部活をしているとすぐに時間が過ぎるのを最近改めて実感させられます。
と言うわけでさっさと私はテスト勉強をしなければならないので今日はこの辺で。
いつのまにかUAが5000を超えてたりお気に入りが160いってたりしてめっちゃ驚きました。本当にありがとうございます。
「棺が…破られていた…?」
「はいサクラコ様、つい先ほど封印の確認に行っていた生徒が棺が開かれているのを発見したそうです。」
「・・・・・・・・・直ちにティーパーティーへとコンタクトを取り正義実現委員会の委員長、副委員長であるツルギさんとハスミさんの派遣を要請してください。それから古聖堂周辺の人払いもお願いします。私はこれから即応可能なシスターフッドの人員を集め部隊の編成をします。」
「・・・は?」
「これは非常事態です、迅速な対応をしなければトリニティどころかこのキヴォトスが滅亡しかねません。ですのですぐにティーパーティーに連絡してください、いいですね?」
「はっ…はぃぃぃ!」
「あっ……少し怖がらせてしまったでしょうか…。いえ…今はそんなことを言っている時ではありませんね。すぐに部隊を編成しなければ…。」
そうして人員を集め調査部隊を編成している中私はあの棺について思考を巡らせていた。
棺、正式名称をへーレムの聖棺。かつてユスティナ聖徒会が"古聖堂の悪夢"にて使用したとされる聖遺物の一つであり、本来であれば聖人の遺体を安置しあらゆる障害から守るために使われるもの、しかし"古聖堂の悪夢"ではそれが封印のために使われ、あろうことかユスティナが所有する聖遺物の中でも特に強力とされる聖釘までもが使用されるという異例の措置がなされたと文献には書かれていました。
さらにはその事件では対応にあたったユスティナ、ヘルシング機関から多くの犠牲者を出し古聖堂が放棄される原因となったとも書かれています。
そこまでの犠牲を払い封印された存在がこのキヴォトスに再び復活したのであればトリニティにいる戦力だけでなんとかなるでしょうか……。
いえ、弱気になってはいけませんね。私はシスターフッドの長としてこの未曾有の危機に全身全霊で対処するだけです。
そう心の中で決意し私は編成した調査部隊を引き連れ古聖堂へと向かった。
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「ふむ…棺が破られた…ですか。」
何故今になってそんなものが……。そう思いながら私はシスターフッドよりつい先程送られてきた要請書の内容を確認する。
かつて第一回公会議が行われた現在では古聖堂と呼ばれる廃墟。その最奥に眠っているとされる棺。古い文献の通りであるならばあれが開かれし時はトリニティに大きな災が降りかかるとのことですがそれ以上のことは分からずじまい。この要請にも数少ない棺のことを知らされている生徒である正義実現委員会の二人の派遣以外には何も書かれていませんし…。まず、この棺の存在自体本当にあるのかすら疑わしいのにトリニティの治安維持の要とも言える正義実現委員会の委員長、副委員長の派遣などできるはずがありません。エデン条約も近いのですから治安維持により一層力を入れなければいけないと言うのに…。
はぁ…こうなるんでしたらもっと早くから情報を調べた方が良かったですね…。
「どしたのナギちゃん〜いつになく難しい顔してるけど?」
「あぁ…いえ、少し面倒なことがおきまして。」
「面倒なこと?え〜なになに気になる!」
そういつも通りに天真爛漫な雰囲気で話すミカに対して少し悩むような素振りを見せながらナギサは答えた。
「・・・・・少し前にシスターフットの方が長である歌柱サクラコがティーパーティーへと宛てた要請書を持って来ました。その要請書にはまずティーパーティーの権限により正義実現委員会の委員長、副委員長両名の古聖堂への派遣、次に古聖堂周辺をシスターフットによる封鎖の許可について書いてありました。」
「え?なんでそんな要請が来たの?あそこで何かイベントでもあったっけ?」
「・・・・ミカさん、まさかあの報告を聞いていないんですか?」
「え?報告って?スイーツ食べるのに夢中で聞いてなかったかも⭐︎」
「はぁ…」
後でロールケーキを口に突っ込んでやりましょう。そう心の中で決意しため息をつきながらも棺についての説明をする。
「へ〜なるほどね〜。けどそれってもうほとんどおとぎ話みたいなものじゃんね。そんなにカリカリする必要はないと思うな〜。」
「私もそこまで重要視するような話ではないと思います。
ただでさえ多い通常業務に加え現在はエデン条約締結にむけての作業も加わっています。あるかもわからないような代物に貴重な戦力を割いている暇は無い。」
「本来なら封鎖はまだしも派遣要請は断るのですが……今回は要請書を出した人物がシスターフットで尚且つその長である歌柱サクラコさんです。もし迂闊に突っぱねでもしたらあちらの面子を潰すことになりますし…。」
そうして再び棺について頭を悩ませるナギサだった。
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古びて所々風化したりヒビが入っていたりとかつての荘厳な雰囲気は既に損なわれただの廃墟同然と化したかつての古聖堂。その回廊を一人の人物が歩いていた。
「この聖堂もかつては数多の人々が必要としていたのだろうが今では見る影もないな。まぁ、元々この建物自体不愉快だったからこれはこれで満足だがね」
そう語る彼女の足取りはまるでピクニックにでも行くかのように軽い。
ここが廃墟でなければただの浮かれた生徒にしか見えなかっただろう。
あまりにも場違いな雰囲気を纏わせ彼女は歩く、時にはスキップなどしながら、楽しくって仕方ないという風に。
そうしてたどり着いたのはカタコンベ、そのあまりの複雑な構造からトリニティのシスターフットも完全にその構造を把握しきれていないその場所を彼女はまるで何度も来たことがあるかのようにスラスラと進んでいく。
「何時でもここはカビ臭くて敵わなんな、今度清掃するよう頼むか。まぁあの女主人が許さんだろうが」
少し歩くとひらけた場所に出た、そこは他とは違い多少手入れがされているようで廃墟でありながらも人の手が入っているのを感じさせた。
さらには地面に複数の足跡がありつい最近までここに人がいたことが容易く想像できた。
「シスターフットはもう棺の解放に勘付いたのか。どうやら当代のシスターフットの長はなかなか優秀なようだ」
中に入ると崩れた礼拝堂が彼女を迎えた。
ここはかつて古聖堂の悪魔と呼ばれた存在がユスティナ聖徒会によって封印された地である。
古ぼけた長椅子に割れたステンドグラス、とろこどころにある血痕や薬莢、色濃く残る戦闘の跡。
あたりを見まわしながら進む、だが彼女が探していたモノはどこにも無い、だが彼女がそれに失念した様子はなくむしろ自分の中にあった仮説が証明されたことを理解し喜んでいる様だった。
「ふむ、
そうひとりごちるとポケットからトランシーバのようなものを取り出しどこかへと連絡した。
「やぁ、ドク私だ。いやはや、君の予想は見事にハズレだったよ、賭けは私の勝ちだ。約束通りトリニティの老舗スイーツ店の限定プリンは私が貰うとしよう。君は大人しく市販のプッチンプリンでも買って食べていると良いさ。」
トランシーバの向こうからはなにやら恨みつらみが聞こえてくるが当の本人はどこ吹く風だ。
それどころか笑みすら浮かべている。
「何を言うかね、第一私のような人間はたった一度の食事を損なうだけで餓死するのだ。この私が言うんだから間違いないぞドク。何?もう何百回も聞いたって?ハッハッハ!何回だって言うさ。私にとって食事とは闘争の次に好きなものなんだからな!」
古聖堂の地下その最奥にある教会、かつての戦闘により血や瓦礫にまみれた廃教会に一人の狂人の楽しげな笑い声が響いていた。