一人の剣豪が行くキヴォトス冒険譚   作:モチモチの木に魅せられたバカ

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  カナデ「なんだって?前書きでなんか言って欲しい?いやだけど」

   作者「えっ?」

    一人の剣豪が行くキヴォトス冒険譚お楽しみください


蒼と紅の狐

 

 鳥の囀りが聞こえる

 

 ??? 「うーん……朝はやっぱりつらいな」

 

 ボロボロのアパートの一室で一人の少女が朝支度をしている

 

 ??? 「あーもうこのアパート引っ越そうかな……そもそも学園の寮に入れば良いんだけどね……」

 

 彼女の名前は柏木カナデ、齢18の少女である

 

 カナデ「いってきまーす! まぁ誰もいないがな」

 

 彼女は少し変わっている、そう言わざるおえない

 

 カナデ「うーん、やっぱり朝弱いな目がシバシバするな」

 

 頭には片角、背中にはゲヘナの生徒に多い黒い翼とトリニティを象徴する天使の翼が対になって生えている。

 

 それでもなんと言っても彼女が目立つ理由は腰に差している二本の刀だろう、このキヴォトスにおいて銃を持たない物は何かと目立つのが常識である。

 

 カナデ「はぁ、別に来なくても良いんだが、なんかティーパーティの連中に呼ばれてるんだよな」

 

 かく言う彼女はトリニティ総合学園に所属する三年生である

 

 カナデ「 (? 何あれ、連邦生徒会長の推薦により『先生』が就任?)」

 

 カナデ「(なんか最近騒がしいなぁ〜、そういえば会長の失踪でアイツ

 脱獄したんだっけ、明日当たりでも様子見に行こうかな?)」

 

 電車に揺られて数十分

 

 カナデ「よし着いた着いた、いや〜駅と学校が直通なのは楽で良いね

 ドロドロの権力闘争しかしないこの学校の数少ない良いところだな」

 

 ??? 「おはようございますカナデさん」

 

 カナデ「ん? あぁハナコかおはよう」

 

 絵に描いたようなピンク髪の少女は浦和ハナコ、トリニティ一の才女と呼び声が高いが、それを覆すほどの変態である。

 

 ハナコ「それにしてもカナデさんが登校するのは珍しいですね?」

 

 カナデ「いやちょっとティーパーティに呼ばれてて」

 

 ハナコ「あら、珍しいですねカナデさんが呼ばれるなんて」

 

 カナデ「まぁ何の件かはわかりきってるけどな」

 

「カナデ様、ティーパーティの皆様がお呼びでございます」

 

 カナデ「噂をすれば何とやらだな、ハナコそういうことだ少し行ってくる」

 

 ハナコ「ええ、わかりました……お気をつけて」

 

 

 ティーパーティ会場前廊下

 

「しばしお待ちください」

 

 カナデ「はいよ(しっかしどうしてこうも呼び出すのかねセイアなら

 予知夢で分かるだろうに)」

 

「準備が整いましたのでお入り下さい、それと武器の類はこちらに」

 

 カナデ「はぁ.これで良いか?」

 

「それではこちらに」

 

 街を一望出来るほど高い場所にあるティーパーティのお茶会場に通され、中にある長机には貧乏に近い暮らしをしている自分からは手が届きにくい菓子類が沢山置かれている、そんな少し持ち帰ろうか? と考えている私に声が掛かる、今回私を呼んだ張本人達である。

 

 ??? 「息災ですか? カナデさん」

 

 ??? 「モグモグ モッモッ モグモグ」

 

 優雅に紅茶を飲んでいるのは桐藤ナギサ現ティーパーティのホストである、ちなみに私の中のイメージは紅茶が主食のお嬢様、いやマジで紅茶以外食べたら飲んだりしてるのを見たことがない。あとほっぺたを膨らませながら菓子を頬張っているのは聖園ミカこれでもティーパーティの一翼を担う人物である。補足だがもう一人ティーパーティメンバーでありトリニティの預言者と呼ばれているシマエナガ(百合園セイア)がいる。

 

 カナデ「わざわざ嫌いはトリニティ上層部に会いにきてるんだ、早く用件を行ってくれ」

 

 ナギサ「ええ、ですがカナデさんの為に用意した菓子類が、沢山ありますし我々としても貴重なお茶会なんです、ゆっくりしていきませんか?」 

 

 カナデ「……少しだけだぞ」

 

 ナギサ「ふふ、ありがとうございます」

 

 ミカ「モグモグモグモグ」

 

 結局ナギサの口車に乗せられた私は数十分お茶会に付き合わされた……

 そして、

 

 カナデ「モグモグそれで? モグモグ用件ってのはウマウマ 結局なんなんだ?」

 

 ナギサ「食べるのか話すのかどちらかに出来ませんか……」

 

 ナギサ「ゴホン、用件とは、現在連邦生徒会に来る『先生』について報告書的なものを我々に提出して欲しいのです」

 

 ナギサ「ただでさえ、連邦生徒会長の失踪で混乱が大なり小なり発生してる中でまるで仕組まれてるかのように話が出てきたとあれば何かがあると疑うのが筋というもの、ということでお願い出来ますか?」

 

 カナデ「断る」

 

 ナギサ「ピキッ ええっと……理由を聞いても?」

 

 カナデ「理由も何も、なんでそんな面倒な事をしなきゃならない? (ありゃ相当イライラしてるな、仕事のストレスか?)

 

 カナデ「それに俺もそこまで暇じゃないし、受けるとしても私にメリットがない、話それだけか? なら帰らせて……

 

 ナギサ「ええ一つ言い忘れてました、現在その『シャーレ』では所属生徒を募集中ならしく所属して『シャーレ』で仕事をすると高めの報酬が貰えると……」

 

 カナデ「乗った、で? その報告書的な物とは具体的にどんな物を出せば良い?」

 

 ナギサ「ふふカナデさんなら承諾してくれると思っていました、それで報告書に関してですが、カナデさんの裁量に任せます」

 

 カナデ「? いいのか私に自由に任せて」

 

 ナギサ「はい、ですがなるべく早く提出してもらえると嬉しいですね」

 

 カナデ「そうか、なぁナギサ依頼を受ける代わりに一つお願いを聞いてもらってもいいか?」

 

 ナギサ「? ええ、なんでしょう?」

 

 カナデ「戦車を一台貰っていいか? 出来れば正義実現委員会の正式採用の奴で」

 

 ナギサ「はい、それくらいであれば、後ほど副委員長の方に連絡を入れておきます」

 

 カナデ「助かる、あと話はこれだけか? これだけなら帰らせてもらうが」

 

 ナギサ「はい、これだけですので帰ってもらって大丈夫です、ただ最後に一つ我々はいつでも歓迎してますので」

 

 その後正実の連中からクルセイダー1号を譲り受けそれに乗ったまま

 ある場所へと移動を開始した

 

 

 シャーレ居住区郊外

 

 

 ここらは昔カイザーコーポレーションが幅を効かせるまで武器などを生産していた企業の工場が立ち並んでいる、私は鞄から取り出した白と青を基調とした狐の面を取り付け、工場の錆びついた重厚な扉を開ける……

 

 

 

 

 自分の足跡が静かに木霊する、側にはそのまま放棄されたであろう作り途中の部品や武器の類が落ちている、そんな中で私は中央に佇む一人の少女の元に向かっていく、

 

 カナデ「ムショ暮らしはどうだったか? ワカモ」

 

 ワカモ「ええ、それはそれはとても良いものでした」

 

 カナデ「そうか、ならもっと居ても良かったんだぞ?」

 

 ワカモ「遠慮しておきます……そもそもあの時SRTの方々を

 少しでも引き受けて貰えればこのワカモが捕まるなんて事はありえなかったのですけど?」

 

 カナデ「勘弁してくれ……あんな武闘派を相手にしたら疲れるに決まっているだろう、それこそ3倍の給料は貰わなきゃな」

 

 ワカモ「はぁ、貴方がそんな方なのは今に始まったことではありませんが……」

 

 カナデ「まぁ退所祝いに正実の正式戦車を持って来たからな、どうせ暴れるんだろ? これを使えばいい」

 

 ワカモ「話を逸らされた気がしますが……ええその通りです、今回は現在生徒会の方々がお熱なシャーレに行ってみようと思いまして」

 

 カナデ「あぁ、あのシャーレ……ん?」

 

 シャーレって依頼されてた所じゃね? あれってことは

 シャーレ襲撃・破壊→依頼先消失→高額バイト料消失

 …………………………ヤバくね? 

 

 ワカモ「カナデさんどうかしましたか?」

 

 カナデ「えっ? あっあぁ何でもない」

 

 何でもないわけないが……

 えぇ……でもなぁ止めるならワカモとサシでやらないとだしなぁ

 まぁいいか、

 

 ワカモ「まぁカナデさんなら上手くやれるでしょうし、戦闘指揮は任せます、カバーはわたくしが」

 

 カナデ「分かった、それじゃあ決行日はいつだ? 今からか?」

 

 ワカモ「いえ、決行日は『先生』が着任する時にします、一番連邦生徒会の鼻をくじくに最も効果的な日だと思いますから」

 

 カナデ「まぁ就任日に襲撃を受けてたら向こうとしてもたまったもんじゃないからな」

 

 ワカモ「ええそういえば後一つ『先生』には手を出さないで下さい」

 

 カナデ「? ……理由を聞いても?」

 

 ワカモ「女の勘です、その方と会えば何かが変わる気がするので」

 

 カナデ「…………まぁお前はいつもそんなこと言って私らを掻き回すしな、分かった『先生』には手を出さない」

 

 ワカモ「ええありがとうございます」

 

 カナデ「じゃあ話を終わりだしまた決行日会おう」

 

 そう言って私は工場を後にする、今回の襲撃はいつもとは違う、私もワカモ同様その『先生』に対して期待している、私の穢れた人生が少しでも…………

 

 カナデ「…………黙れ……それは捨てただろ」

 

 

 一人の銀髪の少女は闇に消えていく、その先に希望があるか絶望があるかは誰も分からない

 

 

 

 

 

 これはキヴォトスにおいて一人しか居ない剣豪が先生達との出会いを通じて心身共に成長していく冒険譚である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  

 おまけ

 

 カナデが去った後のティーパーティ

 

 

 ナギサ「ミカさんもう喋ってもいいですよ」

 

 ミカ「モグモグモグモグモグモグん? ナギちゃんもういいの?」

 

 ナギサ「ええ彼女はもう行きましたので」

 

 ミカ「そっか、あ〜美味しかった〜勢い余ってほとんど食べちゃったよ〜」

 

 ナギサが机を見るとキヴォトス各地から集めた高級茶菓子が大体無くなっていた

 

 ナギサ「ピクピク ええっとミカさん確かに静かにしていて下さいとは言いましたが茶菓子を平らげろとは言ってませんが」

 

 ミカ「え〜だってナギちゃん食べちゃ駄目って言ってなかったし〜」

 

 聖園ミカは運が悪かった、この時の桐藤ナギサに正常な判断ができるはずがない普段のホストとしての膨大な仕事、楽しみにしていたお茶会その茶菓子をミカにほとんど食べられた、その他要素。

 

 最早ナギサに止まる理由はなかった、すぐさま胸元からまるまる一本のロールケーキを取り出すと、ミカの口に突っ込んだ。

 

 ロールケーキが口に入れられたと知覚する0.0000001前に口に入れられたロールケーキは通常時の甘さの約2.5乗の甘さとなる

 

 ミカ「んん──ー〜〜!!!!!!」

 

 ナギサ「ミカさんはこれで反省してください!!」

 

 

 

 後にナギサはこう語っている

 

 ナギサ「ミカさんに全力のロールケーキをぶつけた後からでした、世界が変わったんです、今まで意識してやってきたロールケーキを味わうという行為がまるで呼吸のするが如く脳で舌で胃で神経全てで味わえるようになって、そうまるで……」

 

 

 

 

 ナギサ「ロールケーキの核心を掴んだかのようでした」

 

 

 

 

 




 後書き

 おまけを書いたときが素面という事実、どうも皆様この度はこの作品を見ていただきましてありがとうございます、作者としては処女作になりますので拙い部分はありますがお楽しみいただけたら幸いです。
 今後もマイペースで上げていくのでよろしくお願いします。
 以下 作者の独り言

 ブルーアーカイブの二次創作に曇らせが多くて多くて、いやそもそも曇らせは作者も大好きだから全然大丈夫なんだけど、丁寧に死刑台用意してる人達が多くてワァッ……!! ってなっちゃった……ただ作者が書く時みんな大好きだから曇らせたい自分と曇らせたくない自分で争ってて、その時天啓でオリキャラを曇らせばいいのでは?! って言う発想に辿り着いてこの作品を作ったんですけど完全に駄作になりそうな匂いががが
 そういえば皆さんの『推し』って誰ですかね? 作者はカヨコとワカモが大好きですかね。



 カヨコ、ワカモ、結婚しよう



最後に感想や誤字脱字報告は作者のモチベに繋がりますのでよろしくお願いします。

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