戦姫絶唱シンフォギア 333回、転生した男   作:黒色晩餐

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響に酷い事を言った反動でいつも以上にお兄ちゃん化します
393からの説教?………後日、今回の事を含めて纏めて叱っていただきます


第5話〜妹からの説教は甘んじて受けよう…あれっ?変なフラグ立った?〜

翔真に抱き寄せられた響は驚くもその後に続いた言葉に顔を真っ赤にさせ、翔真にまで聞こえてしまうんじゃないかと考えてしまうくらい、心臓が激しく脈動していた。

 それに加え、自分が思っていた通り兄と慕っている男がわざと悪役を演じていた事に安堵しながらも、その為に自分に対してあんな酷い言葉を浴びせたり攻撃してきた事に対して沸々と怒りが湧き上がり始めていた。

 

「ねぇ、翔兄?私を守るためって言ってたのにどうして、私を傷つける必要があったのか説明、して欲しいな?」

 

ニッコリと笑顔の響だが何時もの感じとは違いどことなく怒りが混じっており、ガッチリと翔真の背中にまで腕を回すように抱き締めた響は少しずつ腕に力を入れ、締め上げていく。

 

「ん?それはだ……い゛っ!?い゛だだだっ!響、締まってる!締まってる !冗談抜きで締まってるって!」

 

ヤベェ…アバラとか背骨とか腕の骨がミシミシ鳴ってるし腕なんて動かしたら響の胸を触っちまうから動けねぇ…

 

「知らない…私、すっごく悲しかったし痛かったんだよ…だから、翔兄もこのくらいは我慢してくれるよね?」

 

「無理無理!無理だって!死ぬっ!1回だけなら何でも言うこと聞くから!やめ「2回」へ?」

 

「2回、何でも言うこと聞いてくれるならやめる…」

 

「わかった!わかった!2回、2回だけ何でも言うこと聞くからっ」

 

このままだと鯖折りがキマりそうな中、なんとかして開放される為に1回だけ言うことを何でも聞くと言うが、響から2回と言われて更に締め上げられると2回で良いと言えば締め上げていく力が緩んでいく。

 

「翔兄…約束、だからね?」

 

「ああ………約束だ」

 

腕が動かせるくらいの隙間が出来れば響の頭を包み込むように抱き締め、髪を手櫛で梳くように頭を撫でていく。

 

「じゃあ、1回目のお願いしていい?」

 

「ニ課に協力しろとか、仲間になれとかは無効だからな?」

 

「むぅー…何でも言うこと聞くって言ったじゃん!翔兄の嘘つき…」

 

早速、1回目を使おうとしてくる響がお願いの内容を言う前に先にニ課関連のお願いは無効だと言えば、響はぷっくぅーと頬を膨らませそっぽを向いて嘘つきと言う。

 

「はぁ……響、ニ課は政府の組織だ。そんな組織がさっきまで敵対していた相手をだな、そう簡単に信用して協力させようだなんて出来るわけ無いだろ…だから、無効だ無効」

 

「でも…翔兄が居てくれたら、安心できるって理由じゃ……駄目?」

 

「ン゛ン゛ッ゛……………駄目だ駄目だ!それ以外でなら、聞いてやるから我慢しろっ」

 

ニ課でも一緒に居て欲しいと、響が上目遣いをしながら甘えるような声でお願いをしてくる。昔からこのお願いのし方にはかなり弱く、大体2つ返事で了承してしまう中でなんとか耐えながら拒否し、響を引き剥がせばゆっくりと立ち上がる。

 顔が血だらけなのを思い出した翔真は『異空間収納』からタオル、水の入ったペットボトルを取り出せばタオルを水で湿らせ血を拭い取り、新しいタオルを出し再度水で湿らせ拭い取りきれなかった分を拭えば使ったタオルとペットボトルを収納する。

 

「さてと、俺をどうするかの話し合いは終わったかな?」

 

「ああ、君にはこれからニ課の本部へ来てもらう事にした。響君、彼が逃げないようしっかりと捕まえておいてくれ」

 

「はいっ!そう言う事だから翔兄、絶対ニガサナイよ?」

 

正面からガシッと抱き付く響はニッコリと笑みを浮かべているのだが、よく見ると薄っすら開かれた目からはハイライトが消えていた。

 

ヤバい……しばらく引きずる系のヤツだコレェ。あー…何年前だっけこの感じ……ああ、そうだそうだ思い出した。

 高1の頃のバレンタインに他校の生徒からも貰ったせいでデカ目の紙袋が3袋近くパンッパン、になるくらい大量のチョコレート貰った日だったな…んで、偶然か必然か、帰宅途中だった響と未来と鉢合わせた結果、目のハイライトが消えた2人に問い詰められてしばらく引きずってたっけ…あの頃の響は小さくて可愛かったなぁ………って!いやいや、現実逃避してる場合じゃねぇ!

 

「まぁいい、尋問されても喋るつもりは無いからな」

 

「それでも構わないさ。一先ず、君が話せる範囲で聞きたいからな」

 

「じゃあ、行く前に…響、今は逃げないからその顔はやめなさい。女の子がしていい顔じゃないぞー?」

 

両手で響の頬を挟めればムニィィと押したり、弾力のあるモチモチな頬をムニムニしながら少し遊んでいた。

 ああ、猫の肉球並に癒やされるなぁ…響のモチモチほっぺ…これだけで1時間は過ごせるぜ

 

「んんー!やふぇへよっ!ひょうにいー!」

 

「おぉ、すまんすまん。久しぶりに響のモチモチほっぺ触ったから無意識にやってたわ」

 

まぁ、意図してやっていたんだけど……あんまりやるとへそ曲げるからこのくらいにしておくかな

 

パッと頬から手を離し頭を撫でてやればすぐに上機嫌になる響は満足そうにしながらも、抱きつくのをやめる気配は無かった。

 

「響〜?このままだと歩けないから手、繋ごうか?響の好きな繋ぎ方でいいからさ」

 

「本当?じゃあ、そうしちゃうからね」

 

自分の好きな繋ぎ方で手を繋いで良いと聞いた響が目を輝かせると抱きつくのをやめ、普通に手を握ってくるかと思っていたのだが指を絡め合うような恋人繋ぎをしてくる。

 翔真も一瞬だけビクッと反応するが何も言わず好きなようにさせていた。

 

「やっぱり、そっちが本当のアンタなんだな。まあ、本部に着いたら色々と聞かせてもらうから覚悟しな」

 

「両方、本当の俺だっての。好きにしろ………ああ、そうだ…天羽奏、これを肌見放さず持ってな。もしかしたら奇跡が起きるかもな?」

 

響と翔真の光景を見ていた奏が話しかけてくれば何かを思い出したのか『異空間収納』に手を突っ込み中を弄り引き抜けば、透明で中身は空のフルボトルを取り出し肌見放さず持つよう言えばそれを奏に向かって放り投げれば、奏はそれを疑いもせずにキャッチする。

 

「なんだい、これは?」

「俺が『ブラッドスターク』に変身する時に使っているアイテムの1つだ。ただ、中身はとある装置を使わない限り空っぽのままだがら解析しても意味はないし時間の無駄だぜ?」

 

「そうかい…なら、アンタの言う起きるかもしれない奇跡ってのを信じて、持っといてやるよ」

 

「奏っ!あんな奴が渡した物など持っていたら何が起こるかわからないんだよ!今すぐに捨てましょう!」

 

翔真から投げ渡された空のフルボトルを不思議そうに見ながら振ったりしていると、まだ警戒心MAXな翼は危険だから捨てようと言うが奏はニッと笑みを浮かべながら翼の頭をガシガシと撫でる。

 

「翼、大丈夫だって。今のアイツなら信用出来るって、あたしの勘がそう言ってるから」

 

「ちょっと、奏っ!もしも危険な感じがしたら、必ず捨てるって約束してよっ」

 

「わかったよ、危険だって感じたら迷わず捨てるから」

 

「約束よ…」

 

「では、そろそろ行くことにしよう」

 

「ああ、そうだ…この会場を元に戻しておかないとな」

 

奏と翼のやり取りが終われば翔真以外の全員が本部へと戻ろうとする中、翔真がまた『異空間収納』から血のように真っ赤な液体が入った試験管を取り出しそれを投げ捨てる。

 割れたことで液体が床に広がると何か文字が描かれた陣が出現し、戦闘によって壊れた会場がまるで時が巻き戻されるように修復され、戦闘開始前の状態へと戻る。

 

「えっ?翔兄、元に戻すってどうやっ…えぇぇぇぇぇ!?えっ、なにあれ!なんで?どうやって!?」

 

「んー……響にも分かるように言うと、戦う前の時間までこの会場限定で時を巻き戻したってやつかな?」

 

「えぇぇ……なんでそんな事が出来るのー」

 

「それは…響の大好きな翔真お兄ちゃんだから、かな?」

 

「翔兄、それって説明になってないよね?」

 

本来ならあり得ない光景を見て驚きを隠せなかった響と、驚いてはいるがあまりにも現実離れし過ぎている光景に言葉が出ない3人。

 だが、翔真からのはぐらかす様な説明にジトォと、見てくる響は翔真の手をギュゥゥゥッと力を入れて握っていた。

 

「痛い痛い…色々と大人の事情があるの。今の響に話せるのはこれくらいだから我慢して?」

 

「むぅー……じゃあ我慢するから今度、久々に翔姉の姿で未来と一緒にお出かけしよ?」

 

「えー…また女装すんの?服とか持っ「アンタ!女装とかすんの!?」……顔が売れてると響達と買い物に行くのも一苦労だからしてるだけだ」

 

事情があって話せないと言われると拗ねたような顔になる響から女装姿でお出かけをしようと言われ、あからさまに嫌そうな顔をした翔真を見た奏が食い付いてくる。

 

「へぇー…なぁ響、コイツが女装した時の写真とかあるんだろ?」

 

「はいっ!奏さんには後で見せますね!翔兄が翔姉の姿になると全くの別人になるんですよっ!」

 

「響……何を嬉しそうに見せびらかそうとしてるの…つか、いつの間に撮ったの…」

 

「だって、翔姉の姿を自慢したいんだもん……あ、撮ったのは未来だよ?翔兄が翔姉になってくれた記念に撮ったって言ってたよ」

 

「…………もう、知らん。SNSとかに上げないなら好きにしなさい…」

 

翔真をからかう材料を見つけた奏はニヤニヤしながら響にその時の写真があるか聞けば、元気に頷き後で見せると言う響にげんなりする翔真は未来が隠し撮りしていたと聞けば投げやり気味となり、好きにしなさいと言えば響は嬉しそうにしていた。

 

「んんっ!もうそろそろ良いかな?」

 

「ああ、はい。すんません…さっさと行きましょうか」

 

流石に脱線し過ぎたのか咳払いをして注目を集めた弦十郎から良いかと聞かれ、翔真はペコリと謝れば外に停めてあった車に全員乗り込みニ課の本部へと車は向かうのであった。




今回は兄と妹と言う割には距離感バグった触れ合いとなりました。

次回はとうとうニ課へと行く事となります
はてさて、翔真君はどんな行動を取るのか……お楽しみに

読者にとってのメインヒロインは誰?

  • 立花響
  • 小日向未来
  • 風鳴翼
  • 天羽奏
  • 雪音クリス
  • フィーネ
  • マリア・カデンツァヴナ・イヴ
  • 月読調
  • 暁切歌
  • セレナ・カデンツァヴナ・イヴ
  • エルフナイン
  • キャロル・マールス・ディーンハイム
  • レイア・ダラーヒム
  • ファラ・スユーフ
  • ガリィ・トゥーマーン
  • ミカ・ジャウカーン
  • サンジェルマン
  • カリオストロ
  • プレラーティ
  • シェム・ハ
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