ノスフェラトゥのアーカイブ   作:モルモット3号

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はいどうも、お気に入りが130を突破したことに喜びを隠しきれないモルモット3号です。
本当にありがとうございます!こんなノロノロ投稿の本作を評価してくれて本当に嬉しいです!こうした評価を励みに投稿を頑張っていきますのでこれからも応援よろしくお願いします!
では本編どぞうぞー。


ep4 到着、そして開戦

「ん、なるほど用事があって数日前この街に来たけど遭難した上にお店もないから空腹と脱水で力尽きかけてた、と。」

 

 

そう言いこちらへ憐れみの目を向けるのはブルーアーカイブのメインヒロインである標準和名アビドススナオオカミ、もとい砂狼シロコである。

 

 

「まぁ、そう言うことだ。だがまさかチェーン店の一軒すらないのは予想外だったがな」

 

 

いや、本当に飲食店の1軒どころかコンビニすらどこにも無かったのだから驚きである。

やっぱ実際に自分の目で見ることで本編では描写されていなかった部分が分かってくるのは新鮮だよね。

 

 

まぁそのせいで危うく死にかけるところだったんだけれどね。

 

 

「ああ。ここは元々そう言う場所だから。食べ物がある店なんか、とっくになくなってるよ。」

 

 

「こっちじゃなくて、もっと郊外の方に行けば市街地があるけど…。その様子だと無理そうだね。」

 

 

「生憎な、私は問題ないが先生がこの有様なのだ。先生にはまだまだやってもらわなければいけない事が山積みだというのにこんなところで干物になどなってもらっては困る」

 

「"お腹…減った…"」

 

私がそう言った後に先生の今にも消え入りそうなか細い声を出すとシロコの表情が痛ましいものを見るような顔に変わる。

が、すぐに何かを思い出したような顔になり背負っていたバッグを下ろしゴソゴソと漁り始めた。

 

「はいこれ、お腹の足しになるかわからないけど」

 

そう言い彼女はエナジードリンクを差し出してきた。それは飲食がほとんどいらない私はともかく後ろに背負っている先生にとっては何よりも輝いてみえたのだろう、まるで獣のような目をしてそのエナジードリンクを見ている。

 

「」

 

「いただきますッッ!」

 

 

私の背から身を乗り出しドリンクを受け取るとそれをそのままゴクゴクと飲み始めた。

 

 

「あ……それ……。」

 

 

器用なものだと思いながらその様子を見ているとあまりの先生の行動の速さに固まっていたシロコがようやく思考が追いついたのか先生が飲んでいる姿を見て頬が少し赤く染まっているのが見えた。

 

 

あぁ、そういえばあれシロコが口つけてたものだったな。

なんて思い出していると背中の先生がエナジードリンクを飲み終わったようでほう…と息を吐くのが聞こえた。

 

 

「随分な飲みっぷりじゃないか先生。」

 

「"ここしばらくまともに物を口にしてなかったからね。本当に助かったよ、ありがとう。"」

 

「うん。まぁいっか…。」

 

「"?"」

 

「ううん、何でもない… 気にしないで。」

 

「見た感じ、連邦生徒会から来た大人の人みたいだけど…ここら辺の近くはうちの学校しかないけど…もしかして…。」

 

「"うん、私たちの目的地はアビドス高等学校なんだ"」

 

「そっか、なら久しぶりのお客様だ。」

 

先生がアビドスが目的地と伝えると先ほどよりも彼女の雰囲気が柔らかくなったのように感じる。砂漠化による過疎化でここを訪れる人は少なくなり来るとしてもカイザーやヘルメット団のような悪意を持った人達が多くを占めていたのだろう。

そう言った輩に苦しめられていたからこそ最初は警戒していたがまぁ、彼女も先生がそういう人ではないとその雰囲気や言動から判断したのだろう。

 

 

「それじゃあ、私が案内してあげる。すぐそこだしね。」

 

『助かる(よ)』

 

そうして私たちはアビドスへと向かい歩き始めた。

_____________________________________________

 

「ただいま」

 

「おかえり、シロコせんぱ…うわっ⁉︎えっ⁉︎その人たち誰⁉︎」

 

「わぁ、シロコちゃんが大人と生徒を拉致してきました!」

 

「拉致⁉︎もしかして死体ですか⁉︎シロコ先輩ついに法を犯したんですか⁉︎えっじゃあ隣の子は共犯ですか・・・・・・⁉︎」

 

「みんな落ち着いて!速やかに死体を隠すわよ!たしか体育倉庫にシャベルとツルハシがあるから、それで・・・・・・」

 

「「・・・・・・」」

 

「ククッ…w」

 

アビドスについてすぐにサラッと死体と共犯者扱いされた。やはり直で聞くと笑いが込み上げてくる。

とりあえずそろそろ重くなってきたので先生を教室の床に置く。

 

「"痛ッ⁉︎"」

 

「うわぁっ⁉︎死体が喋った⁉︎」

 

「おぉぉぉ落ち着いてください!とりあえず射撃準備を・・・・・・」

 

おや?少し加減を間違えたかな?まぁいいか多分大丈夫でしょう。全裸スカイダイビングよりはマシだろ。

 

「いや、普通に生きてる大人だから。それにこっちの子も共犯者じゃないよ。うちの学校に用があるんだって。」

 

「えっ?死体じゃ、なかったんですか・・・・・?」

 

「拉致したんじゃなくて、お客さん?」

 

「そうみたい」

 

「"やぁ"」

 

「どうも、共犯者だ」

 

「いや違うって言ってたでしょ」

 

初対面にも関わらずセリカのキレのいいツッコミが入る。思わずそれに笑いそうになるが何とか堪える。

 

「わぁ、びっくりしました。お客様がいらっしゃるなんてとっても久しぶりですね⭐︎」

 

「そ、それもそうですね・・・・・・でも来客の予定ってありましたっけ・・・・・・。」

 

「あぁ…そういえばこれといった連絡もしていなかったな」

 

「"そうだったね。あの手紙が届いてからすぐに出てきたからね。"」

 

「あの手紙…?え、ええっ!まさか⁉︎」

 

先生は連邦生徒会より発行されている自身のIDカードを取り出して言った。

 

「"私は連邦捜査部『シャーレ』所属、顧問の先生です、よろしくね。"」

 

「"そして・・・・・・"」

 

「同じく連邦捜査部シャーレ所属で先生の護衛を担当している、部員の鬼血クオヨだ。」

 

私たちの自己紹介に驚いたのか皆顔を驚愕の色に染め上擦った声でそれぞれ反応を見せる。

 

「連邦捜査部『シャーレ』の先生⁉︎」

 

「わぁ⭐︎支援要請が受理されたんですね!良かったですね、アヤネちゃん!」

 

「はい!これで・・・・・・弾薬や補給品の援助が受けられます!」

 

皆一様に歓喜の色を見せ本当に心底嬉しいと言わんばかりの笑みで互いに喜び合うアビドスの面々そこから彼女らの絆の深さが伺える。

てか生で見るアビドス勢尊っ…。油断してたら変な声出そうになったわ。

 

「あ、早くホシノ先輩にも知らせてあげないと・・・・・・あれ?ホシノ先輩は?」

 

「委員長は今隣の部屋で昼寝してるよ。私起こしてくるから。」

 

そう言いセリカが教室をでて直ぐにーーー。

 

(ダダダダダダダッ!)

 

「じゅ、銃声⁉︎」

 

校舎の外からおそらくサブマシンガンと思われる発砲音が響いた。

直ぐに先生の頭を下げさせ守りつつシロコ、ノノミ、アヤネと共に周囲の警戒をする。

すると校門付近に複数のヘルメットを被った人影が見えた。

 

 

カタカタヘルメット団か・・・・・・!

 

「ひゃーっはははは!」

 

「攻撃だ攻撃だっ!奴らの補給は既に絶たれているぞ!襲撃せよ!!学校を占拠するのだーーー!!」

 

(ダダダダダダダッ!)

 

人数はこちらに比べ圧倒的に多く校門前が不良で溢れかえっている。

よく見てみれば補給班と見られる者や爆発物を持つ者など武装がかなり整っている。

 

 

そういえばこのヘルメット団はカイザーから依頼されて襲ってきてるんだったな…。

 

 

「わわっ⁉︎武装集団が学校に接近しています!カタカタヘルメット団のようです!」

 

「あいつら・・・・・・!!性懲りもなくっ!」

 

シロコの顔が怒りに歪む、おそらく私たちがここにくるまでに相当苦しめられたのだろう。弾薬やその他の物資も厳しい中よく耐えたものだ。

そんな事を思っているとセリカが桃髪の生徒を小脇に抱えて教室に入ってくる。

 

「ホシノ先輩を連れてきたよ!ほらっ先輩!寝ぼけてないで早く起きて!」

 

「むにゃ・・・・・・まだ起きる時間じゃないよぉー。」

 

「ホシノ先輩!ヘルメット団が再び襲撃をしてきたんです!こちらの方々はシャーレの先生と護衛のクオヨさんです!」

 

「ありゃりゃぁ〜そりゃ大変だねぇ…あ、先生、と護衛さん?よろしくねー。むにゃ。」

 

「先輩、しっかりして!ほら出勤だよ!装備持って!学校守らないと!」

 

「うへぇ〜おちおち昼寝もできないなんてー。ヘルメット団めー。」

 

そう言いホシノを揺するセリカだったがホシノはまだ少し寝ぼけていそうだ。

と言うかここのセリカが寝坊した子供の支度をするオカンにしか見えなくなったのは私だけだろうか…。

 

「ん、すぐにでるよ。先生のおかげで、弾薬と補給は十分。」

 

「はーい、みんなで出撃です⭐︎」

 

教室にいる全員が愛銃を握り補給を済ませ続々と部室を後にしていく。

 

 

さて、私も準備するかね。

 

「私はここからオペレートしますので先生はそのサポートを!」

 

「"わかった、任せて"」

 

そう言い先生はシッテムの箱を起動させ戦闘指揮の準備をしていく。

 

「では、私も仕事をしてくるとしよう。」

 

「"うん、お願いね"」

 

「あぁ、了解、認識した、我が主」

 

そう言い私は教室を後にした。

 

 

なつかしいにおいがする。銃弾のにおい硝煙のにおい火薬のにおい、戦のにおい。

 

 

さぁ久方ぶりの闘争だ。

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