ノスフェラトゥのアーカイブ   作:モルモット3号

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はい、本来なら土曜日に投稿するはずだったのに約4日も遅れて投稿する羽目になったモルモット3号です。
何ででしょうかねぇ……
まぁ十中八九フレンズとゲームしてたからなんですがね。
次はちゃんと一週間以内に投稿できるように頑張りたいですね。


ep2回想、そして契約。

「ん…」

 

体に伝わる心地よい揺れと夕暮れの日に当てられ目を覚ました。

 

どうやら今私は電車の中にいるようだ、私はシャーレに向かっていたはずなんだがなぜこんなところにいるのだろうか。

だがまぁこういうのはきっと考えても無駄なのだろう。

 

まだ眠気が残っていたのかどうにも頭に靄がかかったような感覚がまとわりつく。

そんな朧げな思考の中でこのまま眠ってしまうのもいいかと思った矢先ふと自分の向かいの席に目がいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思わずそう口にしてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だってそこにいたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い連邦生徒会の制服に身を包んだ淡い青髪の少女。

 

 

 

 

 

 

 

 

連邦生徒会長がいたのだから。

_____________________________________________

 

 

 

なぜ連邦生徒会長が…?と思ったその瞬間理解する。

 

「あぁ…そうか。ここは1番最初に連邦生徒会長が登場したあの電車か。」

 

夕陽に照らされる車内にその純白の制服を血に濡らしどこか諦めたように微笑みながら力なく腰掛ける連邦生徒会長。

あまりにも見覚えがありすぎる光景、ブルーアーカイブという作品をやったことのある先生ならばほとんど皆が最初に見るであろうその光景。

 

だがそれはいいとしてなぜここに私はいるのだろうか、作中でここに行けたのは連邦生徒会長が直々に指名した先生ただ一人だけだ。

その空間にいくら元ヘルシング機関局長とはいえ一階の生徒にしかすぎない私がいるのだろうか…。

そう頭の中で考えていた矢先、連邦生徒会長の今まで沈黙を守っていたその口が開かれた。

 

『私のミスでした。

私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況。こうしないための措置だったのに、結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るなんて……。私は本当に何も学びませんね……。

・・・・・・今更図々しいですが、お願いします。

クオヨ。いや、鬼血先生

きっと私の話は忘れてしまうでしょう、でもそれでいいんです。最初からこれを知っていれば、貴方はきっと同じ選択をしてしまうでしょうから……。

ですから……大事なのは経験ではなく、思弁。あなたが自らの意思で考え、辿り着くその選択。

意思を持つものについて、話したことがありましたね。

あなたはわかっていなかったようでしたが、きっとその選択に辿り着ければ理解できるはずです。

人としての、意志意思。そしてその延長線上にあった、あなたの選択。それが意味した心構えも。

ですから、クオヨ。

私が()()()()であるあなたなら、あの数多の捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結末を……。

そこへ繋がる選択肢を、あなたならきっと見つけられるはずです。

だから鬼血先生、どうか……。』

 

は…?なにを……。っ⁉︎

 

 

疑問を投げかけようとしたその瞬間強烈な光が自分の視界を覆った。あまりの光に思わず目をつぶってしまい……。

 

 

 

 

 

 

 

 

気づけば目は覚めていた。

_____________________________________________

 

D.U.シラトリ区連邦捜査部シャーレの部室にて先生は唸っていた。

 

「うーむ、どうしたものか…。」

 

「何か悩み事ですか、先生?」

 

「うん?そうだねぇ…まぁ些細なことだから心配ないよ」

 

「そうですか…?何かあれば相談してくださいね?必ず力になりますから」

 

「ははは、ありがとうねユウカ」

 

そう言うと彼女は少し照れたようにしながら再び仕事に戻って行った。

キヴォトスにきてまだ間もない身だが最近はあの時シャーレを奪還する為に戦った4人を筆頭に何人かの生徒が手伝いに来てくれるようになった。

ありがたい限りだ、自分はあまりデスクワークが得意な方ではないからこうして手伝いに来てくれることは本当にありがたい。

 

ーーーーあの時シャーレに来た生徒はまだ目覚めない。

病院に連れて行ったり医療の心得がある生徒達に診てもらったりして倒れていたのがただの空腹だとわかったからまだ良かったけど。いや良くは無いな。空腹で倒れるような子供がいるなんて大問題だ、そんなこと普通はあってはならない、子供というのは皆等しく何不自由なく遊び学び成長していくべきなんだ。

 

ーーーひとまず今は仕事に集中するべきだな。

 

目の前に積まれた大量の書類を見ながらそう思考した先生は再び仕事に戻った。

 

そして夜。

 

 

「ふぅ……なんとか今日はユウカがいてくれたおかげで日を跨がなくて済んだね。」

 

徹夜をしなくて良いことに安堵を覚える。

 

「ーーー仕事も終わったし今日もあの娘の元に行こう。」

 

日課というにはまだ一週間と少々日が浅すぎるが私が彼女のいる部屋に行くのはほとんど日課のようになった。

 

シッテムの箱を忘れずに持ち彼女のいる空き部屋に向かう。

 

静まり返ったシャーレの廊下を歩く、コツっコツと先生が歩く音だけが響きそれが逆にその空間の静けさを引き立てる。

 

ふと窓を見る、すると、そこには雲ひとつなく数多の星が輝く夜空に不自然なくらい不気味で綺麗な満月が浮かんでいた。

 

そんな光景に思わず私は呟いた。

 

「良い夜だな…。」

 

「おや?貴方もそう思うかね」

 

思わずギョッとしてその声がした方を見る。

 

 

そこには

 

 

「クックック…そんなにギョッとしたように見なくても良いだろうに…」

 

 

あの時の生徒がいた。

 

_____________________________________________

 

「いやはや…さっきの顔はなかなかに傑作だったよ先生?」

 

そう言い先ほど見た夜空を思い浮かべるような綺麗な黒髪を靡かせその血のように真っ赤な瞳に悦を浮ばせながらその生徒はケラケラと笑った。

 

「君は…」

 

「私か?殺し屋だ」

 

「殺っ…⁉︎」

 

思わぬ発言に一瞬動揺してしまうがそれがすぐに自分を揶揄ったものであることが分かった。

 

「くくっ・・・冗談だ」

 

そう生徒はケラケラと笑う。

 

「あぁ…そう言えば自己紹介がまだだったな。私の名は鬼血口及だ。まぁ気軽に従僕とでも呼んでくれたまえ」

 

「ありがとう、よろしくねクオヨ」

 

「従僕の部分だけ綺麗にスルーしたな?まぁ良い、此方こそよろしく頼むよ?先生。」

 

そう言い彼女は私が出した手を掴み握手をした。

 

「もう体は大丈夫なの?」

 

一週間も寝ていたのだからいくら病院に頼んで栄養の点滴は打ってもらっていたとは言えまだ本調子では無いはずだ。

 

「ん?体……あぁ…そうだ私は倒れたんだったな。空腹と言われれば空腹だが、まぁ干からびないうちは問題なかろう。」

 

「そっか、けど無理はしちゃダメだね。何か困った時は遠慮なく頼ってくれて良いんだ。困っている生徒の力になる、それが大人であり先生である私の義務なんだからね。」

 

「っ・・・・・・」

 

そう言うとクオヨは此方を凝視したまま固まってしまった。

 

「あっごめん、もしかしておせっかいだったかな?」

 

「ーーーク、クハハハハっ!これは、やはり噂通り!いや噂以上のお人よしだな貴方はっ!!」

 

そうクオヨは腹を抱え心底可笑しいと言わんばかりに笑う。

その姿はクオヨの格好や容姿も相まってなかなかギャップのあるものとなっていた。

そのどこかクールな近寄りがたい雰囲気とは違いわりと飄々とした性格であることなど少し彼女のことが知れて少し嬉しくなった。

 

「ならば先生?早速貴方を頼らせてもらうとしようか」

 

「わかった。じゃあ私は何をすればーーー」

 

そう言い切る前に私の体は押し倒された。

 

ドンッ!!!!

 

「ぐっ!?」

 

背中に走った痛みに思わず苦渋の声と共に顔を顰めてしまう。

 

「クハハっ‼︎やはり貴方は良い顔をする…」

 

ニィっと口が裂けんばかりに嗤うその表情はどこか狂気的で、それでいてどこか……

 

「ほら、さっさと腕を出せ。」

 

「え?」

 

「聞こえなかったか?腕を出せと言ったのだが」

 

「あ、ああ…」

 

そうやって深く考えず反射的に腕を差し出したのがいけなかった。

 

ガァ…ブッ!!

 

「いッ!?」

 

鋭い痛みが自分の腕に走り頭が真っ白になる。

 

 

ぢゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…

 

 

その突然の出来事により一瞬自分が何をされているのか理解できなかった。

だが自分の体から何かが急速になくなっていくのを感じて一気に現実に戻された。

 

「な、なにを…!?」

 

「んぅ…?なに…って見てわからないかね?吸血だが?」

 

「なっなぜ、」

 

「それは勿論腹が減っていたからだ。私は吸血鬼だからな、血を吸わなければ死んでしまうのだよ。」

 

「それに、遠慮なく頼って良いと言ったのは貴方だ、今更NOとは言わせんぞ?」

 

そう笑顔であるのにも関わらずとてつもない重圧をかけながら言うクオヨの姿はなかなか迫力があった。

 

たしかに頼って良いと言ったのは自分だし、それにこの身を差し出すだけで生徒の力になれるなら別にそれでも良いから特に咎めることはしないが、ふと一つ気になったことがある。

 

「一つ聞いても良いかな?」

 

「ん?なんだ、手短に頼のむよ」

 

「私は今血を吸われてるわけだけど」

 

「私も、もしかして吸血鬼になって君の眷属になったりするのか?」

 

そう問いかけると彼女はキョトンとした顔をして言った。

 

「いいや?むしろ逆だ。私が貴方の従僕となる」

 

「え、」

 

何でもないように呟かれたその一言が私を凍り付かせた。

 

「こうして今貴方の血が私の体を駆け巡り馴染んでいく。やがてこの血が私の全身に馴染んだその時私は貴方の忠実な僕となる。」

 

「…は?」

 

あまりの衝撃に思わず声が出てしまった。

 

「要するにだ、これからは私は犬、そして貴方はその主人となると言うことだ。」

 

「それは…」

 

先生と生徒が主従関係にあるなど大問題だ。これをもし誰かに知られたら大変なことになる上に変な噂が立ちかねない。

 

だが同時にこうも思ってしまった。夜を支配する吸血鬼の従者、そしてその主人は私。何と言うかその関係にはなにか言い表せない

 

 

 

 

()()()がある気がする。

 

「とても面白そうだね。←

 とても心強いね。」

 

「ほぅ…?存外乗り気だな?」

 

そう愉しげに彼女はわらった。

 

「まぁ良い。ちょうど話をしている間に体に血が完全に馴染んだ。」

 

「これで私と先生の主従契約は承認されこれから私は正真正銘お前の忠実な僕となる。」

 

そう言い彼女は此方に手を差し出す。

月の光に照らされどこか神秘的なまでの、雰囲気を纏わす白スーツの少女、クオヨは言った。

 

「…契約成立、と言うわけだね?」

 

「そう言うことだ。……では、改めてよろしく頼むよ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイ・マスター

先生?

 

 

 

 




アーカードの口調がむずかすぃ……。
一歩間違えれば巌窟王になったり某麻婆神父になったりするぅ……。
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