弦十郎の4人が指定した時間丁度で歩いてくる姿が見えればリクライニングチェアから降り、『異空間収納』へと小説も一緒にしまうと同時に『バグルドライバー』と『デンジャラスゾンビガシャット』を取り出す。

 

「君が『ブラッドスターク』……いいや、『伊吹翔真』君だね?」

 

「そうさ。俺があの『伊吹翔真』だ」

 

変身を解除すれば自身の正体を再度見せ、『バグルドライバー』を腰に装着する。

 

「君は、一体何が目的なのか教えてくれないか?響君が君は悪役を演じているだけだと言っていたぞ?」

 

「なーんだ響、そんなこと言ったのかい?そんなに、俺が悪役じゃないと信じたいだなんて相変わらず純粋だな。

俺の目的ね……救済と破壊って言っても信じないんだろ?」

 

ニィィィィと口角を上げ、目を大きくかっ開き、狂ったような笑みを浮かべ、ケタケタと嘲笑うかのような態度を取る。

 

「いや、信じるとも。奏君や響君が悪者じゃないと言っているのだからね!」

 

「………ここで激怒するなり感情的になってくれたら楽だったのによ…なぁ響…」

 

「な、何?」

 

「俺さ、お前と未来の事が今までずーーーっと大嫌いだったんだわ。翔兄、翔兄ってベタベタくっついてよ…ウザったらしかったぜ」

 

突然、自身の名前を呼ばれて反射的にビクッと反応しながら少しオドオドする響を見れば狂気的な笑みを顔に貼り付けたまま、傷付けてしまうのをわかっていながら響に対して思ってもいない否定的な言葉を浴びせる。

 

「えっ?嘘…だよね?翔兄が……私や未来の事が大嫌いだなんて…ねぇ、冗談だって言ってよ…お願いだから嘘だって言ってよ……この前みたいに私の事、好きだって!大切だって言ってよ翔真お兄ちゃん!」

 

「嘘じゃねぇよ立花。これが俺の本音だ。それに、俺はお前の兄じゃねぇ!赤の他人なんだよ!

それと、天羽奏!お前の体を蝕む毒は俺でも解毒不可の猛毒だ。死にたくないなら大人しくしてんだな!」

響は演技だったとしても一番聞きたくなかった言葉をその口から発する翔真を信じられないといった顔で見ながら、否定的な言葉を信じたくない気持ちの混ざった言葉で縋るように言うが翔真はそれを突き放す。

 突き放された響は大粒の涙を流し始め、翔真は奏の方を見れば毒は解毒不可の猛毒だと伝え、『デンジャラスゾンビガシャット』の[プレイングスターター]を押し、ガシャットを起動させると翔真の背後にディスプレイが出現しそこにはイラストと共に英字でデンジャラスゾンビと書かれていた。

 

【デンジャラスゾンビ!】

地の底まで響くような低音の待機音が不吉なリズムで鳴り響く。

「変身」

『デンジャラスゾンビガシャット』を『バグルドライバー』に装填すると[ハイフラッシュモニター]に白色で人の形が投影される。

【ガシャットォ!】

そして、[バグルアップトリガー]を押せば[ハイフラッシュモニター]に投影された人の形が反転し赤色に変化する。

【バグルアップ!】

更には翔真の目の前に『バグルドライバー』のモニターのエフェクトが投影され、翔真自身は黒い霧に包まれる。

【デンジャー!デンジャー!】

投影されたエフェクトの赤色の人がまるでダンスを踊っているかのように反転を繰り返しながらギターの音と待機音が鳴り響き、白色と赤色の人の形が交差する。

【デス・ザ・クライシス!】

【デンジャラスゾンビ!】

モニターのエフェクトをぶち破って現れると白と黒を基調とする骸骨のような禍々しい姿で、割れてオッドアイになったバイザーや左右非対称の装甲は、ボロボロになったゾンビを想起させるものとなっていた。

 

「ああ、そうだ……立花響、俺はな…お前の思っているようなキラキラした優しい男じゃねぇんだわ。本当の俺はな、何百、何千と大量に積み上げられた死体の上に立ち、返り血にまみれた大罪人なんだよ。

だから、もう近付いて来んな……お前の太陽みたいな笑顔を見ていると反吐が出そうになる」

 

『仮面ライダーゲンム ゾンビゲーマー レベルX(エックス)』に変身した翔真は大粒の涙を流し、まだ信じられないと言った顔をしている響を更に突き放し、本当は大好きな太陽みたいな笑顔さえも嫌いだと言葉を吐き捨てる。

 

「っ……ううん…やっぱり翔兄は優しいよ。だって、わざと私や未来を突き放してるんだもん…嘘の本音で私を傷付けて、突き放して、翔兄一人で何かをするつもりなんだよね?」

 

翔真から突き放すような言葉を言われた響だが翔真の言葉の中に混じってしまっていた違和感に気付き、泣いたばかりのくしゃくしゃになった顔で精一杯の笑顔を作り、翔真に近付こうとするも……

 

「あ゛ー…ウゼェ!ウゼェ!ウゼェ!!毎回自分の良いように解釈すんな!俺は!お前が大っ!嫌いなんだよ!その笑顔も!何もかも全て!

俺は自身の目的を達成させる為なら手段は選ばない!例え!それで人が死んだとしてもだ!」

 

「貴様っ!やはり……私の思った通り、貴様は外道だ!何故、この子にそんな言葉を浴びせられる!」

 

「心の底から、大嫌いだからだよ。目的を達成させる為なら手段は選ばない。俺を止めたいなら、力づくで止めてみせろよ防人!」

 

響に対して吐き出される暴言の数々に限界が来た翼が会話に割って入ってくれば翔真へと問いかける。

 そんな問いかけに対して己の心を偽りながら言葉を紡ぎ止めたければ力づくで止めろと言う。

 

「ならばっ!その通りにしてやっ「翼、待ちなさい」叔父様、何故止めるんです!」

 

「奏からも、彼に聞きたいことがあるそうだからまだ待ちなさい」

 

怒りで感情的になり今にもギアを纏いそうになっていた翼を止めた弦十郎から、奏からも話しがあるから待つよう言われると翔真を睨み付けながらも翼は引き下がり、代わりに奏が前にでてきたのであった。

 

「よっ、スターク……いや、翔真。アンタのお陰?であたしの体は何故か回復しているって話しだ。

ギアを使えなくなる代わりに、壊れかけだったあたしの体が元に戻っているって了子さんから今朝、聞いたよ。ありがとうって言いたい所だけど…今のアンタには言いたくない」

 

「そいつは良かったなぁ?無理矢理、体を作り変えて寿命縮めてたんだから元の体に戻ったら好きに生きてろや

ありがとう、ね…そんな言葉なんか聞きたくもないし迷惑だ。あの毒を喰らってもお前なら無理して戦うかと思ったがとんだ期待外れだったよ」

 

「昨日、この子からアンタの話しを沢山聞いたけど、やっぱり今のアンタと普段のアンタがさ、かけ離れ過ぎてるってのをあたしは感じた。

翔真、アンタさ…この子や未来って子にわざと嫌われておいてもし、自分が死んでも悲しまないようにしてるんじゃないかい?」

 

「はぁ?毒にヤられて頭ン中、お花畑にでもなっちまったか?

なんで俺が、こんなガキにわざと嫌われるために行動しなきゃなんないんだよ。最近ベタベタくっ付いてウザったらしいから、ついでに本音をぶちまけてやっただけだぜ?」

 

「もしかしたら、そうかもしれないな……それでも、だ。

あたしはこの目で見た前のアンタの姿が本当のアンタだって信じてる。今のアンタってさ、自分を無理矢理に偽って無理してるようにしか見えないんだよ」

 

どうして響もなんだが、ほぼ付き合いの無い奏までも俺が演技してるって気付くんだ……SAKIMORIなんて完全に騙されて怒り狂ってるってのに…そんなに下手くそな演技かねぇ………それにこれ以上、響の心を傷付けると俺の心が保たねぇしさっさと決着つけるか…

 

「はぁ……面倒くさ…お人好し集団を相手にしてたら話しが進まねぇや………おい、風鳴弦十郎。

俺を捕まえて尋問したきゃ、アンタが戦うかギアを纏った響を戦わせな。そこのブチギレ防人だと俺が真っ二つにされちまいそうだからな……まぁ、真っ二つにしたいならそこの防人を戦わせるのも有りだろうな」

 

「ふむ……響君、自分の手で彼を止めたいかい?彼の本心を聞き出したいなら、行ってきなさい」

 

「はい!今の翔兄を止めて、翔兄の本当の言葉を聞きたいです!なんであんな事を言ったのか!」

 

オイオイ、マジかよ……そこはOTONAが出てくるのが常し……あ、そうだった。この人、常識外の人間だったの忘れてたわ………嫌だなぁ…響とは戦いたくないなぁ…

 

「ハッ!俺の本当の言葉を聞きたいだぁ?寝言は寝て言え、立花響!」

 

「覚悟してよ翔兄!必ず本当の言葉を聞き出して、私と未来に謝ってもらうんだから!」

 

翔真と戦う覚悟を決めたらしい響の目は、悲しみや絶望に染まっておらず、自身の目的を必ず果たすと言った覚悟の目に変わっていた。

 





一先ずはこれにて第3話は終了でございます。
悪役を演じた翔真君、響に対して思ってもいない事を言って傷付け、泣かしたせいでLPはゼロからマイナスとなっています

読者にとってのメインヒロインは誰?

  • 立花響
  • 小日向未来
  • 風鳴翼
  • 天羽奏
  • 雪音クリス
  • フィーネ
  • マリア・カデンツァヴナ・イヴ
  • 月読調
  • 暁切歌
  • セレナ・カデンツァヴナ・イヴ
  • エルフナイン
  • キャロル・マールス・ディーンハイム
  • レイア・ダラーヒム
  • ファラ・スユーフ
  • ガリィ・トゥーマーン
  • ミカ・ジャウカーン
  • サンジェルマン
  • カリオストロ
  • プレラーティ
  • シェム・ハ
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