Fate/kaleid liner プリズマ ☆イリヤ 目覚めろ、その魂!

アギト

明日もアンノウンを探す、新しいアパートでのベッドで横になり深夜2時頃に目を瞑ろうとしたその瞬間

「っ！」

アンノウンだ。しかも結構近い、誰か被害に合う前に倒さなければ

奴らの目的はアギトになろうとしてる存在を消すこと、だがもう二度とアギトになる存在は現れないと奴らは言った。

ならばなぜ人を襲う？考えても始まらないので愛用の自転車を持ってきて道路に出す。そして乗ると変化しマシントルネイダーへと変わる。従来のバイクとは違い子供用に大きさはなっているため問題ない

そのままアクセルを切り走る。そして現場へと着くが誰もいない。というか学校であった

「なんだ？この違和感は...」

アンノウンの存在は感じる。しかしここにはいない

目には見えない所に、この世界にはいないかのように...

「試してみるか」

マシントルネイダーに乗りある程度離れるとアクセル全開にし、飛ぶ、そしてアギトである力を使う

すると鏡が割れるような音と共に見えたアンノウンを吹き飛ばした

「貴方は...？」

「ルビー、終わったんなら帰ろう？流石に寝ないと遅刻しちゃうよ」

《おかしいです》

「ルビーがおかしいのは今に始まった事じゃ《いえ、そちらではなく、鏡面界が崩れないのがおかしいんです》え？」

「そうなの？サファイア」

《はい。美遊様。本来黒化英霊を倒せば魔力の渦が無くなり原因が消え去る事でここも崩壊するのですが...》

あ、ミユって言うんだ。仲良くできるかなぁ...多分明日転校...ってパターンだろうしっ！？何あれ！？

「危ないミユさん！後ろ！」

なんとかミユさんは不意打ちから回避できた

けど

《すみません美遊様！反応が遅れました》

「ううん。今回はこの子の反応が良かったおかげ、礼は言う。ありがとう」

なんかむず痒いなぁ

《そんな...有り得ません！》

「あの怪物が？」

虎みたいな見た目をしてる、ヒーローショーに出てきそうな怪物。でも極めつけは地面を抉ってたこと

《あの虎野郎から神性がバリッバリに出ています。さっき戦ったのも

そうでしたがこちらとは比になりません！》

ルビーが真剣に言うって事はそんなにヤバいんだ...どうしよう

「とりあえず避けられないように...小さめの散弾！」

魔力の弾が複数飛んでいく

でも相手は避けるつもりはないみたい

それどころか当たっても痛くも痒くもないみたい

「カードを渡せ、そうすれば命だけは助けてやる」

「なんですって？」

今まで観察していたリンさんが尋ねる

「もうアギトは生まれない。そしてお前達はアギトでは無い。ならば不要な殺生は避けるべきだ」

アギ...ト？

何かの呪文？

「聞けない相談ですわ」

青い金髪の...凄い髪の人が答えたけど

「ならば殺して奪うまで」

ミユさんの目の前に一瞬で詰め寄った。どうにかして守らないと...守る？壁！

「っ！」

ミユさんは私の防壁に合わせて後ろに下がってくれた

「白いお前が先程から邪魔しているな。先に殺そう」

《イリヤさん！》

「イリヤ！」

私が...殺される？助けただけなのに？そんなの...誰か...

「誰か助けて！！！」

その言葉と共に鏡が割れるような音がして目の前の怪物を吹き飛ばした

「貴方は....？」

ミユさんの言葉か、リンさんの言葉か私には分からないけど...助けてくれた人....って

「子供がバイク乗ってる！？」

「....アンノウン、子供の命まで奪おうと言うのか」

「必要とあらばな。アギト」

「....」

男の子が腰に手を当てるとベルトが出てきた。右手を前に出すと鼓動のようなものが聞こえる

「変身！」

両手を両方の腰に叩きつけると姿が変わった。私たち魔法少女みたいに、ヒーローショーで出てくるヒーローのような...かっこよく言うなら金色の戦士に